2021年06月16日
3回戦@マツダ 広島5−3埼玉西武 宇草選手決勝2ラン!若鯉選手が躍動!連敗は8でストップ!
広島8連敗で止めた!宇草孔基が決勝2ラン「長かったね」佐々岡監督
6/15(火) 22:51
配信
日刊スポーツ
広島対西武 ポーズを決める林(左)と宇草(右)
<日本生命セ・パ交流戦:広島5−3西武>◇15日◇マツダスタジアム
トンネルを抜けた。広島宇草孔基外野手(24)が「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦の8回に決勝2号2ランを放ち、チームの連敗を8で止めた。
激しい外野手争いの中でチャンスを得た若手が、2試合ぶりの先発出場で大きな仕事をやってのけた。この1勝で、セ・リーグの09年以来2度目となる交流戦勝ち越しも決まった。
◇ ◇ ◇
アドレナリンがあふれ出した。同点の8回2死一塁から、宇草は追い込まれながら高め真っすぐを上からバットをかぶせるようにたたいた。左翼方向へ上がった打球はそのままスタンドイン。勝ち越しの2号2ランに、チームメートもベンチを飛び出し喜びを爆発させた。重い空気を振り払う1発が、8連敗に終止符を打った。
「何でできないんだと不安もありますけど、グラウンドに出ているときはなにくそと思ってやろうと思っている。そういう悔しい気持ちがあるから前向きにプレーできるんだと思います」
西川に代わる2試合ぶりの先発出場。とにかく、必死だった。4回は無死一、三塁から二ゴロで打点をマークした。二直、投直に倒れた1、3打席目も捉えた打球だった。
激しい外野手争いの中にいる。主軸の鈴木誠に西川、若い羽月や野間らが3つのポジションを争う。1年目の昨季も外野の一角を任された。だが、10月に右かかと付近に死球を受けた。ベンチ裏で治療を受けながら、グラウンドに戻ることしか頭になかった。「盗塁することしか頭になかった。痛みは感じなかった。アドレナリンってすごいですね」。ただ、動いた瞬間、激痛が走った。右腓骨(ひこつ)骨折だった。
ケガからはい上がり、外野手争いに加わる。「(ケガによる出遅れは)悔しくてもどかしかった。けがした時から“進化して戻ってやろう”と強い気持ちでやっていた。進化できているかは分からないですけど、そういう気持ちを常に持ちながらやってました」。成功と失敗を繰り返しながら成長する。試合前には打撃フォームを修正。上げた右足をひねらずに、そのまま踏み込むようにしたことで好結果につなげた。
2日の日本ハム戦以来の白星。セ・リーグの09年以来2度目となる交流戦勝ち越しも決めた。佐々岡監督は「長かったね。1つ勝つのがこんなに難しく、苦しいものとは。選手たちが頑張ってくれました」と一体感でつかんだ勝利をかみしめた。【前原淳】
▽広島大瀬良(7回3失点で勝ち星つかず) 簡単にスイスイいけるとは思っていませんでしたが、何とか粘り強くとは思っていた。勝ってくれて、何とか報われました
▽広島栗林(前回登板で連続無失点ストップも3者連続三振で12セーブ目) 前回は自分のミスでチームが負けてしまったので、今日は必ず勝とうと。8回に宇草がホームラン打ってチームがいい流れだったので、絶対に抑えるぞという気持ちで行けたのがいい結果につながった
長いトンネルをやっと抜け出しました。今日も終盤まで重苦しい雰囲気でしたが、宇草選手の一振りでガラリと変わりました。
先発の大瀬良投手は7回7安打3失点で降板しました。今日の大瀬良投手は調子は良かったとは言えませんが、連敗をなんとか止めようと1球1球必死になげていた印象がありました。全体的に球が高めに浮いていましたが、試合途中で修正出来たと思います。3失点の内容は、どれも防ぐことができたかもしれません。1−0で迎えた2回表は1アウト1、3塁から西武山田選手のライトへの犠牲フライで1−1の同点に追いつかれました。そして2−1で迎えた5回表は2アウトランナーなしから西武代打川越選手に右中間スタンドへソロホームランを浴びて2−2の同点に追いつかれました。さらに3−2で迎えた7回表は先頭の西武山川選手にレフトスタンドへソロホームランを浴びて3−3の同点に追いつかれました。大瀬良投手はストレートとカットボールのコンビネーションなので、どうしても被弾しやすいですね。ただ、今日救いだったのは、ランナーを出しての被弾がなかった事です。最少失点で切り抜けられたのは大きかったですね。連敗ストップの重圧と責任感の中で必死に投げた116球でした。ドリヨシ的には、大瀬良投手に是非勝ちをつけてあげたかったです。
打線は1回からどんどん攻めていく姿勢が見られました。1回裏、西武先発の松本投手を攻め、1アウト3塁からレフト線へのタイムリー2ベースで、1−0と先制しました。1−1で迎えた4回裏は、ノーアウト1、3塁から宇草選手のセカンドゴロの間に1点で2−1と勝ち越しました。そして2−2で迎えた5回裏は西武2番手の宮川投手を攻め、2アウト1塁から坂倉選手が左中間へタイムリー3ベースを浴びて3−2と再びリードしました。リードしては追いつかれるという、重苦しい試合運びでした。
3−3で迎えた8回表、2番手塹江投手がピリッとしません。2アウト満塁の一打逆転の大ピンチを招きました。ここで西武愛斗選手はピッチャー返しの強いゴロを打ちました。塹江投手がグラブで弾いて、打球方向がセカンド寄りに変わったところで、菊池涼介選手が好捕し、難しい体勢で1塁に送球しました。送球の球がショートバウンドする非常に難しいところでしたが、ファーストの坂倉選手がうまくすくい上げ、1塁をアウトにしました。まさに勝利に対する執念でしょうか。今日の選手の皆さんは違っていました。
そして迎えた8回裏、西武5番手のギャレット投手を攻め、2アウトランナーなしから、林選手がライト前ヒットで出塁しました。代走は上本選手に変わりました。続くバッターは宇草選手です。それまでの宇草選手の打席では、いい当たりを打っていたので、この打席にかなり注目していました。カウント1−2と追い込まれましたが、4球目を思いきりスイング。打球はレフトスタンドぎりぎりに吸い込まれる2ランとなりました。これで5−3となり、終盤に突き放しました。まさに値千金の一発でした。ベンチの選手の皆さんは、まさに優勝したかのように大騒ぎでした。ドリヨシは胸にジーンと来ました。これで連敗の呪縛から開放されたと思います。
9回表はルーキーの守護神栗林投手が登板し、西武打線を3者三振に打ち取り、完璧な火消しで12セーブ目を挙げました。
これでカープは8連敗でストップ。再びリーグ5位に浮上です。今季の交流戦セ・リーグの勝ち越しが決まりました。
さて、連勝を狙っての明日の試合です。明日はマツダスタジアムで日本ハムとの交流戦最終戦です。カープは九里投手です。コロナからの復帰登板となります。気迫あふれるピッチングを期待します。日本ハムは伊藤投手です。難敵ですが、頑張って打ち崩しましょう。
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アツのケガが心配ですね
久しぶりにいい試合見れました。
アツが心配ですが涙
今日は久里なら勝てるはずです。
西川にお灸すえたみたいでそれが返って良かったですね。