広島・床田が連勝で3勝目 山田哲には今季最速150キロ連発 「同じ失敗しないようにと思って投げた」
10/2(金) 22:10
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スポニチアネックス
＜ヤ・広15＞広島先発の床田（撮影・篠原岳夫）
◇セ・リーグ 広島7−5ヤクルト（２０２０年１０月２日 神宮）
広島の先発・床田が6回3失点でしのぎ、9月25日のDeNA戦（7回1失点）に続く連勝で、今季3勝目をマークした。
意地を見せたのは、5−3で迎えた5回の2死一塁だ。山田哲に対して、今季最速となる150キロを連発し、最後は空振り三振。「点を取ってもらった後に点を取られてしまっていたので、同じ失敗をしないようにと思って投げました」と、ヒーローインタビューで汗をぬぐった。初回に2点の援護を受けたが同じ初回に2失点。さらに3回に1点のリードをもらいながらも、再び4回に失点し、リードを吐き出していた。それだけに、2点リードとなった5回はエンジン全開で無失点で切り抜けた。
この日は5三振を奪いながらも4四球。「四球も多かったですし、毎回走者を出す苦しい投球だったが、野手の方が守ってくれた」と感謝し、「カード頭で勝てば流れに乗れる。勝ててよかった。最後まであきらめずに必死に戦います」と、ファンに約束していた。
今日の試合は選手一丸となっての勝利となりました。全員野球で５位に再浮上できたのは大きいですね。
打線は１回表、ヤクルト先発の高梨投手を攻めて、四球と盗塁、振り逃げでノーアウト１、３塁とチャンスを作ると、鈴木誠也選手がレフト前タイムリーで１点を先制します。さらに２アウト満塁のチャンスで、堂林選手がサードへのタイムリー内野安打で２点目を入れました。幸先よく２点を先制したのは良かったです。
しかし、１回裏、先発の床田投手が捕まりました。先頭バッターに四球を与えて、続くヤクルト青木選手にバックスクリーン右へ２ランを浴びて、あっという間に２−２の同点に追いつかれました。四球でランナーを出して一発を浴びるという、最悪のパターンでした。
打線は３回表、ヤクルト２番手のクック投手を攻め、２アウトから長野選手が右中間への２ベースで出塁すると、続く堂林選手がセンター前タイムリーを放ち、３−２と勝ち越しました。２アウトからの得点だけに、この３点目は大きかったですね。
しかし、床田投手がピリッとしません。４回裏、１アウト後、ヤクルト西田選手に左中間スタンドへソロホームランを浴びて、３−３の同点に追いつかれました。
それでも打線は援護します。５回表、２本のヒットでノーアウト２、３塁のチャンスを作ると、長野選手がセンターへの犠牲フライを打ち、４−３と再び勝ち越しました。さらに２アウト２塁から、菊池涼介選手がレフトオーバーのタイムリー２ベースを放ち、５−３としました。
先発床田投手は６回100球を投げて３安打３失点でした。好投と言いたいところですが、４四球を与えており、失点にもつながっているので、粘投と言っておきます。
８回表、カープに貴重な追加点が入ります。四球と送りバントで１アウト２塁のチャンスを作り、代打會澤選手がライトオーバーのタイムリー２ベースを放ち、６−３としました。會澤選手は１軍復帰後初タイムリーという事で、會澤選手自身もホッとしていると思います。さらに１アウト２塁で、田中広輔選手がライト前ヒットを放ちます。が、ライトのヤクルト荒木選手がファンブルし、その間に２塁ランナーの代走曽根選手が本塁に生還する好走塁を見せて、７−３としました。
８回裏、カープは勝ちパターンの塹江投手が登板しました。が、今日はピリッとしません。３ベースと２つの四球でノーアウト１、３塁のピンチを背負うと、ヤクルト山田選手に四球を与え、その球が暴投となり３塁ランナーが生還して７−４となりました。本当に今季はバッテリーミスが多すぎますね。特にドリヨシが思うのに、坂倉選手が後逸するシーンが目立ちます。セービングが甘いと言わざるを得ないでしょう。さらに１アウト１、３塁からヤクルト坂口選手にライト前タイムリーを浴びて７−５と２点差に追い上げられました。２アウトになったところで、カープベンチは守護神のフランスア投手を投入しました。フランスア投手は期待にしっかり応えて、後続を抑え、９回裏も３者凡退に抑えて試合終了となりました。
これでカープは最下位を脱出し、５位に再浮上しました。先発野手全員安打の１４安打はよく打ちました。
さて、明日の先発はルーキーの森下投手です。新人王を獲得する為には、明日は絶対に勝たなくてはなりません。防御率もキープする為にも、１失点程度にしなくてはなりません。森下投手にとっては正念場ですが、頑張って欲しいです。ヤクルトはスアレス投手です。調子を上げてきているピッチャーですから、カープ打線は粘っこく、足を絡めた機動力で揺さぶって攻略して欲しいですね。
