2020年09月20日
13回戦@神宮 広島3−2東京ヤクルト(延長10回)大盛選手執念の決勝タイムリー内野安打!森下投手7回2失点好投も勝ちつかず。
広島 育成出身の大盛「ガムシャラに全力」延長十回、執念の決勝内野安打
9/19(土) 22:32
配信
デイリースポーツ
10回、勝ち越し打を放ち、ナインから祝福される大盛(中央)=撮影・西岡正
「ヤクルト2−3広島」(19日、神宮球場)
広島が延長戦を制した。十回、2イニング目となるヤクルト守護神・石山から堂林、田中の連打などで2死二、三塁の好機を作った。続く大盛が追い込まれながら、たたきつける打撃で二遊間へ。「打った瞬間に全力で走ろうという気持ちでいっぱいでした」。ベルトが切れるほどの激しいヘッドスライディングで執念の二塁決勝内野安打とした。
1番で出場したがそれまでは野手で唯一無安打。3三振も喫していた。「その前もチャンスの場面で三振してしまったので、十回は何が何でもという気持ちで打席に入りました」と振り返る。「打席に入っている時からすごく応援が伝わってきたので、打てて良かったです」と決勝打を喜んだ。
好機を作りながら得点が奪えない展開だった。「打撃の方で何とか(先発の)森下を援護できるようにと思っていたんですけどなかなかうまくいかず…。結果的には1点が取れて良かったです」と勝利にほっと息をついた。
強肩、俊足を武器に静岡産業大から18年育成ドラフト1位で入団した。今季から支配下選手登録を勝ち取った。7月24日に初めて1軍登録された。「せっかくもらったチャンスなのでガムシャラに全力で毎日過ごすだけです」と泥臭い全力プレーを続ける思いだ。
「全員で全力で試合していきます応援宜しくお願いします」とファンにメッセージを送った。
ドリヨシとしては、というか、カープファンとしては、森下投手に勝ちをつけてあげたかったという思いを抱いたと思います。でも、今日森下投手の好投で、延長戦を勝ち切れたと思います。
打線は1回表、ヤクルト先発の吉田投手を攻めて、1アウト後、菊池涼介選手がセンター前ヒットで出塁。続く長野選手が右中間へのタイムリー2ベースを放ち、1点先制しました。なおもヤクルト吉田投手が制球に苦しみ、2アウト満塁の大チャンスでしたが、堂林選手がショートゴロに倒れ、結局1点止まりでした。この追加点が取れなかったのが、1点を争うゲームになるきっかけとなりました。
カープ先発の森下投手は立ち上がり良く、1回は3者凡退に打ち取りました。が、2回裏、四球で出塁したヤクルト村上選手を1塁に置き、1アウト後、ヤクルト坂口選手にライトスタンドへ2ランを浴びて、1−2と逆転されました。このホームランは出会い頭みたいな感じでしたので、森下投手自身も切り替えはスッと出来たと思います。
森下投手は3回以降は森下投手のピッチングが冴え渡り、7回まで投げました。伸びのあるスピンの効いたストレートと、カーブ、チェンジアップとのコンビネーションは見事でした。111球を投げて4安打2失点、9奪三振の素晴らしい内容でした。しかし、打線の援護がなく、勝ち星はつきませんでした。森下投手は本当に強いメンタル力だと感心しています。読売戸郷投手との新人王争いには、是非勝って欲しいと思います。
1−2で迎えた8回表、ヤクルトはセットアッパーの清水投手が登板しました。完全に逃げ切り体制に入りました。1アウト後、堂林選手が5球目をジャストミート!打球はレフトスタンドへ飛び込むソロホームランとなり、2−2の同点になりました。これで森下投手の負けが消えました。なおも1アウト1、3塁と逆転のチャンス、森下投手に勝ち星が転がり込むチャンスでしたが、大盛選手が空振り三振。菊池涼介選手がピッチャーゴロでチャンスを潰してしまいました。あと1本が出ないのは、今季のカープの特徴ですね。
試合はこのまま延長戦に入りました。
10回表、ヤクルトは9回から抑えの石山投手が回跨ぎで登板しました。1アウト後、堂林選手と田中広輔選手の連打で1、3塁の勝ち越しのチャンスを作りました。続く代打野間選手の時に1塁ランナーが2塁へ盗塁を成功させ、2、3塁としました。しかし、野間選手は空振り三振に倒れ、2アウト2、3塁となりました。この延長戦もカープの勝ちはなくなるのかと思いましたが、続く大盛選手が、4球目を叩きつけて打球は二遊間へ。セカンドのヤクルト山田選手が捕球して1塁へ送球しましたが、大盛選手が俊足を生かして1塁へヘッドスライディングしてセーフとなり、3塁ランナーが生還。タイムリー内野安打となり、3−2と勝ち越しました。大盛選手の必死に野球に取り組む姿勢が、このタイムリー内野安打を産んだと思います。ドリヨシはこのような泥臭い野球、泥臭いプレーが大好きです。
10回裏は9回から回跨ぎしたフランスア投手がヤクルト打線を3者凡退に抑え、3−2で勝利しました。カープは延長戦は今季初勝利です。いかに接戦に弱いかがわかりますね。それに、今日の試合は15安打しながら3得点と拙攻と残塁の山が目立ちました。あと1本が出ていれば、カープのワンサイドゲームになっていた可能性があります。この点は今日の反省ですね。
さて、明日もナイターです。カープは中村祐太投手が今季初登板、初先発です。神宮のマウンドはプロ初だそうです。出身の関東一高の時に慣れ親しんだ神宮のマウンドです。初回からどんどん飛ばして欲しいですね。ヤクルトは小川投手です。そんなには点は取れないでしょうから、大盛選手の気持ち、全力プレーで泥臭い野球をして欲しいと思います。
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