広島会沢、満塁５号＆追撃打「１つでも上に」
9/2(水) 22:34
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日刊スポーツ
中日対広島 4回表広島無死満塁、左越え満塁本塁打を放つ会沢（撮影・森本幸一）
＜中日5−9広島＞◇2日◇ナゴヤドーム
広島会沢翼捕手（32）が、苦心のリードと2安打5打点で勝利に貢献した。会沢の今季2度目の満塁5号などで6点リードも、中盤に投手陣が失点を重ね、中日に1点差に迫られた。今季の打高投低を示すような試合展開も、再び打線が奮起。会沢の適時打から3点を奪って中日を引き離し、連敗を3で止めた。
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会沢の勝利のハイタッチに、安堵（あんど）感がにじんだ。今季2度目の満塁弾で6回表まで大量リードを奪いながら、その裏に1点差に迫られた。苦心のリードが続く中、8回に中日を引き離す攻撃の口火を切ったのも会沢だった。
「みんながつくってくれたチャンスで、何とか（走者を）かえせて良かった。次に投げる投手が少しでも楽に投げられればと思った」。会沢を中心に、全員でつかんだ勝利。まずは1、2番コンビがプレーボール直後、前夜の0封負けの重い空気を振り払った。1番ピレラが中日先発小笠原の外角球を捉え、右翼席へ来日2度目の初回先頭打者本塁打。2番菊池涼も、左翼席への7号ソロで続いた。4回には、会沢が7月26日DeNA戦以来の満塁弾でリードを6点に広げた。
だが、すんなり終わらないのが今年の広島。5回無失点の野村が6回に変調。代わったケムナも止められず、リードは1点に。3767人を動員した敵地ナゴヤドームの空気は、明らかに中日側に流れた。ただ、投手陣をカバーするのは攻撃陣。6−5の8回。左腕岡田から無死一、二塁とし、会沢の適時二塁打から再びリードを広げた。田中広も28打席ぶり安打となる適時打でつないだ。
苦しいチーム状況で、補い合うしかない。野村が招いたピンチで、3年目ケムナが初めてリードした展開で登板した。新たなポストを託すにはリスクはつきもの。1点リードの7回1死一塁でビシエドの打球を処理し、併殺を狙った島内の二塁送球がそれた。それも二塁・菊池涼がカバーした。4点リードの8回以降も勝ちパターンを投入できたのも、前日の先発九里の踏ん張りがあればこそだ。
攻守に奮闘した会沢は「みんなが同じ方向を向いて戦っていくしかない。1つでも上に上がっていくためにもみんなの力で戦っていきたい」と前を向く。流れを変えるのに、勝利以上の良薬はない。【前原淳】
▽広島島内（1点リードの7回に登板し無安打無失点）「ボール先行の投球になってしまった。内容的に良くなかったが、結果ゼロで終えられて良かった」
今日の試合、勝ちはしたものの、すんなり行かない今のカープのチーム事情を象徴する形になりました。
打線は昨日の完封負けの反発力が出たのか、１回から活発でした。中日先発の小笠原投手を攻めて、先頭のピレラ選手がライトスタンドへソロホームランを放ち、まず１点先制しました。続く菊池涼介選手はレフトスタンドへソロホームランを放ち、連続ホームランとなって、２点を入れました。
さらに４回表には、ヒット２本と四球でノーアウト満塁の大チャンスが到来しました。ここで會澤選手が中日小笠原投手の４球目を打って、左中間スタンドへ満塁ホームランを放ち、一気に６−０と大きくリードしました。
カープ先発の野村投手は今日も安定したピッチングを展開しました。体全体のキレが良く、ストレートや変化球のキレも素晴らしかったです。前半は中日打線を手玉に取り、無失点に抑えました。
しかし、６回裏に突如崩れます。ヒットと２つの四球などで１アウト満塁のピンチを背負うと、中日ビシエド選手にレフト前に２点タイムリーを浴びて６−２とされました。野村投手は突然ストライクを取るのがやっとみたいなピッチングになってきました。続く中日高橋選手にライト前ヒットを打たれたところで、野村投手は降板。２番手にケムナ投手を起用しました。ドリヨシ的には、満塁の大ピンチでケムナ投手を登板させるのは、リスクが多いのではないかと思いました。ここは菊池保則投手がベターではないかと思いました。菊池投手は制球が良く、タフな場面での登板経験もあることから、ドリヨシだったら菊池投手を起用するでしょう。ケムナ投手は続く中日阿部選手を空振り三振に打ち取り、２アウト満塁になりましたが、続く中日京田選手に１−２と追い込みながら、死球を与えて押し出しとなり、６−３。さらに中日代打井領選手にライトオーバーの２点タイムリー２ベースを浴びて６−５と１点差に迫られました。なおも満塁の大ピンチを背負いましたが、中日大島選手をセンターフライに打ち取り、なんとかピンチを脱しました。
一時はバタバタしたカープですが、８回表に一気に試合を決めました。中日５番手の岡田投手を攻めて、ヒットと四球でノーアウト１、２塁のチャンスがおとました。ここで會澤選手がレフトオーバーのタイムリー２ベースを放ち、７−５となりました。この１点は大きかったですね。會澤選手は今日５打点の活躍でした。昨年リーグトップの得点圏打率の力を発揮してくれました。中日はここで６番手のゴンサレス投手に代わりました。が、続く田中広輔選手がライト前タイムリーを放ち、８−５になりました。田中選手は久しぶりのヒットになりました。その後中日のキャッチャー木下選手のパスボールで３塁ランナーが生還して９−５となり、ほぼ試合が決まりました。
リリーフ陣は７回は島内投手、８回は塹江投手、そして９回はフランスア投手が締めて、終盤の中日の攻撃を無失点に抑えました。
６回の失点が余計でした。これで試合がもつれてしまいました。野村投手は４勝目を挙げましたが、反省の６回になりました。次回の登板はこのような事のないようにして欲しいものです。
さて、明日ですが、カープの先発はK・ジョンソン投手です。１０度目の正直です。明日こそ勝つと思います。明日も散々な内容でしたら、降格になると思います。中日は福谷投手です。カープにとっては天敵に近いピッチャーですが、明日は一丸で攻略しましょう！
