2019年01月05日
松山選手新春インタビュー
【広島・松山インタビュー1】丸の穴は「僕がカバー」クリーンアップで全試合出場!
1/5(土) 9:00配信
アオダモの“相棒”を手に今季の活躍を誓う松山(撮影・飯室逸平)
広島・松山竜平外野手(33)が新春インタビューで2019年の抱負を語った。昨季はプロ11年目で初の規定打席到達。オフは悩み抜いた末、国内FA権を行使せず、広島残留を表明した。今年の目標は全試合出場。チームの主軸として打点にこだわり、丸、新井の穴を埋める覚悟だ。以下はインタビューその1。
◇ ◇
−明けましておめでとうございます。
「おめでとうございます」
−昨年はプロ初の規定打席に達し、充実のシーズンとなった。
「そうですね、規定打席には立てたんですけど、まだまだ反省も課題も多いので」
−反省というのは。
「やっぱり1年間、全部試合に出たい。まだまだ成績を残せたんじゃないかと思うし、打点(74打点)に関しても、もっと取れたんじゃないかと思う」
−全試合へのこだわりが強い。
「そうですね。全試合出るつもりで。丸も抜けたんで、その分、僕とかがどんどん引っ張っていくというか、抜けた穴はカバーしないといけないと思う」
−昨年は全試合に出る難しさを感じたか。
「1年間ずっと調子がいいわけではないし、調子が悪い時でも、いかにして使ってもらえるような打撃をするか、そういうところもちゃんとやらないといけないと思う。調子の波ももっと緩やかにしないと、1年間出ることは不可能なので」
−ここ数年は成績も安定している。
「そうですね。安定してずっと成績を残せればいいと思うし、また今年も規定打席に立って、去年以上の成績を残せるようにしないといけない」
−オフには国内FA権を行使せず、残留を表明した。
「正直、僕がFA権を取れると思ってなかったし、そういう選手になれたというのはすごく自分でも誇りに思う。いい経験もできたと思うし、正直すごく悩んだんですけど、このチームでやりたいという思いが強かった」
−巨人へ移籍した丸は同期入団だった。
「すごく仲も良かったし、権利を獲得してオフになってから結構話をする機会も多くて、丸自身もすごく悩んでいたし。そこはもう自分で取った権利なんでね、丸の意見を尊重してあげないといけないと思う。残念ながら出ることになったんですけど、同期としてというより、一緒にやってきた仲間として、敵ですけど、僕は応援します」
−新井さんも現役を引退した。
「あの人の存在はすごくデカイので。僕は言葉とかそういうので引っ張っていけるタイプじゃない。とにかく自分は他の選手が笑顔になれれば良いかなと思うので、今までと変わらず、自分のキャラでどんどん接していくだけですね」
−松田オーナーも松山選手のキャラは「和む」と話していた。
「そういうことも言ってもらえるので(笑)。残ってよかったんじゃないかと思う」
−今オフも他球団は積極補強をしている。
「今年はすごく荒れると思います。うちは強いと思うけど、他球団も絶対に強くなってくるので、正直、怖いですよね」
−巨人、阪神は大型補強に成功した。
「巨人は特に怖いし、阪神も(監督が)矢野さんになって、不気味さもある。うちみたいに機動力でどんどんやってくるんじゃないかなと思うし、本当に不気味ですよね」
−今季はチームでどういう役割を担うか。
「クリーンアップとして、しっかり1試合ワンプレーでもいい活躍ができればいいと思ってるので。それは毎年思ってることで、1日の積み重ねがすごく大事だと思う。1日ワンプレー、必ずチームに貢献できるように頑張るだけです」
【広島・松山インタビュー2】3年目終わった時にクビも覚悟
1/5(土) 9:00配信
広島・松山竜平外野手(33)が新春インタビューで2019年の抱負を語った。昨季はプロ11年目で初の規定打席到達。オフは悩み抜いた末、国内FA権を行使せず、広島残留を表明した。今年の目標は全試合出場。チームの主軸として打点にこだわり、丸、新井の穴を埋める覚悟だ。以下はインタビューその2。
◇ ◇
−契約更改交渉では年俸1億円に到達。11年間は長かったか。
「そうですね。下(2軍)でやってる期間も長かったし、正直3年目終わった時にクビも覚悟していた」
−プロ2、3年目は1軍出場もなかった。
「ケガもしていよいよクビも覚悟しないといけないと思っていたので。そのあたりが一番苦しかったですね」
−そこから2013年は123試合に出場したが、レギュラー定着に至らなかった。
「1年間通して成績を残せなかった面もあるし、守備走塁の面でもまだまだ課題が多いので。そういうところで取り切れなかったと思う。いまだにレギュラーを取るというのは難しいと思うし、1年間フルに戦い続けることはすごく大変だなと、今は分かります」
−左投手が先発時にスタメンを外れることもあったが、そういうイメージも払拭(ふっしょく)した。
「少ない機会でどんどん結果を残すことが一番大事だと思うし、そういうところで結果を残したから、去年も打席に立たせてもらえたんだと思う。そういうところでやっと規定打席にも立てた」
−ここまで礎となったものは。
「経験ですよね。11年やっているので。結果が全ての世界だし、そこで結果が出なかったら辞めるしかない。難しいですけど、本当に諦めずにやることで結果も出せてチャンスをもらえたというところで、今の自分の位置があると思う」
−新井さんが広島に復帰するまで親交は。
「なかったですね。帰ってきて、すごく明るくて、やんちゃな方だなと思って(笑)。でも野球になったらすごく真剣に取り組む人で、そのあたりはすごく尊敬していた。ああいう人がいたからこそ、下の若い子たちもついていったんじゃないかと思います」
−新井さんとの思い出は。
「何年かは代打の期間が長かったので、裏で準備している時の姿とか、打席が終わった時の、打った時、打てなかった時の姿。そういうのはみんなすごく印象に残ってるんじゃないですかね」
−打てなかった時も?
「あそこまでやってきた人がすごく悔しがっていて、自分を分析していたので、そういうところはすごいなって。打った時はみんなで喜ぶ。そういうところが今のチームの明るさじゃないかな」
−グラウンド外で学んだところは。
「常に明るかったですね。ロッカーでもみんなでバカやって笑い合ってたので。負けた後でも『また明日明日!』って、すごく明るく接してくれていたので、そういうところでチームの雰囲気も良かったんじゃないかな」
−一緒にプレーして野球観も変わったか。
「僕は楽しんでやりたい人なので、そういう新井さんの姿っていうのは、僕は大好きだったし、自分の理想とする姿でしたね」
−昨季は他球団のエースを打ち込んだ。
「でも(巨人)菅野、(阪神)メッセンジャーは全然打ってないからね(笑)」
−菅野に対しては15打数無安打だった。
「そこらへんも年間通して打てるように頑張らないといけないと思う」
−かつてはメッセンジャーを得意にしていたが。
「モデルチェンジしてから変化球を多く使うし、そこでまた一段と難しいピッチャーになりました。コントロールもいいので」
−菅野もコントロールがいい。
「そうですね。コントロールがいいですよね、その2人は。低め、内外角のコントロールがいいので、そういうところでやられた」
−一方で、昨季は勝負強さも見せた。
「僕は得点圏打率をすごく重視しているのでね。普通の打率よりも得点圏をすごく意識しているので、それが結果に表れているというのはすごく自分でもいい状態で打撃ができていると思う」
−打席に入るまでのアプローチは。
「しっかりピッチャーにタイミングを合わせるだけですね。配球とかそういうのは読まない人なので。読まずに、速い真っすぐから入っていって、変化球に対応する」
−珍しいタイプでは。
「考えたらダメなんですよ。考えたら考えただけ、バットが出なくなる。どんどん振っていけなくなるので、僕は初球からタイミングが合って打てると思ったら振っていこうと。だから配球とかは読まないですね」
−ありがとうございました。今年の活躍を楽しみにしています。
「はい、頑張ります!」
松山選手は今年リーグ4連覇と日本一になるためには重要なキーマンになりそうですね。
間違いなくクリーンアップを任されるでしょうし、ランナーを還す仕事が求められますね。
入団してしばらくの間は故障もあって結果を残すことができませんでした。それでも苦労しながら練習を重ね、11年目で初めて規定打席に到達し、年俸も1億円(推定)を突破しました。
丸選手と同期入団で、松山選手も国内FA権を取得しましたが、行使せず、広島に残ってくれました。松山選手の「広島愛」が伝わってきます。
ドリヨシとしては、今季は打率3割、20本塁打、そして100打点目指して頑張って欲しいです。
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ますます松山選手が好きになりました。
全試合出場したら結果はすごいものを残すはずですよ。