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白き部屋の記録41

酒盛りB

歩けない方なのでゴソゴソと這って布団に入ってしまいました。一間だけ掃除して手早く布団を敷いて置いたのです。

その部屋は六帖だけれど四帖半程にしか見えません、続いてもう一間の方は四帖半だけれど三帖位、一尺程の濡縁がついていて、その前に小さな庭、一応全部掃除しようと掃除機を使っていると「掃除なんかいいです、后でいい、それよりこれをやりたくて退院したんですよ。」

何時の間にか何処から持ちだしたのか一升瓶二本、布団に坐って目の前にでんと置いてあるのです。心臓発作の人だというのにこれはどうした事か、「湯呑みを持って来て下さい、大きいのをね。」おかんをしますか?

「おかんはいらない、冷やで結構、ああうまい、うまい。」これではどうしようもない。電話を引寄せ「〇〇屋さんですか、今取りに行きますからね、厚いカツを三枚、チャシューを三百グラム、サツマ揚五枚、キャベツの刻んだのをたくさん付けて下さい頼みますよ。」

ここは東京の田舎、店は一軒しかない、届けて貰うと夜になると云うので、カツを受け取りに行きました。「又病院を出て来たんですか、もう何回目かな、今度入る病院あるかな、呑むために退院するんだからね」と店員さん。

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