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2022年03月21日
小学生の卒業式に思う事
今年も卒業式の季節がやってきましたね。
小学校、中学校、高校、大学、と卒業式は日常に区切りをつける一大イベントですが、
とくに小学校を卒業するお子さんの家庭でのお悩み事といえば、
『袴を着るのかどーか』
こんな家庭も多いのではないでしょうか。
最近は男の子の袴姿も増えているそうですね。
私の働いてるお店にも、卒業式の髪飾りを見に来る親子連れがとても増えています。
これだけ着物好きを公言している私ですが、実は娘の卒業式はワンピースにしました。
単純に、誰でも寝てても卒業できる小学校の卒業式に
袴を着る意味が分からなかったんです。(^^ゞ
なんかこんな事いうといかにも頭の硬いオバちゃんみたいですね。
『着る物にわざわざ意味なんて必要?着たいもの着て何か不都合でも?』
確かに。おっしゃる通り、日常なら着る物は自由です。とりあえず裸でなければ良いので
衣服をまとってさえいれば構いません。
ただし、人には『私』の場面と『公』の場面があるのです。
着たいものを着て良いのは『私』の場面であり、
『公』の場合はその場にいる相手のために着る物を選びます。
例えば、目上の人に会う時、お世話になった方に会う時、結婚式など相手をお祝いしたい時
そんな時はその相手を想って、少なくとも相手に不快にさせる物は着ませんよね。
人は無意識にこれらを判断して着る物を選んでいます。
さて、そこで小学生の袴ですが、小学生の子供にまだ無意識で着る物を判断しろ、というのは
ムリな話で、とーぜん、自分の着たい物を主張してきます。
そこで、判断するのは紛れもなく親の仕事なんですね。
それでもこれだけ卒業式に袴姿が増えているのは、
おそらく『卒業式』を『私』の行事だと思う方が多くなったのだろうと思います。
『私が卒業するんだから、私が主役の日』と。
最近の卒業式に歌う歌にも、『楽しかった学校生活、友達との思い出』などが多く語られ
あの【蛍の光】や【仰げば尊し】のように、『恩師や学ぶ事、学び舎への感謝』などの言葉は
とても少なくなりました。
(ああ、なんて古臭い、、私も年を取ったもんだと思っていますが、私ではなく日本人のDNA が書かせているのです!←んなアホな)
そう、卒業式は決して『私』ではなく『公』の日であり、自分が着たいものを着て良い日ではないのです。
「イヤイヤ、だから袴を着て正装してますけど?」
そうですね、昔の袴姿は確かに正装でした。
思えば、大学の卒業式の袴姿もずいぶんとハデに、イヤ失礼、華やかになりましたね。
ほんの40年ほど前の大学の卒業式の袴といえば、上は黒紋付の着物にグレーや緑の袴という
とてもシックな姿でした。
(今でも宝塚女子学校の卒業式は黒紋付に緑の袴ですね!)
正装と着飾るとは実はとても、似て非なるものなのです。
いつか未来の小学生の卒業式に、小さなウエディングドレス姿のお子さんが現れない事を切に願う
オバちゃんでした。
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