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「桂馬の幻想」 坂口安吾 (03/31)
copy2021Wathe
「ボクのインプット&アウトプット法ー1日に10冊の本を読み3日で1冊の本を書く」 千田琢哉 (02/22)
copy2021Wathe
「100の地点でわかる地政学」 オリヴィエ・ダヴィド他 (02/19)
BagssjpPailm
「100の地点でわかる地政学」 オリヴィエ・ダヴィド他 (02/18)
BagssjpPailm
「ボクのインプット&アウトプット法ー1日に10冊の本を読み3日で1冊の本を書く」 千田琢哉 (02/16)
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「ボクのインプット&アウトプット法ー1日に10冊の本を読み3日で1冊の本を書く」 千田琢哉 (12/23)
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「日本の地下経済−脱税・賄賂・売春・麻薬」 (12/22)
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「ボクのインプット&アウトプット法ー1日に10冊の本を読み3日で1冊の本を書く」 千田琢哉 (12/20)
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「桂馬の幻想」 坂口安吾 (12/12)
・ケゥ`・ムゥ`・ウ・ヤゥ` リ抜シ ・ラ・鬣タ
「戦いの原則−人間関係学から組織運営の妙まで」 大橋武夫 (12/06)
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2014年02月19日
「打ちのめされるようなすごい本」 米原万里
 生前わが国最高峰のロシア語通訳者であった米原万里の各紙に掲載していた書評を一冊にまとめ上げたものである。書評対象となる本はかなり幅が広く、米原自身の知的好奇心も相当広いものであったことがわかる。対象となる本は1995年〜2005年のものがメインだ。

 タイトルはある日掲載された書評のタイトルなのだが、読了後に思えばこの本自体が「打ちのめす」だけの力を持っていることが分かる。作者のコメントは時に辛辣、時にべた褒めであり、ぼろくそにけなされていた本ですら読みたくなるから不思議だ。また感情論に終始しない、論理的かつ具体的な批評精神で評しているのが素晴らしい。

 また、本書を構成する彼女の言葉一つ一つが箴言となっていることも本書の大きな特徴である。

「作家は、自身の見解を率直に偽りなく語るべきで、権力者におもねったり遠慮したのでは、言葉が力を失う。」

「生死の境を何度も彷徨い、恐怖と裏切りに弄ばれて人格を崩壊させていく人々もあれば、そんな中でも温かい人間関係を築き、尊厳を維持していく人々の姿がある。」

「文字で記されたものには虚構が紛れ込みやすい。」

 また、本書は単なる書評以外に作者のガン闘病日記としての側面も併せ持つ。書評対象の幾分かはガン治療に関する本が占めており、彼女は読んだ治療法を実践するところまで書き表している。あまりにも知識を仕入れすぎているために、医者に煙たがられたり、追い出される描写が幾度もある。彼女レベルでインフォームドコンセント、セカンドオピニオンを発揮する患者もそうそういまい。医療従事者からしてみれば、ある意味そこら辺の問題を患者側から描いた作品と読むこともできる。また、代替医療の実践についても記されているのだが、少しでも詐欺臭さ・まがい物臭さがするとすぐに返品したり、止めてしまうところも彼女らしい。

 「知識人99人の死に方(荒俣宏監修)」という本では三島由紀夫、吉田茂ら知識人達の死にざま・死に臨んでの心情が描かれており死を前にして知識人の知識・思考はどのように振る舞ったかを知るに絶好の書であるのだが、本人視点の闘病記、それもとりわけ理知的な作者の手による点で本書はそれ以上に読む者をぐいぐい紙面へ引き込んでゆく。少しも死を前にした諦め、弱音といったものが感じられず、最後まで生きよう、本を読もう、世界を知ろう、として足掻いたのが分かる。

 解説を井上ひさしと丸谷才一が書いているが、この二人の文章もまた真に読むに値するものである。書評という著作にしてはあまりオリジナリティーを全面に押し出せない分野において、ここまで読み手を魅了できる書き手はそうそういないだろう。その分、張りつめたものが切れて読了後、どっと疲れが出た。






2014年01月03日
「読書談義」 渡部昇一・谷沢永一
 学問を文系・理系に二分する分類法は日本独自の阿呆な風潮と念頭に置きつつ、普段は理系書籍に多分に触れた書評本しか読まないが、今回は完全な文系書評本である。

 著者は渡部昇一と谷沢永一。谷沢の著作にはまだ触れたことがないが、渡部のドイツ参謀本部-その栄光と終焉 (祥伝社新書168)は傑作だった。本書では二人が文学界・書誌学から古書街事情、文壇の生々しい人間模様、果ては性関連アングラ本の草莽期に至るまで縦横無尽に語りまくる。

 書籍と文学界、それを取り巻く事情について語られた作品であるため、紹介される本はいわゆる「古典」とされる部類がほとんどである。その種類も百科事典類を除けば、文学部・わずかに経済学部を除けば一生お目にかかれないような部類がほとんどである。古風な文学によほどの興味があるか、書誌学、図書館学の造詣がないと完全に話についていくのは困難であろう。自然科学的な話題はこれっぽっちも出てこない。

 現代文明を構成する知識・技術(法)のうち、自然科学が占める割合は年々増加している。かつて知識階級には必須とされた文学的教養・素養というものはいまやあまり顧みられない非「実学」となってしまっている。私自身はこのことに喝采も憂慮もするつもりはないのだが、文学を巡る談義というものが如何に行われるべきかという良い典型例をこの本は示していると思う。

 あまり文学論自体にこれといって特に気を魅かれた個所は無かったものの、古書店での作法、ブリタニカの版ごとの差異の考察についての箇所は興味深かった。二人ともがこれまで数多の書籍と触れあい、文字通り共に歩んできたのがよく感じられる。

 「文系」人間にとっては上質の文学談義として恰好であり、また「理系」人間にとっては資料の探し方、学問を形に残す作業「著作」のあり方を文学の世界を題材に考えることができる本である。

読書






2013年12月18日
「ぼくらの頭脳の鍛え方―必読の教養書400冊」 立花隆・佐藤優
 書評本を読むことの意義は3つある。1つは評者の物の見方を評価対象の本を通じ自身と比較できること、2つ目は思いもよらぬ本・視点に出会えること、3つ目は自ら労することなく手っ取り早く本の「概要」「評価」「視点」を得られることである。

 1つ目はまあ書評の体を成す本ならばどれでも満たすだろう。2つめは自身と評者の相性もあるがまともな評者ならまあまず満たす。3つ目は当然といえば当然であるし、あまりに稚拙で功利的な手段であるといえばそうなるが、意外とこれを満たせるものは少ない。

 本書は知の巨人・立花隆と知の怪物・佐藤優(立花との対比で紹介にはこうあるがまさに言えて妙である)の対談書評本である。副題に必読の教養書400冊とある通り、二人が自分の書棚から百冊ずつ、書店の文庫・新書から100冊ずつ選りすぐったものである。

 立花隆はその経歴・著作から言ってもまさに「巨人」で、自身が執筆するのに参考とした文献を「冊」単位ではなく「m」単位で考える規格外の知識人だ。対する佐藤優も年は若いがソ連動乱時に情報活動を行っていたバリバリの実戦派、叩き上げのインテリだ。

 佐藤優は知識・思考の幅・深さ共に凄まじいものを持っているため、対談本ではたいてい相手を食ってしまう。今現在のところ佐藤と対談して互角に対談しているのはこの本での立花しか知らない。

 それにしても二人とも凄い。政治的立場や思想的立場を前面に押し出した対談ではなく、本好きの知識人二人がのんびりと談じているつくりだからなおさら話が広がり、深さがある。途中乃木希典の殉死の解釈とかで意見が分かれるところはあるものの、基本的には雑談の中でどんどんトピックに応じた本を紹介するのみで停滞感無く進んでいく。

 章が終わり、雑談に区切りができるごとに立花・佐藤それぞれの選んだ本がリストアップされる。佐藤がそれぞれに解説・解題をつけているのに対し、立花は何冊かにのみ膨大な解説・解題を付け、他はただ挙げるのみであるのが面白い。さらに立花が現代科学論・生理学・死といったように簡潔にジャンルを定めているのに対し、佐藤は「宗教・哲学についての知識で、人間の本質を探究する」「歴史についての知識で、未来への指針を探る」といったように分けているのも興味深い。

 宗教関連はやはり佐藤が多く挙げ、サイエンスものは圧倒的に立花が担当しているのが二人の来歴を示しているようでいい。

 この書評本は、書評のための本ではなく、二人の思考法に関する対談の中で本が紹介されている、ぐらいのものだろう。付録の「立花隆による『実戦に役立つ十四カ条』」・「立花隆選・セックスの神秘を探る十冊」もよく考え抜かれている。

 対談初めの方にある立花の本の読み方と、情報機関の人間の読書術が同じものであるというエピソードが一番面白かった。

佐藤優 立花隆 書評 対談







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