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「桂馬の幻想」 坂口安吾 (03/31)
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「ボクのインプット&アウトプット法ー1日に10冊の本を読み3日で1冊の本を書く」 千田琢哉 (02/22)
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「100の地点でわかる地政学」 オリヴィエ・ダヴィド他 (02/19)
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「100の地点でわかる地政学」 オリヴィエ・ダヴィド他 (02/18)
BagssjpPailm
「ボクのインプット&アウトプット法ー1日に10冊の本を読み3日で1冊の本を書く」 千田琢哉 (02/16)
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「ボクのインプット&アウトプット法ー1日に10冊の本を読み3日で1冊の本を書く」 千田琢哉 (12/23)
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「日本の地下経済−脱税・賄賂・売春・麻薬」 (12/22)
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「ボクのインプット&アウトプット法ー1日に10冊の本を読み3日で1冊の本を書く」 千田琢哉 (12/20)
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「桂馬の幻想」 坂口安吾 (12/12)
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「戦いの原則−人間関係学から組織運営の妙まで」 大橋武夫 (12/06)
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2014年01月13日
「憂国のラスプーチン」 佐藤優・伊藤潤二・長崎尚志
 佐藤優の「国家の罠−外務省のラスプーチンと呼ばれて」をホラー作家・伊藤潤二作画、長崎尚志脚本で漫画化したものである。登場人物の名前が現実と微妙に変えられている(鈴木→都築、東郷→西條、程度)が、将来「北方領土疑獄事件」とでも呼ばれそうな事件の顛末が非常にわかりやすく描かれている。「国家の罠」や「自壊する帝国」に挫折した方はこちらから読んでみると良い。

 外務省でいわゆるノンキャリながら独自のパイプを持ち、鈴木宗男とタッグを組んで北方領土問題解決に心血を注いでいた外交官佐藤は、外務省を巡る鈴木の事件に関連して背任容疑で逮捕される。身に覚えのない佐藤に言わせると検察の書く筋書きは全てでっち上げなのだが、佐藤の部下・上司・仕事仲間の学者・商社マンなど皆がその筋書きに乗っかり佐藤を売る。佐藤は鈴木を売りさえすれば悪くはしないと持ちかけられるが、信条からそれを突っぱね、検察と徹底抗戦するするのであった。

 大方の人物は実物どおりの容姿なのだが、佐藤(劇中では憂木)が妙にさわやかな好男子に描かれ、ちっとも「ラスプーチン」らしさがないのが残念。まあ、現実通りに描写したらしたで、自身を裁く法廷で傲然とむしろ詰問する側のように座っていたといわれるジョン・ウィルクスのようになってしまうから、あまり「国策捜査の犠牲者」感が出ないとしてさわやかイケメンにされたのかも。

 内容は「国家の罠」のダイジェスト版であるから、その時に考察したい。漫画を用いてのプロパガンダという点でこの作品は興味深い。佐藤は起訴後、「こうなったら自分が助かることは考えず、外務省ごと引きずり落としてやろう」と考え作家に転身、外務省批判を行う。組織告発のために執筆活動を行うのはインテリにとって一般的手法だ。だが、そこに漫画を付け加えたことは斬新だ。

 漫画を用いれば「国家の罠」を読まない層の目に触れる機会もある上(ビッグコミックに掲載されていた)、読者の脳内でのイメージ形成の段階をすっ飛ばして、完成済みの強いイメージを植え付けることができる。宗教団体や進研ゼミの漫画を多用した宣伝も、単なる活字離れ以外の意味があるものだ。

 郵政民営化の際には国民を(宣伝工作的観点から)数パターンに分けてのプロパガンダが繰り広げられた、と語る元公安調査庁職員の証言もある(余談だがその人は痴漢容疑だったかで起訴されている)。国民選挙前に自民党が漫画のパンフレットを配りだしたら、いよいよ・・・かもしれない。

 余談だが、新聞、新書、テレビ、映画や大衆小説、果ては新聞のエイプリルフールの嘘記事に至るまで、大衆の目に触れる媒体には多かれ少なかれプロパガンダ的要素が入り込む。ポルノ映画なんかは人間の原初的欲求を司る視床下部にダイレクトに訴えかける分、そこにちょっと手を加えてやればかなり有効に作用するかもしれない(下世話すぎるので内容は書かないが、世の中の大半の有権者男性の目には触れる)。

 他の胡散臭い来歴の人々、田中森一(ヤメ検・闇世界の守護神)・守屋武昌(防衛事務次官・収賄容疑)などに比べ佐藤が作家として弁明と新たな生き方の確立に成功しているのは、彼に米原万里といった文壇関係者や神学部繋がりのアカデミックな人脈があったからだけではない。ある時は告発本、ある時は対談、ある時は全く政治色のなさそうな神学専門書、そしてこの漫画、とそれぞれ形を変えての巧妙に仕込まれた一手一手が有効に機能したからだ。

 プロパガンダとして現在進行形で機能している漫画として見れば、かなり面白い。もちろん、主人公が信念に基づき清く正しい拘置所ライフを送る漫画としても楽しめる。

 「僕から見ればこの事件はまさにホラー」と語る伊藤潤二が作画なので、おぞましいシーンは実にホラー漫画だ。ここらへん、感情を揺さぶらせるには実にうってつけの配役である。






2013年12月19日
「サンクチュアリ」 史村翔・池上遼一
 極道モノの漫画である。史村・池上コンビで世に出た作品は他にも「HEAT−灼熱」や「strain」があるが私はこの「サンクチュアリ」が最も完成度が高いと思う。先にあげた他の漫画も総じて完成度は高いしとても面白い。漫画として楽しむならばどれも好きだ。

 この「サンクチュアリ」だけやや特別視するのは、この漫画は思想性が強いからだ。カンボジア内乱の地獄から生還した北条・浅見の二人は日本を作り替えようとする。表の道「政界」から日本を変えようとする浅見を「裏の道」極道から北条は支える。というのが骨子だ。何年か前のプレジデントの特集でこの漫画に触発されてベンチャーを起こしたという社長がいた。まあ気持ちは分からなくもない。

 注目したいのは主人公たちは、日本再生のために海外の安い労働力を入れ、市場を開放し、「日本人」に競争力をつけさせたうえで「和僑」にしたいと語る。この和僑の先発隊として組員が進出していく。この漫画は21世紀まであと数年という時点で書かれたものであるが、現状見ても未だ和僑といった現象は現れていない。国家観・人はどう生きるべきかといった大所以外にも、個人レベルでも考えさせるネタに事欠かない漫画である。

 自分はこの漫画を読んだ時なぜか頭に斉藤道三と「野望の王国」が頭に浮かんだ。「野望の王国」はまあ国盗りという点で似てはいる(権力奪取までで話は終わるが)。斉藤道三だが、彼が1人であろうが2人であろうが、とりあえず彼には常在寺・妙覚寺という宗教・民間面でのバックアップがあった。かれにもこのような関係の人がいたのだろうかとふと考えた。

池上遼一 史村翔 






2013年12月14日
「弓道士魂」 平田弘史
 現代の「武道」と維新以前の「武術」の間には緩やかな断絶がある。剣道は各藩・各流派の技術を明治初期に統合した警視流が大本となっているし、嘉納治五郎創始の柔道も初期は新興の柔術流派という扱いであった。合気道も大東流・古流柔術等を修めた植芝盛平が創始したものであるし、空手道も競技化・組織化の流れでだいぶ古流と変わってきている点が多い。

 もちろん「武道」「武術」どちらがより優れていると議論するのは野暮なもので、海音寺潮五郎の言うように結局は流派の技術差よりは個々人の技量が優劣を定めていることは確かだろう。

 弓道もこの点他の武道と同様に断絶と統合を経ている。現在日本で最も盛んな「弓」の流派は全日本弓道連盟が定めた「射法八節」に従う「弓道」である。他にも古流として流鏑馬で有名な小笠原流や甲冑戦闘の名残を残す日置流、独自の哲学昇華をしている新興・無影新月流などがあるが、全弓連と対立したりはせずに緩やかに交流しているのが現状である。

 日本の弓執る者の大多数は「弓道」をやっているわけだが、「弓道士魂」には現代の弓道人が忘れている「武術としての弓」が描かれている。

 太平の江戸期にあっては武芸が大流行した。弓術に至っては三十三間堂の通し矢という藩総出の大イベントが行われた。このうち最も有名な「大矢数」は堂の端から120m先のもう片端までを射通すもので、一昼夜をかけて行われた。藩命にかけて天下惣一の栄誉を勝ち取るために弓術家たちは文字通り血のにじむ修練を繰り返した。さらに天下惣一が達成できなかった責任をとり切腹した者も多数いたり、他藩を追い落とすために刺客を派遣したりと太平の世とはとても思えないエピソードが多々残っている。現代の弓道家が用いる道具や技術の大本はこの時期に原案・洗練化された。

 主人公・星野勘左衛門は8000本を射通し、天下惣一を成し遂げた男である。勘左衛門がなぜ通し矢の世界に入り、いかにして当代随一の名手となりえたかが描かれている。通し矢を実行するためにどのような訓練が課されたかという描写にだいぶ頁が割かれており、弓道人ならずもその苛酷さがわかるであろう。純粋に娯楽漫画としてみても話のまとめあげ方が秀逸である。

 現代の武道以上に武術では一見気狂いと見まごうばかりの自己鍛錬を課すことが多い。海音寺潮五郎は過去の精神主義としばしば批判的にそこのところを書いてはいるが、武の根幹を見失わないためにも「過酷な修行話」ぐらいは系譜として残しておくべきではなかろうか。

弓道 三十三間堂 平田弘史 










2013年12月11日
「うずまき」 伊藤潤二
あまり漫画は読まないのだが、佐藤優が著書でだいぶ薦めていたので読んでみた。
私が読んだのは2010年に初版第1刷が出ているもので、1話30頁程度からなるエピソードが20話1冊にまとまっているものだ。

 主人公五島桐絵の住む町では「うずまき」に絡んだ異常現象が頻発するようになる。1話ごとに異常現象の起承転結はあるのだが、巻き込まれた主人公が助かる点以外には、話が進むごとに町の状況は絶望的なものとなっていく。主人公と家族、交際相手の秀一以外は基本的に1話のみの登場でばったばたと死んでいく。詳しい内容、結末は伏せるとして見どころは3点。

・各話のアイデア、起承転結のまとまりの良さ
・話が進んでいくにつれて町の人々や主人公の常識・良識がずれていく描写
・最終話の壮大なオチ

 どの話で「災禍」となるものも皆「うずまき」をどこかしらに持つものばかりなのだが、なぜ作者は「うずまき」をモチーフに選んだのだろうか。「災禍」はたいてい「うずまき」なのだが、「うずまき」に魅入られた人間が「災禍」となって主人公に襲い掛かる話も多い。

 佐藤優の解説を読まない限り、単なるよく出来たナンセンスホラーとして読了してしまいそうになる。佐藤が言うには「うずまき」を「資本」と読み替えればよく、そうすることでマルクスの「資本論」の内容を直観的に理解できると説く。この解説では随所で「うずまき」のエピソードと「資本論」、資本社会を比較しており、伊藤潤二がどう考えて「うずまき」を描いたのかは別として、かなり説得力のあるものとなっている。

 「うずまき」に家庭を壊され引きこもりになっている秀一は、桐絵以外とは接触を絶ち世捨て人のようになり、一見社会のはみ出し者となっている。しかし、町の人の狂乱をよそ目に幾度も桐絵の危機に現れ、助け出すところが生産能に乏しい反社会的インテリの活躍(誤解を恐れずに言うと古代社会の哲人やインテリゲンチヤといったところか)を思わせて面白い。

うずまき 伊藤潤二 









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