2014年01月03日
「世界一わかりやすい『ゲーム理論』の教科書」 小関尚紀
タイトルにあるように、世界一分かりやすいゲーム理論の本である。ナッシュもノイマンも出ては来ないが、実際のビジネス業界において個人レベルで必要な概観のツボは抑えてある本だ。ゲーム理論のゲームの意味も知らないドジっ子OLが、合理主義者で意地悪な先輩や正体不明の資料庫の老人に導かれながら、会社の課題を片付けて行き、バリバリのキャリアウーマンへと変貌を遂げて行く。
本書では、プラス・マイナスサムゲームや合理的なブタ、囚人のジレンマなどが扱われる。主人公の目を通して、ビジネスの現場でこれらはどう機能するかを知ることができる。それぞれについて、大手牛丼チェーンの価格競争や高級シャンプーなどの実例を引いているため、ゲーム理論をより実感出来るようになっているのも良い。
20世紀半ばに誕生して以来、ゲーム理論は経済、軍事、生物学、社会学などなどを記述するに当たり、強力な理論であり続けている。その概観に触れるに当たり絶好の入門書。
ゲーム理論
本書では、プラス・マイナスサムゲームや合理的なブタ、囚人のジレンマなどが扱われる。主人公の目を通して、ビジネスの現場でこれらはどう機能するかを知ることができる。それぞれについて、大手牛丼チェーンの価格競争や高級シャンプーなどの実例を引いているため、ゲーム理論をより実感出来るようになっているのも良い。
20世紀半ばに誕生して以来、ゲーム理論は経済、軍事、生物学、社会学などなどを記述するに当たり、強力な理論であり続けている。その概観に触れるに当たり絶好の入門書。
ゲーム理論