2020年03月04日

ヘリウム風船の自動販売機






私が小さい頃、となり町のスーパーに
ヘリウム風船の自動販売機がありました。

何度かそこで風船を買ってもらったと思います。

どんなふうに風船が出てきたかはもうあまり覚えていないのですが、
たしか風船が膨らんでいく様子が見えて、
大きめの取り出し口から風船を取り出していたように思います。


風船の自動販売機の近くには
本屋さんの絵本コーナーと、屋上への階段がありました。
階段には子ども向けの可愛らしいイラストが描かれており、
屋上は、屋上遊園地というほどではないかもしれませんが
小さい子向けの乗り物がある遊び場になっていました。
さらにゲームコーナーも近くにあった気がします。

子どもの時、遊べそうなものがいっぱいのそのエリアは
ワクワクする場所でした。

また、少し離れたところにあるおもちゃ売り場では
おもちゃで遊べるコーナーがあり、
ロボットペットと遊んだりゲームをしたりできました。


しかしそのうち屋上の遊具にはブルーシートがかぶせられて
動くことがなくなり、その後いつの間にか消えてしまいました。
今では屋上は駐車場になっています。

おもちゃで遊べるコーナーもたしかもうなかったのではないでしょうか。
子ども心がくすぐられるエリアが少なくなっていくように思います。


この間ヘリウム風船の話を聞いて、
ふっと、風船の自動販売機と
そのまわりのエリアの光景を思い出しました。

子ども向けエリアに限らずですが、物は放っておけば壊れてゆくし
維持費とか需要とか色々と事情があるんですよね。
身近だった物たちも採算がとれなくなれば消えてゆく。
旧式の物は新型に変わる。

そう思うと、今ある景色も儚いものですね。


以前上ることができた時のスーパーの屋上は、
たしか小さい子向けに高い柵で囲われていて
まわりの景色は見えませんでした。

でも駐車場になった今、ちらっと見てみると
見晴らしがよくて素敵な眺めの場所でした。

あの景色を見ながら食事なんかできないかなぁ……。
もう遊び場は戻ってこないだろうけれど、
遊び場が消えたあと、あのスーパーの屋上で
パンを食べたひとときの思い出も蘇ります。

次にまたあの屋上に変化があるとしたら、
今度はほっこり休憩できる場所になっていてほしいです。


以前はそのスーパーの近くに観覧車もありました。
そこから見た景色の記憶はもうないけれど、
たしか何度か乗せてもらっていたはずです。

その時はあそこから町を見渡せたんだなぁ……。
もう、身近にとなり町を見渡せるスポットはないかもしれません。


あれからもう、風船の自動販売機を見かけません。
このあたりではどこへ行ってもありません。

他の場所に行ったときにまた見られるでしょうか。


もう戻れない、小さい頃に見た光景と
あの時のワクワク感が懐かしいです。

小さい頃の思い出も……変わりゆく町も……
儚い今のこの瞬間も、
手を離したら飛んでいってしまうヘリウム風船のようですね。

頭の中のいらないものから手を離せば
心はヘリウム風船のように空高く飛んでいけるでしょうか。
目を閉じて小さな頃の気持ちに思いを馳せれば、
観覧車よりも高く飛んで、町を見渡せそうな気がします。












posted by 四月一日 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(3) | 雑記
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