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2016年01月13日

【シュアリー・サムデイ】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【シュアリー・サムデイ】
シュアリー・サムデイ.jpg

【出演者】
喜志巧:小出恵介
真鍋京平:勝地涼
後藤和生:鈴木亮平
北村雄喜:ムロツヨシ
岩崎秀人:綾野剛
葉月美沙(ヒメノ):小西真奈美
宮城祐(美沙の彼氏):横田栄司
喜志建夫(巧の父):竹中直人
北村雄一郎(雄喜の父):モト冬樹
北村美和子(雄喜の母):原日出子
飯島(亀頭):遠藤憲一
亀頭(飯島):吉田鋼太郎
体育教師 - 高橋努
教頭 - 笹野高史
後藤翔子(和生の妹)井上真央
弁当屋の店長(宮城のバイト先):大竹しのぶ
警官A:妻夫木聡
警官B;小栗旬
上戸彩(エンドロール):上戸彩
やっさん(ホームレス):岡村隆史

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【感想】
意外としっかり作りこまれてます。
遊びの要素がふんだんに入っていて、
その中で友情や恋愛も入れている。

ここまで盛り沢山でよい映画って少ないです。
しかしこの映画は、ここまで詰め込んで、
この出来なんだから,成功なんでは?
って思いました。

小栗くんらしいストーリーな気がします。
今考えるととても凄い出演者ですよね〜


【あらすじ】(ネタバレあり)
真鍋京平は教室の窓から、
校庭で一部始終を見守る先生達に言った。
「ファック・ユー」
「校長あんたは何もわかっっちゃいねえ。」
「確かに今の若い奴らは、
 愛国心も無ければ自立心もねえ。」
「平和ボケに漬かった連中ばかりだ。」
「でもな。俺たちは違う。」
「この腐れきった日本を、
 根本から立て直すべく立ち上がったんだ。」

教頭先生は言った。
「学校爆破なんてバカな真似はやめなさい。」

それを無視して京平は続けた、
「異端児は戦う、それは100も承知だ。」
「それでもガバメントの犬にはならねえし、
 ましてやハイスクールの言いなりにはならねえ。」
「俺たちが新しい日本を作っていくんだよ。」
「この第一歩が文化祭の復活だ〜。」
「今年から文化祭廃止だと?」
「ハメまくりだって言うから、
     ギター猛特訓したんだぞ。」
「いつまで童貞でいさせる気だ〜。」

それを聞いていた喜志巧は呆れて言う。
「あれは完全な八つ当たりだ。」

京平は続けた。
「後5分だとよ〜。」
「創立57年の歴史が詰まった、
 この校舎が一瞬でボンってわけだ。」
「さあ3分切ったぞ〜。」
「今から非難しても助かるかどうか〜。」

教頭は諦めて京平達の要望を飲んだ。
「君たちの要求どおり文化祭の開催を決定する。」

それを聞いた京平は喜んで言った。
「あんたら新しい時代の幕開けに立ち会ったんだ。」
「サンキュー!」

教室にいた5人。
巧、京平、和生、雄喜、秀人は喜んだ。
しかし・・・
「あれ?タイマーが止まらない。」
慌てた5人は教室を飛び出し逃げた・・・
しかし校庭に出ると雄喜が居なかった。
同時に爆発する校舎。
「雄喜〜。」

〜現在〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
京平は巧に言う。
「雄喜には焦ったけどな〜。」
「マジ死んだと思ったもん。」
巧は答えた。
「死んではねえけど、
     片腕なくしてしまったけどな。」
その答えに対して京平は言う。
「そんなの単なる噂だろ?」
「あの事件から会ってねえからって、
      被害妄想炸裂させんなよ。」
「暗くなるからあいつの話するなよ。」
「あれからもう3年だぞ。」
「さえない人生過ごしやがってよ。」
「お前の3年なんて10秒で語れてしまうよ。」
そう言って 巧の3年を話し始めた京平。
「高校3年で中退して、
 デカだった親父を退職に追い込んで、
 152日付き合った彼女にも振られて、
 挙句の果てが、
 親父の始めたバーの手伝いってドンだけだよ。」

それを聞いた巧は言い返す。
「だまれ童貞の分際で!」
「俺の3年が10秒ならな、
        てめえの3年は8秒で語れる。」
そう言うと仕返しとばかりに京平の3年を話し始めた。
「高校3年で中退して
 振られる彼女も居ないから
 毎日ダッチワイフとバーチャルSEX。」
「生身の彼女が欲しくなって
 大検受けたら奇跡的に3流大学に合格。」
「だけど、いまだ童貞。」

くだらない話の中で京平は呟いた。
「あ〜その辺に女転がってねえかな?」
その瞬間に目の前で車に引かれた金髪の女性。
驚きながら巧は答えた。
「女転がってますけど・・・」
急いで女のもとへ駆け寄る2人。
もちろん運転手も駆け寄ったが、
女は立ち上がり運転手にピストルを向けた。
そして跪く運転手を尻目に車に乗って逃げた。
車を奪われたヤクザ風の男性。
それは一緒に校舎を爆破した後藤和生だった。

その夜、巧の親父のバーで和生の話をする2人。
「あいつもこの3年でいろいろあったのかな?」
「高校辞めてから、
      皆とは会わなくなっちまったからな。」
「よしっ!」
「僕たちの知らない和生君の3年を想像しよ。」
そう言うと2人で勝手に和生の3年を話し出す。
「高校3年で中退して、
 格闘家を目指して頑張ってみたものの、
 命より大切な妹の入院費が払えなくなって、
                  格闘家を断念・・・」
「金を稼ぐためにヤクザになった。」

とその時、慌てた様子の和生がバーに入って来た。
「その通り。」
そう言って2人の妄想通りと伝えると、
組長に追われていると話し、奥に逃げ込んだ。
同時にバーのガラスが割れて、
白いスーツを着た男が入ってきた。
「今ここにうちの若いもんが着たろ?」
急な展開に無言で答えない2人。
2人を無視し、男は和生を探し始めた。
和生を見つけられない白スーツの男は2人に言う。
「明日の夜までに和生と、
 彼が奪った3億円用意しておいて貰えるかな?」
巧が口ごたえをしようとすると、
男はピストルを発砲して言った。
「マイネームイズ亀頭。」
「亀の頭って書いて亀頭。」
「約束破ったら、君たちと和生君皆殺し。」
「OK?」

2人は頷くことしか出来なかった。
亀頭が帰ると同時に和生は奥から出てきた。
言い寄る2人に和生は言った。
「俺は奪ってねえよ。」
「昼間、女に車パクられたの見ただろ?」
「あの中に3億積んでたんだよ。」
「昼間の女俺見たことあるんだよ。」
「あの女、ガキの頃にお前のお袋だと思って
       歌舞伎町まで探しに行った女だ。」
「お前らなら知っていると思って。」
それを聞いて巧は昔を思い出し呟いた。
「あいつの名前はハッピーナイト。」

〜10年前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『あの頃の俺はただ母親に会いたかった。』
『だけど、あれは俺の初恋だったのか・・・』

小さかった巧は雑誌を持って父親のもとへ。
「お父さん。この人。」
「綺麗な人だね?」
「この人に会いに行ってるの?」
「もしかしてお母さん?」
その雑誌は風俗紙であった。
何も言わない父親の反応に、
母親だと思った巧は仲間たちに教え、
その日5人で歌舞伎町に向かった。
雑誌に載っていた風俗店『ハッピーナイト』で、
呼び込みの男性に事情を話して中に通してもらった。

「君が私の子?」
そう言ってヒメノは現れた。
「私いくつだと思ってるの?」
「君のお父さんはタダの客。」
「せっかく来てくれて悪いけど・・・」
巧は答えた。
「お姉さんがお母さんじゃないって知ってた。」
「お父さんがお母さん以外の人を、
  好きになっちゃたんじゃないかと思って。」
寂しそうな巧の顔を見て
「安心して。」
「お父さんは寂しさを紛らわせるために
           私に会いにきているだけ。」
「誰も私なんか好きにならないよ。」
そう言うとヒメノは巧の手を自分の胸に当てて言う。
「お母さんよりいいおっぱいしてるでしょ?」
照れて手を離す巧は言う。
「知らないよ。触ったことないし。」
ヒメノはからかう様に巧に言う。
「じゃあちゃんと触ってみる?」
もう一度巧の手を自分の胸に持っていく。
巧は言った。
「あったかい・・・」
ヒメノは笑って言う。
「何かいいね。こういうの。」
優しいヒメノに巧は言った。
「お姉さんがお母さんだったら良かったのに。」
そしてヒメノは聞いた。
「お父さん何している人?」
巧は素直に答えた。
「刑事。」
その言葉に焦ったヒメノ。
ヒメノは事務所へと走って言う。
「警察が来る。」

同時にガサ入れが入った。
事務所ではヤクの取引が行なわれていた。
逃げようとするヤクザと、
それを捕まえようとする警察。
その中間に巧は居た。
逃げようとヤクザは銃を発砲する。
警察とヤクザの間で、頭を抱えて伏せる巧。
巧を守ろうとする父親。
想定外のことに親分の飯島だけを
捕まえそびれてしまった・・・

保護された巧の前を連行されるヒメノが通る。
思わず歩み寄った巧。
そんな巧にヒメノは言う。
「言ったでしょ?」
「誰も私なんか好きにならないって。」
「私は汚れちゃったのよ。」
さっきとは違い寂しそうな顔をするヒメノ。
そんなヒメノに巧は言った。
「お姉さんは綺麗だよ。」
「俺は好きだよ。」

それを聞いたヒメノは巧に抱きついて言う。
「君が大きくなったらお嫁さんにしてくれる?」
巧は答えた。
「いいよ。俺がお姉さんを守ってあげる。」
ヒメノは巧から離れ、
「ありがとう。」
「おかげで救われた・・・」
そう言い残してヒメノは連行された。

〜現在〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
荒れたバーに父親が帰って来た。
巧は聞いた。
「10年前の歌舞伎町の女覚えているか?」
親父は答えずに言う。
「お前らまた余計なことに、
     首突っ込んでんじゃね絵だろうな?」
「お前らな〜そうやって、
  一生自分たちで傷の舐め合いやってろ。」
「じゃあな負け犬。」

親父が出て行くと巧は叫んだ。
「あの事件のせいにして、
    自分たちから逃げるのはもうやめだ。」
「3億取り戻して、
     バカで最強だった俺たちを取り戻す。」

そして3人は岩崎秀人のもとへ向かった。
秀人は相変わらず路上ライブを行なっていた。
秀人を遠くから見た巧は言う。
「あいつも俺たちと一緒だ。」
「高校3年で中退して、
 親の会社継ぐどころか家を追い出されて、
 プロになれるわけでもねえのに、
                とりあえず歌ってる。」
ライブを終えた秀人に事情を伝えると、
話を聞いた秀人は答えた。
「別に俺は楽しくやってるよ。」
その反応に巧は言う。
「本当にそうだったら、
           こんな話持ちかけてねえよ。」
昔と変わらない巧のノリに秀人は答えた。
「とかいって、本当は道連れが欲しいんだろ?」

こうして協力することになった秀人。
巧は10年前の風俗紙の切抜きを持っていた。
それを見た秀人の顔は曇っていた・・・
秀人は巧に言った。
「美沙さんは宮城さんの女だよ。」
3人が探すヒメノは美沙と言う名前だった。

〜3年前〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『3年前この人は俺たちの近くにいたんだ。』
『間違いなく彼女はミサさんだ。』

5人は町で秀人を使ってナンパをしていた。
秀人は女生の目を5秒見つめる事で、
簡単に落とすことができる力を持っていた。
その近くで路上ライブをしていた宮城祐。
宮城の歌に秀人は一瞬で惚れこんだ。
そして4人にバンドを組もうと持ちかけた。
最初は反対した京平。
「告られまくりの、ハメまくりなのにな〜。」
の一言で一番乗り気になった。

秀人は毎晩のように宮城のもとでギターを勉強した。
そこに来ていた宮城の彼女が美沙だったのである。

文化祭を目標に練習を続けた5人。
そして巧が作った詩に宮城が、
メロディーを付けてくれることになった。
しかし文化祭が中止になった・・・

宮城のもとに居た秀人。
「頼まれてた曲もう少しで出来っから。」
そう言う宮城に秀人は答えた。
「文化祭が中止になったら意味ないですよ。」
秀人を諭すように宮城は言う。
「関係ねえよ。」
「楽器があればどこでもステージになる。」
「ラブ・アンド・ピース。」
「ロックは人を傷つけるためにあるんじゃねえ。」
「人に愛されるためにあるんだ。」
そして宮城は続けた。
「俺。美沙と一緒になろうって思ってるんだ。」
「秀人。人に愛される音出せよ。」

その後、5人は爆破事件の計画を立てた。
あくまで文化祭を開催するための脅しで、
校庭に置いた爆弾を爆発させて、
教室にある爆弾には火薬を入れない。
その予定で実行に移された計画・・・
しかし、勢いで教室の爆弾にも火薬を入れた京平。
ついに校舎は爆発してしまった・・・

〜京平〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
気付いたら俺はいつもの場所に向かってた。
宮城さんがバカって叱ってくれたら、
笑って流せる気がした。
でもそこに宮城さんは居なかった。
俺はもう2度と2人には会えないって、
なんだかそう思ったんだ。

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〜現在〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
京平は知っている限りの話を3人にした。
それから宮城と会っていないこと。
その後、美沙だけは見かけたこと。
北村雄喜の父親が勤める銀行の裏口から
美沙が出てきたのを見たと・・・

4人は直ぐに雄喜の家に向かった。
あの事件から家を出なくなった雄喜。
まずは母親に美沙の写真を見せた。
しかし知らないという母親。
そんな母親は雄喜について話す。
「高校3年で中退して、
 その1ヵ月後に父親が自殺して、
 外の世界から完全に心を閉ざしちゃった。」
「爆破事件のせいで
        父親が自殺したと思い込んで。」
そして父親の自殺の理由を聞いた巧。
しかし雄喜の母親は笑って言った。
「絶対あなたたちのせいじゃないわよ。」
「あの人は、
 あなたたちのことが大好きだったんだから。」
そして京平の腕の話も嘘だと笑った。

京平は直ぐに雄喜の部屋の前に行って、
中に居る雄喜に対して話し掛けた。
「雄喜。俺。元気そうで良かった。」
「留守電聞いてる?」
「毎日くだらない内容でウゼエかもしれないけど、
            これからも毎日続けるから。」
あの事件から京平は毎日、
雄喜に留守電を残していたのだ・・・

その後4人は、
昔から同じ場所に居るホームレスのもとへ向った。
美沙の写真を見せて話を聞くと、
宮城は弁当屋で働いていたという。
そして危ない奴らに追われて、
連れていかれた2人を見たと・・・

4人は直ぐに宮城が働いていた弁当屋に行く。
店主は宮城が3年前に亡くなったと話す。

住所を聞いた4人は、
宮城が住んでいたアパートへ向かう。

誰も居なかったが、部屋はそのまま残っていた。
美沙と映る写真と、高校時代に依頼した曲の原案。
そして宮城の位牌・・・
それを見たタクミは言う。
「最悪だ〜。」
命日は3年前の今日9月15日。
それは3年前の爆破事件の日であった。

それから巧は事情を話さずに、
3人を車に乗せて墓地へと向かった・・・
そこは宮城の眠る墓。
そして美沙が宮城の墓の前に居た。
巧は美沙に言う。
「やっと会えましたね。美沙さん。」
「全ては偶然じゃなく、必然だったってことだ。」
「覚えてますか?俺らのこと?」
「10年前歌舞伎町の、
 ハッピーナイトを尋ねたガキどもです。」
「あれからあなたが、
  なぜ3億円を奪うことになったのか、
           教えてもらえますか?」

美沙は今までの経緯を話し出した。
「10年前私は飯島という男に裏切られ、
   麻薬取引の罪を全て背負って、
         6年間刑務所で過ごした。」

〜3年前の9月15日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
6年の実刑が終わり出所した美沙。
行く当てのない美沙に聞こえてきたのが、
路上で歌う宮城の曲であった。
その曲に感動した美沙は、
ギターカバンに大金の入った封筒を入れて、
曲の途中で立ち去ろうとした。
それに対して宮城は演奏を中断して言った。
「良かったら飲みに行かない?」
「すげえ美人が大金落として行ったんだ。」

美沙は宮城と一緒に居酒屋に行った。
お酒が入り本音を言う美沙。
「もう全部終わりにしたい。」
それを聞いた宮城は返す。
「もったいねえ。」
「後は幸せになるだけじゃねえか。」
しかし、美沙は反論する。
「後は死ぬだけよ。」
「私なんて生きている価値無いもん。」
慰めるように宮城は答えた。
「あんたが死んだら俺が泣く。」
「それって価値無いことかな?」
「人生やり直しなんかできねえけど、
 まんざらでもねえって気がする。」
「俺とあんたがこうして会えたみたいにさ。」

こうして、幸せな時間が流れ出した美沙。
それから時が経ち、
宮城の演奏を評価した、
音楽プロデューサーが聞きに来ることになった。
宮城は成功して稼げたら、
結婚してロンドンで暮らそうと美沙に伝えた。

プロデューサーが聞きに来る日。
いつもの場所の近くにある交番は、
爆破事件のため誰も居なくなっていた。
同時に美沙を探しに飯島が現れた。
抵抗するも美沙と宮城は連れて行かれた。
そして美沙は宮城を助けるために、
飯島のもとへと戻った。

それからの美沙は、
マネーロンダリングの資金運用を任され、
宮城を守るためにも組織で働いた。
その片棒を担がされていたのが、
雄喜の父親であったのだ。
正義感のある雄喜の父親は自殺して、
遺書に全ての事実を残した。
大きな組織が裏で動いており、遺書も闇へ消え、
飯島も組織から消されそうになって逃げた。
飯島がいなくなって美沙は開放されたが、
宮城はあの時既に殺されていたことを知った。
そして飯島への復讐を考えたのであった。

〜現代〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
全ての事実を知った4人。
と同時に遠くから声が聞こえた。
「そういうことだったのか〜。」
そこには亀頭がいた。
和生の携帯のGPS機能を使い現れたのだった。
亀頭はミサに言う。
「会いたかったんだ〜。飯島に。」
美沙は亀頭のしている時計を見て気がついた。
「飯島?」
亀頭は言う。
「今亀頭って言うんだよ。」
「結構変わったろ?」
「向こうでさ〜いろいろいじってさ〜。」
「顔、髪型、骨格、皮膚・・・」
「見てくれよこの足。」
「タッパ変えるために足まで切ってさ〜。」
「でも変えなきゃ日本帰られないからさ〜。」
「どうしても、お前に会いたくてさ〜」
そう言って美沙の近くに歩み寄る飯島。

美沙は隠し持っていた銃を飯島に向けた。
「許さない。」
「この3年間どれだけあんたを憎んだか。」
飯島は怒鳴りながら言う。
「和生!銃を取れ!」
和生は躊躇いながらも、
飯島に言われたまま、美沙から銃を取った。

美沙をつれて行く飯島。
飯島に秀人は聞いた。
「どうして宮城さんを殺したんですか?」
飯島は答える。
「決まってるだろ!」
「人の物に手を出したからだよ。」
「それから・・・
 俺の秘密を知ったからには、
  君たちにも全員死んでもらうから。」

その言葉と同時に走り出した巧。
飯島を蹴り倒して美沙をつれ逃げた。
3人も3億のアタッシュケースを奪い逃げる。
追いかけてくる飯島と組員。
美沙は逃げられないと思い、巧に言う。
「ももいいよ。降ろして。」
「私が戻れば飯島は・・・」
それに対して巧は言った。
「そんな勝手な真似させるかよ。」
「あんたにはなあ、幸せになって欲しいんだよ。」
美沙は聞いた。
「なんで私なんかのために?」
巧は答える。
「違う。俺たちのためだ。」
「俺たちは3年前に爆弾事件を起こした犯人だ。」
「俺たちがあんなバカな真似をしなければ、
   あの交番にはいつもどおり警官がいて
           宮城さんは殺されずにすんだ。」
「今度こそ守ってやりたいんだよ。」

一生懸命逃げた5人だが、
とうとう飯島に追いつかれてしまう。
銃を向けて飯島は言う。
「手を上げろ、今度は本当に撃つぞ。」
観念し美沙を差し出す・・・
と思わせたが一緒に逃げていたのは、
美沙に扮したホームレス。
美沙は途中で3億円を持たせて逃げさせていた。

怒った飯島は和生の足に銃を撃った。
そしてボコボコにした4人言う。
「明日までに3億と美沙用意しろ。」
「出来なかったら、
 臓器全部売って沈めちゃうからOK?」
「逃げたり察にちくったら、
     てめえ等の家族も皆殺しだぞ。」

バーに戻った4人。
京平は声を荒げて言った。
「最強だった俺たちを取り戻す?」
「ただのバカだから、
  こんな風になってるんじゃないのかよ!」
「3年前から何も変わってないじゃないかよ!」
返すことの出来ない3人を見て、
膝をついた京平は今までとは違い静かな声で言う。
「怖わいんだよ。」
「明日を生きるのが、怖いんだよ。」
「こんな毎日が続くなら、
    死んじまったほうがましだ!」
それを聞て巧は言う。
「嘘つけ。」
「必死に生きようとしてたじゃねえか!」
「俺知ってるよ。]
[お前が影で必死こいて大検受かったことも。」
「大学で犯罪者みたいに呼ばれても、
   俺らの前では明るく振舞っていたことも。」
「いつかきっと・・・
 そうやって胸に秘めて、
   生きりゃあいいじゃねええか。」
「お前の人生。俺たちが見届けてやるからよ。」
それを聞いていた秀人は言った。
「俺たちだって怖ええよ。」
「それでもヘラヘラ笑ってられるのは、
             お前らが居るからだろ?」
続けて和生も言う。
「俺たちの痛みは、俺たちが分かってる。」

3人の気持ちを知った京平。
「お前ら寒いんだよ。」
そう言って笑った。
その笑みに3人も笑顔になった。
そして巧は静かに言った。
「銀行強盗すっか?」

各々はその日はバラバラになった。
秀人は宮城の歌ってた場所に行った。
ビールとタバコを供えて言う。
「人に愛される音、
 出せるようになりましたかね?」
そして1人弾き語りを始めた。

和生は入院する妹のもとへ向った。
妹は和生に言う。
「あんまり無理しないでよ?」
「私今のままで凄い幸せだよ。」
「私も一緒に、
 夢を追ってる気持ちになれるんだ〜。」
和生は妹に背を向けたまま泣いていた・・・

京平は雄喜のもとへ向った。
そして扉一枚挟んで話しかける。
「叔父さんは正義のために死んでいったんだ。」
「明日叔父さんの銀行に強盗しに行く。」
「それで俺たちはパクられて塀の中だ。」
「逃れる方法はそれしかねえんだと。」
「だから俺の留守電ダイアリーは
          しばらく御預けだな。」
「明日最後に一個だけ、
 やり残したことやっちまおうってことになってさ。」
「雄樹・・・ごめんな・・・」
そう言うと雄喜の部屋の前に、
宮城が作曲した楽譜を置いてその場を後にした。

巧は1人バーを掃除していた。
そして誰もいないバーの
カウンターに向かって言った。
「お世話になりました。」

〜翌日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いつもの場所に集まった4人。
すると楽器を持って雄喜が駆けつけた。
「ごめん。送れちゃって。」
京平と和生は、雄喜の肩を叩き言う。
「遅せえんだよ。」

そして揃った5人。
巧が路上の真ん中で話す。
「この曲を、雄喜の叔父さんと宮城さんにささげる。」
そして『シュアリー・サムデイ』の演奏が始まった。
歌い終わった頃には沢山の観客が拍手を送っていた。

演奏を終えた5人は銀行に乗り込んだ。
しかし・・・
そこには大勢の警察と連行される飯島。
警察は5人を見て聞いた。
「なんだお前等は?」
顔を見合わせて笑った5人。
と同時に走って銀行から逃げた。

〜前日の夜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
4人がバーに逃げ込んだ後。
バーを訪れた美沙は、店の前で巧の父に会った。
そして全ての真実を教えたのであった。
父は警察の後輩に、美沙の自供したテープを渡し、
その代わりにミサを巻き込まないように伝えていた。

〜現在〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
走って逃げた5人は、路上ライブした場所に戻っていた。
恭平は言う。
「体力なくなったな〜俺たち。」
それを聞いた巧は答えた。
「けど、まだ走ってんだな〜。」
「走ってていいんだな〜。」

その日、巧がバーに帰ると父がいた。
父は巧に言う。
「務所に入らずにすんでよかったな。」
「美沙って子に感謝しておけよ。」
その言葉を聞いて巧は聞き返した。
「彼女がどうかしたのか?」
父は言う。
「知りたかったら直接彼女に聞け。」
「今夜の飛行機で日本を発つことになった。」
「彼女に伝えてくれ。」
「お前には2度救われたって。」
その言葉に、すぐに走り出した巧。
それを見た父は笑ってつぶやいた。
「勢いだけじゃねえかよ。」

空港に着いた巧は美沙を見つけて言う。
「約束したじゃねえかよ。」
「俺のお嫁さんになってくれるって。」
「あの時は何も出来なかったけど、
     今なら俺があんたを守る。」
「幸せにする。だから・・・」
美沙は走って巧に抱きついた。
「ありがとう。」
「また救われちゃったね。」
「でも1人じゃないの。」
「心の中に祐が居るの。」
そして巧から離れていった。
「あなたが守ってあげる人は私じゃない。」
「もっと素敵な人が居るはずだから。」
巧はそれでも美沙に言う。
「俺はあんたが・・・」
しかし被せるように美沙は、
「じゃあね。」
とだけ言って背中を向け歩き出した。
そのまま立ち尽くす巧。

巧の後ろには・・・
「ふ〜られた君。ふ〜られた君。」
と変な曲を歌う京平と、3人がいた。
涙する巧を尻目に4人は駆け寄り、
涙する巧を中心にして写真を撮った。

(終わり)

〜〜エンドロール1〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いつもの公園で撮影する上戸彩を見かける。
遠くで見ていた京平は言った。
「彼女から見たら俺らはただの塵だぞ〜」
それに対して巧は返した。
「分からなねえぞ〜」
同時に上戸彩に歩み寄る秀人。
カウントダウンを始める巧。
「5・4・3・2・1。」
「落ちた〜。」
それを見ていた京平は言った。
「予知夢が当たった!」

〜〜エンドロール2〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
公衆トイレにこもる京平は変な曲を歌っていた。
「俺にもやっと彼女が出来た。」
「ボディコン時代遅れの女の子。」
と天井を見上げると・・・
天井のスプリンクラーの横に『性転換装置』の文字。

以前ホームレスが話していた噂『性転換装置』
それを見た京平は言う。
「あるじゃねえか〜。」

〜シュアリー・サムデイ(歌詞)〜〜〜〜〜〜〜
♪巧(小出恵介)withシュアリー・スターズ
作詞・作曲 トータス松本

どれだけの朝を どれだけの夜を
蹴飛ばせばいいのだろう
どれだけの嘘を どれだけの涙を
忘れれば気がすむのだろう
明日は風の中
あの虹の彼方に

どれほどの馬鹿と どれほどの間違いを
くり返してもまだ終わらない
どれくらい先まで どれくらい走れる
転んでも 滑り落ちても
明日は風の中
あの虹の彼方に

声を嗄らしながら
君の名を呼びながら
ぼくは大きく手を伸ばすよ

声を嗄らしながら
君の名を呼びながら
ぼくは大きく手を伸ばすよ

どれだけの人を どれだけの自分を
愛することができるのだろう
明日は風の中
明日は風の中
あの虹の彼方に
あの虹の彼方に


〜〜 関 連 商 品 〜〜


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2015年12月21日

【新宿スワン】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【新宿スワン】
新宿スワン.jpg

【出演者】
白鳥龍彦(バースト):綾野剛
南秀吉(ハーレム幹部):山田孝之
アゲハ:沢尻エリカ
山城神(バースト社長):豊原功補
真虎(バースト幹部):伊勢谷友介
関玄介(バースト幹部):深水元基
時政(バースト幹部):村上淳
洋介(バースト):久保田悠来
松方(ハーレム社長):安田顕
葉山豊(ハーレム幹部):金子ノブアキ
毒山(ハーレム):一ノ瀬ワタル
涼子(クラブママ):山田優
栄子(キャバ嬢):真野恵里菜
梨子(関の彼女) - 丸高愛実
天野修善(会長):吉田鋼太郎

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【感想】
面白かった。
時間軸が分かり難いですが、
全ての出演者にスポットを当てるあたりは、
今後もストーリー化・・・を匂わしてますね〜

それぞれにストーリーがあり、
漫画が人気名理由が分かります。
しかし映画に全てを組み込みすぎたのは、
漫画を呼んでいない人からすると・・・

それでもここまで分かりやすい作りにして、
終わりもしっかりさせたあたりはさすがです!

とりあえず漫画読んでみようかな〜
って思ってます。
さすが園子温さんですね〜


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺はその頃は、人生の最下点にいた。
何も考えずに新宿にやって来た。
新宿は底辺からのし上がるには一番の町だ。
残された全財産・・・
帰る電車賃もねえ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

新宿の街を歩く白鳥龍彦。
新宿を徘徊する不良たちに、
「テンパかよ!だっせえ!」
と言われ、すれ違いざまに頭を叩かれた。
それに対して龍彦は怒った。
「おい、お前!」
「今日クソ機嫌わりい。」
そう言って不良たちを殴った龍彦。
しかし多勢に無勢。ボコボコにされる龍彦。
それを見ていた真虎は不良たちに言う。
「もう、いいんじゃないのそこらへんで。」
「こいつは俺のダチだ!」
真虎は新宿でも知られた存在。
不良は躊躇いながらも、ダチなはずないと言うが、
「今からダチになるんだよ。」
そう言って龍彦を引き取った。

その後無一文の龍彦に、ご飯をご馳走した真虎。
見ず知らずの自分に優しくしてくれる真虎に聞いた。
「どうして俺にこんなことしてくれるんですか?」
真虎は答える。
「言っちゃったからね。ダチになるって。」
「行く当てもない。仕事も無い。金もない。」
「人生がなくなりかかって、
      プライドなんて言ってられない。」
「そんな奴を探してるんだ。」
「お前スカウトやらない?」
「いい顔している。お前向いてるわ。」

龍彦にスーツを着せた真虎。
クラブのスカウトをやらそうとする。
龍彦は簡単だと言って、
自信があるように女の子に声をかけた。
しかし一向に足を止めない新宿の女性たち。
見かねた真虎は手本を見せると言い、
あっという間に女性は足を止めた。
それを手本に真似をする龍彦だが、
何をやってもうまくいかない。
仕舞いには土下座までして、
「すいません。」
「忙しいの分かってますけど時間下さい。」
龍彦の行動に天を仰いだ真虎だったが、
「いいよ。」
「土下座までされたら、
   聞かないわけにはいかないでしょ。」
そう言って女性は足をとめるのだった。
喜ぶ龍彦に真虎は言う。
「ここから先は俺が引き取るよ。」
次は足を止めた女性に真虎は聞いた。
「ヘルスでいいよね?」

そのまま知り合いのヘルスへ連れて行く。
店長は簡単な実技面接をしてから真虎に言う。
「テク普通だけど顔可愛いし、
           真虎さんなんでAランクで。」
それを聞いて真虎は龍彦に言った。
「良かったな。」
「Aついたからまずお前にボーナス5万入る。」
「彼女がここで働き続ける限り、
      彼女の給料の10%がお前に入る。」
「土下座してみるもんだな〜。」
それを聞いて複雑な気持ちになった龍彦は店を出た。

追いかけた真虎は声をかける。
「大丈夫か?」
その言葉に龍彦は言った。
「俺やっぱこの仕事向いてないです。」
それを聞いた真虎は怒った。
「てめえがビビっただけじゃねえか。」
「お前、あの女を不幸にしたなんて
                思ってねえだろうな?」
「風俗で働く女を、
 お前が不幸だと思うのは大間違いなんだよ!」
「金稼いで、いい服着て、
    美味いもん食って、適当に遊べて、
           男も女もみんな楽しみたい。」
「需要と供給。」
「俺たちはこいつらを幸せにして金儲けをする。」
「嫌なら辞めな。止めねえよ。」
そう言って背を真虎に龍彦は言う。
「待ってください。やらせてください。」
「ただ、俺がスカウトした女の子には、
           必ず幸せだって言わせます。」
こうして龍彦のスカウトマンとしてが始まった。


新宿の町でスカウトをしていた秀吉。
あっさり女の子の足を止めさせていた。
「俺、秀吉。」
「新宿歩くんだったら
      俺の名前覚えておかないとダメだよ。」
秀吉は名のあるスカウトマン。
他のスカウトマンたちには頭を下げられる存在。
そんな秀吉の視線の先には龍彦が立っていた。


龍彦は毎日教育係の洋介とスカウトをしていた。
そんな様子を遠くで見ていた真虎。
真虎は龍彦を連れて事務所に行った。
「洋介の話よりオブザベーションが大事。」
「この窓からの景色だ。」
真虎はそう言うと望遠鏡を龍彦に渡した。
オフィスから見える新宿を歩く女性。
その女性を見て人生を推測する。
「話す前、会う前に相手を一見しただけで見抜く。」
「そうすれば、話し方やり方もスマートになる。」
そう言い龍彦に指南した。


その頃秀吉は新宿のある場所にいた。
「1000万ある。」
「今月かこの分まわしてくれ。」
「今日からルール変えたらいいだろ。」
そう言われた売人はヤクを秀吉に渡した。
「俺が新宿を統一したら
          今までの量じゃ足りないからな。」
秀吉が事務所に戻ると、
幹部の葉山に松方社長が怒鳴っていた。
「今月も売上落ちてるぞ。」
「お前バーストに幅効かされすぎなんだよ。」
それを見ていた秀吉は、事務所を出た葉山に言う。
「早く社長を追い出して、
         2人でハーレム仕切りましょうよ。」
「今月の売上。1280万です。」
「もう軽く1億は越えているはずですから、
       バーストなんていつでも潰せますよ。」
「あんまもたついてるなら俺1人でやっちゃうかな?」


翌日。
スカウトをしていたバーストのスカウトマン。
そのスカウトマンに近づく秀吉と取り巻き達。
「お前どこのもんだ?」
「あのブロックからこっちはバーストの島だ。」
怯えながら反論するバーストスカウトマン。
「ここグレーゾーンなはずじゃ?」
それに対して秀吉は、
「今日からここは、南秀吉の島にする。」
そう言ってスカウトマンの携帯を奪い、潰した。
そして秀吉は取り巻き達に言った。
「ハーレムなめる奴いたら容赦なく潰せ。」

天野会長に一千万を納めたバースト社長山城。
そんな山城に天野は言った。
「はした金だな。無いよりはましだな。」
「もし他社が、
  この金の倍盛ってきたらどうなると思う?」
「安心なんて一番無駄なもんだよ。」
そう言って上納金のアップを要請した。

事務所に戻った山城は、
ハーレムが倍の上納金を払ったらと悩んでいた。
その話を聞いて真虎は言った。
「あるでしょ。一気に解決する方法が。」
「ハーレムをうちの参加に入れちゃう。」
「最近ハーレムのスカウトの行儀が悪い。」
「俺は上納金の話も、
 ハーレムをまとめるいい話だと思ってます。」
「社長考えておいてくださいよ。」
真虎の提案を聞いて幹部の関も賛同した。
「ハーレムと、もめましょうや。」

何も知らずにスカウトをしていた龍彦は、
町を歩いていた涼子に話しかけていた。
龍彦に興味を持った涼子。一緒に居酒屋に向った。
その居酒屋では別れ話で、もめるカップルがいた。
涼子は、もめるカップルの女性に言った。
「男相手に泣いてるんじゃないよ。」
「さっさと新しい男でも作って見返してやりな。」
「歌舞伎町の女ならね、負けてんじゃないよ。」
「かっこ良く生きな。」
それを聞いてカッコいいと褒める龍彦。
負けじと龍彦も男に言った。
「関わった女全員幸せにしてやんな。」
「俺も同じ男だからよ。」
「男の評価下げてるんじゃねえぞ。」

それを見ていた涼子は龍彦を気に入り言う。
「決めた。」
「うちの店でくすぶっている子のリストあげる。」
「引き抜いて新しい店に入れてあげて。」
クラブママだったことに驚く龍彦。
そんな龍彦に涼子は言った。
「ハンコつこうか?」
そして2人ホテルへ・・・

数日後、真虎は龍彦を連れてクラブにいった。
そこは真虎がスカウトした女性が働いている店。
席につくと、その店のママが挨拶に来た。
そのママは涼子であった。
驚いた龍彦はつい名前を呼んだ。
しかし涼子は知らぬ顔して聞く。
「あれ?どこかでお会いしましたっけ?」
真虎は涼子に言った。
「お前も出世したな。これだから女は怖い。」
澄ました顔で涼子は答える。
「男が10年位かかるところを、
       ある日一瞬にして手に入れる。」
「いい女だけが持っている特権よ。」

一方で龍彦に付いていた女の子は聞く。
「ママと会ったんでしょ?」
「ハンコ押された?」
「ママがハンコ押した男何年ぶりだろう!」
「ママがあなたを認めたんだよ。」
「絶対期待に答えなきゃね。」


ある日幹部の関が龍彦に声をかけた。
関に連れられて行った先はハーレムの島。
そこでスカウトするように支持をされた。
当然ハーレムのスカウトマンに絡まれて、
秀吉の下に連れて行かれた。
一部始終を見ていた関は、
助けるどころか笑いながらその場を去った。
秀吉を見た龍彦は、
「あんた誰?」
その言葉に怒った秀吉、
「知らねえ訳ねえだろ!」
そう言って龍彦を殴った秀吉。
龍彦は秀吉と取り巻きに囲まれ、
ボコボコに殴られ蹴られた。
そして最後には秀吉の指示で、
取り巻きたちに指の骨を折られた。

直ぐにバーストでは会議が行なわれた。
真虎は龍彦の話を聞き山城に言う。
「俺話しつけてきます。」
しかし山城は、
「この件、関に任せようじゃねえか。」
その言葉に反論する真虎。
「竜彦は俺の弟子だ。」
「勝手にあいつを使うんじゃねえ。」
それを制するように関は言う。
「バーストの社員だ。誰のものでもねえ。」
「任されたもんは仕方ねえよな。」
反対する真虎も山城が決めた事で、
仕方なく引くしかなかった。
完全に関のシナリオ通りであった。

関は龍彦のもとへ行き声をかけた。
「仕返しに行くぞ。」
「俺が責任を取る。真虎は関係ねえ。」
もちろん龍彦は賛同し、秀吉のもとへ向かった。
多数のハーレムスカウトマンに挑んだ二人。
しかし多勢に無勢。あっという間にボコボコになる。
これも関の思惑通りだった。
龍彦だけではなくて幹部も痛めつけられた。
これをネタにハーレムの社長松方を問い詰める。
松方に山城は言う。
「選択肢は2つに1つ。」
「ハーレムは本日を持って解散、廃業。」
「それが嫌なら、うちの傘下に入れ。」
もちろん条件を飲まない松方。
それに対して別の取引を持ちかける山城。
「金に困っているんだって?」
「買ってやるよハーレム。」
「しかも内緒で・・・」
ゆらぐ松方。しかし下のものに示しがつかない。
この反応も想定内とばかりに山城は言う。
「龍彦やるよ。」

それを聞いていた龍彦は、
「俺をハーレムに売るんですか?」
「あんたら、最初から俺のことを・・・」
「ふざけるなよ。俺は帰るぞ。」
帰ろうとする龍彦を止め殴る幹部の時政。

龍彦はボコボコにされて言う。
「ここで殺せ。今すぐ殺せ〜。」
「あんたらにおもちゃにされるくらいなら、
           死んだほうがましだよ。」
「お前みたいな奴らにコケにされてよ〜。」
「脳みそ撒き散らして死んだら、
              お前ら迷惑だろ?」
そう言って消火器で自分の頭を叩こうとしたとき、
「バカ何やってるんだ。」
「こんな風にしたら掃除大変だろうが。」
そう言って事務所に入っ龍彦を止めた真虎。
一緒に入ってきたのはハーレム幹部葉山。

真虎は葉山を山城に紹介して、
ハーレムを買っても誰もついて来ないという。
実質ハーレムを仕切っているのは葉山で、
葉山が納得しなければ話は成立しないと。
そしてさっきまでの松方の商談を録音した、
タイムレコーダーを流した。
慌てる松方を尻目に真虎は山城に言う。
「社長商談の話を少し変えるだけです。」
そして葉山も松方に言った。
「松方さんあんたには降りてもらうよ。」
「このたびの件は全てハーレム側の落ち度です。」
「三千万円はいりません。」
「社長を除く全員が無条件で、
       今日からバーストの参加に入ります。」
「以後よろしくお願いします。」
それを聞いて喜んだ山城。
この話に納得していなかったのは関だけだった。
「いい話は裏が見えるまでは納得しねえぞ。」

話がまとまり龍彦はハーレムに差し出されずに済んだ。
騙されていた事にショックを受けた龍彦に真虎は、
「まだお前は、
 利用されるだけの価値しかなかったって事だよ。」
そう言い龍彦の頭を叩くのだった。

ハーレムの吸収は社長の松方以外、
葉山を筆頭に全ての幹部はグルであった。
理解のできないでいる松方に葉山と秀吉は言う。
「バーストとつるんでバーストでかくするんだよ。」
「金も力もあって、頭のいいやつが、
           でかくなったバーストをしきる。」
「誰とも争わず、
    血も見ないでバーストそっくり頂くんだよ。」

翌日バーストとハーレムの全社員が集められた。
幹部は真虎と関、葉山と時政。全員が横並び。
そして社長が出した結論は、実力勝負。
1ヶ月トータルで、
最もスカウトを多く成立させた人間を幹部とする。
それを聞いて幹部になれるかも?と喜ぶ龍彦。

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新宿の街を黒服から逃げるアゲハ。
それを助けた秀吉。
アゲハは金庫から5万を抜いて逃げていた。
秀吉は黒服に5万を渡していった。
「俺この子買うよ。」
「どうせ今の店じゃ働けねえだろ?」
そしてアゲハを買った秀吉は、
馴染みのヘルスの店長大林に引き渡した。
秀吉はアゲハには借金を立て替える約束をして、
大林には寝させずに働かせろと伝えた。


龍彦はスカウトをしていて、
ちょうど店を探していた栄子とであった。
風俗で働きたいと言う栄子を説得して、
キャバクラへと連れて行った龍彦。
栄子はリストカット跡が沢山あったが、
顔のよさで店長は受け入れてくれた。


真虎と葉山はビルの屋上で新宿の街を見ていた。
真虎は葉山に言う。
「素性も知れねえ、行き先も見えねえ、
  そんな奴等がどっからとも無く集まってくる。」
「人生をかけて、
    思いのたけを尽くしてこの街で生きる。」
「だが、誰一人として他所者扱いされねえですむ。」
「それが新宿って街だ。」
そう言ってから葉山の今後のプランを聞いた真虎。
「時の流れるままにですよ。」
そう言って聞き流す葉山。


葉山は関について真虎に聞く。
関の性分を教えた真虎は、
逆に秀吉のことを葉山に聞いた。
しかし葉山は知らないと答えるのみだった。
秀吉の素性を知りたい真虎は、
涼子の紹介で探偵を雇い秀吉を調べる事にした。


秀吉はスカウトを成功したスカウトマンを呼び出し、
スカウトした女性が欲しいと脅しをかけていた。
もちろん多額の金額を積んで買収を始めた。
何もせずに数字を稼ごうとの動きであった。
それを知った関は山城に伝えた。
山城は聞き流すように答えた。
「幹部のほとんどがバーストだ。」
「1人位昇格したからってどうでもねえ。」


アゲハ寝ずに働いていた。
そして店で暴力を振るう大林におびえていた。
店を訪れた秀吉はアゲハに優しくして、
「いいものあげるよ。」
と言ってヤクを渡した。


龍彦は栄子と新宿の街で会い、
栄子の相談に乗ろうとしていた。
しかし笑って誤魔化した栄子。
一緒にとったUFOキャッチャーのぬいぐるみを、
龍彦に渡して言った。
「コレあげる。仕事紹介してくれたお礼ね。」
しかしその翌日栄子は自殺した。
落ち込む龍彦に真虎は言った。
「お前のせいじゃない。」
「行ってお前がスカウトした
   女の子たちがいる通り歩いてみろよ。」
「ここまでお前がやって来たことが見えるから。」
落ち込みながら新宿の町を歩いた龍彦。
会う女の子達はみんな笑顔で龍彦に話し掛けた。
優しさに触れた龍彦は泣きながら言う。
「みんな大好きだバカヤロウ!」


関はまたしても計画をたてた。
彼女の梨子をハーレム側にスカウトさせた。
ハーレム側にスカウトされた女性の行く店では、
ヤクが出回っていることを嗅ぎつけた。


アゲハは寝ずに働き続け、
朦朧とする中絵本を読んでいた。

〜「まぼろしの王子さま」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
親に捨てられて
ずっと奴隷として働いていた家から
王子様は私を見つけ出すと、
手を握り、森に連れ出してくれたんです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そこに大林が来て仕事をお願いする。
休みのはずのアゲハだが、
大林に脅されついには逃げ出した。
ちょうどスカウトした女性を紹介に来ていた龍彦。
アゲハに手を上げていた大林を殴り、
紹介するはずだった女の子に言った。
「こんな店やめよう。別紹介するから。」

そう言ってアゲハの鞄から落ちた絵本を拾った。
するとアゲハは龍彦の手をとって言う。
「一緒に逃げよう。」
言われるままに龍彦はアゲハと
店を出て新宿の町を走った。

〜「まぼろしの王子さま」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コレだけ走ったのはいつ以来だろう。
私は嬉しくて楽しくて
王子様は私のために、
木の枝と森の花で家を建ててくれたのです。
王子様は私と森に逃げると
魔法のカーテンを使い追っ手を見事に撹乱したんです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

逃げた2人は、
ゲームセンターのプリクラの中へ逃げ込んだ。
「王子様だ。よろしくね。私の王子様。」
そして龍彦に金を貰い一緒にプリクラを撮った。
しかし我に返るアゲハ。
「店戻んないと。」
そんなアゲハに戻ってはいけないと伝え、
新たな店を紹介した龍彦。
王子様と呼ぶアゲハに由来を聞くと、
「私の好きな絵本があってね。」
「龍彦君その王子様に似ているんだ。」
「なんで優しくしてくれるの?」
「今日会ったばかりなのに?」
龍彦は答えた。
「あんなの見たらほっとけないよ。」
「スカウトマンとしても。」
それを聞いて一瞬落ち込むアゲハ。
「そっか・・・仕事だもんね。」
「商売道具なんだよね私。」
龍彦はアゲハの表情を見て続けた。
「アゲハはアゲハだろ。」
「男の子が女の子を守るの当然でしょ?」
「俺が店を紹介したからには、
    アゲハには幸せになってもらうよ。」

〜「まぼろしの王子さま」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
王子様は私を心から笑顔にしてくれました。
生まれて初めて心から笑いました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


関は彼女を通じて、
秀吉のヤクの売買の事実を突き止めた。
売買の予定とされるボーリング場に向かった関。
しかしそれは秀吉の罠であった。
関は秀吉のヤク売買を漏らすと言うも、
秀吉は関をここから出さないと告げた。
そして関の彼女を人質に取った秀吉。
関は取り押さえられて、
ボーリングのレーンに押さえつけられた。
そして秀吉は関をピンに見立てボーリングを始めた。
関が最後に発した言葉は・・・
「真虎。こいつをぶっ潰せ。」


龍彦はアゲハが持っていたヤクに気がついた。
同時に関が重態になったことを知る。
山城は天野会長にヤクの話を相談しに行った。
すると天野は言う。
「この件解決なしにお前とは向き合うことはない。」
この言葉に秀吉の真相を調べることを決めた。


秀吉はどんどん調子に乗っていた。
涼子の店で暴れる秀吉。
涼子が秀吉のもとに行くと、
「俺のこと知っているよね?南秀吉。」
涼子は澄ました顔で答える。
「存じ上げませんわ。」
「他のお客様のご迷惑になります。」
「お引取り願いますか?」
その言葉に怒った秀吉。
「後悔するぞ。」
「俺はいずれこの町を仕切る男だ。」
それでも負けない涼子は言う。
「あなたが仕切るような町になったら、
   私たちのほうから出て行きます。」


アゲハはヤクでおかしくなっていた。
急に店を飛び出したと店長から連絡の入った龍彦。
新宿の町を走り探した。

〜「まぼろしの王子さま」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
王子様の腕に抱かれた私はね
ゆっくり寝られたよ。
こんなにゆっくり寝られたことは無かった。
目を覚ますとね。
王子様はいなくなっていた。
家も小鳥もいなくなっていた。
そう王子様は幻だったの。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

龍彦はアゲハの以前の店に行った。
そこで見たのは、
店長の大林に抱きつきヤクを打つアゲハ。
大林は龍彦に言った。
「こいつシゃブ漬けだよ。」
「アゲハは従順な奴隷だよ〜。」
龍彦は何も言わず大林を殴った。
そしてアゲハを連れて帰ろうとすると、
アタッシュケースを持った秀吉が現れた。
「何しにここに?」
そう聞きあう龍彦と秀吉。
少しの間があり龍彦は気がついた。
秀吉の持っていたアタッシュケースを鞄を奪い取る。
しかし秀吉と大林が取り返そうと必死となる。
揉み合いになる中でアゲハは大林を刺した。
それを見た秀吉は、
「鞄はお前が持ってろ。」
「中身気をつけろ。直ぐに取り返しに行くからな。」
そう言って逃げるように店を出た。

龍彦はアゲハに逃げようと言うも、
アゲハは言う。
「アゲハ行かないほうがいい。」
「私は捕まったほうがいいの。」
「こんな体じゃなくて、
         綺麗な体になってまたやり直す。」
「だから、いつか迎えに来てね。」
龍彦は泣きながらアゲハを強く抱きしめた。
アゲハは言った。
「ありがとう龍彦。」
「またね。私の王子様。」
白鳥は命一杯の笑顔で
「またな。」
と言って店を後にしたのだった・・・


真虎は葉山を呼び出していた。
葉山からヤクの出所を聞いた真虎。
同時に龍彦を呼び出した。
店での一軒を情報網で入手した真虎は、
アタッシュケースの行方を聞いた。
しかし秀吉に取られたと嘘をつく龍彦。
そんな龍彦の嘘にも気がついた真虎は、
龍彦の上着にGPSを忍ばせた。


龍彦はアタッシュケースを持ち、
秀吉のもとに向おうとしていた。
そんな龍彦に声をかけた涼子。
「似合わない鞄を持ってどこにお出かけ?」
「あんたの上着の右ポケット。」
そう言ってGPSの存在を教え、
真虎が探偵に調べさせた資料を渡した。
秀吉の本名は違った。
その名前で思い出した龍彦。
龍彦と秀吉は同じ中学校の同級生。
中学生同士の大乱闘で、
秀吉は同級生を刺した経歴を持つ。
資料に目を通した龍彦に涼子は言った。
「行ってきな。」
「あいつうちの店荒らしたから、
             その分も殴ってきて。」


秀吉との待ち合わせ場所に着いた龍彦。
隣のビルの屋上に現れた秀吉が言った。
「俺はその鞄が欲しいだけだ。」
「そっから投げてくれればいい。」
龍彦は昔の名前で呼び言う。
「どこまでも腰抜けだね。」
「あの日お前は事件を起こして
           学校を出て行ったんだ。」
「殴られてもいじめられても
 ヘラヘラしていたお前が、
  あの日ビビッて出した答えがナイフだ。」
「何も受け止めてねえんだな。」
「名前を変えて自分の過去も捨てて。」
秀吉は答えた。
「俺は変わったんだよ。あの頃とは違う。」
「お前は喧嘩も強くて仲間もいっぱいいた。」
「俺は1人でずっと孤独だった。」
「お前には分からねえだろ。」
「もういい。早く鞄投げろ。」
「ここに2千万ある。」
「それ投げてくれたら、この鞄投げ返してやるよ。」

龍彦はアタッシュケースを投げた。
中身を確認した秀吉は言った。
「バカだな龍彦。」
「この街で生きていくにはお前は優しすぎるよ。」
「お前がこっちに上がってくる前に俺は消えてるよ。」
「お前はこの街には向かない。じゃあな。」
龍彦は言う。
「お前は生かせない。」
「お前の人生間違いだらけなんだよ。」
そして助走をつけて走り出した白鳥。
「俺が叩きなおしてやる。」
そう言ってビルをジャンプで飛び越えた龍彦。

秀吉の前に立った龍彦は言った。
「今が命の賭け時なんだよバカ。」
秀吉は龍彦に手を組もうと話し近づいた。
間合いに入るとナイフで切りつけた。
気付いていた龍彦はナイフをかわして言う。
「相変わらずナイフ取り出す癖なおらねえな。」
「素手じゃ適わねえぞ。」
そう言うと龍彦と秀吉の殴り会いが始まった。

お互いボロボロになって倒れこんだ2人。
すると秀吉は笑いながら言った。
「お前の惚れてるアゲハさ。」
「俺も2、3発やったけど、
       シャブ漬けだからすげえんだよ。」
それを聞いて怒った白鳥。
「心の芯まで腐ってる。」
「俺が目覚まさせてやる。」
そう言って秀吉を再び殴り始めた。

秀吉は泣きながら言った。
「俺があの頃もっと強かったら、
    仲間もいっぱいいてもっと楽しかった。」
それを聞いて龍彦も泣きながら答えた。
「てめえは今日から俺のダチだバカヤロウ。」
「また喧嘩しような・・・」
そして秀吉を逃がした白鳥。

山城には逃げられたと嘘をつき謝った。
しかしアタッシュケースを渡しお咎めも無く、
逆にチーフのポジションを与えたれた。
しかし真虎は龍彦の嘘に気付いていた。
「秀吉逃がしただろ?」
「まあ、どっちでもいいけどね。」
「かえって危ないぞ。」


秀吉は1人新宿の町から逃げようとしていた。
しかし凶器を持った男たちに囲まれる。
振りほどこうと殴りかかるも、
離れた場所から撃たれて倒れこむ。
「耐えることねえ。」
「ちょうどいいか。」
そう口ずさんで息絶えた・・・

数日後事件現場を訪れた龍彦と真虎。
真虎は龍彦に言った。
「信じらんねえよな・・・」
「だが人が死ぬときなんてこんなもんだ。」
「秀吉は死んだ。歌舞伎町って町に飲まれた。」
「誰のせいでもねえ。」
龍彦は泣きながら言った。
「あいつバカなんですよね・・・」
「バカなんすよ・・・」

真虎は葉山とビルの屋上にいた。
葉山は真虎に聞く。
「1つ聞いていいですか?」
「真虎さんバースト潰したいんですか?」
「いい加減真虎さんのこと怖くなってきたな〜」
そんな葉山に真虎は聞く。
「秀吉殺しはお前がやったんだろ?」
葉山はとぼけたように返した。
「一体だれの仕業なんでしょうね〜?」


龍彦はいつものように新宿の街を歩いていた。
沢山の人が話しかけてくる。
「テンパーかっこいいっすよ〜。」
龍彦はスカウトを開始した。
「やっしゃ〜。いくぞ〜。」
「俺あなたのこと幸せにしますよ。」
「白鳥龍彦です。今仕事何してるの?」

スカウトをする龍彦の横をアゲハが歩いていった・・・

(終わり)

〜〜 関 連 商 品 〜〜


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2015年11月25日

【しあわせのパン】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現

本日の映画紹介。
【しあわせのパン】
しあわせのパン.jpg

【出演者】
水縞りえ:原田知世
水縞尚:大泉洋
郵便屋さん:本多力
広川の旦那さん:中村靖日
広川の奥さん:池谷のぶえ
阿部さん:あがた森魚
陽子さん - 余貴美子
山下時生:平岡祐太
齋藤香織:森カンナ
未久:八木優希
未久のパパ:光石研
未久のママ:霧島れいか
阪本史生:中村嘉葎雄
阪本アヤ:渡辺美佐子
ナレーション(ヤギのソーヴァ):大橋のぞみ

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【感想】
久しぶりの人の温かさの分かるよい映画でした。
深みがあって、何を言いたいかは、
見る人の受け取り方によって変わる映画。

ずるいですけどね〜。
3つのストーリーに分かれているから、
どれかのケースは当てはまってくるんです。

私としては、家族中心の2個目と3個目は、
とっても温かい気持ちになりました。

そのバランスを保つための脇役もいい。
なんかパンが食べたくてしょうがなくなりました。
細かなシーンが全て意味がある映画です。
これは何回か見ることで、目線変わるでしょう!

逆に皆さんの映画感想を聞いてみたい映画です。
一度見て、コメント欲しいくらいですよ!!!


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜りえのナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初恋の相手はマーニだった。
諸学生のとき家の近くに図書館があって、
そこで立ち読みならぬ座り読みした月とマーニ。

少年マーニは自転車の籠に月を乗せて、
いつも東の空から西の空へと走っていきます。
ある日やせ細った月が言うのです。
「ねえマーニ。」
「太陽をとって。」
「いつも一緒にお空にいるととっても眩しくて。」
マーニは答えます。
「ダメだよ。太陽をとったら困っちゃうよ。」
「太陽をとったら君がいなくなっちゃうから。」
「夜に道を歩く人が迷っちゃうじゃないか。」
「大切なのは君が照らされていて、
  君が照らしていると言うことなんだよ。」

マーニのことが大好きで。
私はずっとマーニを探していた。
だけどどんどん周りには、
好きじゃないものが増えていった。
大人になって働いて、いつの間にか大変で、
ただ1人の家族父が亡くなって大変で、
心がひとりで小さくなって、
もうマーニはいないのだと心に決めた。
そして東京で沢山の大変がたまった頃、
水縞君が月浦で暮らそうとそう言った。
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月浦のCAFEマーニ。
客の阿部へ手紙を届けた郵便屋さんは、
カフェに漂うコーヒーの匂いを深く嗅いだ。
水縞は言う。
「おはようございます。カンパーニュが焼けました。」

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
湖のほとりにあるCAFEマーニには、
りえさんの煎れるコーヒーと
水縞君の作る焼きたてのパン
季節のお野菜の料理。
そして遠くからのお客様が泊まれるよう
2階には温かいベットが用意されています。

一年ちょっと前この夫婦が月浦にやってきたとき、
なぜか私はこの2人を見つめていたいと思いました。
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「もう行かなきゃ。」
そう言ってりえの煎れたコーヒーと、
水縞が作ったカンパーニュを食べ終えて、
仕事に戻る郵便屋さん。
阿部を送り出したりえと水縞はカフェを出た。
向かったのは地獄耳の陽子さんのガラス工房。
「出来てるよ。鏡でしょ?あそこにかける。」
驚いて水縞は聞く。
「何で知ってるの?」
陽子は言った。
「私、耳だけは良く聞こえるから。」

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
地獄耳の陽子さんの作品が、
カフェには沢山並んでいるのです。
ひとつ良い事があると、
持っていた小銭をなんとなく貯める事にしています。
こんな風に2人のカフェは、
少しずつ出来上がって行くのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

夏のある日。
カフェに泊まりに来た若い女性、齋藤香織。
香織は近くの湖に行き友人に電話する。
「もしも〜し。今ビーチ。」
「お土産楽しみに待っててね。」
電話を切って深くため息をついた香織。
1人ボートに乗るが、転覆してしまう・・・

カフェにはもう1人客人が来ていた。山下時生。
久しぶりに訪れるが常連客の1人。
時生と話をしていると、
香織がずぶ濡れのまま帰って来た。
りえに言われてタオルを渡す時生。

その夜はトマトのパンとワインで夕食。
ワインを飲み続けた香織は酔っ払った。
明日が誕生日で本当は沖縄に行く予定だった香織。
しかし彼は急にドタキャンをしたと言う。
酔っ払い全てをりえと水縞に話した香織。
「もう帰らないでここに暮らしちゃおうかな〜。」
食事をしながら話を聞いていた時生は言う。
「ここにだっていろいろありますよ。」
そんな時生に絡みだす香織。
「時生君はここの人?」
「じゃあ毎日毎日静かで平和だ。」
「東京と違うもん。」
「東京で働くのってとっても大変なんですよ。」
それを聞いてイラっとした時生は聞く。
「でも好きで東京いるんですよね?」
それに対しても皮肉を言う香織。
「別に。生まれてからずっと東京だもん。」
「分からないと思うよ。君に。」
怒って席を立ち言った時生。
「それを恵まれてるって言うんじゃないですか?」

その夜、寝ようとしていた時生。
外から聞こえてくる声で寝付けずにいた。
外を見ると、香織が泣きながら騒いでいた。
「バカヤロー。」
それを見て笑ってしまった時生。
笑い声に気付いた香織は時生を見て言う。
「バカヤロー。」

翌朝二日酔いの香織。
りえは煎れたてのコーヒーを出していった。
「私もね。無理して笑うことあるんです。」
そして水縞の作ったパンを出して言う。
「素朴なパンもいいですよ〜。」
その日は香織の誕生日。
水縞夫婦は時生と香織を連れて買い物に行った。
広川さんの屋外販売所。
季節の野菜や果物、花が売られている。
そこで見つけたひまわりの花。
時生は一本のひまわりを買った。
買い物の帰り道、香織に話し掛けた時生。
「今日誕生日なんですよね?」
「これ。どうぞ。」
そう言ってひまわりの花を渡した。
香織は言う。
「暇なんだったらちょっと付き合って。」
そう言って誘ったのは湖のほとり、
日焼けするために日光浴。
そして時生のバイクに乗せてもらい、
シーサーやチンスコウを探しに町を回る。
見つからないなか、バイクはガス欠。
バイクを押して歩いていると、陽子が声をかけた。
「ちょっとあんたたち。沖縄土産探しているの?」
「いくついるの?」
そう言って香織に渡したもの・・・
『コロポックル』北海道に住むと言う妖精の木彫り。
陽子は言った。
「その人形持っていたら小さな幸せがくるらしいよ。」
香織は返した。
「私大きな幸せが欲しいの。」

一方水縞夫婦は買った野菜と果物で、
ジャムやパンを作っていた。
夜は屋外で夕食。香織の誕生日を祝った。
水縞が作ったのは、
お祝いの日に焼く特別なパン『クグロフ』。
他にも季節の野菜を使った料理が並ぶ。

香織の向かいに座った水縞は、
手でパンを半分にちぎってりえに渡した。
それを見て香織は素直にお礼を言った。
「あの。本当にありがとうございます。」
それに対してりえは言った。
「じゃあクグロフ食べましょうか。」
そう言って半分にナイフで切り、時生に渡した。
時生は半分に手でちぎり、香織に渡した。

食事を終わり夜空を見ていた香織と時生。
香織は時生に言う。
「かっこ悪い奴って思ったでしょ?」
時生は答えた。
「そうっすね〜。」
「でもかっこ悪い自分を知っている人が、
             大人だと俺は思います。」
「だから香織さんを見たときに凄い笑えたんです。」
「一生懸命幸せになろうとしているんだな〜って。」
「もがいたことのある人間じゃないと、
             幸せは無いと思います。」
「もがいてもがいて恥かいて、
         いいじゃないですか香織さん。」
そして時生は自分の仕事の話をした。
電車のレールを切り替えるのが時生の仕事。
「レールは簡単に切り替わるのに、
 俺の人生は簡単に切り替わらないんだなって。」
「線路がずっと続いているように見えても、
     自分は北海道から出られないんですよ。」
「なんか俺、もがけないんです。」
時生の話を聞いて香織は答えた。
「それってさ。もがいてるじゃん。」
「来てみればいいじゃん東京に。一緒に行こう。」
時生を月を見ながら答えた。
「無理っすよ。仕事ないし・・・」
「でも俺、今日は月が綺麗に見える。」

翌朝目を覚ました香織。
1階に下りると時生の姿は無かった。
時生は今朝早く帰ったという。
「素朴なパンもいいですね。」
そう言って水縞の焼いたライ麦パンを購入した。
「会社のみんなに食べてもらおうと思って。」
「月浦のお土産です。」
そして帰ろうとした香織はりえに言った。
「私いままでで一番好きな誕生日でした。」
りえは答えた。
「これからもっと良い誕生日が着ますよ。」
水縞も香織に言う。
「また来てください。」
「いつでも家はここにありますから。」
最後に香織は2人に言った。
「時生君にいろいろ付き合ってくれて
   ありがとうって伝えてもらえますか。」

バスを待つ香織は湖やカフェの近くの景色を見て、
「綺麗だな〜。悔しいけど綺麗。」
そう言った時だった、
バスの後ろからバイクに乗った時生が来た。
驚く香織の時生は言う。
「送るよ。乗って。」
「東京まで送ります。」
香織は笑顔で言った。
「マジで?じゃあよろしく頼むよ時雄君。」
香織の鞄の中ではコロポックルが揺れていた。

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
東京までの距離は1000キロ
誰にでも1人から2人になる瞬間があります。
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遠くで2人の姿を見て微笑むりえと水縞だった。
りえは水縞に言う。
「時生君東京までちゃんと運転できるかな〜?」
水縞は答えた。
「大丈夫だよ。僕だって出来たんだから。」
「りえさん。ここで無理して笑うことないよ。」
「僕の欲しいものは1つだけですから。」
りえは聞く。
「何?ですか?」
水縞は答えた。
「内緒です。」

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
秋がやって来ました。
ほどよい日差し。ほどよい気温。ほどよい風。
こんな日は水島夫妻の散歩日和です。
秋はいろんなものが実る季節です。
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栗拾いに出かけた2人。
そして栗を焼き、パンを作った2人。
誰もカフェにいないのを確認して、
こっそりガラス細工を置いて帰ろうとする陽子。
恒例となった行動に気付きりえが声をかける。
「陽子さん。栗のパン食べます?」

洗濯物を2人で干していると、
バス停の前で立っている女の子。
バスが来るが乗らずに、ただ立っている。
水島は言った。
「ホットミルク作っておくよ。」
うなずき女の子をむかえに行ったりえ。

女の子の名前は未久。
バスに乗らなかった理由は分からないが、
それについては何も聞かない水縞夫婦。
ホットミルクを飲んだ美久に水縞は言った。
「今から学校にパンの配達をしに行くから、
            送って行ってあげようか?」
そして学校まで美久を送った水島。
学校では友達の中心にいた美久を見た。

学校が終わり家に帰った美久。
食卓テーブルには『買って食べて』の書置きと、
千円札が置かれていた。
無視して食卓に3つの容器を並べ座った美久。
そして持ち帰った給食の栗のパンを食べた。
その時帰って来た父。
学校に遅れていったことを聞く父に美久は言う。
「ママの作ったカボチャのポタージュ食べたい。」

次の日のバス停には、美久と父が並んで立っていた。
未久がバスに乗ったのを見て、父は1人カフェに来た。
「カボチャのパタージュスープってあるんですか?」
メニューにない注文で驚く水縞。
「えっ?」
その反応を見て話を変えた未久の父。
「いいです。コーヒーを1杯下さい。」
「ご夫婦でやっているんですか?」
「ここの出身じゃないですよね?」
水島は自分が札幌で、りえが東京と答えた。
「仕事辞められたんですか?」
そんな美久の父の質問に水縞は答える。
「好きな暮らしがしたいって思ったんです。」
「好きな場所で、好きな人と。」
「散歩して、食べたいもの食べて、パン焼いて。」
「自分たちが感じた季節を、
 パンを食べてくれる方達に感じて欲しいんです。」
「ここの景色って毎日変わりますよね。」
「綺麗なだけじゃないです。」
そんな水縞の言葉に美久の父は言った。
「1人じゃなかったら出来ますよ。」
「誰かと一緒なら、出切る事ってあるんですよ。」

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
りえさんは訳も無く悲しくなることがあります。
そんな時水島君も私も悲しくなります。
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学校の帰り道でカフェに立ち寄った美久。
りえは美久にカボチャのポタージュを出した。
それを見た美久は昔の母が作ったポタージュと、
それからの父と母の喧嘩など昔を思い出した。
母が出て行った時の事も・・・
「いらない。絶対にいらないから。」
「ごめんなさい。お邪魔しました。」
そう言ってカフェを出て行く美久。

翌日りえは美久へ手紙を出した。
『あったかいごはん作ってます。
  お腹がすいたらきてください。』
水縞も美久の父へと手紙を出していた。
数日後の夜、美久がカフェに来た。
同じ日に美久の父もカフェに足を運んだ。
久しぶりの家族2人の夕食。
もちろんカボチャのポタージュも出した。
「カボチャのポタージュ・・・」
そう言うとカフェを飛び出した美久。
美久は悩んでいた。空を見上げて月を見た。
しばらくしてカフェに戻ってきた。
席に座るとポタージューを食べて言う。
「美味しいね。」
「でも、違うね。」
「ママのカボチャのスープとは違うね。」
「ママはもう戻らないんだよね?」
未久の父は言う。
「ママは戻らない。ごめんな。」

その話を聞いていた阿部さん。
いつも持ち歩いている大きな鞄を開けた。
中にはアコーディオンが入っていて、
何も言わずに演奏を始めた。

美久の父の目には涙がにじんでいた。
それを見た美久は父の側に行き言った。
「パパ。美久、パパと一緒に泣きたかった。」
水縞は1つのパンを出していった。
「お二人でどうぞ。」
父はパンをちぎって美久に渡した。
夕食を食べカフェを後にした未久と父。
「パパ。」
そう言って未久は父の手を握った。

美久と父が帰ったカフェでは、
「今夜の演奏代です。」
「りんごのハチミツパンです。」
そう言ってりえが阿部にパンを出した。
焼きたてのパンにハチミツをかけて、
阿部は冗談半分で言った。
「私は辛党なんですよ〜。」
「今夜はワイン頂いていいかな?」

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〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
月浦に厳しい冬がやってきました。
そのお客様がやってきたのは、
月も凍りそうな夜のことでした。
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「少しの時間だけ寄せてもらってもいいですか?」
そんな電話が入り、駅にむかえに行った水縞。
客は老夫婦の阪本史生と妻のアヤ。
若い頃にアヤに告白して振られた史生。
史生は傷心旅行で月浦付近にいたが、
追いかけてきたアヤに月浦駅でプロポーズして、
結婚したと車の中で水嶋に話した。
「だから娘の名前は、
 有珠の有と月浦の月で有月と付けましたんや。」

そしてカフェに着いた坂本夫婦。
咳き込むアヤに史生は言う。
「もうちょっとや。もうちょっとやで。」
りえがご飯を用意しようとすると史生は言った。
「すみません。こいつパンが嫌いなんです。」
「年寄りにはどうも苦手なもんで。」
しかしカフェには米は無く、
広川のもとへ米を貰いに行った水縞。
カフェを出るときに、りえに言った。
「ちゃんと見てて。何か変なんだよ。」

一方で史生とアヤは窓から外を見ていた。
「月が見えんな〜。」
そうアヤに言い『日之出湯』と書かれた暖簾と、
2人の結婚記念の懐中時計を見ていた。
懐中時計を止め、アヤの内服薬を捨てると、
史生はアヤを抱きしめた。
その時、吹雪だった空が晴れて月が見えた。
「そろそろ月を見に行こうか?」
「有月も待っているわ。」
史生はそう言ってアヤを連れ外に出ようとした。
止めるアヤだが聞かずに外に行こうとする。
水縞がちょうど帰ってきて、史生を連れ戻した。
「月ならこの窓からよく見えますから。」

カフェに戻った史生にりえは聞いた。
「一緒になられて何年ですか?」
史生は話し出す。
「50年近くになりますかね〜。」
「ずっと一緒に風呂屋やってきたんです。」
「地震で全部なくなりました。」
「有月も逝ってしもうて・・・
 でも皆に温かいお風呂入ってもらおうと思って。」
「頑張って立て直してね〜。」
「地震のときにこいつ、残った風呂を見て、
 これがホンマの露天風呂やなって笑ってました。」
「2人きりになってしまいました。」
「十分や。もう十分やなって、よう思うんです。」
「だってそうでしょ?」
「昨日できたことも今日はでけへん。」
「若いときはね、明日また違う自分がおるから
               楽しみに出来るんですよ。」
「せやけど、なかなか出来なくなることばかりで・・・」
「あきません。」
そう言うと頭を抱えて泣き出す史生。

りえは坂本夫婦にポトフと、
炊き立てのご飯を差し出した。
ポトフを一口食べたアヤは、
カウンターに置かれた焼きたての豆パンを見て、
突然それを手に取り、口にいてた。
その行動に驚き史生は声をかけた。
「それパンや。食べられへんやろ。」
「パンおいしいんか?」
アヤはパンを食べて言った。
「美味しい。」
「お豆さんが入ったこのパン美味しいな。」
「私、明日もこのパン食べたいな。」
「お父さん。ごめんなさいね〜。」
泣きながら史生は言った。
「分かった。分かった。」
アヤは泣いている史生にパンをちぎって渡した。
その様子を見ていたりえは、
食器にパンを乗せ坂本夫婦に差し出して言った。
「アヤさん。明日もパン食べてください。」

その夜、1人パンの生地作りをしていた水縞。
それを見に来た史生。
「パンもええですな〜。」
そんな史生に水縞は言った。
「カンパーニュって言う言葉があるんです。」
「さてどういう意味でしょう?」
「ヒントです。もともとの語源は、
 パンを分け合う人たちのことなんですが、
                さてなんでしょう?」
答えを悩んでいた史生に水縞は続けて言う。
「史生さん。しばらく家で過ごしませんか?」
「もう少しいてくれたら、
       ここから満月が見えるんですよ。」

チーズやじゃがいも、チキンや卵、
ワインを持ってくる仲間たち。
坂本夫婦にパンの作り方を教える水縞夫婦。
その夜は水縞夫婦、坂本夫婦を中心に、
阿部や郵便屋さん陽子さんに広川夫婦。
皆でワインを飲んで阿倍の演奏でダンスをする。

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
知ってますか?人は乾杯の数だけ幸せになれる。
ヨーロッパのどこかの国では、
そう言われているそうです。
何か良い事があったら乾杯して、
何か残念なことがあっても乾杯して、
1日の終わりを今日も誰かと乾杯と締めくくれたら、
それは幸せだと・・・
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翌日りえが洗濯をしているからわらで、
月とマーニを読んでいたアヤは言った。
「お月さんがいてマーニがいる。
         マーニがいてお月さんがいる。」

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
月浦の真っ白な雪が、
りえさんの心を包んでいくのを私には分かりました。
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数日後の満月の夜。
カフェの外で月を見た坂本夫婦。
綺麗な満月を見てアヤは史生に言う。
「綺麗ね〜。」
「月はずっとここにあるね〜。」
「明日も月浦にあるね〜。」
「これでお土産できましたわ〜。」
「お父さん。ありがとう。」

史生の持っていた懐中時計は動き出していた。
翌日帰ると言い出した坂本夫婦。
帰り際に史生は水縞に言った。
「カンパーニュの意味分かりましたわ。」
「共にパンを分け合う人々。」
「家族って言う意味違います?」
水縞は答えた。
「史生さん惜しいです。仲間って言う意味なんです。」
「でもそれが、家族の原点だと僕は思ってます。」

月浦駅で坂本夫婦を見送った、水縞夫婦。
りえは水縞に言った。
「ずっと。ずっと見てて私のこと。」
「水縞君のことも見てるから。」
「ありがとう水縞君。」
「私のためにここに来てくれて。」

春になって史生から手紙が届いた。
〜〜史生の手紙〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
りえさん、尚さん。
冬の頃はいろいろお世話になりました。
アヤはこの春亡くなりました。
マーニさんに行った時、
アヤには残された命が短くて、
私は月浦でそのまま一緒に
死ねるものなら死のうと考えていました。
だけどそれは大変傲慢でした。
アヤが前は食べなかったパンを
おいしそうに食べている姿を見て、
私は恥ずかしながら、
人間は最後の最後まで
変化し続けることを始めて気付いたのです。
アヤは懸命に生きてそして死んでいきました。
それを全て私は見届けることが出来たのです。
今私は風呂屋の番台にもう一度座って、
マーニさんのこと、
尚さんが焼いたおいしいパンのこと、
りえさんのスープ思い出しています。
あそこには自分たちの信じることを
心を込めてやっていく、
そんな地に足のついた
人間らしい暮らしがありました。
カンパーニュ。仲間と一緒に。
それこそ幸せがあるような気がいたします。
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その日の夕食。
豆パンをちぎって、りえに渡す水縞。
りえは笑いながら水縞に言った。
「水島君。見つけたよ。」
「見つけた。私のマーニ。」

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この日、水島君の
たった一つの欲しいものが手に入ったようです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2人がお店を始めて、2周年目の記念日。
『しあわせのパン』と書いたメッセージカードと一緒に、
香織と時生、未久と美久の父、坂本さんなど
沢山の関わった人にパンを送る水縞夫婦。
その日の夕方。
出かけていたりえが走って帰って来た。
「来年のお客さん決まったよ〜。」
水縞は聞く。
「ずいぶん先のお客さん入ったんだね。」
「どこから来るの?」
りえは自分のお腹を指差して言った。
「ここ。」

〜〜女の子のナレーション〜〜〜〜〜〜〜〜〜
幸せって何なのか、まだ私には分かりません。
でも私は決めました。
水縞夫妻のところに生まれることを・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(終わり)

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2015年10月29日

【STAND BY ME ドラえもん】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【STAND BY ME ドラえもん】
STAND BY ME ドラえもん.jpg

【出演者】
ドラえもん:水田わさび
のび太:大原めぐみ
のび太(青年時代):妻夫木聡
しずか:かかずゆみ
ジャイアン:木村昴
スネ夫:関智一
セワシ:松本さち
出木杉:萩野志保子
のび太のママ:三石琴乃
のび太のパパ:松本保典
しずかのパパ:田原アルノ
ジャイアンのママ:竹内都子
ジャイ子:山崎バニラ
先生:高木渉

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【感想】
本気でヤバい作品です!!!
ドラえもんって何なんですかね〜
子供の為のアニメだったはずなのに、
日本中が『ドラ泣き』するんですよ!!!

私は個人的にしずかちゃんパパの台詞が・・・

夢を与え、勇気を与え、
そして温かい気持ちにさせる映画です!

私この短期間で4回も見ました。
後にも先にもこの映画くらいかもしれません。

見てない人は少ないと思いますが、
見てない人も、見た人も、
永久に受け継いでいく映画の一つとして、
心に残して欲しい作品です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
昼寝をしていたのび太は夢を見ていた。
それは空飛ぶしずかちゃんに連れられ空を飛ぶ夢。
「のび太〜いい加減に起きなさ〜い。」
ママの声で現実にもどされ、
飛び起きて学校へ向かうが遅刻。
学校で廊下に立たされるのび太。
それを見て馬鹿にするジャイアンとスネ夫。
のび太を助けるしずかちゃん。
放課後は皆で野球するが、
のび太はかなりの運動音痴。
それを末来で見ていた、セワシ君とドラえもん。

セワシ君は誰かが面倒見なくちゃと、
ドラえもんを連れてのび太の元へ。
セワシ君はのび太の4代後の子。
のび太は曾曾おじいちゃんにあたる。
のび太の机の引き出しにタイムマシーンを止め、
引き出しからのび太の部屋へ。
「のび太君!君のび太君だろ?」
寝ていたのび太は寝眼で、
ドラえもんを見て飛び跳ねた。
「たたたた、たぬき〜」
それを聞いて部屋の電気をつけたドラえもん。
「無理も無いか〜。」
「こんばんは〜僕ドラえもん!」
そしてセワシ君も机から登場。
「驚かないで聞いてね。」
「僕らは未来から来たんだ!」

夜中にセワシ君とドラえもんの話を聞く。
のび太とジャイ子が結婚して、
その末裔がセワシ出来たということ。
のび太は将来、就職できずに会社を作るが、
その会社が火事で潰れ、借金で貧乏生活だと・・・
落ち込むのび太にセワシ君はいう。
「そんなに気を落とさないでよ。」
「未来は変える事だって出来るんだから。」
「そのために来たんだ。なあドラえもん。」
反対するドラえもんだが、セワシ君は
「のび太君を幸せにしない限り、
             末来に帰ってこられない。」
そう言ってドラえもんの鼻を回した。
「今日からこのドラえもんが君の面倒を見るよ。」
ドラえもんは言った。
「そんなの無理だよ〜」
そんなドラえもんにセワシ君は
「のびた君の幸せが成し遂げられたら、
 直ぐに帰ってこられるように、
プログラムして置いたから。」
「もし君が残りたいって言っても、
             無理やり返されちゃうよ!」
「ちょっと使いづらい奴だけど、
  曾々おじいちゃんの役に立つと思うよ〜。」
そう言うと末来へ戻っていったセワシ君。
ドラえもんも
「やっぱり僕も帰るよ〜」
そう言った瞬間・・・
『不正ワード検出。』
そう鳴り響きドラえもんに電流が流れた。
その日からドラえもんはのび太と過ごした。

しずかちゃんの話をしているのび太が、
幸せそうに見えたドラえもん。
ドラえもんはのびたに提案した。
のび太としずかちゃんを結婚させようと。
「のび太君を幸せにするなら、
 それが一番いいかなと思うけど・・・」

次の日からのび太は、
ドラえもんの末来の道具を使って生活が変わった。
『どこでもドア』で遅刻することが無くなり、
『暗記パン』でジャイアンよりも良い点数を撮った。
『透明マント』でジャイアンを負かし、
『がっちりグローブ』で野球が上手になる。
『タイム風呂敷』で割った花瓶を元に戻し、
『着せ替えカメラ』で汚れた服を直した。
『ハッスルねじ巻き』で家の手伝いも猛スピード。
『ガリバートンネル』『わくわくごっこの木』
『雲固めガス』で皆と遊んだ。
ドラえもんが来てからのび太は生き生きしていた。

しかしのび太には強敵、出木杉がいた。
ドラえもんに相談すると、
「馬鹿にするな〜。」
「22世紀から来た猫型ロボットだぞ!」
「出来ないことはない!」
そう言って出した道具は『刷り込み卵』。
卵に入り、出た時に最初に見た人を好きになる道具。
ドラえもんの説明もろくに聞かずに、
のび太は道具を持って外に出た。
しずかちゃんのもとへ向かうのび太だが、
坂道を卵が転げ落ちて、
その先にいたジャイアンが卵に入ってしまった。
卵から出たジャイアンはスネ夫を見た。
もちろんジャイアンはスネ夫を好きになり追い回す。

一方でのび太は懲りずにもう一度挑戦。
『ストレートホール』で、
しずかちゃんの家とのびたの部屋をつなげて、
家に帰ったしずかちゃんはのび太の部屋へ・・・
思惑通り『刷り込み卵』にしずかちゃんを入れた。
そのタイミングでジャイアンに終われるスネ夫が、
のび太の家に助けを求めに来た。
スネ夫とジャイアンをあしらい、
しずかちゃんのもとへ行くと、
しずかちゃんの家の『ストレートホール』に落ちた、
出木杉君がしずかちゃんの前に・・・
出木杉君に抱きつくしずかちゃん。
出木杉君は言う。
「何とか元に戻して。」
それに対してしずかちゃんは、
「出木杉さん。私に好かれたら迷惑?」
出木杉君は答えた。
「こんな道具に頼って、
  君の心を動かすのは嫌なんだよ。」
その言葉を聞いて反省するのび太。
ドラえもんはそんなのび太に言う。
「君も道具を使ってもダメだって分かったでしょ?」
「きみ自信が何かしないと〜」
のび太は答えた。
「どうせ僕何かは何をやってもダメなんだよ!」
それを諭すようにドラえもんは言う。
「どうせって言って諦めていたら、
        いつまでたっても今のままだよ!」
「それでもいいの?」

次の日からのび太は頑張った。
ドラえもんが朝起きるとのび太は勉強をしていた。
とりあえず0点を取らないための努力。

それから数日後のテスト。
のび太はテスト用紙を見て驚いた。
勉強していたのは数学。
漢字テストだったのである。
結果は0点。
のび太は自分の不甲斐なさに意気消沈し、
引っ越すことまで考えた・・・
励ますドラえもんにのび太は言った。
「もういいんだ。しずかちゃんとの結婚は諦めるよ。」
「あの子がいるから僕は生きていけるんだよ。」
「僕なんかのお嫁さんになると、
       しずかちゃんは一生苦労することに・・・」
「僕は今まで自分の事ばかり考えてきた。」
「でも本当にしずかちゃんのことが好きなんだ。」
「僕がいないほうがいいんだ。」
「しずかちゃんと離れるのは辛いよ。」
「だけど、
 僕のせいでしずかちゃんが不幸になるのは
                    もっと辛いんだ。」

のび太はしずかちゃんに借りていた本を返しに行った。
のび太の行動を不審に思ったしずかちゃん。
しかしのび太の決意は固かった。
しずかちゃんに嫌われようと必死になった。
ドラえもんには、
しずかちゃんに嫌われるための道具を頼んだ。
仕方なくドラえもんが出した道具は
『ムシスカン』
「しずかちゃんだけでなく誰も寄り付かなくなるよ!」
と聞く前に道具を飲み干したのび太。
同時にのび太からは負のオーラが発せられ、
誰一人近づけない状態になった。

飲み干したのび太も体調がおかしくなり、
「助けて〜」
みんなのび太から離れていく中で、
しずかちゃんだけは、
のび太の声を聞いて助けに向かった。
誰も近寄らなくなった自分に、
しずかちゃんだけは近づいてきた。
「そんなに心配してくれたの?」
そう聞くのび太にしずかちゃんは、
「当たり前でしょ。お友達なんだから。」
「のびたさんの馬鹿。」
そう言ってのび太の胸で泣き出した。

その夜ドラえもんはのび太に伝えた。
「今回の出来事で君の末来が・・・」
「これが現時点での君の末来。」
その写真は大人のしずかちゃんに、
お尻を叩かれているのび太似の子供。
のび太は喜んだ。
「ありがとうドラえもん。」
「君が来てくれたおかげだ。」

「それは違うよのび太君。」
「星のようにある可能性から、
     君がきっかけを掴んだんだよ。」
「新しい君の未来。」
「君の人を思いやる気持ちが、
    末来を変えようとしているんだ。」

次の日ドラえもんとのび太は、
『タイムテレビ』で末来を見ることにした。
しずかちゃんとのび太の婚約日の少し前。
そこに映っているのは、
相変わらずダメなのび太。
そんなのび太を登山に誘うしずかちゃん。
「行きたいんだけど坂道に弱くて〜」
「平らな山ならいいんだけど〜」
どうしようもない返答に怒って帰るしずかちゃん。

その後のテレビに映っていたのは、
雪山で遭難しているしずかちゃんと、
熱を上げて寝ているのび太。

それを見てのび太はひらめいた。
「タイム風呂敷を貸して。」
そして自分を大人の姿にしたのび太。
その姿で静香ちゃんを助けに行くことにした。
「タイムマシンを使うって事は、
    又末来が変わるって事だよ。」
「それはいつも良い方向ばかりって限らないんだ。」
それでもドラえもんのアドバイスを無視して、
のび太は末来へ向かった。
末来へついて早々に、
『どこでもドア』でしずかちゃんのもとへ・・・
もちろん自分の力で助けたいのび太は、
ドラえもんを置いて雪山に降り立った。
そしてしずかちゃんと合流。
「僕が着たからにはもう大丈夫。」
しかし『どこでもドア』では帰られない。
のび太は意気揚々と世界地図を取り出した。
世界地図では帰り道はわからない・・・
そんなのび太にしずかちゃんは、
「のび太さんらしいわね〜」
「小さい頃はこういうときに、
  いつもドラちゃんが助けてくれたわね〜」
「ドラちゃんはどうしているのかな?」
未来を知らないのび太は答えた。
「昼寝でもしているんじゃないのかな?」
それからの未来を知っているしずかちゃんは、
「やだわのび太さん。何言っているのよ!」
そんなやり取りのなかで、
近くにあった洞窟に入る2人。

しかし事態は思った以上に悪かった。
しずかちゃんは咳き込みだして、
倒れこんでしまう。
「しずかちゃん死んじゃうかもしれない。」
動揺したのび太を見てしずかちゃんは言う。
「それにしてものび太さんは、
          ちっとも変わらないわね。」
「放っておいたら、
  どうなるんだろうってハラハラしちゃう。」
「いいわ。こないだの返事OKよ!」
そう言うと倒れこんでしまった。

「助けて〜ドラえも〜ん。」
しかしドラえもんは・・・公園で昼寝をしていた・・・

助けようとしずかちゃんを担ぎ、
『どこでもドア』まで連れて行こうとした。
その時しずかちゃんの腕についた、
生命装置から危険信号の合図が・・・
どうしようとあわてるのび太。
「そんなの嫌だよ〜。」
「しずかちゃんが死んじゃう。」
「勉強でも何でもするから。」
「心を入れ替えるから。」
「ぼくがいい加減な気持ちで来たから・・・」
「自分で自分で何とかするしかないんだ。」
「何か方法があるはず・・・」

真剣に考えたのび太はひらめいた。
「あいつを信じるしかない。」
そして何時何分かを調べたのび太。
「あとは末来の僕に賭ける。」
「僕自身を信じる!」
「届けこの記憶。頼む未来の僕。」
「この出来事を思い出してくれ。」
「僕の人生で最大のピンチを忘れるはずが無い。」
「届け!この記憶!」

と・・・その時!
末来ののび太が迎えに来た。
自分の記憶に埋め込むことで、
末来に自分を動かしたのだ!

向かえに来た未来ののび太に聞いた。
「思い出してくれたんだ!」
未来ののび太は答えた。
「突然思い出したんだ。」
「記憶が飛び込んできた感じ。」
「不思議な感覚だった。」
「何でこんな大事なこと忘れていたんだろうって・・・」
「もう大丈夫!作戦は大成功だったんだ!」
「自分に向かって言うのも変だけど、
             僕を信じてくれてありがとう!」

しずかちゃんを病院に送り届けた末来ののび太。
そして公園で待つのび太とドラえもんのもとへ・・・
遠くからドラえもんを見る末来ののび太。
それを見てのび太は聞く。
「呼んでこようか?」
未来ののび太は答えた。
「いや!やめておこう!」
「ドラえもんは君の・・・
 僕の子供の頃の友達だからね〜」
「ドラえもんとの時間を大切にしろよ!」
そう言って帰ろうとする未来ののび太。
のび太は言った。
「大人のしずかちゃんが、
  気を失う前に言ってたんだけど・・・」
「この前の話OKだって。」
それを聞いて未来ののび太は喜んで言う。
「この前思い切ってプロポーズしたんだ〜」
「こうしちゃいられない。」
「しずかさんのもとに行かなきゃ〜」

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プロポーズが成功したことを知り、
のび太とドラえもんは結婚式を見に行くことにした。
結婚式会場に向ったのび太とドラえもん。
そこに現われた末来ののび太。
しかし・・・
結婚式を一日間違えていたドジな末来ののび太。

のび太とドラえもんは結婚前夜を見ることにして、
未来ののび太に着いていく。
未来ののび太はジャイアンとスネ夫と出木杉と、
幼き頃の思い出を語りながら夜を飲み明かしていた。

その頃未来のしずかちゃんは・・・
パパの部屋を訪れたしずかちゃん。
『透明マント』で部屋に忍び込んみ様子を見る。
「おやすみなさい。」
とパパに言ったしずかちゃんの顔は沈んでいた。
そこで『正直電波』で本音を聞くことにした。

するとしずかちゃんはパパに言う。
「パパ。私結婚やめる。」
「私がいなくなったら寂しくなるでしょ?」
「これまでずっと甘えたり我がまま言ったし、
 それなのに私のほうは、
 パパやママに何もしてあげられなかったわ。」
その言葉に対してパパは、
「とんでもない。」
「君は僕たちに素晴らしい贈り物を残して、
               行ってくれるんだよ。」
「まず最初の贈り物は、
         君が生まれてきてくれた事だ。」
「君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。」
「あんな美しい音楽は聴いたことがない。」
「この広い宇宙の片隅に、
 僕の血を引き継いだ生命が生まれたんだって、
  そう思うとむやみに感動しちゃって、
              涙が止まらなかったよ。」
「それからの毎日。楽しかった年月。
   満ち足りた日々の思い出こそ、
         君からの最高の贈り物だった。」
「少しくらい寂しくても思い出が暖めてくれるさ。」
「そんな事気にかけなくてもいいんだよ。」
しずかちゃんはパパに聞いた。
「私不安なの。うまくやっていけるかしら?」
パパは答える。
「やれるとも!」
「のび太君を信じなさい。」
「君の判断は正しかったと思うよ。」
「彼は人の幸せを願い、
      人の不幸を悲しむ事ができる。」
「それが人間にとって、
       一番大事なことなんだからね。」
「彼なら間違いなく、
   君を幸せにしてくれると僕は信じてる。」
「そしてそんな彼を選んだ君を誇りに思っている。」
「大丈夫。君の未来は絶対に明るい。」

その話を聞いたドラえもんはのび太に言った。
「結婚式を見るのは、また今度にしない?」
のび太も頷き答える。
「そうだね。早く現代に帰ろう。」
「会いたくなっちゃった。」
「僕の時代のしずかちゃんに・・・・」

そして現代に帰ったのび太とドラえもん。
次の日のび太はしずかちゃんのもとへ・・・
「しずかちゃん。」
「僕きっと君を幸せにして見せるからね。」
「絶対。絶対幸せにするから。」

そして浮かれたのび太はドラえもんに、
「ドラえもん。タケコプター貸して。」
「今僕は、僕はね〜」
「みんなに分けたいくらい、すっごく幸せだ〜」
そう言って空に飛び出した。
その時・・・
『のび太君の幸せを受信しました。』
『成し遂げプログラム完了。』
『48時間以内に末来へお帰りください。』
ドラえもんは思い出した。
「そうだったセワシ君がセットしたんだっけ?」
「良かった。良かった。」
「これでようやく帰れるってわけか〜」
「まったく君は、ドジで、ノロマで、
  勉強が嫌いで、気が弱くて、
   怠け者で、グズで、運動もまるでダメ。
    臆病者で、うっかり物で、頼りなくて、
     面倒くさがりやで、意気地なしで、
       物覚えが悪くて、お人良しで、
         お調子者で、甘えん坊で・・・」
「あれ?どうしよう・・・困ったな〜」
ドラえもんの目からは大粒の涙が出ていた。

次の日。
「ドラえも〜ん。」
「鼻でスパゲッティを食べる道具出して。」
ドラえもんは怒った。
「出来ない約束なら最初からするな〜」
「いつもいつも僕を頼って。」
「たまには自分で何とかしたらどうなんだ。」
「もう君が困っていても助けてあげられないんだ。」
のび太は驚いて聞いた。
「何?どういうこと?」
ドラえもんは答えた。
「実は・・・もうここにはいられないんだ・・・」
「明日には帰らないと本当に不味いんだ・・・」
プログラム上もうこの時代には来られないドラえもん。
それを知ったのび太は言う。
「嫌だ。帰らないでドラえもん。」
ドラえもんも素直な気持ちを話した。
「僕だってできる事なら帰りたくないんだ。」
その時、
『不正ワード。帰りたくないを確認。』
それと同時にドラえもんに電流が流れる。
寂しそうにドラえもんは言う。
「成し遂げプログラムには逆らえないんだ・・・」
「のび太君になんて言ったらいいか・・・」
「君の未来は変わったんだ。元気だしなよ。」
のび太は返す。
「ドラえもんがいないと意味ないよ。」
慰めるようにドラえもんは続けた。
「君自身も変わったよ。」
「出会った頃とは大違いさ。」
「だけど・・・それでもやっぱり心配なんだ。」
「君のそばにいてあげられたら、
         どんなにいいかって思うよ。」
「僕がいなくてもちゃんとやっていける?」
「ジャイアンやスネ夫に意地悪されたら、
             1人で立ち向かえる?」

のび太は何も答えずに、
「放っておいて。」
そう言って1人家を出て行った・・・

のび太が向ったのは近くの空き地。
待っていたのはジャイアン。
「ドラえ・・・」
いつものように助けを呼ぼうとするが、
『ちゃんと1人で立ち向かえる?』
そのドラえもんの言葉を思い出して、
「喧嘩するならドラえもん抜きでやろう。」

力の差は圧倒的なのに、
何度殴られても起き上がるのび太。
「待て。まだ負けてないぞ。」
「勝負はこれからだ。」
何度も何度も立ち向かうのび太。

最後の夜なのにのび太が帰って来なく、
のび太を探しに行くドラえもん。
そんなドラえもんが見たのは・・・
ボコボコになりながらも、
ジャイアンの足に絡みつくのび太。

ジャイアンは疲れながら言う。
「放しやがれ。」
しかしのび太は、
「僕1人の力で勝たないと・・・」
「ドラえもんが安心して・・・帰れないんだ〜」
殴り続け体力も底をついていたジャイアン。
ボロボロののび太は最後の力でジャイアンの鼻を握った。
ジャイアンは言った。
「分かった。俺の負けだ。許せのび太。」

それを影で見ていたドラえもんは
「のび太く〜ん。」
そう言ってのび太に駆け寄った。
ボロボロののび太は言った。
「勝ったんだよ。」
「僕1人で・・・」
「安心して帰れるだろ・・・」

次の日ドラえもんは末来へと帰った。
『ドラえもん。』
『君が帰っちゃったら部屋がガラッとしちゃったよ。』
『でもすぐになれると思う。』
『だから心配するなよ。ドラえもん』

数日後 エイプリルフール。
相変わらずいじめられているのび太。
ジャイアンがのび太のもとへ駆けつけた。
「のび太〜。大変だ〜。」
「今そこで誰にあったと思う?」
「ド・ラ・え・も・ん!」

のび太は喜んだ。
全力で走って家に帰るが家にはいない。
貯金箱を割ってドラ焼きを買いに行こうとする。
その姿を見て笑いながら、
ネタばらししたジャイアンとスネ夫。
ついてはいけない嘘に落ち込むのび太。
部屋で泣くのび太だが、あることを思い出した。
それは・・・
『僕が帰った後で、
 どうしても我慢できない事があったらね、
 君に必要な道具が一度だけ転送されてくるから。』
そう言っておいていった転送アイテム。
のび太はその転送アイテムを使った。
届いたのは『嘘エイトオーオー』
しゃべった事がみんな嘘になるという道具。

その道具を使ったのび太は、
ジャイアンとスネ夫の下へと向った。
「今日はいい天気だ!」
すると快晴だったのに大雨が降りずぶ濡れに・・・
「スネ夫は犬に噛まれない。」
スネ夫は犬に追いかけられ、
「ジャイアン、君はお母さんに可愛がられるね。」
ジャイアンはお母さんに怒られ、
叩かれながら家に連れて行かれた。

しかし・・・
のび太からは乾いた笑いしか出なかった・・・

家に帰ったのび太に声をかけるママ。
「それでドラちゃんはいたの?」
のび太はしずかに答えた。
「ドラえもんがいるわけないでしょ!」
「ドラえもんは帰って来ないんだから・・・」
「もう二度と会えないんだから・・・」

そして部屋に入ると・・・
「のび太君!」
ドラえもんがいた!!!
のび太は喜び、そして聞く。
「どうして?」
ドラえもんは答えた。
「実に不思議なんだよ、
       急に来ていいことになった。」
「そうか〜!」
「これを飲んで僕が帰って来ないって言ったんだね〜」

のび太は泣いた。
「嬉しくない。ちっとも嬉しくない。」
「これからもずっとドラえもんと一緒に暮らさない。」
「暮らさない。絶対に一緒に暮らさない。」

(終わり)

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2015年10月11日

【信さん・炭坑町のセレナーデ】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【信さん・炭坑町セレナーデ】
信さん・炭坑町セレナーデ.jpg

【出演者】
辻内美智代:小雪
辻内守:池松壮亮(中村大地)
中岡信一:石田卓也(小林廉)
李英男:柄本時生(肥田大輝)
須藤典男(徳用マッチ):村上淳
渡辺久仁子(駄菓子屋店主):中尾ミエ
李重明(英男の父):岸部一徳
中岡大輔(信一の父):光石研
中岡はつ(信一の母):大竹しのぶ
中岡美代(信一の妹):金澤美穂(岡田流南)

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【感想】
う〜ん・・・
分かるんだけど・・・
役者みんな上手なんだけど・・・
何か少し物足りないんです・・・

悪い映画ではないんですけどね〜
池松くんも柄本くんも、
もちろん小雪さんも、
脇固める俳優陣みんなうまいんですけどね〜

でも少し残念なんですよね・・・
青春に特化するわけでもなく、
恋愛に特化するわけでもなかったのが、
とても中途半端になったんですかね?

あくまで私個人の見解なので・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
1963年(昭和38年)
辻内守は母の美智代と島にやってきた。
母の故郷の炭坑島。
「もう東京に帰らん?」
「帰らんよ!」

その島では、
「あんちゃんあれ!」
そう言って炭鉱の山を指差す。
あちこちで火が上がっている山で、
中岡信一たちは石炭を広い小遣い稼ぎをしていた。
その信一がいる小学校に転校してきた守。

東京からやってきた守と美智代は、
その島には合わないくらい清楚だった。
しかし離婚して戻ってきた美智代。
離婚の噂は直ぐに島中に広まった。

信一は石炭を売ってもらったお金で、
お菓子を買っていたが、それを見た父親は、
盗んだ金と思って信一を殴りつけた。
それは過去にさかのぼる。
学校で給食費を盗んだと言われ母親に殴られた。
信一には実に覚えのないこと。
しかし大人は誰も信じてくれなかった。
それでも涙することのない信一。

ある日守はクラスの悪がき3人に、
カツ上げされそうになっていた。
それを1人で助けに入った信一。
信一はあっという間に3人を倒した。
『これが僕と信さんの始めての出会いだった』

そこにたまたま通りかかった美智代。
美智代は信一に聞いた。
「名前は?」
信一はぶっきらぼうに答えた。
「中村信一。」
それを聞いた美智代は言う。
「じゃあ信さんね。」
そう言って守と信一に怪我が無いか確認した。
信一の体には親から受けた傷があった。
美智代はそれには触れず。
「ありがとうね。信さん。」
「守を助けてくれて。」
親の優しさに触れた信一は、
何も言わずに海に向かって歩き出した。
美智代はそんな信一を後ろから抱きしめた。
優しさを肌で感じた信一は静かに泣いた。

次の日信一は校庭のひまわりを抜き取り、
しずかに守の家に置いて逃げた。
信一は美智代に恋をしたのだった。
それは初恋だった・・・

小学校は夏休みになった。
信一と守は仲良くなり毎日遊んだ。
運動音痴の守に野球を教える信一。
バッティングの合言葉は「アンポンタン!」
その掛け声でバットを振りホームランを打った。
そのボールは家に持ち帰り、
昭和38年7月20日と書いて記念とした。

そんな信一の家庭事情は複雑であった。
父親も母親も本当の両親ではない。
父は死んで、今は父の弟に引き取られている。

ある日。
学校で苛められていた朝鮮留学生の英男。
一向に手を出さない英男を、
気になり守は家に着いていった。
そこで英男の父の教えを聞いた。
自国ではないので日本人には手を出すなとの教え。
そして晩御飯をご馳走になって帰った守。
その日から守と英男は仲良くなった。

一方で美智代は徳用マッチと飲みに出かけ、
酔っ払った美智代は近所の駄菓子屋の
玄関に干されていた干し柿を持ち帰った。
次の日、真っ先に怒られたのは信一。
問い詰められた信一は、食べたと嘘をついた。
自分をかばってくれた事を知った美智代は、
「信さんのおかげで、
  美味しい思いさせてもらった。」
「ありがとうね。」
美智代の言葉に喜ぶ信一。
そんな信一が書いていた絵は美智代の似顔絵。

それから数日後。
信一の義理の父が亡くなった。
炭坑の仕事を終えての帰宅途中に
誤って崖から落ちてしまったのである。
焼香に訪れた徳用マッチと李さん(英男の父)。
それを追い返す信一の義母はつ。

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それから信一は毎日新聞配達をしていた。
死んだ義父の変わりに家計を支えるため。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
信さんなんで炭鉱がだめになっていくのか?
なんで大人が争っているのか?
あの頃子供だった僕たちには、
一切分からなかった。

そうだけど信さん。
信さんが日に日に僕らから・・・
子供の世界から遠ざかって行くのは分かっていたよ。

信さん。
信さんの少年時代は他の誰よりも短かったんだね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1970年(昭和45年)
信一は炭坑で働いていた。
血の繋がらない母と妹を守るために・・・
妹の美代はそんな信一の行動に怒り、
信一の好きな美智代に嫉妬していた。

いつしか信一が心の支えとなっていた美智代。
しかし信一は仕事によって、
美智代と会う回数は減っていた。
ある日銭湯で会った2人。
美智代は信一に言った。
「私には信さんがいるから大丈夫。」
そう言った美智代に信一は、
「俺。東京へ働きに行くことにしました。」
「しばらく帰ってこられません。」
そう言って美智代の手を握り歩いた。

一方で高校生となっていた守と英男。
英男は相変わらず虐められていた。
それでも日本人には手を出さない英男。
守は何でやり返さないのか聞くが、
英男は守に言った。
「春までの辛抱だから。」
「春になったら大阪に行く。」
それを聞いた守は言い返した。
「やり返せ。行く前にやり返せ。」

イラつく守が家に帰ると、
留守番を頼まれた信一が家にいた。
イラつきが収まらない守は信一を連れ、
キャッチボールをした。
「信さん。母ちゃんに大事な事言ってないよね。」
「何で言わない?」
信さんは答えた。
「それは・・・言えないこともある。」
それを聞いて守は言う。
「分からん。分からん。」
「みんななんで我慢する!」
答えに困った信一は守に答えた。
「それは守がガキだから。」
力を込めて投げるボールと共に守は言う。
「嘘つきよりもガキのほうがいい。」

数日後・・・
美代が受験に合格した。
それを報告しに美智代のもとへ行く信さん。
美智代は東京へ行く信一に、背広を作っていた。
背広を着せた美知代を抱きしめる信一。
「何もしないから、このまま。」
そう言って抱きしめ続ける信さん。
「それとも何かして欲しい?」
美智代は答えた。
「なんも・・・」
信一は答えた。
「中途半端だ!」
美智代は、
「アンポンタン!」
と言って信一から離れた・・・

英男が大阪へ向う日。
駅へ行くと英男の家族だけがいて、
英男の姿は無かった。
守は英男を探しに行くと、
いつも英男を虐めていた同級生を、
1人でボコボコにしていた。
「これで思い残す事はない。」
「お前はすっきりしたか?」
守は答えた。
「かえってモヤモヤしてる。」
「お前が嘘つきって分かったから・・・」
笑いながら英男は言う。
「俺らの友情は本物だよ。」
「美代ちゃんによろしく。」
「俺が好きだったこと伝えてくれ。」
それに対して守は言った。
「自分で言えよ。」
それを聞き英男は、守と握手しようと手を出した。
守は手を出さずに言った。
「別れの挨拶は嫌だ。」
「またな!」

信一が東京へ行くまで残りわずか。
未だ炭坑で働く信一だが、炭坑で事故が発生した。
大混乱の炭坑だが従業員の安否は不明。
守と美智代も炭坑へ向った。

そのころ炭坑の奥にいた信一。
怪我した仲間を連れ脱出しようとしていた。
しかし閉じ込められ酸素の薄い炭坑の奥。
仲間は1人1人と倒れて行った。
「美智代さん・・・」
そう言い残す力を振り絞り脱出しようとする信一。

しかし・・・
信一は遺体となって帰ってきた。
「あんちゃん。あんちゃん。」
そう言って信一に寄り添う美代。
美智代も手を差し伸べようとするが、
「やめて。あんちゃんに触らないで!」
一方で気丈を振る舞い家にいた義母はつ。
信一の死がわかっても信一の下へは行かず、
泣きながら米を継ぎ続けていた・・・

事故から数日後。
美智代が島を歩いていると、
野球している少年たちの声が響いていた。
以前、信一と守が野球をしていた広場。
「私にも打たせて。」
そう言って子供からバットを借りた美智代。
「アンポンタン!」
「アンポンタン!」
「アンポンタン!」
泣きながら何度もバットを振り続けた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
信さん。信さんが亡くなった翌年。
僕らの炭坑は閉山したよ。
炭住に住んでいた人たちは1人消え、二人消え。
みんな居なくなって・・・

おばちゃんと美代ちゃんは、
信さんが死んだ後すぐ引っ越して。
一遍美代ちゃんからハガキがあ着たけど、
それっきり・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1年後
守は島を離れ銀行で働いていた。
美智代も守のもとへ行くことを決めた。
それは島を出るという事。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
信さん
あそこに炭坑があったのも、
あそこで泣いたり、笑ったり、
いがみ合った人がいたのも、
みんな忘れられるんだろうね・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

守と美智代を乗せた船は出港した。
船の上から島を見て美智代は言った。
「見納めだね。」
「しっかり瞼に焼き付けなきゃいけないね。」
それを聞いていた守は何も言わず。
船の上から島に向かい、
信さんとの思い出の記念ボールを投げた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
信さん。
ばってん。
今日も空は青かばい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(終わり)


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2015年07月12日

【セイジ〜陸の魚〜】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【セイジ〜陸の魚〜】
セイジ陸の魚.jpg

【出演者】
セイジ:西島秀俊
僕:森山未來
翔子:裕木奈江
カズオ:新井浩文
タツヤ:渋川清彦
マコト:滝藤賢一
りつ子:庵原涼香
ツノ先生:亀石征一郎
ゲン爺:津川雅彦
動物愛護団体の女性職員:奥貫薫
動物愛護団体の男性職員:宮川一朗太
20年後のりつ子:板東晴
20年後の僕:二階堂智

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【感想】
ふーん・・・
味のある映画ではありました・・・
深いですよね〜

人間と動物と・・・
愛の裏にある闇と・・・

とても難しい映画ですね〜
出演者が実力者揃いで、
世界観との違和感はないのですが、
もっとシンプルでよかったかな〜

時間軸の曲げ方とかは、
とても面白く作っているんですが、
セイジと僕の関係をもっと深く導いて欲しい気が・・・

これ何回か見たら味出てくるんでしょうね!


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
世界は動き続ける。
僕の毎日はただ単純に過ぎていく。
不自由もなく、そして満足もない。
そんな日々の中僕に届いたその企画書は、
忘れていたあの夏からのものだった。

20年も昔の話だ。
僕はこの店にたどり着き、
そしてあの人に出会った。
それから一度もこの店を訪れてはいない。

大学4年の夏適当に就職先を決めて、
僕は自転車をこいでいた。
自分探しとかそんな崇高目的ではなく、
それは長い散歩に似ていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
疲れ果て自転車を押して歩く僕。
夜の道路には弾かれたであろうイノシシの死体。
それを横目に歩いていると、
後ろから一台の車が・・・
その車はイノシシの前に止まって、
イノシシを荷台に乗せた。
そして僕の横を通り過ぎていった。

翌朝山道のくだりを自転車で走っていると、
軽トラックに衝突して転倒した。
自転車は前輪が曲がり到底乗れない状況。
軽トラックを運転していたのはカズオ。
カズオの車に乗せられて向かった先は、
その地の小さなBAR「HOUSE475」。
僕の手当てをしてくれたのは翔子。

そんな出会いから、
一時的に店の手伝いをすることになった僕。
夜にはその地の馴染みの客が集まった。
僕は「旅人」と呼ばれ可愛がられた。
僕は常連に酒を飲まされた。
酔いつぶれた翔子はマコトが送って帰った。
常連客が帰ったBAR。
残ったカズオに僕は聞いた。
「翔子さんってセイジさんの恋人なんですか?」

カズオは翔子とセイジの話を教えてくれた。
翔子は店のオーナーであり、
セイジは雇われ店長である。
翔子は前の旦那から、親権代わりに店を渡された。
店を経営するつもりなど無かった翔子。
そこにセイジが現れたという。
それは雨の日だった。
ずぶ濡れで現れたセイジは翔子に、
「ここで働けますか?」
そう尋ねたのだった。

カズオが帰りソファで寝ていた僕。
目を覚ますとカウンターにセイジがいた。
コーヒーを差し出してくれたセイジ。
僕はコーヒーを飲みながら話しかけた。
「今日常連の人たちに会いました。」
セイジは
「そうか」
としか言わなかった・・・

翌日お腹のすいた僕は買出しに出かけた。
帰り道に川原で子供と遊ぶセイジを見かけた。
その子供の名はりつ子。
ゲン爺という目の見えない男の孫。
横目でそれを見ながら帰った僕。
しばらくするとセイジが帰ってきた。
昼食を食べていた僕にセイジは言った。
「お前クソするか?」
「飯食うからするんだ。」
僕は答えた。
「食わなかったら死んじゃいますよ。」
セイジは言った。
「食わなきゃ死んじゃうか・・・」
「面倒せえな〜」
「生命維持装置みたいなもんか〜」
僕は言った。
「食わなきゃ死んじゃうんです。」
「だから働くんです。」
セイジはそれを聞き何も言わずに店を出て行った。

しばらくすると店に翔子が来た。
翔子と2人ビールを飲む僕。
僕の持っていた内定通知書を見て、
「凄いね〜」
と翔子が褒めてくれた。
それに対して僕は返した。
「そんなことないですよ。」
「そんなの単なる、
 生命維持装置みたいなも物ですから。」
セイジの言葉を代用して謙遜した僕。
そんな僕に翔子は言った。
「いいな若いって〜」
「私なんか未来のことなんて・・・」
翔子の魅力に惹かれていた僕は返した。
「翔子さんだって若いですよ。綺麗ですし。」
僕はビールを飲む翔子の口元に目が行った。

〜僕が店に来た前日〜
翔子は引き離された子供を忘れられないでいた。
声を聞くために子供の住む家へ無言電話を架ける翔子。
声を聞いて、悲しみを紛らわすため酒を飲んだ・・・

その日の夜は、山道で自転車を押していた僕。
僕が見たイノシシの死体をトラックに乗せたのはセイジ。
セイジはその夜イノシシ肉を店で解体した。
そこに現れた翔子は何も言わずにセイジを押し倒した。
そんな翔子にセイジは言った。
「酒を控えたほうがいいな。」
冷静なセイジに翔子は声を荒げた。
「何よ。そうやって何でも分かったような顔して。」
「あんたに何が出来るのよ。」
「あなたを拾ったのだって私じゃない。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

僕が店に来てから数日後。
店で常連客タツヤのバンドのライブが行われた。
ずっとベースをやっていたタツヤの引退ライブ。
常連客が集まりライブを盛り上げる。
ライブは終わり1人1人と客は帰って行った。
残ったのは僕とカズオとタツヤとツノ先生。
セイジは隅で1人酒を飲んでいた。
タツヤは僕に言った。
「夢だけじゃ生きていけないの。」
横からカズオがチャチャを入れる。
「夢が無かったら生きていけないだろうが・・・」
僕はタツヤに聞いた。
「じゃあ金を貰うってどういうことですか?」
タツヤは言った。
「それは物を買ったり暮らすってことだよ。」
「お前だって良い生活したいだろ?」
僕は反論した。
「良い生活って言うのが、
 結局どこに行くのかって話なんですよ。」
「金持ちにならなきゃみんな不幸なんですよ。」
「この世界においては・・・でしょ?」
熱く話す僕にカズヤはチャチャを入れる。
「あ〜旅人セイジに似てきた〜」

しばらくして店を片付ける僕。
カズオはまだ店にいた。
新聞を読んで近くで起きた事件の話をする。
4件の同じ手口の殺人事件。
「あっ。旅人!お前だろ犯人!」
適当に話カズオに僕は答えた。
「いいから帰ってよ〜」
もう一つのソファでは酔いつぶれたツノ先生が寝ていた。
その夜セイジと僕はツノ先生を家まで運んだ。

翌日壊れた自転車を修理しようとしていた僕。
セイジも車の整備をしていた。
そこに現れた動物愛護団体の職員。
地域で行われている有害動物駆除。
畑を荒らすイノシシを殺していることに、
職員は保護の観点から署名を集めていた。
無視して作業を続けるセイジ。
僕は職員に聞いた。
「動物だけを保護するってことですか?」
「何を保護するって人間が決めるのって・・・」
それに対して愛護団体の職員は答えた。
「弱い動物を人間のエゴが奪っているの。」
「それを少しでも救おうと・・・」
その時セイジは言った。
「興味ない。帰ってもらえますか?」
セイジの態度に職員は言う。
「興味ないって・・・
 あなた大人としての自覚はないの?」
セイジは更に言い返す。
「自覚はあるさ。」
「人間が多すぎるだけだ。」
「イノシシも居場所があれば、
      人里なんかに下りてこない。」
「動物も生きていれば人間も生きている。」
「それがぶつかって、
   その最前線に農家のオヤジがいる。」
「その後ろには50億の人間が占めている。」
「あんたのその軽薄な考えで、
 いったい何を解決しようとしているんだ。」
「本気で駄目だと思うならさっさと首でもくくって、
 地球のために人間を1人でも減らしてやることだな。」
「何も猟銃だけが、
  鹿やイノシシを殺しているわけではない。」
「あんたの香水や、俺の転がしている車。」
「そういう物全てが、
      壊して命を奪い合っているだけだ。」
愛護団体の職員は何も言い返せずに帰って行った。
帰った後に僕はセイジに言った。
「あんなの自分が満足したいだけじゃないですか。」
セイジは答えた。
「そうじゃない。間違っているわけじゃない。」

動物愛護団体の話をゲン爺とした僕。
それを聞いたゲン爺は言った。
「いつの間にか人間は、
 地球にとって癌細胞のようになってしまった。」
「本当は神様も・・・」
「いや、誰しもが望まなかったことじゃ。」
「いいか旅人。」
「セイジには物事が見えすぎるんじゃろ。」
「見えすぎると自分の無力さに気付き。」
「その先には絶望しかない。」
「ワシ等みたいな人間は、
   ある意味鈍感だからやっていける。」
「鈍感さは絶望を緩和してくれる、
         鎮痛剤なのかもしれない。」

その夜僕は店で一本のフィルムテープを見つけた。
タイトルには『美鈴5歳』と書かれてある。
僕は誰もいない店でそのフィルムを見た。
それはある少女のお誕生日会の映像。
その後は家族との楽しい時間が録画されていた。
そこに入ってきたセイジ。
セイジは隣に座り、
微笑みながらその映像を見ていた。
しばらくして席を外したセイジ。
セイジがいなくなり僕は1人で見ていた。
するとフィルムが焦げて映像は中断された・・・

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そんな、ある雨の日。
りつ子はゲン爺にヘッドフォンをつけ、
自分が書いた絵と音声を聞かせていた。
ゲン爺は目が見えないが、
優しいりつ子のプレゼントに喜んだ。
その時家のインターフォンが鳴る。
りつ子はゲン爺に、
「聞いてて。」
と言い残して部屋を出た。
「パパ?誰?」
その時りつ子が見たのは、
雨具を着た人間が両親を殺す姿。
そしてりつ子も・・・

数日後りつ子の両親の葬儀が行われた。
犯人は両親を奪い去り、
りつ子からは左手と魂を奪い去った。

それから数日。
りつ子を見合いに来る多くの人々。
しかしりつ子は一向に良くならない。
セイジだけはりつ子に会いに行かなかった。

ゲン爺もまた病んでいた。
『セイジその本には書いてあるか?
 人間は何のために生まれてくるのか?
 りつ子は何のために生まれてきたのか?
 教えてくれ。
 それだけ本を読んでいてまだ分からんか?』
やり場のない感情をどうしていいか分からなかった。
そしていつもりつ子と参拝していた、
庭にある神棚をナタで叩き割った。

僕は以前翔子が言っていた言葉を思い出した。
『セイジ君って陸の魚なの
 この世界に1人でも不幸な人間がいる限りは、
 自分の幸せなんてない。
 そう考えているのかもしれないな。
 だからいつも寂しさや悲しさで胸を一杯にしてる。
 この世で生きることを諦めてしまった生き物。』
そして僕はセイジに言った。
「りつ子ちゃんには会いに行かないんですか?」
何も言わずにその場を去ろうとするセイジ。
僕はそんなセイジに言った。
「逃げているだけじゃないですか?」
「りつ子ちゃんは生きているんです!」
それでも無言で車に乗り込んだセイジ。
僕は追いかけるように助手席に乗った。

車を降りたセイジは山へと入っていた。
追いかけた僕が見たのは、
山の中にある綺麗な湖。
その日僕はセイジと山で一夜を過ごした。
セイジは火をおこしてコーヒーを煎れてくれた。
その夜に僕はセイジに告げた。
「僕燃やしちゃったんです。」
「あのフィルム。」
セイジは微笑みながら答えた。
「そうか。燃えたか。」
セイジの不思議なリアクションに僕は、
「大事なものでしたよね?」
「すみませんでした。」
セイジは再び微笑みながら言った。
「それだけか?」
それを聞き僕はあの少女の居場所を聞いた。
セイジは答える。
「死んだよ。」
「俺が少年院に入っている間に、
 一人ぼっちで死んでいったよ。」
「俺は親を殺した。」
僕はセイジの過去を聞き何も言えなかった。

数日後みんなでりつ子の家に行く予定。
相変わらずにセイジは行く気は無かった。
ツノ先生のお願いで、
しょうがなく送っていくことになったセイジ。
出迎えたのはゲン爺だった。
「セイジお前も着てくれたのか。」
「りつ子に会ってやってくれ。」
ゲン爺に頼まれても無言を貫き通すセイジ。
そんなセイジの手を引っ張るゲン爺。
みんながりつ子を囲んでいる中で、
セイジは久しぶりにりつ子を見た。
左手と感情がないりつ子。
セイジは無言でりつ子の正面に座った。
そしてりつ子の表情のない顔を正面から見た。
しばらくして突然立ち上がったセイジ。
外で薪を割るゲン爺からナタを取り上げた。
そしてナタを持って再びりつ子の前へ・・・

セイジは大きく振りかぶりナタを振り下ろした。
次の瞬間鮮血が飛び散った。
りつ子の顔には大量の血がかかった。
みんなにとめたれたセイジ。
セイジの左手はなくなっていた。
同時に事件から止まっていたりつ子の時間は、
再び動き出したのであった・・・

〜そして僕は逃げるように現実に戻った〜
20年も昔の話だ
僕はこの店にたどり着き
そしてあの人に出会った
それから一度もこの店を訪れてはいない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

20年ぶりに「HOUSE475」を訪れた僕。
そこにいた従業員に僕は聞いた。
「この建物の現在の管理人は?」
するとその店員は
「ちょっと待っててね。」
「お〜い。りっちゃん。」
そして奥から出てきたのは、
左手に義手をした女性。
20年前はまだ小さかったりつ子であった。

僕はりつ子に話した。
「良い20年だったんだね?」
りつ子は言った。
「あれからおじいちゃん、
 そもそも嫌いになっちゃって。」
「でもいいんです。」
「私の神様は、
 今でもちゃんと私の中では生きていますから。」
そう言うとりつ子は笑った。
その笑顔を見て僕も笑い返した。

(終わり)


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2015年07月05日

【深呼吸の必要】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【深呼吸の必要】
深呼吸の必要.jpg

【出演者】
立花ひなみ:香里奈
池永修一:谷原章介
西村大輔:成宮寛貴
土居加奈子:長澤まさみ
川野悦子:金子さやか
辻元美鈴:久遠さやか
田所豊:大森南朋
平良誠(おじい):北村三郎
平良ツル(おばあ):吉田妙子
宮里一雄(飲み屋店長):上地雄輔

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【感想】
心温まる映画です。
あじいとおばあがいい。
本当にセリフは少ないんですが、
何か仏みたいな言葉を言ってくれる。
温かいんです!!!

こんなバイト先なら給料関係なく
行ってみたいと思ってしまいます。
孤島の静かに流れる雰囲気がよかった〜

出演者も凄いメンバーですよね!?
意外と実力者揃いの映画なので、
言葉が少ない中でも、
個々の抱く感情が伝わってきます。

是非見て欲しい映画ですね♪


【あらすじ】(ネタバレあり)
位置について。ヨーイ・・・
プールの飛び台。
深呼吸し出遅れる立花。
もちろん順位は最下位。

そんな立花も大きくなり、
アルバイトへ向かう船の上。
大きな深呼吸をした。

着いたのは小さな島。
平良さんの家でサトウキビ収穫のバイト。
来たのは男2人。女3人。
5人を先導するのは、
島が好きで毎年来る田所。
7時起床の8時出発。
昼1時間休憩の6時半終わり。
休みは週に1回の35日間の労働。
日給は5000円・・・

何も語らない若い男性の西村。
25歳の女性の川野。
名乗ることもしない女子高校生の土居。
最年長の礼儀正しい男性池永。
そして普段は派遣で働く女性立花。
自己紹介が終わった5人。
島での奇妙な共同生活が始まった。

7時に起床し、7時半にみんなで朝食。
8時にトラックの荷台に乗って畑へ出発した。
着いた先は見渡す限りサトウキビの畑。
一面のサトウキビを35日で収穫し、
工場へと運ぶのが仕事。
作業はいたってシンプル。
『つくろい』と言ってサトウキビの周りの葉を切り落とす。
その後『小頭部』といわれる上の部分を切り落とす。
そして最後に根元から切り落とす。
根元から中間までが収穫するサトウキビ。

おじいが黙々と作業する中、
田所指導のもと5人は作業を始める。
昼になるとおばあが昼食を持ってくる。
みんなで昼食を食べて作業を続け、
最後に収穫したサトウキビを一箇所に集め終了。

5人はそれぞれ問題を抱えて島に来ていた。
『言いたくないことは言わなくてもいい』
これが島のルール。
静かに各々は作業を続ける。

1日の作業目標は6トン〜7トン。
5人の収穫は3トンほど・・・
それを見てもおじいは
「なんくるないさ〜」
と言って許してくれた。
ゆっくりと流れる時間の中で、
5人はなれない肉体労働を続けた。

そして5日目。
最初にダウンしたのは川野だった。
熱を上げて病院へと連れて行かれた。
川野は島から帰ることを決意した。
同時に西村も、
日給の高い畑へと移ることを決意した。

6日目の朝。
港で船を待つ川野。
川野のもとへ作業へ行く前にみんなは向かった。
そして立花が川野へ駆け寄り、
「おじいから。」
そう言って給料袋を差し出した。
川野は踏ん切りが着いていなかった。
逃げ出すようで後ろめたい気持ち。
もう一度畑へ行く決意をした。

他の畑へ行っていた西村も、
その夜おじいの家に帰ってきた。
おじいとおばあは何も言わず。
「おかえりなさい。」
「ご飯食べなさい。」
それだけ言った。
西村も照れながら、
「ここのほうが良い。」
「いただきます。」
素直におじいとおばあの優しさに甘えた。

ある日、田所は島の飲み屋に
立花、池永、川野を連れて行った。
田所はこの島で一番古いキビ刈隊。
周囲の客も田所に挨拶する。

数日後の現場。
昼休みも上着を脱がない土居。
土居に対して川野は、
「昼休みぐらい脱いだらいいのに。」
すると池永は言った。
「日焼けは立派なやけどなんだ。」
「だから皮膚は守ったほうがいい。」
専門学的に話す池永に田所は言った。
「もしかして医学部とか目指してた?」
「何度も受験して挫折したやつが逃げてくるのよ!」
一瞬で周りの空気が固まった。
田所は弁解しようと話す。
「それが悪いって言ってるんじゃなくて、
 そういう奴も受け入れてくれるって言いたいだけ。」
池永は言った。
「当たってる。田所君の言うこと、その通りだよ。」

その日みんなにアイスを買おうとしていた立花。
そこに現れた池永。
立花の気遣いに気がつき池永が支払った。
自分のことを語らないルールのこの島。
立花は池永に自ら自分のことを話した。
「今回は自分で自分を派遣したの。」

それからも畑作業は毎日続いた。
そんな時若い女性が畑に来た。
「おばあ!おじい!」
声をかけたのは辻元美鈴。
以前この島に住んでいた。
今は東京で看護婦をしている。
1週間の休みで故郷を訪れたという。
田所は言う。
「こんな所が故郷っていいですね。」
辻本は言う。
「たまに来る人にはそう思えるのかもね。」
すると昔を思い出しながらサトウキビを切り始めた。
沖縄民謡を口ずさみながら・・・

次の日から辻本も手伝い始めた。
休みの日は各々好きなことをした。
立花と川野は海で泳ぎ、西村は釣りをした。
おじいとおばあを中心に仲良くなっていく5人。
夜にはおじいの『さんしん』で沖縄民謡を歌った。
おじいとおばあが寝ると、
「サトウキビ収穫が終わったら北海道行くんですよ。」
田所は自分の話をみんなにした。
田所は全国の農家を転々としていた。
「自然も人も素晴らしいなと思うんです。」
「会社とか何かに縛られる生活できないですよね。」
それを聞いた西村は言った。
「現住所は何処なんですか?」
「要するに普通の所じゃ
 生きていけないから逃げているんでしょ。」
「いろんな人が逃げてくるって言ってましたが、
   あんたのほうがよっぽど、
       逃げているんじゃないですか?」
場が凍った・・・

その時川野が突然西村の髪をかき上げた。
そして西村に向かって言った。
「やっぱりそうだ。」
「私あの試合ずっと見てたよ。」
「ノーヒットノーランだもん。」
みんな口をそろえて言う。
「あの甲子園の西村大輔?」
過去を隠していた西村。
しかし自分の過去を話し出した。
「あんなのまぐれだよ。」
「大学に入って3年。」
「試合になんて一度も出してもらえない。」
「それが実力なんだ。」
「あんなことさえなかったら・・・」
「野球好きでいられたのに・・・」
またもや場が凍った・・・
それぞれの思いを胸に黙り込んでしまった。

その時、池永は買っていた花火を始める。
シメジメとした雰囲気を変え、みんなで花火をした。

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作業は遅れていた。
当初の予定には追いつかないペース。
大雨の中でも作業は続けた。
しかし雨が激しくなり作業は中断。
田所が運転して家に帰ったみんな。
田所はトラックで街に向ったが、
何時間経っても田所が帰ってこない。
みんなは雨の中田所を探しに行く。
田所は激しい雨で、
ぬかるみにタイヤを取られ事故を起こしていた。
何とかトラックから救出したが、
田所の右足からは大量の血が・・・

島にはまともな病院がない。
看護婦の辻本が応急処置をしようとするが、
傷が深すぎて対処が出来ない。
みんなの目線は池永へ・・・
池永は対処を始めた。
輸血の血は同じ血液型の西村が提供した。
何とか一命を取り留めた田所。

翌朝雨は上がっていた。
立花は池永のもとへ行った。
「お疲れ様。」
池永は立花に自分のことを話し出した。
「昔から子供が好きでね。」
「小児外科を選んだ。」
「でも気付いてなかったんだ。」
「たくさんの命を見送らなきゃいけないってこと。」
「それも小さな命を・・・」
「名前が同じ子がいたんだ。」
「俺が手術をやった。」
その手術は失敗したようだった・・・
「何処でも良かったんだ。」
「忘れることが出来れば。」
「忘れることは出来なかった。」
「忘れちゃいけないんだ。」

それを聞いた立花は自分の過去を話した。
「小学校のとき水泳大会だったんだ。」
「お父さんが言ったんだ。」
「飛び込む前に深呼吸をしなさい。」
「聞いたんだ。そしたら早くなるの?って。」
「そしたら言ったんだ。」
「早くはならない。楽しくなるって。」
「そして深呼吸したら、
 その間にみんなスタートして・・・」
「でも楽しかった。」
「ビリはビリだけどね。」

田所がいなくなったサトウキビ畑。
更にペースは遅れた。
「間に合うのかな?」
そんな言葉に池永は言う。
「間に合わせなきゃ!」
数日後、松葉杖をつきながらも田所は畑へ来た。
松葉杖をつきながらサトウキビを切る田所。
みんな一生懸命に頑張った。

しかし今度は辻本が倒れた。
辻本は妊娠していた。妊娠4ヶ月。
妊娠して何かに思いつめた辻本。
それを理由に帰島していたのだった。
しかし自分を語らない島では、
それすら内緒にして手伝っていた。

その日の夕食。
川野は言った。
「あと10日もないよ!」
おじいとおばあは言った。
「あんたたちが心配することないよ。」
「なんくるないさ〜。」
「みんなずいぶんうまくなったさ〜」

次の日、目を覚ますと土居がいなかった。
荷物はあるが姿が見えない。
「帰ってくるよ。」
みんなはそう言いながら畑へ行った。
畑には土居の姿が・・・
川野は土居の姿を見ていった。
「みんな1時間早く起きればいいんだよ。」
それを聞いて田所は言う。
「みんな出来るの?」
川野は笑顔で言う。
「なんくるないさ〜」
普段は無表情な土居の顔にも笑顔があった。

翌日から起床は6時になった。
長いようで短い35日間。
みんなの気持ちは、
全てのサトウキビ収穫に向けて1つになっていた。
夜も18時を大幅に超えて働いた。
体力的には厳しいはずなのに、
みんなの作業する姿には笑顔があった。
少しずつ追いつく収穫。

今までずっと無言を貫き通してきた土居。
そんな土居がある朝みんなに話した。
「朝は来るんだ。」
「くたくたになるまで働いて、
 ご飯を食べて寝れば朝は来るんだ。」

バイト最後の日。
収穫は追いついていた。
昼休みに田所が西村にグローブを渡した。
一瞬ためらった西村もすぐに受け入れた。
そして男性陣はキャッチボールをした。

残すサトウキビもあと7本。
サトウキビのバンダナを巻いて、
そのバンダナをとった人が勝ち。
そんな競争する7人。
みんながスタートするとき、
立花は深呼吸して大きく出遅れた。
しかしバンダナを手にしたのは立花。
立花が最後の7本のサトウキビを切り落とした。
そして1本ずつ7人に渡した。
サトウキビを手にする面々。

そのサトウキビを手に、
7人はそれぞれの道へ戻っていく・・・

翌年も田所はサトウキビ収穫を手伝っていた・・・

(終わり)

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2015年07月04日

【サマーウォーズ】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【サマーウォーズ】
サマーウォーズ.jpg

【出演者】
小磯健二:声神木隆之介
篠原希:桜庭ななみ
佐久間敬:横川貴大
陣内栄:富司純子
陣内助(栄の養子):斎藤歩
陣内万理子(栄の長女):信澤三惠子
陣内万助(栄の次男):永井一郎
陣内万作(栄の三男):中村正
陣内理一(万理子の子):桐本琢也
陣内太助(万助の子):小林隆
陣内翔太(万助の子):清水優
池沢佳主馬(万助の孫):谷村美月
陣内頼彦(万作の子):田中要次
陣内邦彦(万作の子):中村橋弥
陣内克彦(万作の子):板倉光隆

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【感想】
久しぶりに見ました。
やっぱり感動しますよね〜
ばあちゃんっ子には響く!

ストーリーも世界観も、
人間味や家族愛も
全て詰め込まれた素晴らしい作品。

このアニメが私の世界観を、
変えたといっても過言ではありません。
当時アニメをそんなに見ていなかった私。
そんな時にたまたま見たのがこの作品。
それから半年くらいはアニメにハマりました。

なのでとても思い出深い作品なんです。
見たことない人は、一度見てほしい!


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ようこそOZ(オズ)の世界へ。
OZは世界中の人が集い楽しむことの出来る
インターネット上の仮想世界です。
アクセスはお持ちのパソコン、
携帯電話、テレビから簡単に出来ます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もう一つのバーチャル世界OZ。
自分のアバターを作って生活できる別空間。
世界中の人が会話し、買い物も出来る世界。
世界一のセキュリティに守られた世界である。

高校2年生の健二と佐久間は、
物理部の教室でOZシステムの、
保守点検のバイトをしていた。

そんな時に教室に現われた夏希。
「ねえ。バイトしない?」
健二と佐久間がバイト中と知って、
夏希は困りながら言った。
「誰かいないかな?バイトしてくれる人。」
「バイトと言っても、
 私と田舎に旅行してくれるだけなんだけどな〜」
夏希は高校一の美少女。
それを聞いた健二と佐久間は同時に、
「じゃあ僕やります。」

募集人員は1人。夏希は健二を連れて行った。
長野県の上田市に向かう夏希と健二。
夏希は電車で健二に聞いた。
「なんの日本代表になれなかったの?」
健二は照れながら答えた。
「数学オリンピックって言って・・・」
「先輩の誕生日は何日ですか?」
夏希は答えた。
「7月19日平成4年の。」
それを聞いて演算で生まれ日の曜日を言う健二。
「日曜日です。」

そんなこんなで夏希の故郷へ・・・
夏希の祖母の栄の誕生会に出席するそうだ。
祖母は陣内家16代目の当主。
武田軍に使えていた頃からの武家の家系。
親戚を集めた盛大なパーティー。
人数あわせで参加させられた健二。

家に着いて栄ばあさんに挨拶した夏希。
もちろん健二も挨拶についていった。
栄ばあさんに夏希は言った。
「約束覚えている?」
「私の彼。お婿さんになる人。」
「ちゃんと連れてきたでしょ?」
それを聞いて栄ばあさんは健二に言った。
「健二さん覚悟はあるかい?」
「命に変えてもかい?」
状況の読めない健二だが、
「はい。」

部屋を出て困惑している健二に夏希は言う。
「ごめん。」
「あらためてアルバイトのお願いするね。」
「親戚の前で私の恋人のふりして欲しいの。」
「がっかりさせたくないの。」
「勢いで言っちゃったんだもん。」
「彼氏連れて行くまで死んだら駄目よって。」
健二は仕方なく夏希の依頼を受けた。
すると夏希は設定を話し出した。
「東大生で旧家で留学から帰ってきたばかり。」
「たった4日間だけだから。お願い。」
そんな設定で4日間実家に泊まることに・・・

久しぶりに集まった親戚一同で夕食。
話題はもちろん夏希の連れてきた健二。
暖かく出迎えてくれる半面、
反対する又従兄弟で警察官の翔太が反対。
それを一括したのが栄ばあさん。
「あたしの目に狂いはないよ。」
「陣内家の人間に半端な男はいらない。」

楽しい宴会の中夜は更けて言った。
その時家に現れた1人の男。
その男を見て親戚一同は、
「侘助。何しに着た。」
それに対して侘助は言う。
「ここは俺の家だ。」
「なんで一族勢ぞろいなんだ?」
そして栄ばあさんを見て侘助は、
「ようババア。まだ生きてたか。」
栄ばあさんは言った。
「あんたこそ、
 どこぞでのたれ死んだかと思っていたよ。」
「あんたご飯食べたかい?」
そんな栄に侘助は言う。
「飯なんていらないよ。」

侘助は大じいさんの妾の子。
つまり栄ばあさんの養子にあたる。
夏希にとっては叔父さんとなる。
勝手に土地を売って海外を転々とし、
10年間たった今に帰ってきたという。

そんなこんなで健二の初日は終わった。
寝ようとしたときに一通のメールが・・・
内容は数字の羅列。
健二は直ぐに羅列の数字を解読し、
メールを返信した。

翌日、目を覚ました健二。
朝のニュースには健二の顔写真が・・・
OZの世界のセキュリティを破壊したとの報道。
世界一のセキュリティを誇るOZ。
その世界を破壊したと指名手配になっていた。
直ぐに携帯からOZの世界に入ろうとした健二。
しかしアクセスできない。
健二は夏希の又従兄弟の佳主馬の部屋へ・・・
佳主馬のパソコンを借りて、
OZの世界へアクセスするがそれも出来なかった。
あわてる健二のもとに佐久間から電話が入った。
「まさかお前の仕業じゃないよな?」
「昨日OZ上に変なメールがばら撒かれた。」
「OZのセキュリティは2056桁の暗号で守られている。」
「それを誰かが一晩で解いてしまった。」
健二は更にあわてた。
「それ僕です・・・」

佐久間はサブアバターを健二に取得してくれた。
サブアバターでOZの世界に入った健二。
そこにいた、もともとは自分のアバター。
この騒動の張本人といえる人物。
サブアバターで話しかける健二。
しかし一方的に攻撃を仕掛けてきた。
サブアバターでは勝てるはずもない。
その時健二のアバターを助けたのは、
OZ上の英雄キングカズマ。
本体は隣にいる夏希の又従兄弟佳主馬だった。

OZの世界は何者かに書き換えられて、
全てが格闘場となっていた。
まともに戦えるのはキングカズマのみ。
優位で戦うキングカズマだが、
健二のアバターを乗っ取った何者かは、
のユーザーのアカウントも乗っ取り、
どんどん強くなっていった。
そして最終的にはキングカズマも倒される。

情報を集めていた佐久間は犯人を特定した。
犯人は世界最高のハッキングAI「ラブマシーン」。
とある研究所から脱走したOZの世界に入り込んだ。
AIはOZの世界を壊そうとした。

そのころ陣内家は大騒ぎ。
ニュースに出ている健二の写真。
夏希の嘘はばれて、
健二は警察官の翔太に逮捕された。
その時健二に話しかけたのは栄ばあさんだった。
「ニュースでやっていること、
         あれ本当にお前さん?」
健二は答えた。
「僕は無実です。」
「ここにこれて本当に楽しかったです。」
「大勢でご飯食べたり、花札やったり。」
「こんなに楽しかったの生まれて初めてです。」
「お世話になりました。」
そして健二は翔太に補導された。

OZの世界を支配したAI。
リンクする現実の世界は混乱していた。
AIによるサイバーテロ。
オズの世界にリンクして世界中が混乱した。
登録者10億人のOZ。
アカウントを盗むことで何でも出来てしまう。
指揮権のある人間のアカウントが盗まれて、
信号まで操られて大渋滞。
OZの高いセキュリティを裏目にとり、
各アカウントから全ての権限を得たAI。
大統領のアカウントを盗めば、
核ミサイルすら撃てる状況であった。

状況を理解した陣内家の人々。
健二は解放されて再び陣内家へ戻った。
僕のせいだと悩む健二。
栄ばあさんは言う。
「これはまるで、
 敵に攻め込まれているみたいじゃないか。」
「下手をしたら死人が出るかもね。」
そして栄ばあさんは動き出した。
各地にいる陣内家へ電話した。
「頼彦くじけていないで、
 一軒でも多くのお年寄りを訪問するんだ。」
「邦彦へこたれるんじゃないよ。意地を見せな。」
「いいかい克彦これは戦だよ。私も何とかするから。」
そして国土交通省やNPO法人。
財界の大御所たちに電話を続ける栄ばあさん。
「大事なのは人と人とが声をかけあって、
         コミュニケーションをとること。」
「何千何万もの人が困っている。」
「ここで頑張んなくていつ頑張るんだ?」
軽視総監などの各省の指揮権のある人へ、
処かまわず電話を続ける栄ばあさん。

そんな栄ばあさんの人となりに励まされた健二。
OZの世界で独自にAIが作ったセキュリティ。
そのセキュリティを解読するために頑張った。
その日栄ばあさんの呼びかけと、
健二の必死なるセキュリティ解除の甲斐もあり、
OZの復旧は進んだ。

しかし未だにAIを倒した訳ではない。
佳主馬が、
「情報を共有したら倒せないわけない。」
そういうと、それを聞いていた侘助が、
「それは無理だね。」
「そいつの開発者俺だもん。」
「俺が開発したハッキングAIだ。」
「俺のやったことは唯一つ。」
「知識欲を与えただけだ。」
「やつは本能の赴くままに、
 世界中の情報と権限を蓄え続けた。」
「勝てないのはそういう訳。」
ただ作っただけと開き直る侘助。

侘助は栄ばあさんに言った。
「ばあちゃんなら分かってくれるよな。」
「今まで迷惑かけてごめんな。」
「挽回しようと頑張ったんだよ。」
「胸張って帰ってこようとな。」
しかし栄ばあさんは怒った。
薙刀を取り出して言った。
「侘助。今ここで死ね。」
侘助は言った。
「帰ってくるんじゃなかった。」
そういうと家を後にした。
侘助がいなくなり栄ばあさんは言った。
「身内がしでかした間違いは、
      みんなで片を付けるよ。」

その夜健二は栄ばあさんに呼ばれた。
「おまえさん花札は知っているかい?」
そして栄ばあさんと花札をした健二。
「この勝負何か賭けないと、
         つまらないじゃないか。」
「もし私が勝ったら、あの子をよろしく頼むよ。」
「夏希をよろしく頼むよ。」
健二は言った。
「僕はまだ自分に自信が持てません。」
栄ばあさんは言った。
「あんたなら出来るよ。」
と言った。
花札の勝負は栄ばあさんが勝った。

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陣内家に来て3日目の朝。
目を覚ました健二。
陣内の家中が騒がしかった。
健二が目にしたのは栄ばあさんの死。
狭心症でニトロ処方をしていた栄ばあさん。
体調は携帯で管理していた。
少しでも体調が悪ければ、
アラームが鳴るような設定。
しかしAIのせいでアラームが鳴らなかった。
システムの管理者がオズの世界にいて、
アカウントを盗まれたのであった。

栄ばあさんの誕生日は明日だった。
しかし明日が葬式となってしまった。
陣内家の男性陣は敵討ちをしようと言い出す。
夏希の泣き顔を見ていた健二も賛成する。
反対する女性陣を尻目に敵討ちを始めた。

栄ばあさんの次男万助が発電機を備えた漁船を、
運んできた。
万助の長男である太助は電気屋。
入手困難なスーパーコンピューターを手配した。
栄ばあさんの長女万理子の長男理一。
理一は自衛隊で、通信車両を手配した。
AIと戦うための環境は整った。
しかし冷却設備がない。
漁船に詰まれた氷を降ろして緊急の冷却庫を作る。
そして佐久間がAIに挑戦状をたたき付ける。
戦うのはキングカズマ。

挑戦状にのりAIは現れた。
最強の通信機器で装備を整えたカズマ。
互角に戦うが、侘助の言うようにAIは強かった。
しかし本当の狙いは誘い込み。
一定のポイントにAIを封じ込める作戦。
まんまと作戦にはまったAI。
もう直ぐAIを破壊できると思ったとき・・・
即興の冷却庫の氷がなくなって、
コンピューターがオーバーヒートしていた。
封じ込めたはずのポイントは壊れ、
AIが飛び出してきた。
4億物吸収されたアバターを引きつれ暴れるAI。

同時にOZの世界でカウントダウンが始まった。
「何のカウントダウンだ?」
画面に現れたのは数多くの原子力発電所。
そして日本の小惑星探知機『あらわし』が落下中の映像。
『あらわし』はGPSで落下場所を決められる。
それをコントロールするAI。
世界の危機であった。
とめるにはAIが吸収した4億人のアカウント。
そのアカウントからGPS誘導をつかさどる
アカウントを奪い返すしかない。

一方、栄ばあさんの部屋を片付けていた女性陣。
夏希は栄ばあさんの手紙を見つけた。
そして男性陣のもとへ向かった女性陣は、
OZの世界で起きていることが、
ゲームの世界だけのことではないことを知る。
そしてみんなが話し出す。
「あと何か出来るとすれば侘助だけだ。」
「だが、帰ってくるはずない。」
「誰も連絡先すら知らない。」
それを聞いた健二はみんなに言った。
「まだ負けてない。」
「何か絶対手があるはずです。」
「諦めたら解けない。答えは出ないままです。」

夏希は走り出した。
「今何処?」
電話をかけた相手は侘助だった。
侘助は言う。
「どうしてパスワード分かった?」
「俺は戻らないよ。」
「ばあさんがあの家にいる限り絶対戻らない。」
「そもそも誕生日だって知ってたら戻らなかった。」
夏希は泣きながら言った。
「何が起こっているか知らないくせに。」
「栄おばあちゃんが死んだ。」
「OZの混乱のせいで・・・」
「おばあちゃんの誕生日しらなかったって嘘。」
「だってパスコードが8月1日だったもの。」
「もう一度戻って、お別れを言って。」

その頃集まった陣内家の面々。
栄ばあさんの長女万理子は手紙を読んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
家族へ
まあまずは落ち着きなさい。
人間落ち着きが肝心だよ。
葬式は身内だけでさっさと終わらせて、
いつもどおり過ごすこと。
財産は何も残してやいないけど、
古くからの知り合いの皆さんが、
きっと力になってくれるだろうから、
心配は要らない。
これからもみんなしっかり働いてください。

それともし侘助が帰ってきたら、
10年前に出て行ったきり、
いつ帰って来るか分からないけど、
もし帰ってくることがあったら、
きっとお腹をすかせていることだろうから、
家の畑の野菜や、ぶどうや、梨を、
思いっきり食べさせてあげてください。

初めてあの子に会った日のことよおく覚えている。
耳の形がじいちゃんそっくりで驚いたもんだ。
アサガオ畑の中を歩きながら、
「今日から家の子になるんだよ。」って言ったら、
あの子は何も言わなかったけど手だけは離さなかった。
あの子を家の子に出来る。
私の嬉しい気持ちが伝わったんだろうよ。

家族同士手を離さぬように、
人生に負けないように、
もし辛い時や苦しい時があっても、
いつもと変わらず家族みんな揃ってご飯を食べること。
一番いけないことは、
お腹がすいている事と1人でいることだから。
私はあんたたちがいたおかげで大変幸せでした。
ありがとう。じゃあね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
手紙を読み終わる頃侘助は帰ってきた。
帰ってきた侘助に万理子は言った。
「侘助。おばあちゃんにちゃんと挨拶してらっしゃい。」
「そしたらみんなで、ご飯食べましょ。」
侘助は栄ばあさんに挨拶した。
「ばあちゃん。ただいま。」
そしてみんなでご飯を食べた。

カウントダウン残り1時間。
侘助はリモートでAIの解体を進めた。
健二はAIからアカウントを奪い返す作戦にでた。
その作戦は、ゲーム好きなAIとの勝負。
戦うのは夏希。勝負は花札。
家族のアカウントとAIの吸収したアカウントを賭けての戦い。
4億人と20人。
それでも勝負に乗ってきたAI。
地道にアカウントを介抱する夏希。
「こいこい。」
「こいこい。」
夏希の勝負強さで30万人分のアカウントか開放された。
しかし一瞬気を抜いた夏希。
たったAIの1勝で一気に巻き返される。
夏希のもちアカウントは74人。
絶体絶命・・・

その時
『ナツキへ
 ボクのアカウントをどうぞ使ってください。』
世界中から夏希へ向けアカウントが送られてきた。
その数は1億5千万人以上。
4億VS1億5千
まともな勝負が出来るようになった夏希。
OZの世界からも強力なレアアイテムが送られた。
夏希のアバターは黄金に輝いた。

夏希は強かった。
三光・・・
「こいこい!」
猪鹿蝶・・・
「こいこい!」
赤短・・・
「こいこい!」
雨四光・・・
「こいこい!」
五光・・・
勝負はついた。
夏希の勝利!
AIの残りアカウントは2人。

開放される4億のアカウント。
時間は残り14分。
カウントダウンは止まった・・・

みんなで喜びを共感しあうが、
カウントダウンは止まらなかった。
世界中のワールドクロックは止まったが、
陣内家だけのクロックは止まらなかった。
『あらまし』は陣内家へ落ちる。

みんなで逃げようとする陣内家の人々。
しかし健二だけは諦めなかった。
必死に『あらまし』の軌道を変えようとする。
それを見た夏希は、
「まだ負けちゃいない。」
逃げようとする陣内家のみんなは、
逃げるのをやめた。
健二を励ます。
「しっかりしろ。俺たちが付いている。」

パスワード解読して軌道を変えようとする健二。
しかしAIは弱りながらも邪魔を続けた。
解除しようとするたびに邪魔をくりかえすAI。
邪魔をするAIをキングカズマが倒しに向かう。
「邪魔するな〜」
AIを倒したキングカズマ。
同時に健二もパスワードを解読。
『あらまし』の軌道を変えた。
ギリギリのところで軌道の変わった『あらまし』。
陣内家を避けて近くの山に落ちた。

翌日。
栄の葬式は行われた。
みんなで歌い笑顔の葬式
「ハッピーバースデー トゥー ユー」
侘助は名乗り出た。
AIを作っただけだが、
責任は重いとニュースで報道された。

陣内家は健二を讃えた。
「本当に結婚しちゃえば?」
「まずは付き合ってからか。」
そしてみんなで夏希と健二にキスを進める。

目を閉じた夏希を見て鼻血をだした健二。
健二の頬に夏希はキスをした・・・
陣内家を守るように栄ばあさんの写真は笑っていた・・・


(終わり)

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2015年05月09日

【さよならみどりちゃん】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【さよならみどりちゃん】
さよならみどりちゃん.jpg

【出演者】
ゆうこ:星野真里
ユタカ:西島秀俊
太郎:松尾敏伸
真希:岩佐真悠子
リカ(ユタカの元カノ):中村愛美
ミドリ(スナックの新人)小山田サユリ
真希の同級生:藤沢大悟
ママ:佐々木すみ江
スナックの常連:千葉哲也
スナックの常連:にわつとむ
スナックの常連:佐藤二朗
スナックの常連:諏訪太朗

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【感想】
すみません・・・
私にはさっぱり・・・
女心を描いた作品。
女友達は好きだといっていましたが、
やっぱり分からなかった・・・

ゆうこが最後に歌った曲が、
荒井(松任谷)由美さんの
「14番目の月」
これがいいらしいですが・・・
(最後に歌詞載せます)

すみません男には分かりにくい。
何でこんな男についていくのか・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺って平熱高くてさ、37度もあるんだぜ。
よく自慢していたユタカと始めてヤッタ日、
ユタカは本当に熱くて私は溶けてなくなった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「俺、彼女いるから。」
彼女はダイビングのインストラクターを目指して、
今は沖縄にいるそうだ。名前はミドリ。

〜私は溶けてなくなった〜

数日後ユタカのバイト先の居酒屋に行ったゆうこ。
ゆうこにユタカは言った。
「ゆうこバイトしない?」
そう言ってスナックのバイトを紹介するユタカ。
その居酒屋には新しく入ったバイトの真希。
ユタカは真希を狙ってると教えてくれた。
「バイト先見てから決める。」
そう笑顔で答え店を後にした。

普通にOLをしているゆうこ。
ゆうこは翌日スナック有楽に足を運んだ。
「歌は好き?」
首を横に振ったゆうこにスナックのママは、
「歌を本当に嫌いな人はいないと思ってる。」
「頑張ってよ。」
そう言って早速接客をさせるのだった。

仕事終わりユタカの元へ行ったゆうこ。
「しっかりしたスナックじゃん。」
「私無理だよ。」
ユタカは答えた。
「新しい子がくるまでの繋ぎなんだし。」
「頑張ってよ。」
そう言って優しくキスをするユタカ。
そしてゆうこを優しく抱きしめた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あれなんだっけ?
絵本。
オフクロがよく読んでくれてさ、
私は知ってた。ユタカが好きな絵本。
虎がバターになるように、
私は溶けてなくなっていく。
このまま時間がとまればいいのに。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆうこはスナックでのバイトを頑張った。
もちろんOLもしっかりこなした。

そんな時にユタカがスナックに来た。
スナックの店員、太郎と真希を連れて・・・
ユタカと太郎がカラオケを歌っているとき、
真希はゆうこに言った。
「ユタカさんの彼女になりたいんですけど、
 いいですか?」
ゆうこは答えた。
「何でそんな事私に聞くの?」
「私一回振られているから。」
真希は言った。
「だったら未練がましく、
 ダラダラしないほうがいいんじゃないですか?」

数日後、真希がゆうこの家に来た。
「ご飯作ってあげようと思って。」
そして真希がつくったハンバーグを食べた。
「ユタカさんが好きって聞いたから。」
「先輩は作ってあげたりするんですか?」
「好きなら作ってあげたくなるじゃないですか?」
ゆうこは答えた。
「人によるんじゃない?」

帰り際に真希は言った。
「私先輩みたいな人好きかも。」
「先輩とだったら男で張り合ってもいいかな。」
そう言って2人は別れた。

それから数日後。
真希が酔いつぶれてユタカが送った。
ユタカを待つゆうこと太郎。
ゆうこを心配する太郎。
「来ないんじゃん。私帰る。」
帰ろうとするゆうこに太郎は、
「ユタカさんゆうこさんの事は、
         本当に思っていると思うよ。」
「いい女だって言ってるし。俺もそう思うし。」
ゆうこは答えた。
「全然いい女じゃないけどね。」
太郎は言った。
「そんな事ないって。ゆうこさんはいい女。」
「俺ゆうこさんのこと好きです。」
その時あらわれたユタカ。
「何やってるんだよ。帰るぞ。」
そう言ってゆうこを連れてかえるユタカ。
ユタカはゆうこに言った。
「しっかりしろよ。バーカ。」
「言っておくけど、
 俺は真希とはヤッテないぜ。」
「太郎はやめておけ、ガキだぞ。」
ゆうこは返した。
「いい男見つけるもん。」
その夜2人は愛し合った。

ゆうこはスナックの仕事になじんだ。
相変わらずの常連に囲まれて楽しんだ。
カラオケだけは歌わなかったが・・・
そんな時に、ユタカの元彼女が来た。
ユタカは元カノと楽しそうに飲みに出た。

日がまたいだ早朝。ゆうこの家にユタカが来た。
凄く酔っ払って現われたユタカ。
「お前さ太郎とヤッテるならそう言えよ。」
そう言ったあと、昨日の状況を説明し始めた。
飲んだ後にホテルに行った2人。
抱こうとしたが断られた。
それを聞いたゆうこ。
「つまんないこと言わないでよ。」
そう言うとユタカは静かに帰って行った。
そしてその日ユタカは真希を抱いた。

数日後のユタカのバイト先。
真希はユタカに聞いた。
「ユタカさん。誰が一番好きなの?」
ユタカは太郎を捕まえて言う。
「太郎かな?俺たちそういう仲なんだよ。」
真希はゆうこのバイトするスナックに電話した。
真希に呼び出されたゆうこ。
真希の同級生たちも一緒にいた。
真希はゆうこに言う。
「1週間くらい前にユタカさんとヤッちゃったんです。」
「それでもう気がすんだって言うか。」
「ユタカさんってすごい自分勝手じゃないですか。」
「それだけなんですけど先輩に聞いてもらいたくて。」
それを聞いたゆうこ。一気にお酒を飲み干した。
そして真希の同級生と関係を持った。

あれからしばらくユタカとは会っていない。
ママはゆうこに聞いた。
「ユタカちゃん来ないわね。」
「ユタカちゃん、ゆうこちゃんの彼氏でしょ?」
ゆうこは否定し、彼女がいることを教えた。
ママはユタカの彼女のことを知っていた。
「沖縄行ったんでしょ。あのアバズレ。」
「ピンサロで働いてたんだよ。」
その時新人さんが店に入ってきた。
偶然か、新人さんの名前もミドリ・・・

ゆうこは荒れていた。太郎とも寝ていた。

それから数日後、働いているゆうこにママは言った。
「ユタカちゃんのところに着てたわよ。」
「あのアバズレ。」
それを聞いたとたん走り出してしまうゆうこ。

バイト先から出てきてタクシーに乗るユタカとミドリ。
ゆうこは走って追いかけた。
しかしタクシーには追いつけない。
必死に走り続けるゆうこ。
夜の道路を一生懸命追いかける。

気がつくと朝日が上っていた。
ゆうこは気力を失い、ゆっくりと歩いていた。
そして家に帰った。
すると玄関の前にユタカがいた。
「遅せーよ。」ユタカ
「いつからいるの?」ゆうこ
「ずっと。」ユタカ
「お前ボロボロじゃん。どうしたの?」
「ユタカ私のこと知らないでしょ。」ゆうこ
「うん。知らない。」ユタカ
「私お店やめたいの。」ゆうこ
「いいんじゃない。辞めても。」ユタカ
「ねえ?ヤリたくない?」ゆうこ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
溶けてなくらなくてもいい。
初めてそう思ったSEXはとてもよくて、
ユタカはいつもよりグズグズしてて、
でもとても良くて・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「一日寝っちゃったな〜」
目覚めたユタカは言った。
それに対してゆうこは聞いた。
「何で来たの?」
「ミドリちゃんと一緒だったんでしょ?」
ユタカは答えた。
「俺さ。終わっちゃったミドリと・・・」
そしてユタカとゆうこは元の関係に戻った。

ある日ユタカとゆうこ、太郎の3人で歩いていた。
いつものような適当さでユタカは言った。
「なあ、ゆうこお前ソープで働かない?」
それを聞いた太郎は怒った。
「いい加減にして下さい。」
ユタカは笑いながら言う。
「冗談だろガキ。」
太郎の怒りは頂点に達した。
「ガキはてめ〜だろ。」
「いつもいつも回りの人間傷つけて、
            どっちがガキだよ。」
それでもユタカはいつもの具合で返した。
「怖え〜。逃げようぜゆうこ。」
そう言ってゆうこの手を引っ張って走った。

そしてゆうこの家で抱き合った。
2人で寝ている布団の上でユタカが話し出した。
「ミドリはさ。なんか知らないけど出来やすい女でさ。」
「2回できてるの俺のとき。」
「金払えとか言われてるの。」
「慰謝料だとかなんだとか。」
「何でこんな話しているのかな?」
「何でも話しちゃうんだ。お前だと。」
「言ったっけ?俺真希とやったんだ。」
「処女だったんだぜ。」
「どうだったお前のほうは?」
「太郎とやったろ。」
ゆうこは素直に答えた。
「うん。」
ユタカは笑いながら言った。
「こういう関係もいいよな。」

ゆうこは今まで溜まっていたものが込み上げた。
「私ユタカが好き。」
「ユタカのことがメチャクチャ好き。」
「ユタカだけなの。」
「だから私のこと好きになってよ。」

それを効いたユタカは無言だった。
泣き出すゆうこ。
無言のまま服を着たユタカ。
「ほんじゃな〜」
そう言って家を出て行った。

その日、ゆうこはスナックに行った。
そしてママに
「仕事辞めさせてください。」
そう伝えるのであった。
そして最後のスナックの仕事。
今まで拒んできたカラオケ。
初めて自分から歌った。
何かを吹っ切るかのように・・・

〜〜 「14番目の月」 〜〜
作詞・作曲 荒井由美
あなたの気持ちが読みきれないもどかしさ
だから ときめくの
愛の告白をしたら最後 そのとたん
終わりが 見える
um・・・ IWANUGA HANA
その先は言わないで
つぎの夜から 欠ける満月より
14番目の月が いちばん好き

気軽なジョークが とぎれないようにしてね
沈黙がこわい
月影の道で 急に車止めないで
ドキドキするわ
um・・・ YANAGI NI KAZE
なにげなく かわすけど
つぎの夜から 欠ける満月より
14番目の月が いちばん好き


(終わり)


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2015年04月17日

【スイートリトルライズ】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【スイートリトルライズ】

スイートリトルライズ.jpg
【出演者】
岩本瑠璃子:中谷美紀
岩本聡:大森南朋
三浦しほ:池脇千鶴
津川春夫:小林十市
岩本文:大島優子
美也子:安藤サクラ
藤井登美子:黒川芽以
君枝:風見章子

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【感想】
深い映画ですね〜

夫婦について語った映画。
彼氏彼女とはまったく違う存在。
一生を2人で誓っても、
必ず孤独でいるものなんです。
そんな孤独の中でどんなにすれ違っても、
思い出すことが夫婦には大切。

本当にそうだと思いました。
夫婦円満なんてなかなか難しい。
この前の「ヨルタモリ」
タモリさんが宮沢りえさんに
「夫婦円満の秘訣は?」
と聞かれて、一言で締めくくりました。
「SEXです。」と・・・

なかなかそうは行きませんよね!
でも、それこそ一緒に記憶を思い出すことで、
そのような関係を築き続けることが出来るのでは?

いろいろ考えさせられました。
とてもいい映画です。
是非、夫婦で見てみてください。


【あらすじ】(ネタバレあり)
目をあけコーヒーを入れタバコを吸う瑠璃子。
そして窓を拭き聡が起きるのを待った。
何気ない朝。
朝食を作り、2人で食べる。
そして聡は仕事に出かける。

瑠璃子はテディベア作家。
聡を送るとテディベアを作成していた。

瑠璃子のもとに登美子が打ち合わせに来た。
聡に親から届いたジャガイモ。
それをあげる瑠璃子。
ソラニンの話をした。
「こっそり育てそうかな?」
「いざとなったら心中できるし。」
登美子は言った。
「瑠璃子さん夫婦は必要ないですね。」
「もの凄く幸せそうに見えるし。」
その夜仕事から帰る聡。
登美子の話を聡にする瑠璃子。
以前に恋人に浮気をされた登美子の話をする。
「私聡が浮気したらその場で刺すわ。」
そんな話をした。

その夜は聡の妹の文が来た。
聡は部屋にこもってゲームをしていた。
同じ家なのに携帯を使って聡を呼ぶ瑠璃子。
そのような行動が普通の2人。

ある日2人は出かけた。
薔薇を見に公園へ・・・
薔薇を見た瑠璃子は聡に言う。
「夫婦に必要なのは赤と白の薔薇だって。」
「赤い薔薇は情熱。」
「白は真実。」
「その二つさえあれば、
 夫婦はうまく行くんですって。」
そしてすぐに瑠璃子と別れ、
1人電気屋に向かう聡。

ある日OB会に向かった聡。
スキューバーサークルの仲間たち。
そこに来ていた後輩のしほ。
しほは聡が帰ろうとしたとき、
「先輩。また会えますか?」
「会いたいんです。」
「うん。」とだけ言ってOB会をあとにした。

帰った聡。
その上着を嗅いだ瑠璃子。
「知らない匂いがする。」

数日後、瑠璃子の個展。
個展に訪れた一人の男性。
テディベアを譲って欲しいと・・・
売り物にはしていなかった、
ナナと名づけられたテディベア。

数日後にレンタルビデオ屋に行った瑠璃子。
そこにたまたま現れたナナを譲った男性。
男性は津川春夫と名乗った。
そして彼女の美也子を紹介された。
美也子は瑠璃子のファンだった。
そしてお茶をご馳走させてくださいと・・・
瑠璃子はまた今度と断るが、
帰る間際に春夫に言われる。
「約束ですよ。」

その夜瑠璃子は聡の部屋行った。
相変わらず聡は部屋にこもって、
音楽を流してゲームをしていた。
瑠璃子は聡に行った。
「この家には声が足りないの。」
「必要かも分からない。」
「もしかすると、
 不要だからないのかもしれない。」
「あなたといると時々寂しくなる。」
聡はただ
「ごめん」
としか言えなかった。

数日後、文が遊びに来た。
愛人がいて、それに悩んでいる様子の文。
文に対して瑠璃子は言った。
「心中するならソラニンよ。」
「ソラニンをたくさん育てて、
  佃煮にして食べるだけ。」
文は笑いながら言う。
「せいぜいおなか壊すくらいのもの。」

聡はしほと会っていた。
昼ごはんを公園で一緒に食べた。
しほは言う。
「これから水曜日の昼は、
 毎回一緒にご飯食べませんか?」
一方瑠璃子はスーパーで晴夫に再会する。
そしてキスをした。
晴夫は言う。
「個展で会ったときから、ずっとこうしたかった。」

その夜瑠璃子は聡に言う。
「腕の中に入れて。」
聡はぎこちなく瑠璃子を抱きしめた。
「ありがとう。」
そう言って瑠璃子は窓の外を見た。
「表は夜で真っ暗なのに、
 窓のこっち側は安全だわ。」
「ゲームしたいんでしょ?」
「いいわよ。行っても。」
聡は部屋に戻った・・・

それから数日後。
瑠璃子は晴夫と寝た。
聡とは2年もしていなかった・・・
そして晴夫に言う。
「やめなくちゃね。こんなことは。」
「不安だもの・・・」
晴夫は言う。
「瑠璃子さんはやめないよ。」
「貪欲だから。」

『恋をしているの。』
『本当は夫だけを愛していたいのに・・・』

一方聡もしほと夕食を食べた。
そしてしほに誘われた。
2人でダイビングに行こうと・・・
その夜家に帰った聡。
瑠璃子に聞いた。
「瑠璃子って隠し事とかある?」
瑠璃子は言った。
「あるわよ。」

数日後、瑠璃子は晴夫と会っていた。
晴夫は瑠璃子に聞いた。
「俺が美也子と別れるって言ったらどうする?」
瑠璃子は言う。
「どうもしないわ。」

聡は瑠璃子を連れて旅館に言った。
ダイビングをしに・・・
車で旅館に向かった二人。
夜に家を出た。
途中のパーキングエリアで2人で星を見た。
瑠璃子は聡に言った。
「同じ記憶って素敵ね。」
「同じものを見て、同じことを覚えておくの。」

そして旅館に到着する。
翌朝、浜辺に流された心中した男女の遺体。
それを尻目に、聡はダイビングへ行く。
瑠璃子を残して。
たどり着いた浜には、しほが待っていた。
手を繋いで一緒にダイビングする2人。
ダイビングを終えた聡。
しほと聡も始めて関係を持った。

一方瑠璃子のもとには、晴夫が着ていた。
瑠璃子を追って会いにきたのだ。
「会いたかった。」
そして求め合う2人。
晴夫は言う。
「また失うかもしれないという恐怖。」
「あなたには分からないだろうな。」
瑠璃子は返した。
「聡は私の窓なの。」

そして家に帰った2人。
それぞれの不倫の生活を続けた。

ある日晴夫の提案で4人で食事した。
聡と瑠璃子。晴夫と美也子。
そこで美也子は言った。
「瑠璃子さんの作るベアって孤独ですね。」

その後も関係は続いた。
しほは聡に言う。
「なんか怖い。」
「毎回毎回良くなっている気がする。」

晴夫は瑠璃子に言う。
「俺美也子と別れるかもしれない。」
「瑠璃子さんには関係ないかもしれないけど。」
瑠璃子は言った。
「関係あるわ。それは嘘じゃない。」
「私あなたに嘘をつけない。」
「だって、あなたも私に嘘をついてくれない。」
「人は守りたい者に嘘をつくの。」
「あなたが美也子さんに嘘をつくように。」
「私が聡に嘘をつく。」
「でもあなたを愛しているわ。」

聡も瑠璃子も家で何かを考えていた。
思いついたかのように、瑠璃子に近づいた聡。
「瑠璃子。腕に入る?」
そう言って瑠璃子を抱きしめた。
瑠璃子は言った。
「初めてに。聡が自分から腕に入れてくれるの。」
「ありがとう。」

そして結婚記念日。
初めて2人で食事した。
「特別みたい。」
そう言った瑠璃子に聡は返す。
「特別だよ。」
瑠璃子は言う。
「だって、毎年来るものでしょ。」
「毎年繰り返すものでしょ。結婚って。」
その食事の帰り、瑠璃子は聡に言う。
「手繋いでもいい?」
そして手を繋いで帰った。

数日後、登美子が家に来た。
「今度私結婚します。」

聡はしほの働く水族館に行った。
しほは水族館内を聡に案内した。
その時何かを思い立った聡。
「急ぎの仕事思い出した。」
と言って急に水族館を立ち去った。

一方瑠璃子ののもとには文が来ていた。
その矢先瑠璃子のもとに電話が入る。
あわてて家を飛び出す瑠璃子。
向かった先は晴夫の家。
その途中美也子に会う。
「晴夫に返しておいてください。」
そう言ってナナを瑠璃子に渡した。
そして続けて言う。
「自分だけが寂しいと思わないで。」

「これあなたが持っていて。」
「それがこの子の運命だから。」
とナナを晴夫に渡して続けて言った。
「こんなの全然スイートじゃない。」
そして泣き出す瑠璃子。
瑠璃子を抱きしめた晴夫。
「俺が別れたのに、
 なんで瑠璃子さんが泣くんだ。」
瑠璃子は答えた。
「あなたを愛しているからよ。」
それを聞いた晴夫は言った。
「それはとてもスイートじゃないか。」
そして瑠璃子は晴夫の家を後にした。
「瑠璃子さん。また。」

近所の家の犬が死んだ・・・
その犬を埋める穴を聡は掘った。
大きな穴だった。
その穴に犬を抱きしめて一緒に寝る瑠璃子。
犬の飼い主であった君枝は、
薔薇の植木をその墓に植えて欲しいと言う。
その夜聡と瑠璃子は一緒にお風呂に入った。

数日後、君枝の家を訪れた瑠璃子。
犬の墓を見て悲しむ瑠璃子に君枝は言う。
「悲しむべきことじゃないよ。」
「トリカブト。結構綺麗な花が咲くの。」
「昔アレで夫を殺したの。」
「寂しかったからかな?」
「人間生きているうちはお化けよ。」
「でも不思議と死ぬと人間になるのよ。」
そういう君枝に瑠璃子は聞いた。
「今は寂しくないですか?」
君枝は答えた。
「決まってるじゃない。寂しいわよ。」
「1人だろうと2人だろうと寂しいもんなんだよ。」

そして2人で口ずさむ。
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド
照リ極マレド木ヨリコボルル
光リコボルル

しほとホテルで会う聡。
「じゃあ。」
と言ってしほと別れる。
家に帰る階段。
そこに座っていた瑠璃子。

瑠璃子は新しく作ったベアを聡に見せた。
聡はそれを見て言う。
「瑠璃子に似てるね。」
「腕に入る?」
聡の腕に入った瑠璃子は言う。
「ただいま。」
聡は聞く。
「どこか言ってたの?」
瑠璃子は答えた。
「行ってたわ。」
「ただいま。」
「聡は?」
聡は答えた。
「俺も・・・」
「もうすぐ帰るよ。」

そして今まで家の椅子に座っていた、
手を繋いだ2匹のベア。
瑠璃子はそれを箱に入れた。
登美子の結婚祝いにと・・・
そして聡に瑠璃子は言う。
「いつか同じ記憶の話したでしょ。」
「記憶するだけじゃダメなのかもしれない。」
「思い出すことのほうが大切なのかも。」
「一緒に思い出すことのほうが。」

そして家の椅子には、
新たしく造ったベアが座っていた。
紅白の薔薇と一緒に・・・

(終わり)

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