長野県須坂市坂田の「坂田山共生の森」にある「竜の割石」が、大人気アニメ「鬼滅の刃」の聖地として子どもたちを中心に人気を集めている。
同作品では、主人公の竈門(かまど)炭治郎が鬼にされた妹を人間に戻すため、鬼から人間を守る「鬼殺隊」への入隊を希望する。入隊試験の「最終選別」に参加する条件として、炭治郎の師匠は大岩を斬ることを提示。炭治郎が真っ二つに斬った大岩と「竜の割石」がよく似ていると評判になった。
竜の割石は高さ2メートル、幅3メートル。言い伝えによると、喉が渇いた竜が岩の下から湧き出す水を飲もうとした際に岩に爪を引っかけて割ってしまったとされている。須坂市商業観光課によると、雨などで割れ目に染み込んだ水が寒くなって凍るなどして、年々割れ目が広がっていったという。
坂田山共生の森は長野電鉄須坂駅東約1・5キロのエリアに整備された里山で、同課は「興味のある方は新型コロナウイルスに気を付けて来てほしい」と呼び掛けている。【皆川真仁】
毎日新聞 11/24