サラリーマンの不労所得生活ブログ目指せ月100万

Money Forward主催の不動産投資セミナーのレポート最終回です。
ちょっと書くための時間が開いてしまいました。

■沖有人氏「ロボット仲介〜自宅投資のススメ〜」
マンション適正価格が一般人がネット上で検索できるように最初に構築された「住まいサーフィン」の代表者で有名な沖氏の登壇です。

投資用マンションの取り扱いをメインとしているのですが、「自宅」に着眼したところが他社との最大の違いです。「投資」の視点からみると、投資用マンションを購入するのと自宅を購入することに対して一切の違いはなく、どちらも単に不動産投資をしていることに変わりがありません。しかしながら、自宅として不動産を購入すると税制優遇や売買価格面で様々なメリットがあるので、いっそのこと自宅を最初から投資物件として考えたらどう？というのが提案になります。不動産事業者の視点として、自宅も含めて投資とすることによって、投資物件がほしい人と、自宅を探している人の両面から顧客を捕まえることができるため幅広い事業を行うことができるとも言えます。
そしてもう1つのメリットは、Webサイトを運営しているので首都圏のマンションにかかわる巨大なデータベースを構築していることです。今回のプレゼンテーションのタイトルとなる「ロボット仲介」とは、この巨大なデータベースを使用して、お買い得な物件を機械的に抽出することを可能としています。よって、住まいサーフィンにエントリーして、購入物件を紹介希望すれば、希望する条件の物件がヒットするたびにメールが送られてくるような仕組みとなっています。
プレゼンに最後に、沖氏からのメッセージが上から目線だったのですが、
「当社にコンタクトする方は3か月以内に物件を購入する意思のある人だけにしてください。それ以外の人はお断りします」
というのが印象的でした。

沖氏の講演のもとになっている書籍も存在しています。
「マンションは10年で買い替えなさい」というなかなか刺激的なタイトルですが、中身も具体的な事例や数字を活用していて読み応えがありました。必ずしも自宅のみに限った話ではないです。


マンションは10年で買い替えなさい　人口減少時代の新・住宅すごろく【電子書籍】[ 沖有人 ]

■重吉勉氏「成功するマンション投資は実績15,000戸の賃貸管理会社に聞け！」
なかなかにユニークな社長です！変な格好で歌いながら登壇したところからすでに度肝を抜かれましたが、講演内容も自社のPRは基本的に抜きで、きちんと素人が不動産投資をするときにどのような目標を立てるのかに主観が置かれていて、とても分かりやすかったです。自社のPRが前面に出すぎる協賛企業がある中で、とても好感が持てました。
講演の内容は、昨年出版した「今すぐ東京の中古ワンルームを買いなさい! 」と、7年前に出版した「東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい」のことを具体的に説明でした。
これから書籍を購入する場合には新しいほうの「今すぐ東京の〜」方だけでよいと思います。

「東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい」のタイトルになったように、一般のサラリーマンが3戸のワンルームを持つと、1戸5万円/月くらいの手取りとして15万円/になります。この金額がポイントで、
・将来ゆとりある暮らしをするには37万円/月が必要
・年金は夫婦のモデルケースで23万円/月程度である
・残りの不足分を不動産投資で賄うには3戸を目標とすべき
といったとても明快なストーリです。
このストーリを実現させるための手法まで提案しているところが、重吉氏の独自理論で、・1戸目のマンションをとにかく繰り上げ返済してローンをなくす(10年以内目安）
・2戸目のマンションを購入し、1戸目の家賃も突っ込んでローンをなくす（5年以内目安）
・3戸目のマンションを購入し、1戸目+2戸目の家賃を使ってさらに短期でローンをなくすこのローン繰り上げ＋追加マンション購入の比率を「レバレッジの黄金率」と呼んでいました。
わかりやすいですね。
（で、物件買ったら自社の「日本財託」も検討してね！というのが落ちというのもなかなかお茶目でした。）

ここまで聞いてみて、悩ましいところは、当日の講演の束田氏は、
・借りられるお金は長く借りて、現金は使わない
と言っていたのに対して、重吉氏は、
・ローンは短期で減らす
と言っていたので、どちらの手法がよりメリットがあるのか考えさせられてしまいました。たぶんどちらも正解だと思いますので、より自分の投資方法に適しているほうを選択するべしというのが答えになると思いました。何も考えずに不動産投資を行い、結果的に束田氏のいう「長い借り入れ」を実践していたというのが一番うまくいかないケースかもしれません。

これで、マネーフォワード主催の不動産投資1Dayスクールについておおむね記録できたかな。