気ままに、ニュースなどを発信していきます2013年03月01日
日本国内で発生した分も影響も都内にもＰＭ２．５発生源
都内にもＰＭ２．５発生源か、環境基準超も
一体、どれほどの数値が観測されたのでしょうか。
東京・足立区を走る国道4号線・日光街道。
非常に交通量の多い場所ですが、その通り沿いにある測定器、
28日午前1時の時点でPM2.5の数値が環境基準値を
上回る53を記録しました。この他にも、同じく午前1時に
台東区三ノ輪で52、世田谷区粕谷で42という数値を観測しました。
（01日01:51）「そんなにあるんですか」
「結構高いですね」（街の人）
国交省はどんな対策をしているのでしょうか。
「PM2.5を観測する必要があるとの結論には至っていない」
（国交省の担当者）
この場に居合わせた患者の1人は・・・
「（道路を）所管する国交省が数値で具体的対策を立てないと
科学的対応にならないというのが私たちの立場。
ずっと一貫して主張してきた」
（東京公害患者と家族の会 秋元正雄さん）
PM2.5に関する環境基準は2つあります。
そのうち、年平均値では1立方メートルあたり
15マイクログラムとされていますが
、東京都の昨年度の年平均値で最も数値が
悪かった所では19.1マイクログラムを観測。
これは国内で発生したものが大きく影響しているといいます。
「1年を通した年平均値というのは、
主に外国飛来ではなく、日本国内の値が効いてくる。
19マイクログラム（年平均）は大変な事態」
（東京大気汚染訴訟弁護団 西村隆雄弁護士）
これからは花粉に黄砂のシーズンとなってきます。
花粉にPM2.5が付着すると、その影響で花粉が割れやすくなります。
さらに、雨などで水を含んだ花粉は膨張・伸縮を繰り返し、
やがて破裂します。こうした花粉に
PM2.5や黄砂などが付着し破裂すると、
より微細な物質になり、健康へ悪影響を及ぼすと
指摘する専門家も・・・。国内でのより一層の
PM2.5対策が必要となっています。
大気汚染が深刻化している中国
28日の北京は濃い霧がかかったような状況です。
大気汚染の原因とされる微小粒子「PM2.5」、
問題がクローズアップされる前、昨年度の東京都心の値では
国が示す年平均の基準を超えている地点が
すでにいくつもありました。この汚染物質
中国から飛来したものだけでなく、
日本国内で発生した分も影響を与えていると
指摘する声が上がっています。
太陽がかすんで見える北京上空。
大気汚染の主な原因とされるPM2.5は、
現地時間午前10時に1立方メートル当たり
510マイクログラムを観測。
日本の環境基準のおよそ15倍です。
「空気に苦みがある」
「息苦しい。国に責任がある」（北京市民）
北京市気象局は、午後から強い風が吹き、
上空にたまった汚染物質は急激に減ると予報。
北京の大気汚染対策は、まさに風任せの状態です。
その後、強い風は吹いたのですが・・・
「口の中が砂だらけよ」
「いつものこと。生活も仕事もしなきゃいけない」
（北京市民）
北京にやってきたのは“黄砂”。
中国中央気象局によりますと、中国の内陸部の
広い範囲で黄砂が発生したということです。
中国各地でPM2.5と黄砂のダブルパンチの
状況が始まりました。先の見えない道路も再び出現。
高速道路の閉鎖で渋滞の列ができていました。
日本にも飛来しているとみられているPM2.5。
福岡市のある地区では、午後３時に1時間当たり
72マイクログラムを観測。
日本の環境基準の倍に値に達しました。
遠くの町並みはかすんでいました。
「子どもはなかなかマスクとかは着けられないので、
どうしていったら良いか対策を知りたい」（福岡市民）
福岡市は、現在6か所あるPM2.5の
測定局を新たに２か所増やし、
運用することにしています。
PM2.5について日本の環境基準が
策定されたのは2009年のことですが、
以前にもあるパフォーマンスで話題に
なったことがあります。
「これを総理大臣も生まれたての赤ん坊もみんな吸ってんだよ、
東京で」（石原慎太郎都知事（当時） ’02年）
ペットボトルから黒い粉塵を撒き散らす当時の石原都知事。
このとき、まだ、「PM2.5」という言葉は使われませんでしたが、
この黒い粉塵こそPM2.5だったのです。97年にPM2.5の
環境基準を策定したアメリカや2008年のヨーロッパと比べ、
日本が全国的な観測態勢を整えたのは
2010年と遅れています。
日本の環境基準が策定された理由は、
東京大気汚染訴訟で原告となった
患者からの要求によるものです。
弁護団の1人、西村弁護士は・・・
「欧米では早い段階からPM2.5が注目され、
測定、研究も行われてきた。日本自体の（PM2.5の）
取り組みは非常に遅れている」
（東京大気汚染訴訟弁護団 西村隆雄弁護士）
喘息患者と支援の弁護士らと国と都の担当者が
意見交換をしたときのことです。
「環境省の言ったことは、まずは成分測定をやって、
その結果を踏まえて初めて対策が打てるので、
まだ対策にはいかないと言ったので、あぜんとした」
（東京大気汚染訴訟弁護団 西村隆雄弁護士）
環境省はPM2.5がどこで発生したのか
わからないというのです。
確かに大陸由来の大気汚染物質は
日本各地で観測されていますが
、東京都の場合、違いがあるといいます。
PM2.5の発生源は主に都心にあると西村弁護士は指摘します。
「環境基準をオーバーするような汚染であるということは、
国内由来のPM2.5だと思う」
（東京大気汚染訴訟弁護団 西村隆雄弁護士）
TBS系（JNN） 3月1日(金)3時53分配信
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