ITパスポート過去問解説

ITパスポート過去問令1年秋問37

問題

問37　内部統制におけるモニタリングの説明として，適切なものはどれか。

ア　内部統制が有効に働いていることを継続的に評価するプロセス
イ　内部統制に関わる法令その他の規範の遵守を促進するプロセス
ウ　内部統制の体制を構築するプロセス
エ　内部統制を阻害するリスクを分析するプロセス

解説

内部統制とは、事業活動にかかわる従業員すべて（非正規雇用も含む）が遵守すべき社内ルールや仕組みである。
内部統制には4つの目的と6つの要素がある。

4つの目的
■業務の有効性・効率性を確保する
■財務報告の信頼性を確保する
■事業活動に係る法律等の遵守
■資産の保全

これら4つの目的を機能させるために欠かせない6つの要素
■統制環境
従業員すべての意識を高め、社内ルールの遵守により健全な運営が可能になることを関係者全員が認識していること

■リスクの評価と対応
目的の達成を阻害するリスクを分析し、排除するためのリスク管理が行われていること

■統制活動
社内ルールなどを実行するための方針とプロセスが存在していること

■情報と伝達
適切な情報が関係者全員に伝達されていること

■モニタリング
内部統制が正しく機能していることを継続的に評価していること

■ITへの対応
内部統制の有効性にIT化が欠かせないことを理解し整備していること

ア　正解。モニタリングプロセスの説明
イ　情報と伝達プロセスの説明
ウ　統制活動プロセスの説明
エ　リスクの評価と対応プロセスの説明