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2017年11月12日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part78 作戦


神奈川 90

秋田  90


堂本は、怒鳴った。


堂本「何をしている。インターハイの悔しさを忘れたのかっ!!」


これが堂本の持ち味だった。

常勝山王工業を率いているため落ち着いた名将ととらえられているが、実際は、選手たちに年齢も近く、熱血漢である。


堂本の心は熱く煮えたぎっていた。山王の歴史の中でも最強と考えているこのチームで2回も敗北などは許されないのだ。


選手たちもそんな堂本を尊敬していた。堂本の期待に応えるべく、何をすべきかを考えていた。


松本「三井の奴が調子に乗ってやがる。アイツを調子の乗せすぎると夏の二の舞になってしまうぞ。」


一ノ倉「・・・。必ず止めてやる。ここまできて、ひっくり返されてたまるか。」


深津「落ち着くピョン。まだ同点だピョン。」



河田「面白れぇ試合になってきた。ここまで楽しい試合は、インターハイ以来だな。」



次の瞬間、堂本は落ち着いていた。この切り替えの早さが堂本のすごいところだ。


堂本「残り時間1分。同点に追いついたから、マンツーマンで来ないと思うか?


   アイツらは攻めてくる。もう一度マンツーマンを仕掛けてくるぞ。
   
   
   そこでだ・・・。」
   
   
堂本は、声を潜めて、メンバーに作戦を伝えた。


一方、神奈川ベンチは、盛り上がっていた。


三井「行ける。行けるぞ。」


清田「さすが、牧さんっス。あそこで深津を止めて流れを呼び込んだー。」


彦一「さすがやー。仙道さん、イカすわー。あのパスカットは天才やわー。」


仙道「ふぅーー。さすがにしんどい。」


三井「ナイスパスカットだ。もうひと踏ん張りしてくれよ。


   そして最後にオレを輝かせてくれ。」


牧「最後に三井が輝くかどうかは置いといて、ここまで来たら負けるわけにはいかないな。」



高頭「当たり前だ。ここからは一つのミスも許されんぞ。(しかし、この状況でヒーローになろうとしているのは無神経なのか頼もしいのかわからんな。)。」


桜木も声をからしていた。


桜木「ゴリーーー!勝つんだろう!ヤマオウに勝つんだろうっ!」


赤木「ふっ!アイツめ。」


流川もこぶしを握り締めていた。自分がでれないことが何より悔しかったが、それ以上に勝ってほしい気持ちが強かった。



バラバラだった神奈川のチームが今やっと一丸になっていた。


高頭は一つの作戦を選手に伝えた。



弥生「そろそろ時間ね。」


中村「どっちが勝ちますかね?」


弥生「決まっているわ。気持ちが強い方よ。勝ちたい気持ちが。」


中村「(だからそれがどっちかって聞いているのに・・・。)」


弥生「なにっ!心の声が聞こえたわよ。しかし、ここからは作戦も重要ね。」




試合が再開された。


神奈川がマンツーマンを仕掛けようとしたが、ボールを入れるのがなんと野辺。



野辺「いくぞーーーーー。」


その声を聴いて自コート手前にいた河田が一気に神奈川ゴールに向けて凄まじいスピードで走り出した。


虚を突かれて、赤木のスタートが遅れた。


花形も一瞬、野辺のマークが遅れた。


その隙をついて、野辺がロングスローを河田に入れた。


河田のスタミナ・スピードいずれも限界知らずだった。


試合終盤のセンターのスピードではなかった。


懸命に走る赤木を尻目に無情にもボールはものすごいスピードで河田へ渡った。



河田「悪いな。走りっこなら負けねぇ。」


そういいながらシュート体制に入った。そこへ懸命に仙道が戻ってきた。



しかし、それでも、松本のマークをしていた仙道が追いつくには無理があった。


マンツーマンは破られるともろいのだ。


あっという間に秋田がゴールを決めた。


堂本は、赤木の瞬発力より河田の瞬発力の方が優れていると考えたのだ。


マンツーマンは局地戦。勝てるところで確実に勝つという堂本の作戦勝ちだった。


神奈川 90

秋田  92












(続く)
posted by だんす at 15:14| Comment(1) | TrackBack(0) | 国体編

2017年01月14日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part77 最後の賭け


神奈川 88

秋田  90


弥生「残り1分20秒。神奈川はここを決められたら厳しいわ。


   (しかし、沢北君を抜いたメンバーでここまで強いとは・・・。)」
   

中村「そうですね。しかし、それは神奈川メンバーもわかっていますよ。」



ここで、神奈川のメンバーがフルコートのマンツーマンを選択した。


この選択は、高頭の指示ではない。皆の意思がこれしかないとシンクロしたのだ。



堂本「まさか。急造チームができるはずがない。深津、振り切れー」


しかし、深津の前に立ちはだかったのは帝王牧。



牧も深津も一言も言葉を発せない。それほどの緊張感で向かい合っていた。



中山「深津さん、早くフロントへ!!」


ベンチの中山も懸命に応援をしていた。


清田「牧さん、がんばれ!」


神奈川ベンチも心は一つになっていた。


フロントコートに入れさせない懸命の牧のディフェンス。


フロントコートへ向かうために必死で揺さぶりをかける深津。


二人は集中しすぎていて、まわりが見えていなかった。


その間隙をぬって、不意に三井がダブルチームに行った。


この一本を止めるために、最後の賭けに出たのだ。


三井「ここで止めるしかねぇ。」



河田「三井がいったぞーーー」



その声に反応してフリーの松本へパスが放たれた。



誰もが三井の策が外れたと思った瞬間、右手が伸びてきた。



仙道だ。


仙道が松本へのパスを読んでいたのだ。


そして、すぐさま牧、深津から距離をとってレフトサイドへ展開していた三井へノールックでパスがでた。



三井「でかしたっ、仙道!」



そう、三井は深津からボールを直接奪おうとしたのではなく、あえて松本をフリーにすることで松本へパスがでるだろうとそして、そのパスを仙道がとってくれるだろうと思っていたのだ。


そして、仙道も三井が深津へ向かった瞬間、一ノ倉のマークを外し、松本へ向かった。


ただ、これはあくまで賭けだった。一瞬でもタイミングがずれていれば、深津は一ノ倉へパスしていたかもしれないし、河田を選択していたかもしれないのだ。


しかし、何の打ち合わせもなくこの作戦を選択した二人には迷いがなかった。



そして、三井がスリーを放とうとした瞬間、今度は一ノ倉が懸命に手を伸ばしてきた。


秋田もここまできて負けたくないのだ。


全選手のコンセントレーションがマックスになっていた。


三井「ちっ。」


そういいながら冷静に、ワンドリブルを入れて、一ノ倉を交わし、レイアップを決めた。



神奈川 90

秋田  90


桜木「うぉおおおー、ミッチーの奴やりやがった。」



宮城「花道っ。追いついたぞ。」



流川「・・・。」


流川も三井、仙道のプレーには度肝を抜かれていた。



ただ、悔しさではなく、追いついた喜びの方が大きかった。


チームを離脱しているがチームの勝利を願っていたからだ。



弥生「残り1分ね。このままいくとちょうど1回ずつのオフェンスね。」



ここで堂本がタイムアウトを取った。










(続く)
posted by だんす at 20:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 国体編

2016年11月20日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part76 一進一退


神奈川 86

秋田  87



弥生「6点差であきらめるかと思ったけれどまったくあきらめる気配を見せず、そしてまた1点差。この試合どっちに転ぶかわからないわね。」


中村「三井君もすごかったが、その前の牧君のシュートはすごかった。」


弥生「意地ね。深津君に3Pを決められたことが悔しくて仕方がなかったのよ。


   しかし、牧君のシュートはすごかったけど、得点的には三井君の3Pはおおきかったわ。」
   
   

堂本「まだリードしているぞ。負けるな!!」


堂本も内心は焦っていたが、それを選手に悟られないように落ち着かせようとしていた。


しかし、秋田の選手たちは、意外と落ち着いていた。


深津「ここで一本しっかり返すピョン。」


そういいながら、深津は、河田とアイコンタクトを交わした。


河田がハイポストに立った。


赤木はどうしたらよいか悩んでいた。あの距離では、河田を防げないと考え、ローポストあたりで陣取ろうと考えた。


しかし、その一瞬の判断が、河田をフリーにした。



気づいた時には、花形がフォローに入ったが、河田にボールが渡った後だった。


花形に気づきワンフェイクで花形を交わし、一気にゴール下へ切れ込んだ。


赤木が慌てて河田の前へ出たが、構わず河田がダンクに行き、赤木を弾き飛ばした。


「ピピーーー、ディフェンスチャージ」



神奈川 86

秋田  89



赤木「くそっ!」


花形「ハァハァ」


三井「(神奈川の柔と剛の両センターをそれぞれの得意分野で上回りやがった。)」



河田「まだまだ譲る気はないぞ。」


河田はあっさりとフリースローを決めた。



神奈川 86

秋田  90


高頭「4点差。残り時間が1分45秒か。外せないな。」


高頭はうっかり心のつぶやきが声に出てしまった。


選手に動揺を与えまいとマイナスの発言は控えようとしていたが、つい言葉がでたのだ。


しかし、


彦一「まだやー。ここからが神奈川は強いんやー。」



清田「そうだ。俺たちはまだ負けない。牧さん、ファイトー。」


ベンチも必死だった。それは秋田も同じだった。ベンチから大きな声が飛び交い、コートへ声が届きにくくなっていた。


仙道「牧さんっ。」


仙道が牧へ素早く入れた。これはフルコートのゾーンプレスを防ぐために、相手の準備が整う前に、試合を再開した仙道のファインプレーだった。


牧はその意図に気づきあっという間にフロントコートへもっていった。


疲労困憊の花形、赤木も懸命に走った。しかし、秋田も戻りが早い。


どちらのチームも懸命にプレーをしていた。


三井と仙道も懸命に秋田のディフェンスを惑わす動きをした。
スタミナ不足だった三井の姿はそこにはなかった。


仙道と三井がミドルポストあたりですれ違った。どちらもスリーがあるため、秋田は警戒した。仙道と三井がポジションチェンジで外へ広がった瞬間にど真ん中にスペースが空いた。


あっという間にそこを牧がカットインした。


河田はあとは牧をたたけば勝利できると思っていた。河田だけは牧を警戒し、牧の前に立ちはだかった。


先程同様、牧が河田に向かってジャンプし、背中を向けた。


河田はシュートが来ると思っていたが、牧はボールを足元に落とした。


そこへ赤木が走りこんで、豪快にダンクを決めた。



赤木「河田よ、悪いな。俺もまだまだあきらめん。」



神奈川 88

秋田  90


河田「はっ、面白れぇ。」


残り1分20秒。





(続く)
posted by だんす at 17:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 国体編

2016年10月16日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part75 あきらめない心



神奈川 81

秋田  84


観客「おおーーっ。中山を外してきてる。山王単独チームだ。」


観客「神奈川はインサイドを固めてきたな。」


それぞれのメンバー交代を見て、観客はざわめいていた。


赤木「いくぞっ!気合で負けるな。」


そういいながら赤木がボールを入れた。


三井から牧へボールを渡した。


ハイポストの位置に花形が展開した。


藤真「これで攻撃の幅が広がる。花形は、インサイドだけでなくいろんなプレーができる。」



しかし、意外にも牧は花形にボールを入れなかった。


牧と藤真の差がここにあった。



藤真は周りを活かすプレーでチームを盛り立てていくが、牧はここぞという場面では自ら切れ込んで、自分で決めることでゲームの流れを持ってくるのだ。


なので、ハイポストに花形がいると逆に違和感があり、プレーしにくく感じていたのだ。


それを感じ取ったのが、仙道。


仙道が牧の後ろに回り込んだ。


牧は仙道へボールを渡すと右へ流れた。



松本「仙道、お前の好きにさせん。」



松本は仙道のマークにしっかりついていた。が、仙道は意に介していなかった。


仙道は、ノールックで鋭いパスを入れた。



松本「なにっ。このタイミングか?」


仙道の鋭いパスが赤木に渡った。



三井「赤木、勝負だ。」


赤木に迷いはなかった。振り向きざまにシュートを放とうとした。


が、現実は厳しかった。河田のブロックショットに阻まれた。



そのボールを拾ったのは、一ノ倉。



牧「戻れっ。」



ここで5点差になるとさすがに厳しくなるのは神奈川のメンバーはみんな感じ取っていた。



懸命に戻った神奈川のメンバーで、速攻を食い止めた。



ように見えたが、なんとここで深津。


宮城「まずいっ、深津のスリーだ。」



牧「なにっ。」


スリーポイントラインよりかなり後ろでボールをついていた深津がいきなりのスリーを放った。


(パスッ)



観客「おおーーっ。決まったーーーーーー。」


深津「今まで、さんざんやられたお返しピョン。」


この3点は大きかった。残り時間が少なくなっていることと、牧が深津に決められたことによって、チームのメンタルに与える影響が大きかった。



神奈川 81

秋田  87


高頭「6点差か・・・。残り2分53秒か・・・。」



高頭も打つ手がなくなってきていた。インサイドの赤木が完全に止められている以上、外に頼らざるを得ない。


三井「まだだぞ。まだだ。ここまできてあきらめんじゃねーぞ。」


三井は、まだあきらめてなかった。そして、すぐにボールを入れた。


そしてまだあきらめてなかった選手がここにもいた。牧だ。


牧がものすごいスピードで敵陣へ切れ込んだ。



河田「牧か。面白ぇ。」


そういって河田は牧がジャンプシュートの体制で突っ込んできたところへブロックショットの体制で食い止めようとしていた。完全に止められる体制だったが、牧が空中で体を反転させ河田の横からシュートをねじ込んだ。



神奈川 83

秋田  87


牧「うらぁあああーーーーー。」


彦一「な、なんじゃーーー、今のプレーは。完全に止められるタイミングやったで。す、すごすぎる。」



清田「ま、牧さんがあんなにムキになってプレーをしている・・・。」


河田「な、なんだ。今のは。牧にあんなプレーができるのか。沢北のようだった。」


河田は驚いてはいたが、すぐに次のプレーに切り替えていた。



そしていつものように野辺から深津へボールを入れようとしたそのタイミングで陰からこそーっと三井が河田の後ろから現れた。



三井のパスカットだ。



桜木「き、きたねぇ。」


三井は、すぐにシュート体制に入った。


が一ノ倉が追いついてきた。


ワンドリブルを入れて、交わしにかかったタイミングで、なんと後ろにバックステップをした。


これには秋田のメンバーも虚を突かれた。


三井「こんなチャンスは滅多にねぇ。」



そういいながら放たれたシュートは、今までより高くキレイな弧を描いてリングへ吸い込まれた。




神奈川 86

秋田  87


残り2分10秒・・・。


(続く)
posted by だんす at 17:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 国体編

2016年10月10日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part74 ベンチワーク


神奈川 81

秋田  82


1点差に迫られたが秋田は動揺していなかった。


淡々と作業をこなすように、深津がフロントへボールを運んだ。


赤木「ここだ。ここを止めるぞーー!」


赤木が吠えた。残り時間を考えるとそろそろ追いついておきたいのだ。


河田「ドンドンボールを入れろっ!決めてやる。」


河田も気合を入れてきた。


しかし、深津が選択したのは、一ノ倉だった。



三井は、一ノ倉はシュートはないと踏んで、少し離れてマークをしていた。


深津「イチノ、打つピョン!!」


一ノ倉は、言われるまでもなくシュート体制に入っていた。


三井「くそっーー」


桜木「スクリーンアウトだーーー。」


応援席から桜木の声が響いた。



しかし、その声むなしく一ノ倉のシュートがリングに吸い込まれた。



神奈川 81

秋田  84


桜木もうずうずが止まらない感じだった。この試合、神奈川はリバウンドがあまりとれていなかった。自分がいればという気持ちで声が自然に出るようになっていたのだ。


また、神奈川ベンチもいつもなら桜木の声に対して清田あたりが


清田「けけーっ。入るシュートかどうかも分かんないのか?ドシロートが。」


などと冷やかすのだが、誰もそんな声を発することはなかった。


ベンチも一体となって勝利を目指していたのだ。



三井「このタイミングでアイツにシュートがあるとは。油断した。」



藤真「ここからは一本も落とせないぞ。」



三井「ふっ、プレッシャーをかけやがって。」



しかし、三井に慌てるそぶりは全くなかった。それどころかこの大舞台を楽しんでいた。


不良時代を考えると夢のような時間なのだ。



三井は安西先生の方を見た。安西はグッとこぶしを差し出した。


安西も三井がこの試合のキーマンになりそうだという予感を感じていた。



ここで、高頭はタイムアウトを取った。


高頭は、3点差だが、ここで一気に追いつこうと考えるのは危険だと思ったのだ。


一度冷静にさせようとタイムアウトを取った。


高頭「中々簡単に追いつかせてくれないな。」


高頭にしては珍しく笑顔で選手に話しかけた。


切り出したのは藤真だった。



藤真「監督っ。ここからは確実なシュートが求められます。そうなるとインサイドを強化したほうが良いと思います。」



三井はドキッとした。


三井「(ひょっとして今のミスでオレを変えようっていうのでは・・・。)」


しかし、その後の言葉に三井は驚いた。


藤真「今、仙道、三井、牧の3人がノッテいます。この3人をサポートするために、花形と私を変えてください。インサイドの高さが必要です。」


高頭は花形投入のプランも考えていた。しかし、三井、藤真の調子が良かったので少し悩んでいたのだ。


藤真「花形!体力の限界まで勝負して来い。お前の力が必要だ。」



高頭「花形。行けるか?」


花形は即答した。


花形「行けます!!」


一方、秋田ベンチもあわただしかった。


堂本「ここからだぞ。インターハイの悔しさを忘れるな。お前たちはあれからさらに地獄のような練習をしたんだ。負けるはずがない。」



堂本の声はいつになく大きく、神奈川ベンチまで聞こえるくらいの声だった。


堂本は続けた。


堂本「ここからは気持ちだ。ここで負けたら冬の選手権でもなめられるぞ。徹底的に叩けっ!」


堂本は、沢北不在でのここ一番での攻撃力の弱さを感じていた。中山ががんばっているとはいえ、まだ2年生で全国の舞台は初めてなのだ。



松本「監督っ。行かせてください。俺が決めてきます。」



堂本は驚いた。いつもクールにしている松本が感情をむき出しにしていた。



中山「僕も行きたいですが、ここは3年生に任せるべきです。」


中山も自分が成長できている自覚もあり、どんどん試合をしたかったが、自分でもまだ松本には遠く及んでいないことはわかっていたのだ。


堂本「よしっ。お前たち3年で勝利をつかんで来い。」



そして試合は再開された。


(続く)
posted by だんす at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2016年09月11日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part73 最後の夏



神奈川 78

秋田  82


宮城、流川、神、福田と来年を担う選手たちがベンチで一様に悔しがっていたが、肩で息をしていた花形も同様に悔しがっていた。


インターハイ予選で無名の湘北に敗れ、最後の夏が予想外に早い結末を迎えたのだ。


しかし、今年は神奈川が単独チームではなく選抜チームということでチャンスが回ってきた。

そして出番をもらって活躍したが、最後には全国の壁を感じる結果となったのだ。


高頭「まだ、最後に出番があるぞ。最後まで緊張の糸を切らすな。」


高砂「花形よ。俺は出番が今のところないが、俺にできることをする。」


そういって高砂はひたすら応援をし始めた。


同様に高砂も悔しい思いを募らせていることは容易に想像できた。


県NO1 の海南大付属のセンターでありながら、赤木、魚住の両センターに話題をかっさわれ、魚住が引退して選ばれなくても花形がメンバー入りし、結局国体では出番がない状況だ。

しかし、それでもウォーミングアップを欠かさなかったし、チームの勝利にできることを優先していた。


花形は高砂とはあまり会話をしたことがなかったが、少し尊敬した。


花形「よしっ、俺も応援するぞ。」


彦一「最高やっ。このチームの雰囲気は最高やっ。必ず逆転できるで。」



しかし、王者である山王工業のメンバーはみじんも焦っていなかった。



河田「イチノッ。三井に代わったんだ。神と同じタイミングではだめだぞ。アイツは何するかわからんぞ。」


一ノ倉「わかってる。しかし、スリーポイントは決めさせん。」



一ノ倉から深津へボールを入れた。



深津は指を2本立てた。



宮城「あれはっ!」


宮城は夏のインターハイの試合の際に、同様のサインプレーがあったことを思い出した。


宮城「ダンナ、右に河田が入ってくるがおとりで野辺にボールが出るぞっ。」


赤木は一瞬河田についていこうとしたが、宮城の声で野辺の前に出た。


深津が気付いた時にはボールを投げた後だった。



赤木「ナイスだ宮城。」



赤木がボールを奪った。


赤木「牧っ。俺がスクリーンをかける。必ず三井がフリーになる。見逃すな。」



牧「ふっ。やっと赤木らしくなってきやがった。」



そういいながら牧は切れ込んでいった。



牧と藤真がクロスし、ボールは藤真にわたっていた。



藤真がシュート体制に入ろうとしたときに深津が藤真の前に出てきた。



藤真「さすがだな。」


深津「これ以上は好きにさせないピョン。」



藤真は一度牧へボールを戻した。


牧は、仙道と三井のポジションを確認した。


牧「そういうことか・・・。」



牧は、仙道と三井のポジションから二人が何を考えているか一瞬で悟った。


牧は、三井にボールを入れた。



三井にボールが渡った瞬間に一ノ倉がタイトなマークがついた。


一ノ倉「シュートはさせん。」


三井「誰が、シュートを打つといった!?」


三井は後ろにボールを送った。


三井の背後に仙道がポジションをとった。



一ノ倉と野辺が仙道のシュートを止めようとしたが、三井が二人ともの壁になって、仙道へのマークが遅れた。


彦一「きたきたきたーーーー。」


仙道の連続スリーが決まった。


神奈川 81

秋田  82



赤木「さすがだな。ここ一番の得点能力は流川以上だ。」


しかし、仙道の得点能力以上に藤真が脅威に感じたことがあった。


藤真「なんの打ち合わせもせず一瞬でこの展開を組み立てたのか?



   しかもそれを読んで絶妙のタイミングでパスを入れた牧。
   
   
   天才は天才を知るということなのか・・・。」
   
   
   
藤真は味方ながら戦慄を覚えた。



1点差まで神奈川が追い上げてきた。



(続く)
posted by だんす at 17:26| Comment(1) | TrackBack(0) | 国体編

2016年09月03日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part72 三井の出番


神奈川 75

秋田  80


弥生「残り時間が6分。これ以上離されたくないわね。」



中村「しかし、秋田はまだ余裕がありますよ。」


弥生「そうね。簡単に神君をフリーにして神君を止めている。(神奈川では考えられない戦略だわ。)」


中村「なんで、あの神君が簡単に止められるんでしょうかね?


   いつもフリーになってボールをもらったらあっという間にシュートを決めているのに。」
   
   
   
弥生「・・・!?あっという間に・・・・。」



三井「監督っ!!神には重大な欠点がある。そこを突かれている。



   代わりに出させてくれ。」
   
   
   
高頭は迷った。ここで交代させたら神はひょっとしたら立ち直れないかもしれない。



しかし、三井の言う通り確かに神が狙われている。



海南の監督としては許しがたい事実だ。そこを見極めて神が打開しないまま交代というのは選択したくない。だが、一方で神奈川の監督でもある。勝利を目指さないといけない。


そんな時、


「高頭ーーーー!!お前のところの選手は、そんなにやわじゃないぞーーー。」



田岡だった。田岡が悩める高頭監督の背中を押した。



高頭「よしっ。三井交代だ。」



神が少しうなだれてベンチに戻ってきた。



三井「神よ、同じスリーポインターとして外から見ていてわかったことがある。



   っていっても仙道が教えてくれたんだがな・・・。
   
   
   敵に塩を送るようだが、お前は、ここ数日、全国の強敵を相手にしようと意識しすぎだ。
   
   マークが来る前にシュートを打とうとマークを外してボールをもらった瞬間にシュートを打ってるんだ。だから、敵はマークが一瞬外れてもそのあとのボールの行方を追って一定のリズムで横から叩き落とせてるんだ。」
   
   
神「・・・・そ、そんなはずは・・・。」



そういいながら神は、自分のプレーを振り返った。


三井「まあ、そう落ち込むな。わかっていてもそんな芸当ができるのは、全国にもそうそういねぇ。それくらいお前のスリーポイントはすごいんだ。まあ今日は俺に任せておけ。」




そういって三井はコートに戻った。



三井「さぁ、オレ様が戻ってきたからにはあっという間に逆転だぜ。」


激を飛ばした。



牧「三井、神の代わりに入ったんだ。狙えよ。」



三井「あぁ。」



三井の眼はゴールリンクだけを見ていた。



河田「一ノ倉よ、インターハイの悔しさを忘れるな。三井にやられたんだ。」



一ノ倉「今度こそ止めてやる。」


秋田も必死だった。



一ノ倉から深津へボールを入れ、フロントに運んだ。



深津もそうそう牧にやられっぱなしではなかった。



パスと見せかけ、牧を置き去りにした瞬間にシュートを決めた。




神奈川 75

秋田  82



三井「仙道よ、そろそろ本気を出してくれよ。」


仙道「三井さんこそ。」



7点差。残り時間を考えると神奈川としては一本も落とせない状況になってきた。


藤真「牧、オレによこせ。中山の守備はザルだ。」



そういって藤真が大きな声をあげた。



中山「なにっ。」


自信を持ってプレーをしていた中山にとってその声で一瞬自信を無くしかけた。



藤真の狙いはそこにもあった。藤真が中山のフロントへ位置どった。



だが、藤真の狙いは声に出したことで秋田の守備陣を藤真に意識を向かせることだった。


牧はそれを素早く察知し、パスコースを探して、外にいる三井にボールを回した。



素早く一ノ倉がマークに来たが三井はボールを受けず手で弾いた。



三井「あめぇな。」


そこには仙道がフリーでいた。



野辺は中を固めていたため、まさか外に仙道が流れるとは思っていなかったのだ。




彦一「フリーや!!」




仙道はシュートを放った瞬間、ガッツボーズを決めた。




神奈川 78

秋田  82



田岡「珍しいな。仙道がガッツポーズだなんて。」



福田「アイツはきっとやる。優勝旗を神奈川に持ち帰ってくれる。」




そういいながら福田は怪我をした自分のふがいなさを悔いていた。


その横で桜木も同様の気持ちだった。



そしてベンチでもイライラが最高潮に達していた選手がいた。流川だ。


流川「くそっ。こんな大事な時にプレーできないなんて。」


宮城「流川よ。悔しい気持ちはわかるが今は全力で応援だ。」


宮城も悔しさはあった。神奈川ナンバーワンガードになるために、牧、藤真の壁は想像以上に高いこともわかった。だが、今はチームの勝利のためにそれを押し殺していた。




(続く)
posted by だんす at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2016年08月28日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part71 狙われた神


神奈川 71

秋田  78


弥生「7点差。この試合の最大の点差ね。少しずつ差が開き始めたわね。」



中村「このままずるずると言ってしまうのでしょうか?」


弥生「・・・。さすがに経験豊かな秋田の選手たちね。しかし・・・、(神奈川の子たちのポテンシャルはこんなものなの?)」



赤木「まだだーー。あきらめるな。」



赤木が吠えた。ここまでいいところはあまりなかったが、情熱は失っていなかった。


当然、他の神奈川のメンバーも誰一人あきらめていなかった。



河田「面白れぇ。そうこなくちゃ。」


秋田のメンバーも闘志をむき出しで試合をしてくる方が楽しくて仕方がないのだ。


牧から赤木へボールが回った。


赤木は燃えていたが、冷静だった。後ろに河田がいて自分ではいけないことはわかっていた。
すぐにあたりを見るとフリーの神を発見し、パスを出した。



三井「・・・。何かおかしい。確かにフリーになるのが上手いがあの秋田が神をフリーにするわけが・・・。」


と三井が考えているうちに神がシュートを放った・・・。


が、その瞬間、また一ノ倉が横からボールをたたき落とした。


一ノ倉「よっし!!」


そのボールに向かったのが、中山だった。が、その横から藤真がボールを奪い取った。



藤真「落ち着けっ!これ以上の点差は致命傷になるぞ。」



しかし、神奈川は攻め手を欠いていた。



ただ、ボールを回して時間が過ぎ去っていた。




赤木「牧っ。よこせっ!」


赤木が牧からボールをもらい、強引に押し込もうとしたが、河田がブロックをしようとした。


「ピピーーーッ。ディフェンスチャージング」



河田「ちっ。手に当たってしまったか。ついてたな。赤木。」



赤木は何とかフリースローを2本とも決めた。



神奈川 73

秋田  78


確かに神奈川はついていた。審判によってはオフェンスチャージを取られてもおかしくないくらい微妙な判定だった。



高頭「なぜだ!?なぜ、神がことごとく止められる!?」


高頭の心境は穏やかではなかった。しかし、それ以上に神も取り乱していた。



藤真「とりあえずディフェンスだ。一本止めて流れをつかもう。」


藤真が檄を飛ばした。


しかし、そう簡単ではなかった。秋田の攻撃が松本がベンチに下がったとはいえ、その分中山の動きがよくなっており、マンツーマンではマークが食い違い始めていた。


最後は深津がミドルレンジからのシュートを決めた。


神奈川 73

秋田  80


ここでたまらず高頭がタイムアウトを取った。



高頭「辛抱だ。ここは離されずついていけ。チャンスは必ず来る。」



智将高頭にしては珍しく具体的な策がでなかった。それだけ追い込まれていたのだ。


清田「神さん・・・。」


神がベンチでうなだれていた。



その頃、仙道が三井に耳打ちしていた。


三井「・・・!?な、なんだと!」


仙道「一度、外からも確認してもらえませんか?」


三井「わかった・・・。」



仙道は、今までの練習の中で神とマッチアップした際に、思ったことがあったのだ。


それを今、秋田が利用しているのではないかと感じ、三井に確認を頼んだのだ。


メンバーに今言うと動揺があるかもしれないため、ベンチにいる三井にあえて頼んだ。



神奈川ボールで試合が再開された。


藤真がフロントまでボールを運んだ。


藤真も少し気になっていた。なぜ、神ばかりが狙い撃ちされるのか?


神を絡めずに勝負をしようとしていたが、他のマークが厳しいのだ。


そしてタイムオーバー寸前にフリーの神へパスが回った。



三井「(・・・1、2)あっ」


またもや一ノ倉に神のシュートがはたかれた。


今度は拾ったのが深津だった。



深津が速攻に行こうとしたところで牧が立ちはだかった。


牧「ったく。後輩をかわいがってくれたお礼をさせてもらうぞ。」



牧は深津をライン際に追い込み、パスが出せないような状況に追いやった。


深津「くっ。」


圧倒的な威圧感だった。後半になればなるほどしり上がりに調子を上げる牧の真骨頂だ。



その隙をついて藤真がダブルチームに来ようとした瞬間、牧がボールを奪い返した。


すごいスピードだった。あっという間に深津からボールを奪うと、そのままシュートを決めた。



神奈川 75

秋田  80










(続く)
posted by だんす at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2016年08月07日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part70 最大の点差

神奈川 68

秋田  73


田岡「5点差・・・か。だが、まだ時間はある。一気に3点詰めようとすると失敗したときのリスクは大きいぞ。」


安西「桜木君、君ならここからどうするね?」



桜木「はっはっは。この天才に愚問を。すべて取ーーーる。そして、天才にしかできないダンクですべて決める。」


安西「ほっほっほ。ダンクは置いといて正解ですね。ここからはリバウンドを制する者がゲームを制します。赤木君の活躍なくして神奈川の勝利はありませんよ。」



秋田はいったんゾーンプレスをやめ、しっかりとディフェンスをゾーンで固めた。



牧「さて、どうするか?」


藤真「こっちだ。」



藤真が一気にレフトサイドへ切れ込んだ。が、中山がそれに反応していた。


牧はパスを出すふりをして一気に切れ込んだ。


宮城「牧のペネトレイトだ。」


しかし、堂本監督の牧を徹底マークという指示を受けて、あっという間に秋田のディフェンス陣が牧を取り囲んだ。


牧は身体を空中で体を反転させた。


牧「これを待ってたんだ。」



外で待ち構えている神へパスが通った。



神の凍てつくような静かなフォームから放たれたシュートは、リングをかすめることなく、リングを通り抜けた。



清田「スリィーーーー。いぇえーーー。」



田岡「入ったからよかったようなものの。赤木の位置取りはよくなかったな。」



神奈川 71

秋田  73


堂本「あのスリーは厄介だな。一ノ倉、アイツを止めてくれるか?」



一ノ倉「任せてください。」



堂本「よしっ。この攻撃が終わってプレーが途切れたら交代だ。」



秋田も沢北はいないが、それでも最強のメンバーだ。


野辺から、松本、河田へボールを回し、河田が赤木を交わしてのシュートを決めた。


藤真の上を狙われてパスを回されている。高さ的にはかなり不利なのだ。


神奈川 71

秋田  75



ここで一ノ倉が松本と変わった。


松本「神の攻略法はわかってるな?」



一ノ倉「今度こそ活躍をするぜ。」




秋田はボックスワンの形で神に一ノ倉を付けた。



仙道「牧さん、いつでも使ってくださいよ。」



牧は嬉しかった。あの強豪秋田と渡り合うのに今までは自分が攻め込むパターンと神を使うパターンでシミュレーションをしていたが、このメンバーならもっといろいろなパターンを駆使できる。

流川こそ怪我で退いたが、センターに赤木、スモールフォワードに仙道がいるのだ。


高さでは劣るがシューターが藤真と神と豪華キャストだ。


それでもあえて、牧は神を選択した。



牧は、冬の選手権を見据えて、神がどの程度やれるかを見ておきたかったのだ。



神にボールが回った。



神は一瞬フリーになっていたのを牧は見逃さなかったのだ。



神は、自分のタイミングでシュート体制には入って、完全に神のゾーンに入っていた。


が、シュートを放った瞬間横からボールをはたかれた。


神「な、なにっ。」



こぼれたボールを中山が拾った。こぼれ球の嗅覚は抜群だった。




牧「神、戻れっ!!」



しかし、神は動揺していた。



中山がドリブルで切れ込み、フリーとなっていた河田へワンバウンドパスを送った。



何とか赤木が追いつき、ハエタタキをしようとしたが、河田はボールを後ろへ回した。



深津だった。



宮城「やばいぞ。アイツはスリーもあるぞ。」




牧の必死のディフェンスも間に合わなかった。



神奈川 71

秋田  78







(続く)
posted by だんす at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2016年07月31日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part69 最後の勝負


神奈川 66

秋田  67


弥生「さすがね。神奈川の勢いをもってしても第3Qを終わってもリードしているとはね。」


中村「ええっ。一時は、神奈川が突き放しそうな勢いでしたからね。


   さすがに勝ち方を知っているというか・・・。」
   
   
(ベシッ)


弥生「なーにが勝ち方を知っているよ。(しかし、実際、その通りかもね。)強いわ。」


その頃、神奈川ベンチは、高頭監督が思い切った策を考えていた。


高頭「三井、少し休んでくれ。」



三井「ああっ。体力なら全然大丈夫だぜっ!?」



高頭「そうじゃない。勝負どころはもう少し後で来る。そこでお前の3Pが必要だ。


   お前がこの試合のキーマンとなる。」
   
   
三井はノッタ。


三井「おれがキーマン。わかりました。少し休みます。」


赤木「(コイツ等は、本当に単純だな・・・。)」


高頭が考えていたのは、この夏で最後の国体なので、牧にすべてを任せようと思ったのだ。



そのため、牧が使いやすい神を投入しようと考えていたのだ。



第4Qは、

牧、神、赤木、仙道、藤真


の今年の神奈川を背負っているメンバーと来年神奈川をしょって立つメンバーだ。


対して、秋田は第3Qと同じメンバーであった。

深津、河田、松本、野辺、中山



第4Qが始まった。


いきなり秋田が仕掛けてきた。


ゾーンプレスだ。


牧「うぉっ。」



牧は高頭監督にゾーンプレスの対策をしてもらっていたため、それほど面食らわなかった。


だが、メンバーは海南のメンバーではなかった。



赤木、藤真、仙道はゾーンプレスの対策は、高頭から細かくは聞いていなかったからだ。


牧は、神を探し、パスを出したが、それを深津に読まれていた。



深津がパスカットして、中山へボールを渡した。


前線でのパスカットだったため、フリーで3Pを放った。


神奈川 66

秋田  70



観客「おおーーー。いきなり3Pだ。ビッグプレーだ。」



牧「ちっ。仕方がない。神、ボールを入れてくれ。」



他のメンバーは、体力的にも厳しい状況になっていたのだ。そのため、走り回ってゾーンディフェンスをかく乱するほどの体力はないと考えた。

最悪、牧は個人技で抜こうと思っていたのだ。



神は素早く牧にボールを入れた。



そこへ、深津と中山がダブルチームでついた。


堂本「スター選手が多い神奈川だが、結局は牧。最後は牧に頼るんだ。牧さえつぶせばこちらのもんだ。」


さすがに牧といえど、二人にマークされて交わしきれなかった。



時間だけが過ぎようとして5秒が経過しようとしていた。



(牧さん、こっちだ。)



その声は仙道だった。牧よりさらに後方まで戻り、牧からボールを受け取った。



仙道は一瞬で野辺を振り切り、凄まじいスピードボールを神へ投げた。



野辺「しまった。」



神も予期せぬ勢いでボールが来たため、一瞬取り損ねた。


ボールを押さえる間に、松本が神のマークへ着いた。



神はこの大会、ほとんど試合に出ていなかったため、試合勘が少し鈍っていたのだ。
まして、決勝の第4Qという場面ではなかなか身体がついてきていなかった。


しかし、どうであれ、ゾーンプレスを立ったワンプレーで破ったのだ。


そして、その神がいったん藤真にボールを戻した。



両陣営が隊形を整えた。藤真がレフトサイドへドリブルで流れた。


が、2ドリブルした瞬間、ノールックでボールをセンターに戻した。



そこには仙道。仙道がフリーでミドルレンジからシュートを決めた。



神奈川 68

秋田  70


仙道「まだまだ時間はあります。確実に2点で詰めていきましょう。」



牧「仙道の奴め。」



しかし、秋田も動じなかった。



深津から中山へパスが回った。



神がチェックに入ったが、その時には、中山はシュートを打ち終わっていた。



神「は、はやい。」



神奈川 68

秋田  73



牧「神よ、アイツはお前と同い年だ。負けるな。そして、仙道にも・・・。」






(続く)
posted by だんす at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編
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