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抗精神病薬の有害反応と使用上の注意


 抗精神病薬の有害反応には,不可逆性のものや生命予後にかかわるものもあることから十分な注意が必要である。投与初期にみられる副作用としては,過度の鎮静急性の錐体外路症状パーキンソニズムアカシジア急性ジストニア)がある。こうした有害反応には薬物の減量や切り替えで対応する必要がある。慢性投与中にも遅発性ジスキネジアジストニアが生じる可能性がある。こうした有害反応は難治性であることが多く,普段から抗精神病薬の使用量を少なく保つことなど心がけ,症状が出現した場合は早期に減量や変薬を行うべきである。

 悪性症候群は生命予後に直接関連するため,最も注意すべき副作用である。抗精神病薬開始後4週間以内に生じることが多く,解熱剤に反応しない高熱,筋強剛,発汗,嚥下困難などが出現する。栄養障害や脱水などの全身症状の悪化が誘因となりやすく,抗精神病薬投与中は常に注意を怠らないようにする。心電図上のQT延長から心室性不整脈を誘発し突然死するおそれもあり,普段からモニタリングが必要である。多飲水から電解質バランスが崩れる水中毒が出現することもある。リスペリドンで比較的多くみられる高プロラクチン血症による無月経にも注意が必要である。

 これまで挙げてきた有害反応は第1世代抗精神病薬に比較的多くみられ,第2世代抗精神病薬の出現とともに減少傾向にあるが,代わって,オランザピンやクロザピンを中心に体重増加耐糖能異常など新たな問題が出現しており,定期的な採血検査を行うなどの注意が必要である。クロザピンの難治性統合失調症への有用性は広く認められているが,無顆粒球症が生じる可能性から,頻回の採血による観察が必要であり,慎重な使用が求められている。


引用:臨床薬理学 第3版 日本臨床薬理学会編集


刑事事件における精神鑑定とは


事件が起こった時,しばしば被告が「心神喪失」や「心神耗弱」として
無罪になることがある。

これは精神医学的分類(刑事精神鑑定)を行った際,
判断能力を完全に失っていた」状態あるいは
判断能力を著しく障害されていた」状態
と判断されるためである。

こう判断される疾患は
統合失調症躁鬱病患者に比較的多い。
その他てんかん,アルコール中毒,覚醒剤中毒,知的障害,精神病質などでも
心神喪失・心神耗弱と認定されるケースがある。

刑法第39条に基づき,「精神鑑定」が行われて,刑事責任能力がない場合は
その刑が減免されるのである。

この精神鑑定では

・犯行時および現在の精神病の診断(DSM-4-TRないしICDに準拠)
・動機の了解可能性/不能性
・犯行の計画性の有無
・行為の意味,性質,反道徳性,違法性の認識
・自らの精神状態の理解,病識
・精神障害による免責の可能性の認識
・犯行時の人格異質性(平素の状態との差)
・犯行の一貫性,合目的性
・犯行後の自己防御,危機回避的行動(逃走や証拠隠滅など)の有無

などの情報を精神鑑定書にまとめて鑑定者に提出する。

このような過程を経て,世の中の事件は一部無罪放免となるのである。
従って精神障害による免責の可能性の認識
誤って判断してしまうことだけは避けなければならない。





 

【ゴロ】腸内細菌で生合成できるビタミンの覚え方【語呂】



腸内細菌で生合成できるビタミンの覚え方


チョウさんのパンにろくでもないカ・ビ!


チョウ→腸内細菌

さん→葉酸



パン→パントテン酸

に→ビタミンB2

ろく→ビタミンB6

でもない

カ→ビタミンK

ビ→ビオチン


合成できないビタミンはコチラで


ベンゾジアゼピン服用患者にロゼレム錠を処方


2011年10月7日に不眠症治療薬ラメルテオン(商品名:ロゼレム錠)
欧州において開発中止が発表されました。


以下,武田薬品工業からのプレスリリース。

不眠症治療薬ラメルテオンの欧州における開発中止について
当社は、このたび、当社の100%子会社である武田グローバル研究開発センター(欧州)株式会社(英国ロンドン、以下「TGRD(EU)社」)が欧州で実施している不眠症治療薬ラメルテオン(一般名)の開発について、当社の研究開発資源の最適化に鑑み、本剤の欧州での開発を中止することを決定しましたのでお知らせします。

TGRD(EU)社は、欧州においてラメルテオンの販売許可を2007年3月に申請しましたが、2008年5月、欧州医薬品評価委員会(CHMP)の見解を踏まえ、一旦、同年9月に本申請を取り下げました。

当社は、販売許可申請後に得られた臨床試験成績を含む新たなデータをもとに改めて販売許可申請を行うことを検討してまいりましたが、当社の研究開発資源をより最適化するに当たり、今般、再申請を行わないことといたしました。

ラメルテオンは、2005年7月に米国食品医薬品局(FDA)より販売許可を受け、さらに2010年4月に厚生労働省より製造販売承認を受けており、現在、「ロゼレム」の製品名で販売されています。
当社は、ラメルテオンが患者さんにとって有用な治療オプションであることを確信しており、引き続き、あらゆる観点で本剤の可能性について検討を続けてまいります。

なお、本剤の欧州での開発中止により、当社が直近に公表した2011年度連結業績見込みに変更はございません。

<ラメルテオンについて>
ラメルテオンは、脳内で睡眠・覚醒のサイクルを司り「体内時計」とも言われる視交叉上核に存在するMT1/MT2受容体に特異的に作用し、睡眠覚醒リズムを調節し、自然な睡眠をもたらします。

以上

ロゼレムですが,メラトニン様の作用を示し
一般的にロゼレムは軽度不眠の人に処方されるお薬です。

タイトルのような使い方をする医師もいますが,
それでは効き目は感じられないのも当然です落ち込み

このお薬の理想的な使い方は,
マイナートランキライザーであるベンゾジアゼピン(BZP)系の
眠剤を導入する前にロゼレム錠で対処し,
不眠症の早い段階で睡眠の質を改善することです。

しかしロゼレムは新薬なので,
このような使い方で処方できる機会が少ないのが現状です。

実際にはBZP系のお薬(有名どころでいえばハルシオン,マイスリー,アモバン,レンドルミン,エバミール,リスミー,ロヒプノール,サイレース,ネルボン,ドラールあたり)を使用している患者から脱BZPするのに向いているように思えます。

日本ではベンゾジアゼピンの依存性について,大きな問題とされていませんが
欧米と比べてみると乱用されていると言えます。
(欧米では4週間を超える処方はまずありません。)

中にはベンゾジアゼピン中毒と言っても過言ではないような人が
日本中ウヨウヨいるのです。

やみくもにBZP薬を処方するのではなく,
このロゼレム錠をもっと上手く使える医師が増えて
なおかつベンゾジアゼピンの依存性をもっと問題視し,
患者本人が脱BZPしたいという意思を持つように
医療業界が社会に働きかける必要があるのではないでしょうか?

ロゼレム錠は睡眠薬脱薬へのクッションのような使用法
されれば,非常に有用なお薬だと思います。

といっても不眠はうつ病にもつながるため積極的に治療していかなければ
なりません。ストレス過多の現代で,なかなか難しい問題ですね汗









アルツハイマー治療薬:新作用機序の新薬「メマリー」


一般名はメマンチン




薬価は次のとおり。

メマリー錠 5mg 133.90円
メマリー錠10mg 239.20円
メマリー錠20mg 427.50円

今まで唯一であったアルツハイマー病(AD)治療薬である
塩酸ドネペジル(商品名:アリセプト)の薬価と比べてみると

アリセプト5mgが427.5円なので全く同じになります。

アルツハイマー病は脳内アセチルコリン濃度の低下が
大きな病因の一つでして,今までの治療薬の作用ターゲットは
アセチルコリンエステラーゼでした。

今発売されているAD治療薬は
・アリセプト(塩酸ドネペジル)
・イクセロン/リバスタッチ(リバスチグミン)
・レミニール(ガランタミン

そして注目の
・メマリー(メマンチン)となります。

メマリーの作用機序は他の治療薬とことなっていて
N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗薬
(NMDA低親和性非競合性電位依存性アンタゴニスト)
です。

N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)は脳神経に対して
興奮性の負荷を与えるため,
現在では長期に渡る興奮性の刺激により
脳神経は不可逆的なダメージを受けることが知られています。

メマリーは統計学的にも中等度〜重度のAD患者の全般的臨床症状,認知機能
日常生活動作,行動のいずれの評価項目についても有意に効果が認められています。

1日1回投与で副作用も重篤なものはないとされています。

アリセプトとの併用も可能な点が特徴的ですが,
併用する場合,治療費が少しかさむかもしれませんね汗





ロナセン(ブロナンセリン)について


ロナセンは非定型精神病治療薬として
2008年1月に厚生労働省から販売承認を受け、
4月よりロナセン®という商品名で販売されたお薬です。



薬価は2mg錠で1錠あたり77.3円。

治療量の1日8mg服用したら
77.3×4=309.2円

3割負担だと100円/dayくらいなのでコストは中ランクですね。
ただし,MAXの24mgの服用だとかなり高負担ですね^^;

同じく非定型精神病治療薬のリスパダールやルーランは、ドパミンD2受容体遮断作用よりもセロトニン5-HT2受容体遮断の方が強いのでSDA(セロトニン−ドパミン遮断薬)ですが、ロナセンはドパミンD2受容体遮断作用の方が強いDSA(ドパミン−セロトニン遮断薬)と言われています。

ロナセンは注意する点が食事の影響を受けやすいところです。
空腹時はAUC(吸収される薬の量)が約40%まで低下しますので、必ず食後に服用するよう指導します。


D2ブロックーなので錐体外路症状(EPS)の振戦などは比較的でやすく,
ドパミン遮断の作用により,食欲が増え,体重増加の副作用がでやすいようです。
中には20kgくらい太る人もいます。
(なお,ジプレキサはもっと太りやすい薬と言われています。)

その場合,薬を中止するわけにもいかないので,
食事・運動療法をするのが一般的な治療法となります。
アカシジアなどのEPSがでたら中枢性抗コリン薬のアキネトン・アーテンなどをもらいましょう。

睡眠に対する影響は,どちらかというと不眠のほうがでやすく
吐き気や便秘などの症状もよく見られます。

不眠がでやすいのでベンゾジアゼピンを併用する方がほとんどです。
薬漬けにならないようには注意したいところです。

薬の切れ味は,人によって大きく違うのですが
リスパダール,エビリファイ,ジプレキサ,ルーランに比べて
著効する人も多く,基本的には使いやすい薬と思ってます。

他の薬と同様に血糖値に影響することがあるので
定期的にヘモグロビンA1c(HbA1c)を検査してもらいましょう。


あと,リスパダールに比べて性機能障害(射精障害)は少ないみたいなので
リスパダールでこれに困ってる方は変えてもらってみてはいかがでしょう。


私の印象だと,用量依存性が少なく,効く人には2-4mgでも効く薬な気がします。

ただし,重症の方には効きにくく(リスパダールより鎮静作用が弱い)
軽度−中程度の統合失調症及びメンタル関連疾患の人にオススメするお薬です。



   
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