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平滑筋の収縮メカニズムとRhoキナーゼの作用点を確認しよう

<平滑筋の収縮メカニズム>をまとめます

■平滑筋は主に細胞外液からのCa2+イオンの流入により、筋収縮を引こ起こされる。

アセチルコリンM3受容体やヒスタミンH1受容体によりGqタンパク質が刺激されるとホスファチジルイノシトール2リン酸(PIP2)がホスホリパーゼCにより加水分解される。

  PIP2→IP3+DG

その結果、イノシトール3リン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DG)が生成し、IP3は平滑筋細胞内に存在する小胞体上に存在するIP3受容体と結合し、IP3受容体はCa2+チャネルとして機能するため、細胞質にCa2+イオンが放出され筋収縮が起こる。

その、収縮までの過程として
@ Ca2+イオンとカルモジュリンと結合
A Ca2+イオン-カルモジュリン複合体が、ミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)を活性化
B MLCKは、ミオシン軽鎖(ミオシンフィラメントの頭部)をリン酸化する
C ミオシン軽鎖のリン酸化体の数が増加する
D ミオシン軽鎖のリン酸化体は、ATPase活性が上昇するため、ATPの加水分解エネルギーを利用
E ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントの滑り込み現象が起こり筋収縮が起こる

以上のような流れにより平滑筋は収縮する。

平滑筋のまとめ1.png
平滑筋が収縮を起こした後、弛緩する過程があるが、平滑筋が弛緩するためには
ミオシン軽鎖ホスファターゼという脱リン酸化酵素が作用する必要がある。

ミオシン軽鎖ホスファターゼは、リン酸化を受けたミオシン軽鎖を脱リン酸化することで
ATPase活性を低下させて、筋弛緩を引き起こす

しかしながら、生体内には、Rhoキナーゼと呼ばれるミオシン軽鎖ホスファターゼを抑制している酵素
存在し、脱リン酸化を阻害している。その結果、Rhoキナーゼは、平滑筋の収縮に関与する。

平滑筋のまとめ(ファスジル).png
平滑筋の収縮は、血管において血管収縮を引き起こすため、例えば脳血管れん縮などの脳虚血に関与している。
当然、脳血管れん縮などの脳虚血は、生体にとって悪影響であるため、Rhoキナーゼの作用は好ましくない。

このような背景のもと、Rhoキナーゼ阻害薬であるファスジル(エリル®点滴静注液)が開発され、2007年より臨床応用されている。

---以下は、ファスジルのインタビューフォームからの引用---

 くも膜下出血は、働きざかりの人を突然襲い、命まで奪う重篤な疾患であるが、早期のクリッピング術や術後管理技術の進歩により、患者の救命率、機能予後の成績は向上しつつある。

しかし、くも膜下出血術後数日を経て高頻度に発生する脳血管れん縮は、予後を悪化させる最大の要因であり、ときに死亡の原因ともなる

脳血管れん縮には、様々な血管収縮物質の関与が考えられているが、いずれの場合も、最終段階では血管平滑筋細胞内のカルシウム濃度が上昇し、ミオシン軽鎖がリン酸化されて異常な血管収縮に至ると考えられている。

本剤は、構造上これまで類を見ない5-イソキノリンスルホンアミドの誘導体で、血管平滑筋収縮機構の最終段階であるミオシン軽鎖のリン酸化を阻害する「世界で初めての蛋白リン酸化酵素阻害剤」である。

本剤は、くも膜下出血術後の脳血管攣縮及びこれに伴う脳虚血症状を改善する。



抗ヒスタミン薬の最高血中濃度到達時間(Tmax)一覧と眠くなりにくい抗ヒスタミン薬

今回は、第二世代の抗ヒスタミン薬の最高血中濃度到達時間(Tmax)をまとめです。

鼻炎やアトピーで症状が強いときは、一刻も速く薬が効いてほしいものですよね

第二世代抗ヒスタミン薬は数多くありますが、
その最高血中濃度到達時間(Tmax)が短く、速く効いてくれるのは以下のとおりです

第1位・・・オロパタジン(アレロック
Tmaxは0.75時間(OD錠)、普通錠で0.92時間〜1.00時間

第2位・・・ベポタスチン(タリオン
⇒Tmaxは、OD錠で1.0時間、普通錠で1.1時間

第3位・・・セチリジン(≒レボセチリジン)、(商品名はそれぞれジルテック、ザイザル
⇒Tmaxは、セチリジンで約1.0〜1.4時間、レボセチリジンで約0.75〜1.00時間

速く効く薬が欲しいときは、上記の薬を希望しましょう!!

※また2017年11月に発売された新薬である抗PAF作用を併せもつ第二世代抗ヒスタミン薬のルパタジン(商品名:ルパフィンは、体内で代謝されて
デスロラタジンになるのですが、
そのTmaxは、0.91時間(デスロラタジンは2.08時間)と上記の薬たちに匹敵する速さですので
新しい薬が好きな人はルパフィンを処方してもらうのもいいですね

***

■眠くなりにくい抗ヒスタミン薬■
・フェキソフェナジン(商品名:アレグラ) Tmax 約2.2時間
・ロラタジン(商品名:クラリチン) 空腹時Tmax 約1.2時間、食後Tmax 約1.6時間
・デスロラタジン(商品名:デザレックス) Tmax 1.5時間〜2.5時間
・ビラスチン(商品名:ビラノア) Tmax 約1.00時間


上記の薬は
眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること」という記載がなく、中枢に対する抑制作用が弱いため、眠気が出てほしくない人(日中の集中力が低下してほしくない人)は、これらのような眠気が少ない(インペアード・パフォーマンスが起こりにくい)薬を処方してもらうのがいいと思います




ルビプロストン(アミティーザ)の薬理学的作用機序

クロライドチャネルアクチベーター(活性化薬)として
十数年ぶりに新規作用機序の便秘治療薬についての薬理。

【1】ルビプロストンの作用機序

1)小腸上皮頂端膜(腸管内腔)のクロライドChannel-2(ClC-2)を活性化し、内腔へのクロライドの放出を促進する。

2)クロライドの電荷を中和するため、ナトリウムイオンが内腔に流入。

3)クロライド及びナトリウムイオンの両者により、浸透圧が上昇する。(浸透圧は束一的性質を持っているので、イオンの種類には寄らずに変動します。)

4)浸透圧の上昇に伴い、腸管への水の分泌が促進され、排便促進作用を示す。

以下IFより引用の画像です☆(クリックしたら拡大されます)
ルビプロストン.png

間質性肺炎を起こしやすい薬(ゴロ)

薬剤師国家試験には

間質性肺炎を起こしやすい薬がよく出題されます。
なので、1つ1つ覚えるよりも
まとめて語呂で覚えた方が効率的です!
ってことで、こんなゴロを紹介します☆

「VIPめ!アシゲリ!」

V・・・ブレオマイシン
I・・・インターフェロン製剤
メ・・・メトトレキサート
ア・・・アミオダロン
シ・・・小柴胡湯
ゲ・・・ゲフィチニブ
リ・・・リュープロレリン


以上です。いかがでしょうか。

これらは全て、添付文書上に警告として
出ているので必ず押さえましょう!!

他にも、レフルノミド(商品名:アラバ錠;抗リウマチ薬)でも間質性肺炎が警告に載っていますが、
上記の薬よりも国家試験上、優先順位は下がります。けれども、やはり医療人としてはレフルノミドも覚えておいて損はないですね!

しっかりと覚えておきたいものです。

【また新規作用機序】睡眠薬ベルソムラ錠が承認取得!!

<2014/10/04の記事>

MSDは9月26日、新規作用機序の不眠症治療薬スボレキサント(商品名ベルソムラ錠15mg、20mg)の製造販売承認を取得したと発表した。適用は「不眠症」、用法・用量は「成人にはスボレキサントとして1日1回20mg、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に経口投与」としている。

 スボレキサントが作用するオレキシンは、覚醒を維持する神経伝達物質だ。オレキシン作動性ニューロンは、変性・脱落すると、覚醒を維持できなくなるナルコレプシーを引き起こすことが分かっている。同薬は、オレキシンが受容体に結合するのを阻害することで、脳を覚醒状態から睡眠状態へと移行させる。


 本薬の第3相臨床試験は日本を含む国際共同試験で行われ、良好な入眠効果と睡眠維持効果が確認された。退薬症候や反跳性不眠、依存性、耐性などは認められていない。

 新規作用機序の不眠症治療薬は、2010年発売のメラトニン受容体に作用する不眠症治療薬ラメルテオン(商品名ロゼレム錠8mg)以来となる。

 
以上。
日経メディカルの次の記事より一部引用。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201409/538589.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

ふむふむ。えーっと、

その薬が阻害するオレキシンって何??笑

調べてみると、

比較的最近発見された生理活性ペプチドであって、オレキシンは摂食中枢に局在し、脳室内投与によって摂食量を増加させる作用があることなどから、当初、摂食行動を制御する神経ペプチドとして注目されてるらしい。

その後、睡眠障害「ナルコレプシー」とオレキシンの深い関係が明らかになったため、オレキシンの覚醒・睡眠制御における役割に注目が集まっている、とのこと。

まぁ色々な研究でオレキシンは正常な睡眠・覚醒パターンの維持・制御、とくに各ステージの安定性や維持に重要な役割をしていることが分かってきた、ようだ。

なんとなく分かってきたような、そうでもないような・・・笑

さておき、
オレキシンを動物に投与すると以下のような反応が見られるらしい。
【1】摂食量の増加
【2】自発運動量の亢進
【3】常同行動の亢進
【4】飲水量の増加
【5】覚醒時間の延長
【6】交感神経系の活性化
【1】血中コルチゾール(糖質コルチコイド)濃度の上昇
【1】中枢内ドパミン濃度の上昇


なるほどたしかに、オレキシンが多いと寝てられなそうですね(笑)

そんなオレキシンの作用を抑制してくれる

オレキシン受容体拮抗薬:スボレキサント(ベルソムラ錠)

今後、動向を注目していきたい医薬品の1つです!

【クレナフィン爪外用液10%】爪白癬の画期的な新薬登場!?

今回は、平成26年9月2日に発売されたクレナフィン爪外用液についての記事です。

一般名は「エフィナコナゾール」というアゾール系の抗真菌薬であり、
作用点は、その他のアゾール系と同様に
ラノステロールC-14脱メチル化酵素を阻害し
真菌細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成を阻害することで抗真菌作用を発揮する薬です。

このクレナフィン爪外用液は何が画期的なんでしょう?!

それは、爪という硬いタンパク質への浸透力が、今まで外用液に比べて
非常に高いということです!!
以下の図を見てください。

クレナフィン.jpg

今までの爪白癬の治療薬は
内服薬での治療ではないと効果がないことが知られています。
※実際には外用薬を処方する医師は多いですが、爪白癬の治療に対しては気休め、お守りのようなものです。

だからこそ、イトリゾール(一般名:イトラコナゾール)カプセルといった薬で
大量に服用してなんとか爪まで成分を到達させるといったイトラコナゾールパルス療法を実施
して治療をしていました。

このパルス療法の欠点は肝臓に多くの負担をかけて、また、様々な薬物との相互作用の結果
副作用の危険性が高いことでした。
(一般に、アゾール系の抗真菌薬は、薬物代謝酵素P450を阻害して、併用薬の血中濃度を上昇させます、なぜなら
真菌のラノステロールC-14脱メチル化酵素≒ヒトのP450だからです)

このように、内服薬で身体に大きな負担をかけて治療していた爪白癬を、
外用薬で治せるのはこのクレナフィン(一般名:エフィナコナゾール)が初めてなんです!

やったー!手軽で身体に負担も少なく最高じゃんー!!

と思ってみましたが、いざ薬価を確認してみると...


1 本(3.56g) 5,900 円

高い!
パルス療法と同じくらい高い!
爪白癬の治療は半年間〜1年間継続する必要があるので
一体いくらかかるのでしょうか。

まぁそれだけ厚生労働省が効き目が同等と認めた証ってことなんでしょうけど
患者さんに納得してもらうには大変でした。

結局は、爪白癬(水虫)には、ならないように予防することが一番なんだな、と思ったDoctorPGでした。

エフェドリンとプソイドエフェドリンの違い

エフェドリンプソイドエフェドリンってどう違うかご存知ですか?

エフェドリンは、生薬である麻黄に含まれているアルカロイドであることが有名ですね。

一方、プソイドエフェドリンはOTC医薬品の風邪薬や鼻炎薬に
そして、最近ではサノフィ・アベンティスから発売されているディレグラ配合錠に含まれていることが有名です。

それでは、まず構造の違いから見てみましょう。

【1】エフェドリンの構造

エフェドリン
※アンフェタミン、メタンフェタミンは覚せい剤です

【2】プソイドエフェドリンの構造

プソイドエフェドリン

似ていますね。覚せい剤にも(笑)
そもそも、"プソイド" という言葉が「似て非なる」 あるいは 「まがいものの」 を表す
接頭語 pseudo- のドイツ語から来ていますので。当然です。
つまり、この2つの化合物は化学式としては同じなのですが、
立体構造が違う、光学異性体(エナンチオマー)の関係なのです。

この微妙な立体構造の違いが薬として次のような薬効の違いを示すようになります。

【1】エフェドリン
・交感神経刺激作用を有し、血液脳関門を通過しやすいので、中枢興奮作用が強い
・血圧上昇、心拍数増加作用を示す
・β刺激作用により、気管支を拡張させるため、気管支喘息に適応がある

【2】プソイドエフェドリン
・エフェドリンに比べて、中枢興奮作用が弱い
・血圧上昇、心拍数増加の作用が弱い
・気管支拡張作用はエフェドリンと同等である
・抗炎症作用や利尿作用はエフェドリンよりも強いとされている

漢方薬で「麻黄湯」というのがありまして、
感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞などに適応があります。

麻黄湯はその名前の通り、麻黄(エフェドリン)の含有量が一番多い漢方となります。
その量は1日量でマオウとして5g、
エフェドリンに換算すると概算になりますがエフェドリンを75mg摂取することとなります。

さらに、上述のディレグラ配合錠は1錠にフェキソフェナジン30mg、プソイドエフェドリン60mgが含有されているので、
プソイドエフェドリンが1日量(4錠)で240mgとなります。

想像以上に多いですね・・・
それは、アレルギー性鼻炎にもメチャクチャ効きますよ!
鼻炎持ちの私としてはディレグラ配合錠には助けられています。

私は、以前麻黄湯とディレグラ配合錠を一緒に飲んだことがありまして、
そのときはやたらテンションが上がった気がします笑
しかし、高血圧のリスクは非常に高いため、常用してたらダメですね。

実は、エフェドリンは、その交感神経刺激作用、中枢興奮作用から
代謝を亢進させるためダイエット薬として利用されたり、勉強のときの集中力を高めるために利用されたりします。

「麻黄湯」と「ディレグラ配合錠」の組み合わせは、
おそらく、現在最もエフェドリンを摂取できる方法かと思います。

リスクは大きいので推奨はしませんが、
理論的に、入手しやすい医薬品の中ではこのコンビネーションが最強かと思います。

この2つを組み合わせて服用した場合は
心悸亢進、血圧上昇、頭痛、手指の震え(振戦)、発汗、排尿困難、不安・幻覚などなど
様々な副作用の可能性がありますのでご注意ください。

【語呂】ストロングスタチンの覚え方【ゴロ】

HMG-CoA還元酵素阻害剤。

いわゆるスタチン系薬剤には

スタンダードスタチンと

LDL-Choを下げる作用が強いストロングスタチンに分類されています。

そのストロングスタチンが以下のこの3つです。

・ロスバスタチン(クレストール錠)
・ピタバスタチン(リバロ錠)
・アトルバスタチン(リピトール錠)


さぁ、この3つを覚えるときに

みなさんに想像してもらいたいシチュエーションがあります。

「ロスにめっちゃ好みの美人がいたらどうする」?

そう、とりあえず後をつけますよね!笑

だからこれ!!

ロスピタッと後(アト)をつけるストーカー」

ロスバスタチン
ピタバスタチン
アトルバスタチン

ストロングスタチン

なかなか覚えやすくないですか?

困ったときに思い出せるヒントになれば嬉しいです手(チョキ)

【解答・解説】97回薬剤師国家試験(薬理-理論問題) -2

【問11】
解答  2/3
1 誤。ニコモールに関する記述である。コレスチラミンは、陰イオン交換樹脂であり、腸管内において胆汁酸と結合して外因性のコレステロールの吸収を阻害する。
2 正。エゼチミブは、小腸に存在するコレステロールトランスポーターを阻害して、小腸における食事性及び胆汁性コレステロールの吸収を阻害する。
3 正。プロブコールは、コレステロールの胆汁中への異化排泄促進作用のほか、LDLの酸化変性を抑制して抗動脈硬化作用を示す。
4 誤。クロフィブラートは、PPARαを活性化し、肝細胞における脂肪酸のβ酸化やω酸化を亢進し、トリグリセリド合成を抑制する。
5 誤。イコサペント酸エチルは、血清リポタンパク質に取り込まれ、リポタンパク質の代謝を促進する。

【問12】
解答  3/4
1 誤。ベラプロストに関する記述である。アルガトロバンは、トロンビンに選択的に作用し、フィブリン生成や血小板凝集の抑制作用を示す。
2 誤。ウロキナーゼは、プラスミノーゲンを加水分解して直接プラスミンを生成することにより、フィブリンを分解し、血栓及び塞栓を溶解する。
3 正。ダルテパリンは、低分子ヘパリン製剤であり、アンチトロンビンVに結合してセリンプロテアーゼの活性を抑制する。抗トロンビン作用に比べ、抗]a因子作用が強いため、副作用として出血傾向をおこしにくい。
4 正。トラネキサム酸は、プラスミンやプラスミノーゲンのリシン(リジン)結合部位に結合し、プラスミンやプラスミノーゲンがフィブリンに結合するのを阻止するため、プラスミンによるフィブリン分解を抑制する。

【問13】
解答3
1 誤。メロキシカムは、COX‐1よりCOX‐2に対して強い阻害作用を有し、胃腸障害などの副作用をおこしにくい。
2 誤。アスピリンは、COXのセリン残基をアセチル化して不可逆的に阻害するが、COX‐2への選択性はない。副作用として相対的にLT合成経路の促進によるぜん息様発作を誘発する。
3 正。ジクロフェナクは、血液脳関門を通過しにくく、インドメタシンのような中枢性副作用(前頭部痛、めまい等)をおこしにくい。
4 誤。メフェナム酸は、非選択的COX阻害薬であり、生体内で直接酵素活性を低下させる。
5 誤。セレコキシブは、選択的COX‐2阻害薬であり、心筋梗塞、脳卒中などの心血管系血栓塞栓性事象のリスクを増大させる可能性がある。

【問14】
解答2
1 誤。バンコマイシンは、ペプチドグリカンポリマーのペンタペプチドC末端のD‐Ala‐D‐Alaに結合し、細胞壁合成を阻害する。
2 正。テトラサイクリンは、細菌リボソーム30Sサブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害する。
3 誤。リファンピシンは、DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害し、結核菌の核酸合成を阻害する。
4 誤。エリスロマイシンは、細菌リボソーム50Sサブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害する。
5 誤。レボフロキサシンは、DNAジャイレースを阻害し、核酸合成を阻害する。UDPサイクルを阻害し細胞壁合成を阻害するのはホスホマイシンである。

【問15】
解答3
1 誤。ジドブジンは、細胞内でリン酸化されてジドブジン三リン酸となり、逆転写酵素を競合的に阻害し、抗HIV作用を示す。
2 誤。リトナビルは、プロテアーゼを阻害し、抗HIV作用を示す。
3 正。アシクロビルは、細胞内でリン酸化されてアシクロビル三リン酸となり、DNA依存性DNAポリメラーゼを阻害し、抗ウイルス作用を示す。
4 誤。ガンシクロビルは、細胞内でリン酸化されてガンシクロビル三リン酸となり、DNA依存性DNAポリメラーゼを阻害し、抗ウイルス作用を示す。
5 誤。オセルタミビルは、その代謝活性体がノイラミニダーゼを阻害し、ウイルスの感染細胞からの遊離を阻害し、抗インフルエンザウイルス作用を示す。

【解答・解説】97回薬剤師国家試験(薬理-理論問題) -1

【問1】
解答5
1 誤。平滑筋のGqタンパク質共役型受容体の刺激により、筋小胞体からのCa2+の遊離が促進され、平滑筋は収縮する。
2 誤。心筋のGiタンパク質共役型受容体であるムスカリン性アセチルコリンM2受容体の刺激により、細胞内cAMP濃度が低下し、K+の細胞外流出が促進されて心機能が低下する。
3 誤。血管内皮細胞のM3受容体が刺激されると、Gqタンパク質を介して一酸化窒素(NO)合成酵素が活性化され、血管平滑筋が弛緩する。
4 誤。腎臓の心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体が刺激されると、グアニル酸シクラーゼが活性化し、cGMPの合成が促進される。
5 正。脊髄のグリシン受容体が刺激されると、Cl−の透過性が亢進し、脊髄の興奮に伴う運動神経機能が抑制される。

【問2】
解答2/5
1 誤。ナファゾリンは、アドレナリンα1受容体を刺激し、鼻粘膜血管を収縮させる。
2 正。エフェドリンは、混合型交感神経興奮様薬であり、アドレナリンβ受容体直接刺激作用に加え、交感神経終末部からのノルアドレナリンの遊離促進作用も示す。
3 誤。クロニジンは、延髄血管運動中枢のアドレナリンα2受容体刺激による中枢性交感神経抑制作用を示すとともに、交感神経節後線維終末のシナプス前膜アドレナリンα2受容体刺激によるノルアドレナリン遊離抑制により、降圧作用を示す。
4 誤。ラベタロールは、アドレナリンα,β受容体遮断薬であり、アドレナリンα1受容体遮断による血管拡張及びアドレナリンβ1受容体遮断による心機能抑制により降圧作用を示す。
5 正。ブナゾシンは、選択的アドレナリンα1受容体遮断薬であり、ぶどう膜強膜流出路からの眼房水の流出を促進することにより、眼圧を低下させる。

【問3】
解答4
1 正。ジスチグミンは、可逆的コリンエステラーゼ阻害薬であり、眼内でアセチルコリン作用を増強してシュレム管を開口させ、眼房水の流出を促進する。
2 正。ベタネコールは、血漿コリンエステラーゼで分解されにくい直接型コリン作動薬であり、消化管に選択的に作用して蠕動運動を促進する。
3 正。カルバコールは、構造中にカルバモイル基を有し、真性及び偽性コリンエステラーゼによる分解を受けにくいため、アセチルコリンと比較して作用持続が長い。
4 誤。プロパンテリンは、抗コリン薬であり、膀胱平滑筋を弛緩して排尿を抑制するため、前立腺肥大症に伴う排尿障害患者には禁忌である。
5 正。ピロカルピンは、直接型コリン作動薬であり、瞳孔括約筋のムスカリン性アセチルコリンM3受容体を刺激し、瞳孔括約筋の収縮により縮瞳をおこす。

【問4】
解答4

1 誤。コカインは、交感神経終末部のアミントランスポーター阻害によりノルアドレナリンの再取り込みを抑制するため、血管収縮作用を示す。血管への吸収が遅く、他の局所麻酔薬と比較し作用持続時間は長い。
2 誤。プロカインは、エステル型の局所麻酔薬であり、皮膚・粘膜浸透力が弱く、表面麻酔以外の方法で用いられる。
3 誤。テトラカインは、非イオン型で神経細胞内に流入し、陽イオン型となって細胞膜の内側からNa+チャネルを遮断する。
4 正。オキセサゼインは、強酸性条件下でも消化管粘膜の局所麻酔作用を発揮できる薬物であり、胃・十二指腸潰瘍に伴う疼痛を緩和する。
5 誤。リドカインは、アミド型薬物であり血中エステラーゼによる分解を受けにくい。過敏症は特にエステル型で見られ、アミド型ではおこしにくい。

【問5】
解答1
1 正。亜酸化窒素は、最小肺胞内濃度(MAC)が大きい吸入麻酔薬であり、麻酔作用が弱く、酸素欠乏症をおこしやすい。
2 誤。エンフルランは、ハロタンに比べ、カテコールアミンによる心室性不整脈を誘発しにくい。
3 誤。プロポフォールは、麻酔の導入・覚せいが速やかな静脈麻酔薬であり、GABAA受容体機能を亢進し、麻酔作用を示す。
4 誤。チオペンタールは、超短時間作用型の静脈麻酔薬であり、作用が短時間で消失するのは、他の脂肪組織へ再分配されるためである。
5 誤。ケタミンは、グルタミン酸NMDA受容体を非競合的に遮断し、意識の解離状態と強い鎮痛作用を示すが、薬物乱用が問題となり、麻薬に指定されている。

【問6】
解答1/4
1 正。ドネペジルは、中枢のアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害し、脳内アセチルコリンの分解を抑制し、低下したコリン作動性神経伝達を促進する。
2 誤。セレギリンは、MAOB(B型モノアミン酸化酵素)を選択的に阻害し、ドパミン分解を阻害してドパミン量を増大させるため、レボドパの抗パーキンソン病作用を増強する。
3 誤。炭酸リチウムの作用機序はまだ完全に解明されていないが、ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転の抑制により、抗躁作用を示すと考えられている。
4 正。エダラボンは、フリーラジカルを消去し、脂質過酸化を抑制する作用により脳梗塞急性期に伴う機能障害の改善目的で用いられる。
5 誤。チザニジンは、中枢性筋弛緩薬であり、アドレナリンα2受容体刺激により脊髄多シナプス反射及び単シナプス反射を抑制し、腰痛症の筋緊張を緩和する。

【問7】
解答4
1 誤。ニフェカラントは、Vaughan Williams分類においてV群に分類され、K+チャネルを遮断し、活動電位持続時間及び有効不応期を延長させる。
2 誤。ベラパミルは、Vaughan Williams分類においてW群に分類され、Ca2+チャネルを遮断し、房室伝導速度を低下させる。
3 誤。キニジンは、Vaughan Williams分類においてTa群に分類され、Na+チャネルとK+チャネルを遮断し、活動電位持続時間を延長させる。
4 正。ソタロールは、Vaughan Williams分類においてV群に分類され、K+チャネル遮断作用のほかに、アドレナリンβ受容体遮断作用を示す。
5 誤。ベプリジルは、Vaughan Williams分類においてW群に分類されCa2+チャネルのほかNa+チャネル、K+チャネルを遮断するが、アドレナリンβ受容体遮断作用はない。

【問8】
解答5
1 正。アメジニウムは、ノルアドレナリンの神経終末への再取り込み抑制作用及びMAO(モノアミン酸化酵素)阻害によるノルアドレナリンの不活性化抑制作用により、交感神経機能を亢進させて昇圧作用を示す。
2 正。シルデナフィルは、ホスホジエステラーゼX型(PDEX)を選択的に阻害し、cGMPの不活化を抑制してcGMP濃度を上昇させることにより、肺動脈拡張作用及び陰茎海綿体弛緩作用を示すため、勃起不全及び肺動脈性肺高血圧症の治療に用いられる。
3 正。ベラプロストは、PGI2誘導体であり、血管平滑筋細胞及び血小板の細胞膜に存在するPGI2受容体(プロスタノイドIP受容体)を刺激する。その結果、Gsタンパク質の活性化を介してアデニル酸シクラーゼを活性化し、cAMP濃度を上昇させて血管拡張作用や血小板凝集抑制作用を示すため、慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善、原発性肺高血圧症の治療に用いられる。
4 正。ボセンタンは、血管収縮性ペプチドであるエンドセリンの受容体(ETA/ETB受容体)を遮断し、エンドセリン‐1(ET‐1)による血管収縮を抑制し、肺動脈性肺高血圧症の治療に用いられる。
5 誤。ファスジルは、ミオシンホスファターゼ阻害に関与するRhoキナーゼを阻害し、ミオシン軽鎖のリン酸化体を減少させて脳血管れん縮を抑制するため、くも膜下出血術後の脳血管れん縮及びこれに伴う脳虚血症状の改善目的で用いられる。

【問9】
解答  5

1 正。カルメロースは、膨張性下剤であり、腸管内で水を吸収し内容物の容積を増大して腸管運動を促進し、瀉下作用を示す。
2 正。ロペラミドは、コリン作動性神経シナプス前膜のオピオイドμ受容体を刺激し、アセチルコリン遊離抑制を介して腸管運動を抑制し、止瀉作用を示す。
3 正。メペンゾラートは、四級アンモニウム構造を有する抗コリン薬であり、下部消化管に選択的に作用して腸管運動を抑制し、止瀉作用を示す。
4 正。次硝酸ビスマスは、収斂作用をもつ止瀉薬であり、粘膜表面のタンパク質と結合し、被膜を形成して腸粘膜保護と消炎作用、防腐作用を示す。
5 誤。トリメブチンは、コリン作動性神経シナプス前膜のオピオイドμ受容体を刺激し、アセチルコリン遊離抑制を介して腸管運動を抑制し、止瀉作用を示す。

【問10】
解答  1/4
1 正。グリベンクラミドは、スルホニル尿素(SU)薬であり、SU受容体を刺激して、ATP感受性K+チャネルを遮断し、インスリン分泌を促進する。
2 誤。メトホルミンは、ビグアニド系薬であり、肝臓での糖新生抑制、末梢での糖利用促進により血糖降下作用を示す。
3 誤。ピオグリタゾンは、PPARγを刺激し、TNF‐αの産生を抑制し、アディポネクチンの産生を促進して、インスリン抵抗性を改善する。
4 正。アカルボースは、小腸粘膜上皮のα‐グルコシダーゼ、α‐アミラーゼを阻害し、多糖類の分解を可逆的に阻害することで、単糖の腸管からの吸収を遅延させる。
5 誤。ナテグリニドは、速効型インスリン分泌促進薬であり、SU構造をもたないが、SU受容体に結合し、インスリン分泌を促進する。

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