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アスピリン喘息と咳喘息


気管支喘息の亜型として有名なものには2つありまして
1)アスピリン(NSAIDs)喘息

2)咳喘息(cough variant asthma: CVA)
です。

それぞれの特徴について簡単に説明します。

アスピリン喘息

・アスピリンを含む,アスピリン様の薬効を持つ塩基性以外の酸性非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服や注射,坐剤(一般的に使用されている解熱剤はアセトアミノフェンを除きこれの場合がほとんど)の使用によって喘息発作を引き起こす病態(直後から1時間程度までの間)

・ときに意識障害を伴うほどの大発作となり死亡例もあるため,NSAIDsを投与する際には,
喘息の既往歴の確認は重要事項えある。

・前駆症状として,鼻汁・鼻閉を生じることが多く,顔面紅潮や眼結膜充血,消化器症状(腹痛・下痢など)を伴うこともある。

・喘息罹患後にアスピリン喘息を発症し,成人(喘息患者)の1割にみられ,小児に発症することは稀でる。

・重症難治例が多く,慢性鼻炎,慢性副鼻腔炎,嗅覚低下,鼻茸を合併することが多い。

・アラキドン酸の代謝酵素のシクロオキシゲナーゼ1(COX1)の阻害作用が引き金となっている。

・喘息を惹起する最終メディエーターとしてはシステニルロイコトリエンのほかにマスト細胞由来の活性物質も関与している。

・アスピリン喘息とピリンアレルギーは別の問題であり,両者を混同することの内容に注意が必要である。


咳喘息(cough variant asthma: CVA)

咳喘息の概念は,1979年にCorraoらが,喘鳴や呼吸困難を伴わない慢性咳嗽を訴え,
呼吸機能は正常だが,気道過敏性は亢進し,気管支拡張薬で咳嗽が消失した症例を
喘息の亜型としてNew Engl J Medに報告したことに由来する。

臨床像としては
・咳嗽は,就寝時・深夜あるいは早朝に悪化しやすい。(→喘息と同様)

・上気道炎,冷気,運動,喫煙,雨天などが増悪因子となる。

・喀痰はあっても少量で,喘鳴はない。

・成人例では女性に多い。

・経過中,約30%が典型的な喘息へ移行する。

・治療は咳止めは効果が少なく,気管支拡張薬・吸入ステロイド薬といった
喘息に準じた治療を行えば治療反応性は良好である。



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