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双極性障害(躁うつ病)の注意点


双極性障害(躁うつ病)は20代-30代を中心に
男女の性差なく
100人に1人がかかる病気です(2007年の論文)

現在,双極性障害の適応がある薬剤は大きく2つあります。

1つめは「気分安定薬」と呼ばれる
・炭酸リチウム
・バルプロ酸ナトリウム(VPA)
・カルバマゼピン(CBZ)
・ラモトリギン(←気分が落ち込んでいるときに処方されやすく,効果は高いが発疹がでやすいというデメリットがある,なお,テグレトールも発疹が出やすい)

2つめは「非定型抗精神病薬」と呼ばれる
・オランザピン
・アリピプラゾール(APZ)(2012年5月に適応追加となりましたキラキラ

です。

さて,双極性障害(躁うつ病)の注意点ですが・・・

実は双極性障害の病態なのに,医師が見誤って単なるうつ病と診断をしてしまった場合

薬物治療のファーストライン(第一選択薬)はパキシル,ルボックス,デプロメール,ジェイゾロフトといったSSRIとなります。

しかし双極性障害のうつ状態では,「抗うつ剤」の使用により,うつ状態から急に躁状態が出現する躁転が引き起こされることがあり,注意が必要です。

2011年の論文では,うつ病の症状で受診した患者の16%が双極性障害だったという報告がありました(n=5635人)


また双極性障害で知っておいておかなけばならないことは
治療しないとどうなるか?ということです。

双極性障害はもともと再発を繰り返しやすい病気ですが,
治療をしないままでいると「鬱」と「躁転」の間の病態が安定している寛解期が短くなってしまうことが問題となります。

この現象を急速交代化(ラピッドサイクリング)といいます。(=1年に4回以上,躁状態とうつ状態を繰り返すこと)

この現象が起こると自殺のリスクが大幅に高まることが知られています。

双極性障害の治療は「早期発見」と「早期治療」,そして「継続した服薬」が大切となってきます。

そのことを周りの人が理解してサポートすることが大事です。

症状によって社会的地位や友人など大切なものを失ってしまう病気でもあります,早めの受診を心がけましょう



(さらに双極性障害に興味がある方へ)
病態の重症度を判定するためのスコアとして
・PANSS総合スコア
・YMARS総スコア
というものがあります。ぜひ,お調べになってください。

 

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