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高尿酸血症・痛風と栄養


1.尿酸代謝
DNAやRNAなどの核酸の骨格を構成する重要な素材にはプリン環を化学構造に持つプリン体(アデニン,グアニン)があり,不要になったプリン体は肝臓で尿酸に代謝され尿中に排泄される。通常では一日約0.6gの尿酸が産生される。

2.高尿酸血症
何らかの原因で尿酸が体内で過剰となり,血中濃度が7.0mg/dL以上に増加した状態を高尿酸血症という。高尿酸血症は痛風や尿路結石症の原因となるほか,動脈硬化や心筋梗塞を誘引することも知られている。しかし,高尿酸血症だけでは自覚症状は発現しない

3.痛風
高尿酸血症の一部で急性の関節炎を生じたことのある人を痛風と呼ぶ。高尿酸血症の10%に出現すると言われており,血清尿酸値の高いほど関節炎の出現する確率は高くなる。

食事と栄養
基本的にはプリン体制限と総エネルギー制限の両方を行う。肥満者の約半数では低プリン食よりも通常の低エネルギー食に反応するからである。これらの制限によって尿酸値は比較的短期間に低下する傾向がある。プリン体の多い食品を頭に入れ,一日プリン体摂取量を200〜400mg以下にすることを目標する。

水分摂取
尿路結石防止のため,水分を十分に摂取させる。これにより尿中の尿酸濃度が低下して尿中での尿酸の析出を防ぐことができる。通常人の尿量は一日800〜1200mLだが,高尿酸血症患者や痛風患者では一日の尿量を季節を問わず2L以上にすることを理想とし,少なくとも毎日2L以上の水分を取る。尿酸は酸性の条件で溶解度か低下,すなわち結晶として析出しやすくなるため尿をアルカリ化する食品を積極的に摂取し,逆に酸性化する食品を控えることが大切である。



【ポイント】
・プリン体は核酸由来のため細胞密度の大きい内蔵(レバー,あん肝,白子,かにみそ,ウニ)などを避けるようにする。
・プリン体は野菜よりも肉類に多く,特に魚肉の赤身に多い。
・プリン体は親水性のため調理の過程で抜け出る。そのためソーセージや竹輪などの加工食品には意外とプリン体が少ない。
・肉汁や鶏がらスープには肉の形がなくてもプリン体が高濃度に含まれる。
・アルコールにもプリン体が多く含まれ,特にビールに多い。ビールは500mL以下/日にする(ビール500mLでプリン体は36.5mg),発泡酒はビールよりもプリン体が少ないことも知っておく(約半分)。またおつまみの定番の枝豆にもプリン体が多いので気をつける。
・フルクトース(清涼飲料水など)の取り過ぎも血清尿酸値に悪影響を与える。







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