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偽膜性大腸炎を引き起こすクロストリジウム・ディフィシル

クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)

抗菌薬投与中に発症した下痢便が検査対象となる・表面を十分還元しておいた、
サイクロセリン(cycloserine)とセフォキシチン(cefoxitin)とフルクトース(またはマニトール)を含む分離用培地であるCCFA寒天(またはCCMA寒天)培地を用いて、黄色い半透明ないし不透明のR型の悪臭の強い集落を目標に検査する。

紫外線照射により黄緑色の蛍光を発する集落が要注意である。
亜端在性の卵円形の芽胞を有する桿菌で、運動性があることも特徴である。

グルコース,フルクトース,マンニトールなどを発酵し・酢酸・イソ酪酸・酪酸・イソ吉草酸,吉草酸,イソカプロン酸の多種類の有機酸を産生する。

強い悪臭(馬小屋臭)の原因でもある.ゼラチン液化能,レシチナーゼ,リパーゼは陰性である。

ラテックス凝集反応を用いたC.difficileを簡単に検出できるキットがある・2種類の毒素・トキシンA(腸管毒)およびB(細胞毒)を産生する.しかし,臨床的に問題とならない毒素非産生株も存在するので,毒素の検出・確認が必要である。

毒素の検出はELISAなどを用いて行われる.PCR法により毒素遺伝子の一部のシークエンスを増幅する方法も行われる.

ヒトの消化管に生息する.1歳以下の乳児の90%,2歳では30%程度に無症状で分離される.
人工栄養児で分離率が高い.7〜14%の成人の糞便からも無症状で分離される.

これら無症状のヒトからの分離菌は毒素産生株であることも少なくない.毒素産生のC.difficilθの保菌者が抗菌薬投与を受けると・腸内の固有細菌叢の乱れに乗じてC.difficideが異常増殖し,下痢や偽膜性大腸炎を起こす・偽膜性大腸炎の90%以上に,そして抗菌薬関連下痢症の最高25%程度にC.difficile毒素産生株が関連している。

C.difficileは病院環境中からも分離され,院内感染症の原因菌としても注目されている.
C.difficileの毒素に感受性がある非保菌者が,入院が契機となりC. difficile毒素産生株を獲得し,
抗菌薬投与中に発症にいたることが知られている.

なお、 血液培養など・抗菌薬関連下痢症と無関係の分離例も少なくない。

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