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2019年09月06日
「理学療法士」って「なに?」
筋膜のお話をさせていただく前に 私が持っている免許 理学療法士という仕事についてお話します
理学療法士 医学療法士 理学療養士 マッサージ屋さん いろいろな呼ばれ方をしますが
Physical Therapist と言えば海外では通じるかと思います。
理学療法士以外にも 柔道整復師 鍼灸師(はり師・きゅう師) あん摩マッサージ指圧師 カイロプラクター 整体師など
違いが良く分からない資格 お店が日本には点在しています
日本で国家資格として認められているのは理学療法士 柔道整復師 鍼灸師 あん摩マッサージ指圧師となっています。
海外ではカイロプラクティックも国家資格として認められていますが、日本では認められていません。ですが、2014年より登録カイロプラクターという制度が開始されたようです。
アスレティックトレーナーという資格も聞いたことがある方もいるかと思いますが、こちらも日本では国家資格としては認められていません(資格を持っているとメリットはたくさんありますが)。
法律によって対象・目的・手段が決められており、理学療法士が鍼灸師の方が行っていることを治療として選択することはできません
医療保険・介護保険制度があるため 患者・利用者の方も自由にいずれかの治療を受けれるとは限りません
何かで困っている人が窓口に行って、気軽に相談できるシステムがあればどの治療がベストか提案できるのかもしれないですね
最近は理学療法士以外の治療家と関わることがありますが、問題に対してのアプローチ方法が違うなというのが第一印象でした
1965年 理学療法士及び作業療法士法制定
ここで理学療法とは、身体に障害のある者に対して、主として基本的動作能力の回復を図るために、治療体操その他の運動を行わせ、及び電気治療、温熱その他の物理的手段を加えること と述べている。
50年も前の法律なので…と言いたいところですが、現在もこの法律によって、理学療法士として医療保険・介護保険分野で仕事をしている訳です
各国によって法律が違うので アメリカでは開業している「理学療法士」もいます
日本では「理学療法士」として保険が利用できるお店を開くことは禁止されています
ややこしいですが、理学療法士の免許を持ったスタッフが「整体の店」として開業することはあります
保険が使えないので、「整体師による保険適用外の自費診療」ということになります
医師の指示のもと
日本では「予防」が重要と言われていますが…
いまだに法律では理学療法士は医師の指示のもとに、理学療法を行うことを業とする者と述べられています。
そのため、いろいろと問題になり
厚生労働省より「診療の補助」に該当しない範囲の業務を行うときは医師の指示は不要であると通知文がきました。
この文章も曖昧なように、理学療法士として仕事をするにあたっては、いろいろとグレーゾーンが増えてきました。
つまり理学療法士とは…
- 身体・精神、社会背景など目標に対して何ができて、何が足りないのか評価することができる
- 評価を生かし、目標に向かってサポートできる
理学療法は障害を予防し、病人および障がい者を社会復帰させるために働くとともに、予防医学においても活動的であり、また臨床研究も行う これは世界理学療法士連盟で言われていることです
私も「理学療法士」なので体で起きている問題の原因をみつける、今できている良いところをみつけるのを仕事にしているので、この記事を読んでくださった方で困っている方がいれば、病院でも整体でも身近の理学療法士の免許を持っている人に頼っていただければと思います。
極論、問題が解決し、良い方向に進むのであれば、何でも良いのかなとも思います