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2018年06月21日
日本の色が生まれた背景
前回のブログに引き続き
日本の伝統的な色の話をしようと思います。
今日は日本の色が生まれた背景を少し説明します。
多くの国では、
まず明るさを「白」で、
暗さを「黒」で表現し、
寒色や暖色の色が加わっていったというのが
一般的な色が生まれて派生していった経緯です。
ところが
日本が歩んだ色名の歴史はちょっと違います。
原始日本には
「赤」「黒」「青」「白」という4色が生まれました。
「赤」は「明ける」「明るい」から生まれた色、
「黒」は「暮れる」「暗い」から生まれた色です。
古代の日本人は「黒」の反対色は
「白」ではなく「赤」なのです。
「白」は「知る」「印」「顕」などが語源といわれ、
はっきりと現れるものを意味しました。
「青」は「淡い」や「漠」を語源で
広い範囲の中間色を表す言葉なのです。
英語の「blue」の原義は、
古フランス語の「bleu」(輝く)です。
日本とはだいぶ由来が違いますね。
青はこんな良質のイメージもあることから
世界でもっとも多くの人に
好まれる色といえるでしょう
世界に飛躍する日本代表には
「輝く」青になってもらいたいです。