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FX投資家心理(2)恐怖のコントロール

りらっクマ:さっきの話だけど100%の予測なんて気のせいだったかも。

トロ先生:さすがりらっクマ。FXが単なる当日の騰落の予想勝負だとすると55%の的中率があれば天文学的に口座残高が増えていくはずだからね。

りらっクマ:ウンウン

トロ先生:損切りする、しないということよりも、負けたときに「自分の意に反した取引をしてしまったから。」「損切りできなかったから」と結論付けて納得してしまい、また同じことを繰り返すほうが問題だね。

りらっクマ:そう言われてみるとまた同じ場面に遭遇したときにちゃんと損切りできるかどうか不安。

トロ先生:まあ初心者のうちは大敗の恐怖を体験した直後だけ損切りのことを考えるからね。そのためにマイナスの恐怖や予感を引き金にして「あるポイント」で都合よく損切りできたんじゃないかと錯覚してしまいます。もちろんそんなことは不可能だね。新規取引のときに「あるポイント」など存在しないのと同じ。
プロのトレーダーが一定のラインを引いて「損切り」を勧めるのはトータルリスクを減らすのが最も重要と考えているからで、トータルマイナスをトータルプラスにする効果はありません。

りらっクマ:リスク管理は重要だけど熱くなるとなかなかできないね。

トロ先生:ウンウンこんな法則ってあるでしょ。

【実験@】口座に1000万円持っているトレーダーにFX業者がキャッシュバックキャンペーンをおこないました。どちらか選べます。
A.応募者全員に100万円キャッシュバック
B.応募者に抽選で50%の人に200万円キャッシュバック

【実験A】200万円以上の含み損を出したトレーダーにFX業者が救済キャンペーンを行いました。どちらか選べます。
A.応募者全員に含み損の半額を補填
B.応募者に抽選で50%の人に含み損をなかったことに

実験@と実験Aは期待値計算でいうとほぼ同じキャンペーンですが実際にやってみると実験@はAの応募が、実験AはBの応募が集中するであろうという理論です。

りらっクマ:ハッ!それよく分かる。って自分のことじゃんorz

トロ先生:いや、みんな同じだから大丈夫。

りらっクマ:どうすれば冷静になれるのかな。

トロ先生:プロのトレーダーだってそれが出来ないからリスク管理と割り切ってラインを引いているんだね。システムトレードの導入も一法です。勝てる人ほどリスク管理をしっかりやって取引機会を減らさないことを重視しますね。

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【続編】
騰落の予想判断が途中で変わってポジションを整理するのはここで言う損切りとは違いますので念のため。

ちなみに上記法則を利用したスロット攻略法詐欺があるようですね。
ウソのスロット攻略法を3万円で売る→利用者から苦情を受けると技術が足りないせいにして誰にでも出来るウソの攻略法を30万円で売る→利用者から苦情を受けると店に対策されたと言い特別に最新機種の情報をと100万円で売る→苦情を受ける頃には電話不通


FX投資家心理(1)

りらっクマ:トロ先生!ドル円買いで大損しちゃいました。

トロ先生:それは残念だったね

りらっクマ:100円で買いを入れたら1週間で94円に下がっちゃったからね。やっぱり99円切ったときに損切りしておけばよかったなぁ。9分9厘下がると思ったんだけどどうしても損切りができなくて。

トロ先生:そか。ところでその後98円切ったときはどう思ってた?

りらっクマ:それはもう100%下がるなと。

トロ先生:へぇ。じゃあ96円切ったときは?

りらっクマ:も、もう120%下がると。思ったとおりじゃん。自分こういうことに関しては天才だなと。

トロ先生:じゃあ94円に達したときは…神ですね。

りらっクマ:ウンウン損切りさえ出来ればね。

トロ先生:100%の予言が何度も出来るのに自分が損切りできないことを予言できなかったんだね。ところで100円で買いを入れたときの予言はなんだったの?

りらっクマ:エートエートなんか適当にorz

教訓:負ける入門者が必ず言うひとりごと。「読みは当たってた。」
投資家心理(2)に続く

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