新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2016年12月04日
屋号#大阪丸その(48) (四天王寺)そのA わつか市
(四天王寺)そのA
四天王寺さんでは、恒例の毎月第一日曜にその門前で【わつか市】が行われています。
(注*7月・10月・1月以外に市がたつ。)
約90もの露店・・・食べ物あり。無添加にこだわった食品あり。手作り製品あり。骨董などもあり。
昔懐かしい(ちんどん屋)も見ることが出来る、楽しい門前市です。
見ているだけでも楽しい。
四天王寺さんの門前市。・・・歴史も古く、掘り出し物を見つけるチャンス。パリの蚤の市の日本版?!
散策がてら、自分なりの掘り出し物をぶらりと見つけに行くのもお勧めです。
玉石混合の宝の山から、自分独自のお宝(と思えるもの)を探し出すのも楽しみのひとつです。
また当日は絵本の読み聞かせなどのイベントもあり、出かける前に当日イベントなどのチェックもかかさずに。
(【四天王寺さんの わつか市】で検索されると、リアルタイムな情報入手も可能です。)
さて、私自身の【四天王寺さんの わつか市】について記しておきます。
今から約30年以上前に(まだ若い学生でした。)この四天王寺さんの門前にたつ市に友人と出かけました。
大阪の梅田や難波・心斎橋辺りとは異なり、なんともレトロな、何か懐かしいような雰囲気があり・・・それなりに友人と楽しんで市を見て回りました。
今でいうフリマ(フリーマーケット)に歴史的なレトロさを混ぜ合わせたような?感じでした。
屋台のB級グルメに(焼きそばやリンゴ飴やベビーカステラなどの屋台定番の安価で美味しいもの。)舌鼓を打ちながら、おしゃべりに花を咲かせ・・・門前市を歩き・・・。
当時は、まだまだ昭和の香りも残っていて・・・自分が幼子だったころのような雰囲気が、この市には残っていました。
色々なものが、思い思いに並んでいるのですが・・・私の目を引いたものが二つありました。
ひとつは、着物の銘仙。(めいせん:平織の絹織物=大正時代から昭和時代にかけて、当時としては、お手頃な価格と斬新なデザインで普段着として、またお洒落着として人気のあった和装【着物】)
なんともレトロな着物独特の雰囲気と着物の柄とその色彩の合わせ方に心惹かれて・・・。
しかし、中古品の着物といえど、着物は着物・・・・・ぶらりと5000円位を手にして、友人と見学がてらに寄った私のお財布では残念ながら買えませんでした。
今の時代なら、また別の値打ち=パッチワークの材料や着物の様々なリメイクの生地としても、レトロなお洒落着(着物)としても、より価値がありそうです。
額縁に入れて、自宅に飾っても良いような美しい絵柄と色彩の着物達。
買えなかった、門前市でこころ惹かれたレトロの着物・・・学生ならではの思い出のひとつです。
着物をあきらめた学生の私は、やはり、何かが欲しくなり、友人とあれこれ見て回っていました。
次に思わず、釘付けになったのは、骨董品の小皿です。
私が気に入ったのは、2種類の各5枚・一組、計10枚の小皿でした。
たぶん、昔なので、ひとつひとつ絵を描いたに違いない小皿の絵柄でした。
少しづつ、違うのです・・・絵柄が。
ひと組は、始祖鳥?不死鳥?のような文様で、もうひと組は、白地に金と黒墨で描かれた【鶴・亀】でした。
どこかの古民家から出てきたような面持ち。
このふた組(【鳥の文様】と【鶴・亀】で各5枚一組、計10枚)を私は多分?3000円位で購入したと思います。
学生の私のお財布が、思い付きで骨董品を買うには、ぎりぎりラインだったような記憶があります。
なんとなくこのふた組の小皿達は吉兆柄のように、当時学生だった私には思えたものです。
なんだか、良い掘り出し物を探し当てた気分で自宅に戻ったのを覚えています。
達成感というか?充実感というか?
帰宅後もこの小皿を眺めてみたり・・・。
実は今もこの小皿、私の手元にあります。
約30年、1枚も欠けることもなく、私と同じく大阪→東京(学校)→大阪→三重県(結婚)と、移動していったのです。
なんとなくお気に入りだったので、引っ越しの際にも机の上にあった備品として、一緒に引越しし、結果的には三都道府県を行き来しました。
【四天王寺さんの わつか市】で巡り合った不思議な縁のある骨董品でした。
個人的には、とても懐かしい想い出です。
【四天王寺さんの わつか市】は不思議な懐かしさが一杯の門前市です。
にほんブログ村
(次号に続く)