2018年03月09日

「進撃の巨人」~今だからやっておく、描く側からの話~

 第三期がまさかのNHK放送となった「進撃の巨人」
第一期放送の頃の盛り上がりが、割といい意味で続いている印象があります。

 今回は、本屋大賞に選ばれたあたりに一巻だけ読んで
今の状況は大体レベルで把握している人間が
漫画とかを趣味の範囲で書いている方面から思った話をまとめてみました。

 知識はかなり怪しいですが、雑な読み物としてお楽しみ頂ければ幸いです。
割と長めなので注意です。
 ・・

 ファンタジーはそうでなくても難しい

 最初に見たとき、描く側に立ったことのある人のほとんどは「この手段があったか」と思ったのではないでしょうか。コミティア参加した感覚としては、ファンタジーを描きたい人は沢山いるけど、読む側はお腹いっぱい、といった感じです。
 実際ファンタジーでスペースをとったことがあって、ファンタジーのスペースは、まあとかく多いこと多いこと。ゲームや巷でのファンタジー漫画を読んで、ファンタジー描きたい!って思ってしまうわけです。私も含んでです。
ところがイベントが始まってしまうと、買う側の人がほぼ全くこない。一人も列を通らないこともある。
 多分ですが、「好きな人の漫画だから買うけど、いつもはこのジャンルを読まない」場合もあるのかもしれません。二次創作で恐縮ではありますが、このカプ知らないけど、あなたの本だけは好きで読んでます!という方もいらっしゃるからです。
 話がずれましたが、それだけファンタジーは沢山登場し過ぎているのです。

 何故ファンタジーを描くのは難しいのか

 人気云々を抜きの話をします。
 まずファンタジーには必要な決めごとが多すぎるからです。
設定を考えるのはとても楽しいし、隙のない世界観を構築できる猛者もいるでしょう。
 でも多すぎる情報をどうやってまとめますか?
 これです。
 「ハーメルンのバイオリン弾き」という作品を例にしてみます。この話はざっくり説明するとひたすら北にある大魔王を倒すために旅をする勇者のお話です。ここまでであればファンタジー王道ですし、漫画にしやすいです。
 問題はここから。当然直接魔王の元にはいけないわけで、途中途中事件が発生します。そうです、事件が発生する場所(国か村か)の文化やいままでの対抗手段・理由(魔物が襲ってくる、魔物の種類や独特の地形の理由)がめちゃくちゃ必要になるわけです。

 Qでもちゃんと漫画になってるじゃない?
 Aそれは連載だからです。


 連載というのは細々に情報を出していいのです。逆に言えば無理矢理伏線を回収したり、放置して忘れることもできると。
 「ハーメル」は元々読み切りだったので「魔王のいる北に向かう、めちゃでかいバイオリンを抱えて音楽で戦う、(性格がアレな)勇者のお話」で始められました。でもこれを、趣味で続けられるならともかく、編集者に持っていこうと思って32ページ(※だいたいこれくらいで、差はあります)で読み切りを描けるか
 漫画の専門学校に通っていれば話は変わるかもしれませんが、素人がぱっと描くのは無理。ファンタジーはそういう畑です。

 進撃の巨人のすごいところ

 すごい、と思ったところ。それは前項の事情を知って思えるものはただ一つ。

 まとめる情報を壁の中に押し込めた

 これです。こうすることで世界は一気に狭くなり、曖昧な読み切り作品にはならなくなる。これを構築する世界観がすごい。
 絵の方はちょっと……に定評のある諫山先生ですが、あの画力でなければ、グロテスクな世界が印象に残る漫画で終わってしまう可能性が高かったんじゃないかな、と思います。容赦なく人が死ぬけれど、ゴミ(失礼)のように死んでいけば世界に集中が出来るのです。
それに画力は後からでも成長できるし。

 単純だなーと思ったでしょ?
 でも本当にこれ、最初に読んだとき衝撃だったのです。この手があったのかー、これなら読み切りでも強烈な世界が書き込める。

 試しに小説で書いてみましょう。あなたの世界は何文字で、主人公に出番を引き継げましたか?


 蛇足ですが、一話の前の読み切り・持ち込みの0話がついている、第一期DVD初回版は購入しました


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