ちょっとオールトの雲まで出張です

　バングラデシュの首都ダッカで、武装集団がレストランを襲撃した人質テロ事件が発生しました。
　現在のところ、日本人の犠牲者は７名とのことです。非常に憤りを感じています。今回は同業他社・私と同じ交通計画を専門とする方々が犠牲になったということもあり、私の怒りもピークになっています。





　事件の現場は、南アジアのバングラデシュの首都ダッカにある「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」というお店です。



　報道によると、「犠牲者の多くはイタリア人と日本人だった。遺体は鋭利な武器で容赦なく切られていた」ということで、治安部隊が突入する前に既に殺害されていたようです。JICAの仕事でバングラに行って、飯食っているだけで殺される。考えただけでも腹が立ち、悔し涙が出てきます。


　今回の事件に関する報道を以下に示します。






　日本人犠牲者の方々は全て都内の建設コンサルタント会社の技術者です。３つの会社は、新宿区に本社を置く「アルメックＶＰＩ」と、渋谷区に本社を置く「オリエンタルコンサルタンツグローバル」、それに、中央区に本社を置く「片平エンジニアリング・インターナショナル」だということです。海外のお仕事ですが、バングラのお仕事のように他社と共同で行うことが多いです。弊社も例外ではありません。
　いずれの技術者の方々もJICAのダッカの都市交通に関する事業に参加していて、現地で計画立案や技術指導を行うためダッカに滞在していたようです。報道によると、ダッカは人口の増加に伴って交通渋滞や大気汚染が問題となっていて、３社は道路や鉄道の整備を行う事業などに加わっていたようです。
　私も国内のお仕事ですが、上記の関連会社の方々と一緒にお仕事をする機会があります。

　蛇足ですが、以下の写真はダッカの通勤風景の写真です。





　現在、この業界では海外へのお仕事をする機会が増えてきています。よって、ダッカの人質テロが起きてもお仕事が減ることはまずない、影響はないと考えています。私が所属している会社も例外ではありません。海外事業部は人手不足で国内事業の社員も海外のお仕事をする機会が増えてきています。国内のお仕事がない（減少している）以上、海外の仕事をすることは仕方ありません。
　さらに、来たるべき南海トラフが起きたときには、復興事業を専門とする技術者を確保しておく必要があります。インフラの輸出と称して、海外のお仕事を行う理由はこのためです。
　決して自分を美化しているわけではありませんが、この業界の技術者の方々の志、他国の発展のために尽力を尽くす想いは非常に高い方が多いです。どの会社も薄給ですか・・・。
　また、今回はIS（イスラム国）が名乗る組織が関与しているようですが、このような過激派組織の脅しに屈するべきはないと考えています。このタコ助（IS）を撲滅してほしいです。しかしながら、私が「ダッカに行ってくれ！」と言われたら、正直迷ってしまいます。私も人の子ですので。迷ったあげく、「バングラに行く」という結論を出すと思います。


　犠牲になった方々へ。心より御冥福をお祈り申し上げます。
　なお、これから建設コンサルタントに入社する方へ。海外のお仕事をしたくない、国内だけの仕事をしたければ、大手の建設コンサルタント会社への就職は絶対におすすめしません。以下に示す会社で勤める際には、遅かれ早かれ海外(将来は宇宙)で仕事をすることがあると思います。

・日本工営
・パシフィックコンサルタンツ
・パスコ
・国際航業
・建設技術研究所
・応用地質
・オリエンタルコンサルタンツ
・アジア航測
・八千代エンジニヤリング
・いであ
・日水コン
・エイト日本技術開発
・ニュージェック
・大日本コンサルタント
・ＪＲ東日本コンサルタンツ
・玉野総合コンサルタント









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キーワード
ダッカ人質テロ,ホーリー・アルチザン・ベーカリー,バングラデシュ,ダッカ,人質テロ事件,アルメックＶＰＩ,オリエンタルコンサルタンツ,片平エンジニアリング,イスラム国,JICA,建設コンサルタント　参議院選挙が近づいていますが、報道によると、今回の事件をネタに政権批判をしている政党がいるようです。人の命を政治や選挙の道具に使うのは如何かと思います。