2013年01月27日
廃炉は儲からない!?
ドイツのラインスベルク原子力発電所の廃炉には、6億ユーロ(約660億円)かかったという。
これは同原発の発電事業(1966年からの25年間)で得た利益を超える。
一方、日本での原発建設には一基あたり5000億円かかる。
さらに、国策ゆえに、体育館や公民館などへの交付金や補助金やらで5000億円を見積もるとして、合計で一兆円。
ハコモノの場合、建設費の1%はキックバックされるというから、このうち、百億円は政治家やらなんやらの賄賂や裏金になるという計算になる。
自民党が原発を推進してきたのも肯ける。
ひじょうに効率がいいし、巨額ゆえにごまかしやすい。
原子力村の村人たちもおこぼれをいただくのかどうかは不明だが。
さらに、高度のテクニックを使えば、金額はさらに増えていくだろう。
着工から完成までに10年。
年間1000億円の計上。
年度末ごとに一つの工事を延期し年度を跨がらせ、同じ工程の建材などを年度ごとに二重請求することにより、二重取りできる仕組み。
2割増は可能だろうか。
会計検査院も前年の決算と見比べることはないからだ。現在も行われているかどうか定かではな
いが、警察官僚が苦心の末に裏金をつくった高度の技なので他言は控え真似しないように・・・。
ちなみに、自民党が原発を推進するのは、解体費より建設費の方が高いので儲かるからだと表明しているわけではないのであしからず。
あくまで、電力会社、ゼネコン、原子炉メーカー、および地元の発展と活性化を願っての推進事業ですので誤解なきように。
それにしても、「ちゃぶ台ひっくり返し」選挙で自民党が圧勝したのは、原発を推進してきた自民党に、福島および原発問題の尻ぬぐいをきっちりし、おとしまえをつけろ、という民意のあらわれと思えてならない。
参考: 「日本の裏金 (下) 検察・警察編」 古川 利明 第三書館
「原発のウソ」 小出裕章 扶桑社新書
「廃炉より原発維持のほうが高コスト」
http://nikkan-spa.jp/373329
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投稿者:海風海太郎(俗称・ようじイルカ)|06:10|原発
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