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2014年10月01日

コオロギと鈴虫が奏でる鎮魂歌

ミーン、ミーンと鳴いていたアブラゼミが

ツクツクホーシのヒグラシに変わり

夏と秋は行きつ戻りつもつれながら確かな境目を決めるのは

やや困難な日々が続いていましたが、

辺りが薄暗くなるとコオロギや鈴虫の音が時に騒がしく時に心地よく聞こえて

やがて秋の気配を強く感じました。



春を淡いピンクで染めて

夏の日照りにやさしい木陰をつくり

秋の彩を表現し始めた桜の木葉が落葉の季節にはまだ早いのに

一枚、また一枚と風に舞いました。



太陽は力強く照っているけれど体をジリジリと焼くほどではなく

風は体にまとわりつくような夏の蒸し返すほどの空気と違って、

サラサラと流れて秋が匂いました。



近くの雑木林からモズが縄張りを主張しているらしく

金木犀の香りが辺りを染め漂っている空気を伝って

その鳴き声が聞こえてきました。



御嶽山も一足早く秋が訪れたようで

紅く色づいた山は登山者で賑わっていました。

山の神は無慈悲にも雨のごとく噴石を降らせて

一瞬のうちに辺りを地獄絵と化しました。



陽の落ちたほの暗い庭の植え込みの静寂のなかに

コオロギと鈴虫が奏でる鎮魂歌が窓越しに響いています。








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