2017年06月25日

京大総長・山極壽一先生の講演会に行ってきました

PIC_0006.JPG

2週間ほど前、街角で偶然、下記のポスターを目にしました。

http://www6.ueda.ne.jp/~ueda6rc/pdf/20th_anniversary_seminar_20170625.pdf

当方は無学モノ。京大総長なんて雲の上の人です。ポスターを見た瞬間には、こんな田舎にえらい立派な先生が来るんだな〜、そういえばJASRACに因縁つけられてるニュースみたな〜、くらい。ところが、ポスター見ていたら、この先生、どこかで見た記憶がある。ゴリラの研究って、どこかで聞いた憶えある・・・

もしや!と思い、帰宅後、押入れから古雑誌を引っ張り出し確認しました(押し入れに雑な書棚のようなスペースがあります)。
やはり、あの先生でした。

PIC_0012.JPG
PIC_0013.JPG

新潮 2014年 10月号 [雑誌] | |本 | 通販 | Amazon


具体的な内容はほぼ忘れていたのですが、すんごい面白い対談だったという、強烈なインパクトは脳に刻まれていました。ゴリラ研究から人間・社会を考察した対談。特に「戦争は火ではなく、言葉から生まれた」という点は鮮明に残っていました。そして今回、読み直してみたところ、本当に面白い!

当方、あまりTV観ません。知人に訊いてみたところ、結構TVにも出ていらっしゃる先生なんですってね。有名人!
というわけで、せっかくの機会、事前に申し込んでおきました。
そして本日、講演会当日。

PIC_0002.JPG
(開演前会場)

著名人とはいえ、田舎だし、大きな宣伝してる風でもないし、失礼ながらそんなに人は来ないんじゃないかと思っていたところ、入り口で整理券配布。ほぼ満席状態で、指定席でした。

実はこの会場、いつだったか、とある親戚のおじちゃんに、民謡の発表会あるからビデオ撮影してくれと頼まれ行った会場。特別広くもないし、その時は民謡の大会ということもあり、田舎ののんびりしたホールという感じでした。そんな印象しかなかったため、よし!動画撮ってきてコレクションしておこう!と、三脚まで用意して行ったのですが、とてもそんな雰囲気じゃない^^; 主催者のカメラは入っていましたが、並んで撮ってもいいですか?なんて、とても訊けない。なんか、市長さんまで来てたし。

こんなこともあろうかと、録音機能付きのMP3プレーヤーも持参して行きました。開演前、司会のお美しいお姉様が美しい声でおっしゃいました。「公演中の写真・ビデオ撮影・録音等は禁止となっております」。

・・・・・

恥かしながら、講演会なんてほとんど足を運んだ経験がなく、知りませなんだ。考えてみれば、というか考えるまでもなく、そりゃそうですわね。コンサートと同じ。断腸の思いでMP3プレーヤー、電源切ってバッグの中にそっとしまいました。
(結論から申しますと、こんなこともあろうかと、手の平サイズのメモ帳も持参していました。メモ帳大活躍!20ページほどノートとってきました)

山極先生の講演、本当に面白かったです。約2時間、至福のひと時。

最も印象に残ったのは、今の日本社会はサル化しているのではないかという点。

ゴリラの社会では強い者が食事を分配し家族を形成、シルバーバックの父親が子を育てる。オスの背中が子供達の保育園のようになり、子供達がケンカをすれば、仕掛けた方を叱るそうです。対してサルは、強者のボスが絶対者。食料を分け与えたりはしない。効率的ではあるけれど、共感はない。人間社会が子育ての経済化、優劣社会、共同能力減退などにより、ゴリラよりサルの社会に近くなっているのではないか、というお話でした。

この他、人間は白目があることによりコミュニケーション能力が進化した話、新潮でも語られていた小さく生んで大きく育てる性質、男女の成長の差(思春期スパート)、家族と集団、同調-共感-音楽、グローバル社会に対して社会資本を取り戻す必要性など、とにかく盛りだくさんでした。最後の質問コーナーでも、戦後の農業の工業化により生産性は高まったが、コミュニティが失われてしまったというお話まで、濃密な2時間でした。
(ざっくり箇条書きにしただけなので、正確な詳細は山極先生の論文・著書等でご確認下さい)

ホールの外で書店さんによる、山極先生の著書販売も行われていました。多分販売あると思い、もともと買う予定で行っていましたが、購入者は講演後にサインしてもらえるという嬉しい特典付き!普段は本屋=ブックオフの私も、講演前に2冊買っておきました。講演後、山極先生が目の前に!体だけでなく、手も大きな先生。緊張しながらお礼を申し上げ、サイン頂いて参りました。

PIC_0007.JPG
PIC_0016.JPG

Amazon.co.jp: 山極壽一: 本


そうそう、最初に山極勝三郎博士のご親戚というお話をされていてびっくりしました。
不思議なご縁。

劇場用映画|うさぎ追いし − 山極勝三郎物語 −|ホーム
山極勝三郎 - Wikipedia


学者の世界は百鬼夜行、権謀術策、猜疑嫉妬渦巻く世界、というのを学生時代に見て来た経験から、京大で総長にまでなる人って、どんな方だろうかと、正直、おっかなびっくりな面がありました。けれども、講演内容は抜群に面白いし、話し方も分かりやすく丁寧。尊大な印象は全くなし。何より、政治家の臭いが全然してこない人でした。講演を聴講しただけの勝手な印象ですが、本当に研究が好きで、それを社会に役立てたい、伝えたいという熱意が伝わってくるような方でした。

質問コーナーで、ストレートにその種の不粋な質問をした初老?の御仁がいました(会場ややヒキ)。山極先生は場を和ます感じで、学者の世界でもゴリラ研究が役立ってる、相手を尊重して対面する、ゴリラだけでなく世界の色々な人と会ってきたことで得たコミュニケーションが役に立っている、というお話をされていました。う〜ん、凄い!

おかげさまで、とても有意義な日曜日を過ごせました。
山極壽一先生、ありがとうございました!
ぜひまたのお越しをお待ちしております!




ご訪問ありがとうございます。ブログランキングに参加しています。応援お願いします
♪.*。(*^▽^*)ょろ♪
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
プロフィール
NONAMEさんの画像
NONAME
田舎在住。無党派、無宗教、どうにか生きている自営業。好きな言葉は「たゆたえども沈まず」。 twitterやってます
NO NAME@NONAME19XX
YouTubeに野良ネコや野鳥の動画アップしてます。特に面白くもありませんが観て頂けると嬉しいです。NO NAME YouTube
プロフィール
最新記事
検索
カテゴリアーカイブ
ブログポリシー ※当ブログ上に掲載されるすべての記事・画像・動画の無断転載を禁じます。原則としてリンクフリーですが、公序良俗に反するなど当ブログの名誉及び品位を損ねる場合、またフレームリンクなど外部サイトの一部とみなされる場合などはお断りします。 ※当ブログから他社、他機関様にリンクをしています。この場合において当ブログはリンク先の記事等を保証するものではありません。 ※各サイト様のリンクポリシーを確認の上、ニュース記事等にリンクを貼らせて頂いております。名誉を毀損したり事業を害する意図はございません。万が一問題がございましたら上部プロフィール欄のE-mailアドレスまでご連絡をお願い致します。該当部分を即刻削除します。