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2018年05月20日

ドル外貨建て終身保険

ドル外貨建て賞金終身保険について勧誘されて相談を受けましたので解説します。

金利最低保障3%のメットライフの勧誘があったそうです。
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月2万円の10年払込、外貨建て終身保険

その名も
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ドルスマート賞金

毎回なんてセンスのないネーミングセンスなんだということは、さておいて解説したいとおもいます。

高い金利は魅力的ですが、
気をつけなくてはならないのは、

○為替リスクがある

○為替手数料がかかる

○途中解約リスクがある(保険特有のリスク)

○保険会社倒産リスク

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パンフレットや、ホームページに申し訳無さ程度に記載がありますが、ここを理解されている方がどれくらいいるでしょうか?

少なくともここをきちんと理解した上で、契約した方がいいでしょう。

以下に詳しく説明します。

では、最低保障の3%で積み立てた場合どのくらいドルが返戻されるでしょうか?

仮にずっと\110/$(1ドル110円)ずっと積み立てた場合、金利3%で$25,002になります。

比較として、10年間月2万円積み立てると240万なので
その240万を使って\110/$で購入するお$21,818になります。$3,184増えることになります。
(これは年金終価係数を使えば計算できます。)

ドルだとピンとこないかもしれませんが、

なんだ!最低保障の3%だけでも、日本の預金口座に預けているよりめちゃくちゃ得じゃないか!
むしろ、定期預金よりもかなり得じゃん!

と、思われるかもしれません。

しかしそこに落とし穴があるのです。

○為替リスク
これがリスクの中で1番難しいです。
しかも、なかなか先が読めません。
ようは、1番コントロールしようが無いリスクなのです。
2018年5月19日の段階で$1買うのに必要なお金が、\110になっています。

それを10年後の為替相場がどうなってるか、予想しなければなりません。

円安になっていれば利益がでることになります。
なぜか?
\円がお金、スーパーのキャベツが賞金ドルだとするとキャベツが、一個100円の時にキャベツを1000円で10個購入しました。
円安(円の価値が下がる。つまり、相対的にキャベツの値段があがります。)となると、キャベツの値段が200円になります。
では、そのときに、キャベツを10個売却すると2000円で売れることになります。
なので、円安、ドル高になると儲かるのです。

ならいいじゃないか!

と思われるかもしれません。

しかし、逆もあり得るのです。

1個100円のキャベツを1000円で10個購入しました。
円高(円の価値が上がる。つまり、キャベツを安く買えるようになります。)になると、キャベツが1個50円になります。10個売却しても、500円にしかならず、損してしまいます。

以上から、購入する時は円高で積み立てて、売却するときは、円安になることが、利益を上げる条件になってきます。

では、過去10年2008年から2018年まで円がどのように推移したのでしょうか?

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2011年3月円は\75/$になりました。
震災後です。
普通震災は、円安に走りますが、海外からの援助や、それを見越して利益を上げようという思惑により一時的に円高になります。

そのご、2008年、リーマンショック
ドルの信用の低下
2015年アベノミクス
量的緩和による円安への政府介入
で\123/$と円安になっております。

つまり、
2008年から、2018年の10年間の為替の変動の範囲は\75/$〜\123/$となっています。

ちなみに積み立ての間\110/$で、保険満了日に為替が変動したと仮定します。

\120/$なら、300万(+60万)
\110/$なら、275万(+35万)
\100/$なら、250万(+10万)
\90/$なら、225万(-15万)
\80/$なら、200万(-40万)
になります。

つまり、-40万から+60万のリスク(不安定性)があるのです。

また、購入時(積立時)も価格の変動がありますので、現実には、このようになりません。

結論としては、
積み立て時は円高で、解約時は円安であると得であり、
積み立て時は円安で、解約時は円高になると損をするということになります。


○為替手数料リスク
$1を\円に戻すときに、為替手数料がかかります。
手数料は、それぞれ違いますが、$1につき、50銭(0.5円)ぐらいかかります。

先ほども記載したとおり、
仮にずっと\110/$(1ドル110円)ずっと積み立てた場合、金利3%で$25,002になります。
これを$1あたり、\0.5の為替手数料を払って日本円に戻すとすると、\12,501の手数料がかかることになります。
積み立てた金額に対しては小さい金額ですが、為替リスクによって損が出た後にさらにこの金額が引かれるとなるとたまったもんじゃありません。
実質0.5%少なくなるということです。

先ほどのシミュレーションでいうと、

\120/$なら、300万(+60万)
→299万(年利回り4.8%)
\110/$なら、275万(+35万)
→274万(年利回り3%)
\100/$なら、250万(+10万)
→244万8千(年利回り0.8%)
\90/$なら、225万(-15万)
→224万(年利回り-1.5%)
\80/$なら、200万(-40万)
→199万(年利回り-)
になります。

○途中解約リスク

ずっと10年間月2万円払い込まなければならないという契約になります。
途中でどんな事情があろうと、支払わないと損をする可能性があるのです。
たとえば若い女性であれば、結婚して子供の出産の場合、子供を保育園に預けられなかったなど、働けない期間にも支払いは必要です。
配偶者の方に負担をかけることになります。
また、男性でも、同じです。
仕事を辞めたり、病気や怪我などで収入がなくなった場合でも支払いを続けないといけません。
本来リスクに対するヘッジであるはずの保険にリスクがあったとき苦しめられることになります。
貯蓄型保険はすべてこのリスクがあると思っております。
金額を下げれば良いんだよ!と保険会社の営業は説明しますが、金額を下げた場合最初の条件より、悪くなることもあります。

ということです。

以上のことから、上の3つの大きなリスクにより、元本割れする可能性がある金融商品であると理解してください。

posted by doppelar at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 保険
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