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2012年04月28日
やはりガラクタ?
前回、ガラクタって売れるモノなのかと言うことでヒョットするとと思って家の中の不要なモノをとりあえず見てみましたが売れそうには思えないモノでチョット難しい様なモノばかりでした。

ボールペンの類がありましたが展示会などに行った折にもらったものだと思いますが、どこにでもある様なモノで売れるものではないでしょう。

ある意味で逆に売れそうなモノは売りたくないことからすると売れそうなモノが出て来るわけがないのが当然なのかも知れませんが、どうもブログのテーマとするのは難しい感じがしています。

まぁーしばらくは何かブログに書いてみれば面白そうなネタを考えてみます。

ただ、お宝モノについては価値があるかどうかは別にして私の持っているものの中にあるのですが今は売るようなことは考えていませんが、この種の記事は適宜に取り上げていくつもりにしています。



Posted by ゼットキ at 12:31 | この記事のURL
2012年04月23日
次のテーマを何にするか?
司馬遼太郎の「俄」読ませどころは一応前回で一区切りとしましたので次のテーマを何にするか、まだ何も決めていません。

以前は株式投資を考えていましたが、やはり元手がそれなりに必要なことを思えば私には少し無理なテーマの様に思います、また競馬についても予想は一切しないやり方なのでブログに書くようなものでもありません。

ただ、以前から家の中にあるガラクタヒョットするとお宝になるものがあるのではということに関心がありましたので家のガラクタや私がお宝とおもっているものについて書いてみようかな、と思っています。

まぁーこれから面白いガラクタをネタに出来ればと考えていますが上手く売れて多少ともお金になればブログのテーマとして定着していくかも知れません。



Posted by ゼットキ at 16:50 | この記事のURL
2012年04月17日
「俄」 読ませどころ 万吉と小春の床入り
前回は万吉と小春の祝言で固めの杯を交わした場面ですが、万吉の言った
「めっさとおれに惚れるな」と言う言葉に当惑する小春を傍目に今回は床入りの場面となります。

以下、司馬遼太郎「俄」より

「深いのはいかん」情愛の深いのは、である。
「サラサラと行け。
万事、水が浅瀬をながれるがごとくさらさらと人の世を過ぎてゆく。そいつで行ってもらいたい。
淀みの水のようなおなごは、わいはきらいや」

「さあ」小春は、くびをひねっている。
どうもこの花婿のいうことは片言でよくわからない。

「要するにやな」万吉はいった。
「わいは極道屋という稼業がら、いつ死ぬかわからん。あすにも、すぱっと」
頸を煙管でたたいた。
「飛ぶかもしれん。そのとき、わしを偲(しの)んで泣きくさる奴が、この世で一人でも居たらかなわん。ぞっとする」
「ぞっと」小春は、ぼう然とした。

「そやがな。そういうときは、万吉めも死にくさったかとさらさら笑い、あくる日からけろっと忘れてくれるような嫁がええ」
(やっぱり、怪態なお人や)
小春は万吉をじっとみている。
どう理解しようにも理解しようのない人物であるようだった。

「ほなら、寝ヨか」
万吉は立ちあがって押し入れをあけ、どんどんふとんをおろしはじめた。
「あの、私が敷きます」「よし、手伝え」
万吉はくるくる身を動かしてふとんを敷いていたが、
小春はふと、「お客が、来やはれんやろか」と、心配そうにいった。

「案じるな」万吉は、いった。
「みなに、きょうは婚礼やさかい来るな、と言うてある。来さらすもんかい」
「あのう」小春は、心細くなってきた。
「世間の婚礼言うたら、こんなものでっしゃろか」「ちがうやろな」

万吉はふとんを敷きおわると、帯を解き、着物をぬぎ、襦袢をぬぎ、しまいには下帯までとって枕もとに立ちはだかった。
「お前はんも、すっ裸になれ。
いやさ、なにも好色(いんじゃら)で言うてるのやあらへん。
裸一貫でこの世にたったいま生まれたのがわいらや」

(かなわん)と小春は思ったが、ぬがぬとどられそうな気がして、あわてて裸になった。
「立て」万吉はいった。
「ええ体、しとる」小春はそういわれると、生娘のように羞しくなった。
「死ぬまで、よろしゅう頼ンまっせ」
万吉はぺこりと頭をさげると、勢いよくふとんのなかにわが身をほうりこんだ。


以上は「俄」文中の一節でした。

万吉と小春が夫婦になったところで、この「俄」の読ませどころ紹介をとりあえず区切りとさせていただきます。

この後は特に予定しているものはありませんが、「俄」読ませどころの続きについては再開するかも知れませんが今回で一区切りとさせていただきます

ありがとうございました。

次回はまだ何も決めていません。

とりあえず良ければバナークリック出来ればお願いします。




Posted by ゼットキ at 01:05 | この記事のURL
2012年04月11日
「俄」 読ませどころ 万吉と小春の祝言
前回は万吉が小春の待つ新居に帰ってきて小春の水打ちに惚れ直した件でしたが今回はいよいよ祝言をあげる場面です。

以下、司馬遼太郎「俄」より

(怪態・けったいなお人やな)
小春は、階下で襟もとをかきあわせ、手鏡をとって顔を映してみた。
(これがいまから婚礼をしようという顔やろか)
なにしろたったいままで水打ちをしていた顔だから白粉も剥げてしまっている。
しかし花婿が二階で待っているのだ。
そんな悠長な時間はとれまい。

(このままで行こう)
それにしても来会者がひとりもいない婚礼が世間にあるのだろうか。
(極道屋のしきたりやろか。それともあの人の新工夫やろか)

酒と酒器をととのえて階段をのぼってゆくと、粗末な床の間の前に花婿の万吉が銀煙管をくわえてすわっている。
小春が下座にまわると、「ならべ」といった。
もっともなことだった。
たいていの婚礼では花嫁と花婿は同じ方角にならんでいる。

小春は、ならんだ。
「………」万吉は、むずかしい顔つきで天井を見あげたままだまっていた。
カリカリと異様な音がするのは、煙管を噛む音だろう。
「どうおしやしたの?」「考えている」「なにを」「はじめの文句をや」
といってしきりに苦しんでいる様子だったがやがて思い出したらしく、

「……高砂やア」という言葉からはじまる謡曲の一節を謡(うた)いだした。
「この浦舟に帆をあげて……」
と意外にいい声でつづいてゆく。
この男は月下氷人(なこうど)の役も兼ねているつもりなのであろう。

やがてそれがおわると、万吉は真面目くさった顔つきで銚子をとりあげ、猪口を小春にもたせて冷酒をついだ。
小春が、飲んだ。
「こんどは、わいの番や」と万吉は猪口をとりあげ小春に注がせた。
「飲むでえ」掛け口もろとも飲みほしたのは、祝言の感激でそう叫んだのか、下戸だから気合もろとも飲まざるをえなかったのか、どちらかはわからない。
「終った」と、猪口を畳の上に置いた。

「これで夫婦(みょうと)の固めの杯はおわった。おもえは酌婦、おれは極道屋、どうせ人並みの渡世ではない。となれば人並みの婚礼をやるのも阿呆くさい。
せやさかい、おれとお前だけの祝言にした。末長うたのむ」
「こちらこそ、よろしくお頼(たの)もうします」
「引き受けた」万吉は、うなずいた。

「ところでこれから床入りをする。それまでにいうべきことがある」
「どんな?」「めっさと(滅多に)おれに惚れるな」
「そんなこと」小春は当惑した。


以上は「俄」文中の一節でした。

万吉と小春の床入りの前の万吉の言葉はどういうことでしょうか、次回をお待ち下さい。

さてバナーの方もよろしくお願いします。




Posted by ゼットキ at 15:09 | この記事のURL
2012年04月09日
「俄」 読ませどころ 万吉、小春の待つ新居に
前回は天誅組の大坂での出来事についての件でしたが今回は漸く万吉も家に帰れるようになって小春の待つ新居に戻る場面です。

以下、司馬遼太郎「俄」より

それから十日ほど経った朝、小春がすそをからげて表で水打ちをしていると、背後の屋内で物音がした。
(ねずみかな)と思ったが、水を打ち切ってしまわないと気がすまない。
小春は柄杓(ひしゃく)を、短切に動かすと、虚空に飛んだ水が扇状にひらく。
それが空中で粒のこまやかなしぶきになり、ゆるやかにおちて軽塵をおさえてゆく。

やがて屋内に入ると、台所でめしを食っている小男がいる。
その背は万吉に相違ない。
小春があわててすそをおろそうとすると、万吉がふりむき、「一段落ついた」
とめしを噛みながらいった。
仕事が片づいてやっと帰宅できた、という意味だろう。

「よう待った」ともいってくれない。
こんな奇妙な花婿があるだろうか。
「いつ、お帰りになったのです」「いま」「どこから」「表から」
小春が水を打っているすきに、この男はすらりと入りこんでしまったのにちがいない。

「うまい水打ちや」万吉は、妙なところに感心した。
じつのところ、小春の水の打ちっぷりの小気味よさに、万吉は惚れなおした、といっていい。
「手を見せてくれ」万吉はだしぬけにいったが、小春はそんな万吉に馴れはじめている。
そっと左手をさしのばすと、万吉はめしを掻きこみながら「ふむ」不愛想に見つめている。

小春の手は、顔の浅黒さにくらべて奇妙に白く小さく、一本一本の指が桑の小枝のようにしなやかである。
(この手が、あんな働きをするのか)万吉はうれしくなってくるとますます面つきが不愛想になる。

万吉という男は、身ごなしの小気味いい女に情念を覚えるたちだ。
(おれの目にまちがいはなかったなあ)とおもうとうれしくなって、ますます飯を掻きこみはじめた。
「もうよろしいですか」小春は、手がだるくなっている。
「懶(だる)いか」「うん」「もうちょっとそのままにしていてくれ」

言いおわると万吉はがぶりと小春の掌のはしに噛みついた。
(ふあっ)と、小春は飛びあがりそうになった。
「旨かった」万吉は、歯を離した。
小春の掌にめし粒がのこっている。
万吉は茶わんを置き、「そろそろ祝言をしようか」
立ちあがって表の錠をおろした。
まだ朝っぱらなのである。
「小春、そこの酒をもって二階へ来い」
声だけが残って万吉の身はもう階段に片足をかけている。


以上は「俄」文中の一節でした。

万吉と小春の祝言とはどんなものでしょうか、次回をお待ち下さい。



Posted by ゼットキ at 13:36 | この記事のURL
2012年04月04日
「俄」 読ませどころ 天誅組、川を通る
前回は船番所で取り込みごとがあるということでしたが、それは天誅組の一団が安治川を通って大坂に入ったことでしたが今回もこの続きです。

以下、司馬遼太郎「俄」より

この天誅組の連中はすでに討幕の先鋒たることを決意しのちに大和では幕府の五条代官所を襲って代官鈴木源内の首を刎ねているから、このとき船番所などはなにほどとも思っていなかったのであろう。

「わしはたしかに加藤清正である。無礼があるとゆるさんぞ」
と、しゃあっと剣を鞘走らせて虚空にかざしたから船番所の同心三人は仰天し、書役もろとも逃げ散ってしまった。

あとに残ったのは、町人体に作っている万吉ひとりである。
「なんだおまえは」
「明石屋万吉と申します」万吉は、浪士たちを見ず、そっぽをむいて答えた。
「何者だ」「このあたりでばくち場を開帳しているおかしな奴で」
「おかしな奴か」浪士たちも拍子ぬけがし、
そのまま船にもどって漕ぎくだって行った。

(幕府もあかんなあ)としみじみ思いつつ、海へ漕ぎくだってゆく船をながめた。
そんなことがあって、この翌日から大坂中の警戒がきびしくなり、万吉なども昼夜をとわず市中巡察をやらざるをえなくなった。

このため、せっかく小春を新居にむかえながら、まだ家にも帰れぬ状態でいる。

日がたつにつれて、あの浪士団の大坂での挙動が、はっきりしてきた。
かれらは大坂の古道具屋で、槍、甲冑、鎖帷子(くさりかたびら)などを買いととのえて行ったのだという。

心斎橋に、秋葉屋という古道具屋がある。
その店へ、その日の朝、小柄な浪士がぶらり入ってきて、
「兜をみせてくれ」といった。
土佐なまりがつよく、粗服をまといどうみても風采のあがらぬ田舎侍である。
が、存外温厚で、よくよくみると長者の風がある。
あとでわかったことだが、これが天誅組の首領のひとり土州浪士吉村寅太郎だった。

「どの程度の兜をご所望で」と、道具屋が、相手の胸算用をきいた。
どうせ大した買い物はできまいとみたのである。
「あの店さきにかざってある兜がほしい」と浪士がいったから、亭主も内心おかしくなった。
百両の値をつけている兜である。

(この田舎侍をおちょくってやれ)と思い、この兜は明珍(みょうちん)の名作でございます、もしこれが斬れたら、おなぐさみでございます、といった。
「そうか」吉村には据物斬りの心得がある。
大刀をふりかざし、気合もろとも、天辺(てっぺん)から錣(しころ)まで真二つに斬りさげてしまった。

そんな事件を、かれらは大坂の町に残して去っている。


以上は「俄」文中の一節でした。

万吉は小春のもとにいつ帰って来るのでしょう、次回をお待ち下さい。



Posted by ゼットキ at 00:28 | この記事のURL