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2017年03月19日
親友同士のやりとり
伊藤肇の「喜怒哀楽の人間学」を幕賓の人間学ということで魏の文候の幕賓だった李克が、文候から宰相を決めるに際して魏成(ぎせい)と翟璜(てっこう)の二人の候補者のどちらにするか迷ったあげく幕賓の李克に下問しますが、李克は文候みずからが決断すべき、として宰相たるの五つの条件を挙げます。
今回は、この続きです。

以下、伊藤肇の「喜怒哀楽の人間学」より

幕賓、李克は「この五つのメルクマールから判断すれば、どちらを宰相とすべきかは明々白々でござろう」といい「なお、文候が師礼をもって接しておられる子夏、田子方、段干木の三人の学者は魏成が推せんした人物でございましたネ」とつけ加えた。

文候は「なるほど、決心がつき申した」といって、魏成を宰相に挙げた。
一方、文候の前を退出した李克は、その足で翟璜の邸へたちよった。
李克と翟璜とは親友である。

だから、翟璜がざっくばらんにきいた。
「宰相人事の件について、君に下問があったとかきいたが、一体、誰にきまりそうかね」
「まず、魏成子というところだろう」

親友、李克は当然、自分を推してくれたと思いこんでいたのに、意外な答が冷然と返ってきたので気色ばんだ
翟璜が「王者を補佐する重要任務の一つは、よき人材を推挙することにある。その点からすれば、兵法家の呉子を西部国境地帯の司令官に推したのは、この私だ。また、主君が東部国境の守りを案じておられるとき、能吏の西門豹(せいもんびょう)を同地の県知事に推したのもこの私だ。それに中山の攻略に楽羊(がくよう)を推して、これを成功せしめ、しかも、その占領統治に学兄を推したのも、この私だ。まだある。公子の侍従長に屈候鮒を推したのも私だった。それが何故、私が魏成どのに劣るというのか」

とつめよると、李克は静かな口調でたしなめた。

「翟璜よ、まさか、お前は、仲間を集め、派閥をつくって、その圧力で宰相の地位を狙うのではないだろうな。たしかに文候は『魏成と翟璜とどちらが宰相として適任か』と下問された。わしは『御自身で決定されるよう』進言し、ただ、宰相たるの資格をきめる五つの基準を申しあげたまでのことだ。だが、その基準を適用すれば、当然、魏成が任命されることになろう」

今回は以上です

李克が挙げた宰相たるの五つの条件とは何だったのか、よければ前々回、前回をもう一度読み返しながら李克になったつもりで宰相を魏成と翟璜のどちらにするか考えてみるのもいいのではないでしょうか。