2014年01月03日
人類の穏やかな黄昏を描いた本
昨日は 『人類は衰退しました』 というラノベを紹介した。
その題名の通り、人類の衰退を描いた本である。
それで、今日は衰退つながりということで 『人類は衰退しました』 と同じように、人類の穏やかな黄昏を描いたマンガを紹介しようと思う。
『ヨコハマ買い出し紀行』 というマンガである。
海面の上昇によって文明が衰退しつつある世界。
そのような世界で、主人の帰りを待ちながら喫茶店を経営するロボットのお話である。
主人公のロボットが喫茶店で使うためのコーヒー豆を買いに行ったりだとか、
近所の人やらロボットのお仲間やらが主人公を訪ねてきたりだとか、
そういうどうということのない日常を描いており、人類の黄昏を描いてはいても、悲愴感はない。
ゆるい時間が流れていくのみである。
それでも、子供の数が少なくなったこととか、
人類を見守る、あるいは看取るものとしてのロボットの存在とか、
ちょっとしたことがさりげなく、本当にさりげなく作中に示される。
描かれている内容に大げさな描写はまったく無いのに、
それでも、本当に穏やかな人類の黄昏をみていると、
文明の意味ってなんだろうとかそんなことを考えてしまう。
間口は広く奥行きは深い、名作だと言える。
とてもオススメである。
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