2013年11月29日
ゴのつくアレ視点の小説
今日の記事のタイトルからお分かりかも知れないが、今日紹介する小説は、ゴキブリが主人公のゴキブリ視点の小説である。
人外主人公ものとしてはとても珍しいかもしれない。
この作品は、主人公たるゴキブリが人間を観察するという形式で書かれている。
作品の前半においては、眼科医なのに船医になってしまった男にくっついて観察し、
作品の後半においては、売れない小説家にくっついて観察する、
という構成になっている。
この小説を読んでいると、登場人物のなんてことのないおしゃべりをゴキブリの視点から盗み聞きすることができるのである。
新作のSF小説に登場させる怪獣はなにがいいかと、前半の主人公たる眼科医と後半の主人公たる売れない小説家が討論しているシーンとか、
後半の主人公がちり紙に鼻毛を植え込んでいるところを奥さんに見つかって非難されるシーンとか、
自分だけじゃなく、みんなそれぞれにくだらないことを考えて生きてるんだなあと、ほっとさせられる小説である。
作者は、どくとるマンボウ航海記などのユーモアエッセイで有名な北杜夫さんであり、これも非常に楽しく笑いながら読める非常に良質のユーモアあふれる作品である。
読むのに努力はいらないと思う。
とてもオススメである。
人外主人公ものとしてはとても珍しいかもしれない。
この作品は、主人公たるゴキブリが人間を観察するという形式で書かれている。
作品の前半においては、眼科医なのに船医になってしまった男にくっついて観察し、
作品の後半においては、売れない小説家にくっついて観察する、
という構成になっている。
この小説を読んでいると、登場人物のなんてことのないおしゃべりをゴキブリの視点から盗み聞きすることができるのである。
新作のSF小説に登場させる怪獣はなにがいいかと、前半の主人公たる眼科医と後半の主人公たる売れない小説家が討論しているシーンとか、
後半の主人公がちり紙に鼻毛を植え込んでいるところを奥さんに見つかって非難されるシーンとか、
自分だけじゃなく、みんなそれぞれにくだらないことを考えて生きてるんだなあと、ほっとさせられる小説である。
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