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2017年05月10日
◆プライベートレッスンの内容はどう決める?
プライベートレッスンの内容に困るという方がいらっしゃるようなので、ある日のレッスンの内容について書いてみます。
みなさんがプライベートレッスンを行うとしたら、何を基にレッスンの内容を決めますか。
クラスやグループレッスンとも大きな違いはないかと思いますが、
私の場合は、
@ 日本語の使用場面と会話相手
A 日本語の使用目的(仕事・キャリア、家族や友人とのコミュニケーション、サバイバル)
B 生活環境(職種、家庭環境、子どもの有無や子どもの年齢)
C 興味、趣味
D クライアントの性格
E クライアント本人が一番上達を感じられるポイント(=弱いところ)
などです。
何か書き忘れてるかな…
あるクライアントの例で言うと、
【中級のビジネスマン】
@ 使用場面=公共の施設(レストラン、ジム、店など)
A 使用目的=ジムのスタッフやバーで知り合った日本人、子どもの友だちの親とのちょっとした会話
B 生活環境=会社経営、日本人の妻、息子
C 趣味興味=運動、健康、社会情勢、新ビジネスモデル
D 性格=論理的、温厚でまじめ、負けず嫌い
E 上達を感じるポイント(弱いところ)=パッとした(言い返しなどの)一言
◆ちなみに上達を感じるポイントは・・・
私と彼との会話中彼のあいづちが「そうですね」ばかりだったので指摘しました。
そうすることで彼が「相槌が苦手」と認識します。
なぜそんなマイナスな認識をさせるのか??
レッスンを繰り返すことによって相槌のパターンが増やし、「できない」が「できる」に変わる経験をさせそこにハイライトを生みだすためです。
上達してる!という感覚は、「できない」という認識があってこそ感じられるものなのです!
ちなみにが長すぎましたね
さて、ここからレッスンを組むまでの4つの流れをお話します!
途中私の頭の中の声がでてきます
@ レッスンの軸にするのは、上達ポイント!
このクライアントの場合は、会話相手にパッとした言い返しをしたり相槌をうったりできるようになること。そのためにフレーズや語彙をしっかり定着させることです。
A 彼が興味を持つ話題は?
どんな話題なら意見が持ってくれるだろうか、どんな話題ならもっと知りたい欲が出るだろうか?
自然と意見や質問が出てくるような話題を探します。
ニュースを見ていると、
「外国人観光客が不便だと思うことランキング」なるものを発見!
B この話題と彼の興味、性格を照らし合わせてみる
彼はビジネスオーナー
↓
人の悩みからどんなビジネスが生まれるか考えるのが好き
彼は負けず嫌い
↓
ランキングの内容をクイズ形式でを当てさせるようにすれば乗ってくるかな?
ということで話題はこれに決定!
C 肝心な軸の上達ポイントを押さえるフレーズはどうやって決める?
話題が「外国人観光客が感じた不便や不満」なら、クライアントにも彼の生活の中の不便や不満を考えさせてみよう。
不便や不満を話すときに使うフレーズはないかなぁ。
「〜ばいいのに(と思う)」なんてどうかな?
日常生活で使えるかな?
生活環境や学習目的を考えてみると・・・
【ジムで】
・もっと早い時間から開いていればいいのに
・あのマシーンがあればいいのに
【バーでの世間話】
・ここでスポーツが見られればいいのに
・(誘いを断った友だちに対して)来ればいいのに
いけるいける♪
じゃあこれにしよう!
―――――
と、こんな流れです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが…
何かの参考になれば幸いです!
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
みなさんがプライベートレッスンを行うとしたら、何を基にレッスンの内容を決めますか。
クラスやグループレッスンとも大きな違いはないかと思いますが、
私の場合は、
@ 日本語の使用場面と会話相手
A 日本語の使用目的(仕事・キャリア、家族や友人とのコミュニケーション、サバイバル)
B 生活環境(職種、家庭環境、子どもの有無や子どもの年齢)
C 興味、趣味
D クライアントの性格
E クライアント本人が一番上達を感じられるポイント(=弱いところ)
などです。
何か書き忘れてるかな…
あるクライアントの例で言うと、
【中級のビジネスマン】
@ 使用場面=公共の施設(レストラン、ジム、店など)
A 使用目的=ジムのスタッフやバーで知り合った日本人、子どもの友だちの親とのちょっとした会話
B 生活環境=会社経営、日本人の妻、息子
C 趣味興味=運動、健康、社会情勢、新ビジネスモデル
D 性格=論理的、温厚でまじめ、負けず嫌い
E 上達を感じるポイント(弱いところ)=パッとした(言い返しなどの)一言
◆ちなみに上達を感じるポイントは・・・
私と彼との会話中彼のあいづちが「そうですね」ばかりだったので指摘しました。
そうすることで彼が「相槌が苦手」と認識します。
なぜそんなマイナスな認識をさせるのか??
レッスンを繰り返すことによって相槌のパターンが増やし、「できない」が「できる」に変わる経験をさせそこにハイライトを生みだすためです。
上達してる!という感覚は、「できない」という認識があってこそ感じられるものなのです!
ちなみにが長すぎましたね
さて、ここからレッスンを組むまでの4つの流れをお話します!
途中私の頭の中の声がでてきます
@ レッスンの軸にするのは、上達ポイント!
このクライアントの場合は、会話相手にパッとした言い返しをしたり相槌をうったりできるようになること。そのためにフレーズや語彙をしっかり定着させることです。
A 彼が興味を持つ話題は?
どんな話題なら意見が持ってくれるだろうか、どんな話題ならもっと知りたい欲が出るだろうか?
自然と意見や質問が出てくるような話題を探します。
ニュースを見ていると、
「外国人観光客が不便だと思うことランキング」なるものを発見!
B この話題と彼の興味、性格を照らし合わせてみる
彼はビジネスオーナー
↓
人の悩みからどんなビジネスが生まれるか考えるのが好き
彼は負けず嫌い
↓
ランキングの内容をクイズ形式でを当てさせるようにすれば乗ってくるかな?
ということで話題はこれに決定!
C 肝心な軸の上達ポイントを押さえるフレーズはどうやって決める?
話題が「外国人観光客が感じた不便や不満」なら、クライアントにも彼の生活の中の不便や不満を考えさせてみよう。
不便や不満を話すときに使うフレーズはないかなぁ。
「〜ばいいのに(と思う)」なんてどうかな?
日常生活で使えるかな?
生活環境や学習目的を考えてみると・・・
【ジムで】
・もっと早い時間から開いていればいいのに
・あのマシーンがあればいいのに
【バーでの世間話】
・ここでスポーツが見られればいいのに
・(誘いを断った友だちに対して)来ればいいのに
いけるいける♪
じゃあこれにしよう!
―――――
と、こんな流れです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが…
何かの参考になれば幸いです!
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
◆飽きさせないレッスンのコツ
こんにちは!
このブログをお読みくださりありがとうございます。
フリーランス日本語教師のTomomiです。
今日は、クライアントを飽きさせないフリーランスらしい自由なレッスン法について書いていこうと思います。
今日はゼロ初級のクライアントの授業でした。
ゼロ初級と言っても彼は40代の男性、大人です。
職場や家庭では英語しか使わないので、まず必要なのは生活の為の日本語!
これまでのレッスンは彼の会社の会議室を使わせて頂き、あいさつ、レストランでの注文の仕方、交通機関を利用するにあたり必要になりそうな表現を練習していました。
「そろそろレッスンのパターンを掴んできたところかなぁ」と感じた私は、あえてここでパターンを崩す作戦に出ました。
漢字はもちろん、ひらがなもカタカナも全く分からない彼に、生活に便利な表記を導入することにしたのです。
まずはいつも通り会議室でレッスン開始です。
アイスブレイキングをしながら前回の復習をした後で、「今日は漢字とカタカナの勉強をするために会社の外に出るよ。」と伝え、
豚肉/ポーク・鶏肉/チキン・牛肉/ビーフ
牛乳/ミルク・豆乳/ソイミルク
辛口/中辛/甘口
などの食品にまつわる表記をいくつか書いたプリントを彼に渡しました。
「こんなの無理!なんにもわからない!」とあからさまに嫌そうな顔をした彼でしたが、
「サンドイッチの中身をわかったうえで買いたいと思ったことはない?」
とか、
「無糖のカフェオレとか、低脂肪牛乳とか、カレーの辛さの度合いを選びたいと思ったことは?」
と質問すると、覚悟を決めたようにプリントとにらめっこを始めました
プリントに書いてある文字だけではわかりにくいしおもしろくないので、私は同時に事前に撮っておいた写真を見せるようにしています。
例えば・・・
そして少し慣れたところで、彼をコンビニに連れ出しました!
(もちろん、彼の上司からも許可を得ています)
すると驚いたことに!
自ら進んで色々な商品を手に取り、次々と表記されている文字の意味を確認していくではありませんか!
「これはチキン!」
「あー!”豆”、”豆乳”、”豆腐”ね〜!」
「これは辛いチップス」
と、なんだかとても楽しそう♪
毎日のように行くコンビニですが、きっと今日の彼には見え方が違ったはずです。
「選択肢が増えて嬉しい」と笑顔で話してくれました♪
レッスンのパターンを崩すことは、クライアントを飽きさせないためのコツでもあります。
ほんの少しの工夫をするかしないかでクライアントの満足度も継続率も大きく変わり、それが紹介でクライアントが集まる日本語教師になるコツでもあると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
このブログをお読みくださりありがとうございます。
フリーランス日本語教師のTomomiです。
今日は、クライアントを飽きさせないフリーランスらしい自由なレッスン法について書いていこうと思います。
今日はゼロ初級のクライアントの授業でした。
ゼロ初級と言っても彼は40代の男性、大人です。
職場や家庭では英語しか使わないので、まず必要なのは生活の為の日本語!
これまでのレッスンは彼の会社の会議室を使わせて頂き、あいさつ、レストランでの注文の仕方、交通機関を利用するにあたり必要になりそうな表現を練習していました。
「そろそろレッスンのパターンを掴んできたところかなぁ」と感じた私は、あえてここでパターンを崩す作戦に出ました。
漢字はもちろん、ひらがなもカタカナも全く分からない彼に、生活に便利な表記を導入することにしたのです。
まずはいつも通り会議室でレッスン開始です。
アイスブレイキングをしながら前回の復習をした後で、「今日は漢字とカタカナの勉強をするために会社の外に出るよ。」と伝え、
豚肉/ポーク・鶏肉/チキン・牛肉/ビーフ
牛乳/ミルク・豆乳/ソイミルク
辛口/中辛/甘口
などの食品にまつわる表記をいくつか書いたプリントを彼に渡しました。
「こんなの無理!なんにもわからない!」とあからさまに嫌そうな顔をした彼でしたが、
「サンドイッチの中身をわかったうえで買いたいと思ったことはない?」
とか、
「無糖のカフェオレとか、低脂肪牛乳とか、カレーの辛さの度合いを選びたいと思ったことは?」
と質問すると、覚悟を決めたようにプリントとにらめっこを始めました
プリントに書いてある文字だけではわかりにくいしおもしろくないので、私は同時に事前に撮っておいた写真を見せるようにしています。
例えば・・・
そして少し慣れたところで、彼をコンビニに連れ出しました!
(もちろん、彼の上司からも許可を得ています)
すると驚いたことに!
自ら進んで色々な商品を手に取り、次々と表記されている文字の意味を確認していくではありませんか!
「これはチキン!」
「あー!”豆”、”豆乳”、”豆腐”ね〜!」
「これは辛いチップス」
と、なんだかとても楽しそう♪
毎日のように行くコンビニですが、きっと今日の彼には見え方が違ったはずです。
「選択肢が増えて嬉しい」と笑顔で話してくれました♪
レッスンのパターンを崩すことは、クライアントを飽きさせないためのコツでもあります。
ほんの少しの工夫をするかしないかでクライアントの満足度も継続率も大きく変わり、それが紹介でクライアントが集まる日本語教師になるコツでもあると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!