検索
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
ハチマキさんの画像
ハチマキ
ハチマキといいます。 薬剤師国家試験やCBTで役立つ薬理ゴロや服薬指導時に疑問を感じ調査した内容などを記事にしていきたいと思います。 気になることがあれば、コメント欄にて気軽に質問ください。私質問に対して勉強し、私なりの回答をさせていただきます。 よろしくお願いします。
プロフィール
ファン
最新記事

2019年03月18日

重篤な副作用であるアカシジアって何が危険なの?

今回は重篤な副作用であるアカシジアについて、調べて記事を書きました。

この記事を書こうと思ったのは、アカシジアって初期症状として手足のムズムズ感があるが、どうして危険なのか全然知らず服薬指導を行っていました。もし患者さんに「手足のムズムズすることの何が危険なの?」と聞かれたときに回答できないと思ったからです。

記事は「重篤副作用疾患別対応マニュアル アカシジア(平成22年3月 厚生労働省)」を参考に作成しました。

【アカシジアの症状】


症状としては、以下のようなものがあります
・「体や足がソワソワしたりイライラして、動きたくなる」
・「足がムズムズする感じ」
・「じっと立ってもおれず、足踏みしたくなる」


ではこれの何が危険なのだろうか?
これらの症状が悪化すると、自制が困難になり、苦痛に耐えられなくなると時に自傷行為や自殺企図に至ることがあるようです。

症状を感じたときに注意するのが、副作用症状が出たからといって、患者さん判断で急に薬を中止しないこと(薬剤師も中止を指導しないこと)
急な中止で、症状の悪化もありうるので相談を受けたら必ず「医師への報告を促す」もしくは「薬剤師から医師に報告する」必要があると思います。

【アカシジアの分類】


急性アカシジア:原因薬剤の投与開始か増量後(時にアカシジア予防目的の薬剤の減量ないし中止後)6週間以内で発現
遅発性アカシジア:原因薬剤を投与開始後3ヶ月以上して発現
離脱性アカシジア:すでに3ヶ月以上原因薬剤が投与されており、その中断により6週間以内に発症
慢性アカシジア:アカシジアの症状が3ヶ月以上続いたもの

【アカシジアを引き起こす可能性のある薬剤】


<抗精神病薬>
●フェノチアジン系:
プロクロルペラジン(商:ノバミン)、クロルプロマジン(商:ウインタミン、コントミン)、ペルフェナジン(商:ピーゼットシー、トリラホン)など

●ブチロフェノン系:
ハロペリドール(商:セレネース)、ブロムペリドール(商:インプロメン)、チミペロン(商:トロペロン)など

●ベンザミド系:
スルピリド(商:ドグマチール、アビリット、ミラドール)、スルトプリド(商:バルネチール)、チアプリド(商:グラマリール)など

●非定型抗精神病薬:
リスペリドン(商:リスパダール)、オランザピン(商:ジプレキサ)、クエチアピン(商:セロクエル)、ペロスピロン(商:ルーラン)、アリピプラゾール(商:エビリファイ)、ブロナンセリン(商:ロナセン)

<抗うつ薬>
●三環系:
アミトリプチリン(商:トリプタノール)、アモキサピン(商:アモキサン)、イミプラミン(商:トフラニール)、クロミプラミン(商:アナフラニール)など

●四環系:
マプロチリン(商:ルジオミール)、ミアンセリン(商:テトラミド)など

●その他:
トラゾドン(商:レスリン、デジレル)

●SSRI:フルボキサミン(商:デプロメール、ルボックス)、パロキセチン(商:パキシル)、セルトラリン(商:ジェイゾロフト)など

●SNRI:ミルナシプラン(商:トレドミン)など

<抗不安薬>
タンドスピロン(商:セディール)

その他にも多くの領域の薬で可能性がありますが、今回は精神科でよくみられる薬のみ抜粋しました(他の領域の薬も確認したい方は「重篤副作用疾患別対応マニュアル アカシジア」をご確認お願いいたします)。また、厚生労働省が情報を出しているのが平成22年なので、そこまでの薬しか記載がありませんが、上記分類の新しい薬もアカシジアを起こす可能性のある薬を考えてよいと思います。

また、抗精神病薬においては、非定型抗精神病薬は定型抗精神病薬に比較してアカシジアの発症リスクは低いと考えられています。
非定型のなかでも、リスペリドンやアリピプラゾールなどはアカシジアの頻度がやや高いようである。

【アカシジアの治療薬】
薬剤誘発性の急性アカシジアが発症してしまった場合には、救急対応として以下の薬剤を使用します。
<中枢性抗コリン薬>
トリヘキシフェニジル(商:アーテン)
ピペリデン(商:アキネトン)

<ベンゾジアゼピン系薬剤>
クロナゼパム(商:リボトリール、ランドセン)
ジアゼパム(商:ダイアップ)


【現場において】


この記事を書く前に、調べた内容を踏まえて、服薬指導時にアカシジアの症状が出ていないか確認しました。「足のムズムズを感じる」と回答したのが2名おられました。どちらも苦痛はないとのことでしたが、医師には伝えていないとのことであったので、次回受診時に医師に報告するよう促しました。

参考:
重篤副作用疾患別対応マニュアル アカシジア(平成22年3月 厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1j09.pdf

重篤な副作用であるアカシジアって何が危険なの?

今回は重篤な副作用であるアカシジアについて、調べて記事を書きました。

この記事を書こうと思ったのは、アカシジアって初期症状として手足のムズムズ感があるが、どうして危険なのか全然知らず服薬指導を行っていました。もし患者さんに「手足のムズムズすることの何が危険なの?」と聞かれたときに回答できないと思ったからです。

記事は「重篤副作用疾患別対応マニュアル アカシジア(平成22年3月 厚生労働省)」を参考に作成しました。

【アカシジアの症状】


症状としては、以下のようなものがあります
・「体や足がソワソワしたりイライラして、動きたくなる」
・「足がムズムズする感じ」
・「じっと立ってもおれず、足踏みしたくなる」


ではこれの何が危険なのだろうか?
これらの症状が悪化すると、自制が困難になり、苦痛に耐えられなくなると時に自傷行為や自殺企図に至ることがあるようです。

症状を感じたときに注意するのが、副作用症状が出たからといって、患者さん判断で急に薬を中止しないこと(薬剤師も中止を指導しないこと)
急な中止で、症状の悪化もありうるので相談を受けたら必ず「医師への報告を促す」もしくは「薬剤師から医師に報告する」必要があると思います。

【アカシジアの分類】


急性アカシジア:原因薬剤の投与開始か増量後(時にアカシジア予防目的の薬剤の減量ないし中止後)6週間以内で発現
遅発性アカシジア:原因薬剤を投与開始後3ヶ月以上して発現
離脱性アカシジア:すでに3ヶ月以上原因薬剤が投与されており、その中断により6週間以内に発症
慢性アカシジア:アカシジアの症状が3ヶ月以上続いたもの

【アカシジアを引き起こす可能性のある薬剤】


<抗精神病薬>
●フェノチアジン系:
プロクロルペラジン(商:ノバミン)、クロルプロマジン(商:ウインタミン、コントミン)、ペルフェナジン(商:ピーゼットシー、トリラホン)など

●ブチロフェノン系:
ハロペリドール(商:セレネース)、ブロムペリドール(商:インプロメン)、チミペロン(商:トロペロン)など

●ベンザミド系:
スルピリド(商:ドグマチール、アビリット、ミラドール)、スルトプリド(商:バルネチール)、チアプリド(商:グラマリール)など

●非定型抗精神病薬:
リスペリドン(商:リスパダール)、オランザピン(商:ジプレキサ)、クエチアピン(商:セロクエル)、ペロスピロン(商:ルーラン)、アリピプラゾール(商:エビリファイ)、ブロナンセリン(商:ロナセン)

<抗うつ薬>
●三環系:
アミトリプチリン(商:トリプタノール)、アモキサピン(商:アモキサン)、イミプラミン(商:トフラニール)、クロミプラミン(商:アナフラニール)など

●四環系:
マプロチリン(商:ルジオミール)、ミアンセリン(商:テトラミド)など

●その他:
トラゾドン(商:レスリン、デジレル)

●SSRI:フルボキサミン(商:デプロメール、ルボックス)、パロキセチン(商:パキシル)、セルトラリン(商:ジェイゾロフト)など

●SNRI:ミルナシプラン(商:トレドミン)など

<抗不安薬>
タンドスピロン(商:セディール)

その他にも多くの領域の薬で可能性がありますが、今回は精神科でよくみられる薬のみ抜粋しました(他の領域の薬も確認したい方は「重篤副作用疾患別対応マニュアル アカシジア」をご確認お願いいたします)。また、厚生労働省が情報を出しているのが平成22年なので、そこまでの薬しか記載がありませんが、上記分類の新しい薬もアカシジアを起こす可能性のある薬を考えてよいと思います。

また、抗精神病薬においては、非定型抗精神病薬は定型抗精神病薬に比較してアカシジアの発症リスクは低いと考えられています。
非定型のなかでも、リスペリドンやアリピプラゾールなどはアカシジアの頻度がやや高いようである。

【アカシジアの治療薬】
薬剤誘発性の急性アカシジアが発症してしまった場合には、救急対応として以下の薬剤を使用します。
<中枢性抗コリン薬>
トリヘキシフェニジル(商:アーテン)
ピペリデン(商:アキネトン)

<ベンゾジアゼピン系薬剤>
クロナゼパム(商:リボトリール、ランドセン)
ジアゼパム(商:ダイアップ)


【現場において】


この記事を書く前に、調べた内容を踏まえて、服薬指導時にアカシジアの症状が出ていないか確認しました。「足のムズムズを感じる」と回答したのが2名おられました。どちらも苦痛はないとのことでしたが、医師には伝えていないとのことであったので、次回受診時に医師に報告するよう促しました。

参考:
重篤副作用疾患別対応マニュアル アカシジア(平成22年3月 厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1j09.pdf

2019年02月28日

リンデロン点眼点耳点鼻液の使用部位別の滴下数

今回はベタメタゾンリン酸エステルナトリウム0.1%点眼点耳点鼻液([先発]リンデロン点眼点耳点鼻液、[後発]リノロサール、サンベタゾンなど)について記事を書きたいと思います。

この薬は、目、耳、鼻に使用しますが、業務中に耳や鼻に何滴使用するのか不明で困ったことがあったので調査しました。

【添付文書の用法・用量】


<眼科>
通常、1日3~4回、1回1~2滴ずつ点眼する。なお、症状により適宜増減する。
<耳鼻科>
通常、1日1~数回、適量を点耳、点鼻、耳浴、ネブライザー又はタンポンにて使用するか、または患部に注入する。
なお、症状により適宜増減する。

そう耳鼻科領域では適量です。しかも、医師によっては処方箋に詳細を書かず患者に指示もしていない方もいます。初めて本薬剤の処方箋をみて何の指示もなく焦ったので、どのように使われるものなのか勉強しておきたいと思います。

【文献での例】


鼻アレルギーに対する点鼻療法と携帯型ネブライザー療法の比較
https://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo/53/Supplement2/53_Supplement2_s64/_pdf
→スギ花粉患者に点鼻:1日2回、1回3滴

嗅覚障害に対するステロイド薬の長期点鼻療法の安全性と有用性の検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka1947/108/10/108_10_986/_pdf
→嗅覚障害患者に点鼻:1日2回、1回3滴

我科領域におけるリンデロンA点耳液、リンデロンA軟膏の使用経験
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirin1925/61/1/61_1_69/_pdf/-char/ja
→リンデロンA点耳液を慢性中耳炎8例、鼓膜炎1例、鼓室成形術後4例に点耳:1日1回2滴
※リンデロンA点耳液は、リンデロン点眼点耳点鼻液とベタメタゾンリン酸エステルナトリウムの濃度は同じである。
なお、リンデロンA液はフラジオマイシンの「非可逆的な難聴」が問題となり、2004年に耳科領域の効能が削除されているので要注意

化膿性中耳炎の耳科用リンデロンA液による治療経験
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi1954/12/2/12_149/_pdf
→耳科用リンデロンA液を急性化膿性中耳炎11例、慢性化膿性中耳炎10例、耳介及び外耳道湿疹5例に点耳:1日1回約0.2cc(1滴は約0.05μlなので、4滴分と想定)

点耳の文献は古い情報であるが、鼻には1回3滴、耳には1回2~4滴で使用されている例が確認できました。

【実例】


また、詳細な指示が記載された処方箋を一つ確認できたので記載しておきます。

●リノロサールが耳に1日1回、1回2〜3滴
※私自身が、投薬したわけではないので疾患名は不明でしたが、点耳で1回2~3滴で使用されている例を確認できました。


2019年02月24日

薬学部生のテキスト整理(調剤薬局に就職される方向け)

薬学部の方が就職にあたって、どのテキスト・書籍を残すべきかまとめたいと思います。
今回は、調剤薬局で薬剤師として働く方向けに記事としてまとめました。

理想としては全て残すことですが、一人暮らしでは保管場所もないため、取捨選択の参考になればと思います。

【残すべきテキスト】


まずは、薬剤師国家試験を受けた方は、薬剤師国家試験の勉強で使用した参考書を一式残すことをオススメします。(ただし、青本やオレンジブックなど複数の一式がある場合は、どれか一つよく勉強したものを残せば良いと思います。)
理由としては、多く閲覧した書籍であり、勉強し直す時に凄く役に立つからです。
私は、転職する際に、薬理と病態を勉強しなおすのに国家試験時の参考書を使いました。今後も、別の薬局に異動になり新しい領域の勉強が必要な場合は、国家試験時の参考書から勉強したいと思っています。

他には、以下の分野に関する書籍については、大学で購入した一番内容が多い書籍を1冊残しておくことをオススメします。
私は、多くの書籍を売ってしまったことを後悔しています。

<薬理学><薬物動態学><病態>
国家試験用の参考書は端的にまとまっており、勉強しやすいですが、より詳細に勉強したい時はやはり情報量の多い参考書が役に立ちます。

<処方解析>
その領域でよくある処方とその意図や注意点を勉強するのに便利です。もちろん新しい薬が出てくれば情報は古くなりますが、薬局での処方は大きな変化もあまりないので多少古くても役に立ちます。

<臨床検査>
最近は臨床検査が記載されている処方箋も多く、またHighやLowなどの検査結果が出ているとその検査値はどういう意味があるのか患者さんから直接質問されることも多いです(少し検査値が基準から外れている程度では医師は説明しないこともあるが、患者さん本人は気になるようです)。いきなり詳細に答えるのは難しくても、質問されるたびに勉強していけばコミュニケーションを取るのに役に立ちます。

<実務領域>
この領域は私自身は処分してしまって活用できていないですが、今となってはどういうことを記載していたのか読み直してみたいと思ったので記載しました。

その他の分野でも情報量が一番多い書籍は急いで売らず、残しておいても良いと思います。

【不要な書籍は売ってしまおう】


不要な本の例としては、教授が自分の講義で購入させた情報量の少ない書籍やCBTの参考書などがあると思います。おそらくそれらの本は今後読むことはないでしょう。
不要な本が決まれば、不要な本は売ってしまいましょう。(必要とする後輩がいれば、譲るのも良いと思います。)

売る際には、古本屋などでは値段が付かず、持っていくのは大変です。
ネットで専門書の買い取りをしているところで売ると少し高く売れます

専門書の買い取りをしているサイトとして「メディカルマイスター」があり、ここは5冊で送料無料、集荷希望日・時間を提示すれば回収までしてくれます。





薬学部生のテキスト整理(開発職に就職される方向け)

薬学部の方が就職にあたって、どの教科書・書籍を残すべきかまとめたいと思います。
今回は、特に製薬メーカー・CROなどで新薬の開発に関わる方向けに記事としてまとめました。

理想としては全て残すことですが、一人暮らしでは保管場所もないため、取捨選択の参考になればと思います。

【残すべき教科書】


まずは、薬剤師国家試験を受けた方は、薬剤師国家試験の勉強で使用した参考書を一式残すことをオススメします。(ただし、青本やオレンジブックなど複数の一式がある場合は、どれか一つよく勉強したものを残せば良いと思います。)
理由としては、多く閲覧したテキストであり、勉強し直す時に凄く役に立つからです。
実際に私は、医薬品製造販売承認申請書(以下、申請書)に記載されている分析方法、会社が新しく開発する領域の疾患の薬理や病態に対しては、まずは国家試験用のテキストで勉強しました。
(あと私は薬剤師に転職する際に活用しました。)

他には、以下の分野に関する書籍については、大学で購入した一番内容が多い書籍を1冊残しておくことをオススメします。業務では詳細な内容を把握しておく必要があるため、専門的な書籍で勉強する必要があります。
はっきり言って会社にある書籍は意外と古いです。(しかも書籍の購入も予算の都合があり、なかなか認められないことがあります。)あなたの所有する書籍が最新である可能性も高いです。
私は、多くの書籍を売ってしまったことを後悔しています。

<薬理学><薬物動態学><分析科学>
新しい領域の業務に従事するときの勉強に便利であることと、申請書の添付資料概要などで文章を作成する時や他部署の方が作成した内容を確認する時に参考となります。

<統計学>
臨床試験の計画作成や試験結果を読む際に必要となります。基本的には専門的な部署が対応してくれますが、打合せでは知識があるものとして話が進むので、若い時は不明なワードなどについて後で調べて少しずつでも知識を増やすと次回きっと役立ちます。(可能ならば、不明な点はその場で質問するのが理想ですが、雰囲気にもよるかと思います。)

<臨床検査>
臨床試験で被験者のデータを見る際、各臨床検査項目がどのような意味をもっているのか、どのような病態と関連しているのか知っていると考察がスムーズです。また知人の経験として、複数の臨床検査値の悪化から別の疾患が併発している可能性を考え、詳細な検査の提案などを行ったこともあるようです。

<放射線医薬品学>
薬物動態試験で、放射性同位元素で標識した薬物を用いることがあります。そのような試験を計画する際に、放射性物質の取り扱いや関連法規を知っていることは重要です。

<生薬学>
これは私が一般用医薬品の開発職に従事していたため、生薬の有する効果の勉強や資料作成時の参考資料として使うことがありました。

その他の分野でも情報量が一番多い書籍は急いで売らず、残しておいても良いと思います。

【不要な書籍は売ってしまおう】


不要な本の例としては、教授が自分の講義で購入させた情報量の少ない書籍やCBTの参考書などがあると思います。おそらくそれらの本は今後読むことはないでしょう。
不要な本が決まれば、不要な本は売ってしまいましょう。(必要とする後輩がいれば、譲るのも良いと思います。)

売る際には、古本屋などでは値段が付かず、持っていくのは大変です。
ネットで専門書の買い取りをしているところで売ると少し高く売れます

専門書の買い取りをしているサイトとして「メディカルマイスター」があり、ここは5冊で送料無料、集荷希望日・時間を提示すれば回収までしてくれます。



2019年02月11日

[薬理ゴロ]白内障治療薬

今回は白内障治療薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。

【ゴロ】


[白内障治療薬]


白い目の狂ったピノキオ
「白い目」白内障治療薬
「狂った」グルタチオン(商:タチオン)
→(薬理作用)水晶体内タンパク質のSH基の酸化を防止することでジスルフィド結合の形成を抑え、白内障の進行を抑制する。
「ピノキオ」ピレノキシン(商:カタリン)※後発品:カリーユニもよくみます。
→(薬理作用)白濁の原因物質といわれているキノイド物質の作用を競合的に阻害して、白内障の進行を抑制する。

どちらも白内障を治療できるわけではなく、あくまで進行予防で使われる薬です。
白内障が進行した場合は手術が必要になりますが、せっかくですので白内障手術関連で用いる点眼薬をまとめたいと思います。

[白内障手術前後で用いる薬]


ここでは私が処方箋で見たことのある薬を記載しています。一部の薬はガイドラインでは有用性が報告されていないものもあります。

<術前>
ニューキノロン系抗菌薬のモキシフロキサシン(商:ベガモックス)

<術後>
ニューキノロン系抗菌薬のモキシフロキサシン(商:ベガモックス)
非ステロイド抗炎症薬のジクロフェナクナトリウム(商;ジクロード)
ステロイド抗炎症薬のベタメタゾンリン酸エステルナトリウム(商:リンデロン)
※術後に眼圧が上がった場合には、アセタゾラミド(商:ダイアモックス)を使用することもある。また、アセタゾラミドは体内のKを減少させることがあるので合わせてL-アスパラギン酸カリウム(商:アスパラカリウム)も処方されます。

・糖尿病も合併している患者さんでは、インドメタシンファルネシル(商:インフリー)が処方されることがある。これは、糖尿病の患者さんでは非糖尿病者と比較して、術後炎症を起こしやすいため、その予防のため処方されていると思われます。

<後発白内障手術後>
後発白内障とは、高頻度にみられる白内障術後合併症のことで、白内障手術後にあらためて濁ってきて視力が低下します。治療はレーザー治療で簡単にでき、そのあとに以下のような薬を使用します。
非ステロイド系抗炎症薬のネパフェナク(商:ネバナック)

2019年01月29日

[薬理ゴロ]緑内障治療薬(眼房水生成抑制)

今回は緑内障治療薬の房水産生抑制薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。

【ゴロ】


[炭酸脱水酵素阻害薬]


語尾:〜ゾラミド
・アセタゾラミド(商:ダイアモックス)→内服
・ドルゾラミド(商:トルソプト)→点眼、他の緑内障治療薬で効果不十分の併用療法
・プリンゾラミド(商:エイゾプト)→点眼、他薬で効果不十分又は使用できない場合

[β受容体遮断薬]


ベタベタの水作りお断り
「ベタベタ〜お断り」β受容体遮断
「水作りお断り」眼房水産生抑制
β受容体遮断薬は語尾:〜ロールです。これは降圧剤など他の分野のβ受容体遮断薬でも使えます。(ただし、〜テロールはβ受容体刺激薬なので注意。)

チモロール(商:チモプトール)
カルテオロール(商:ミケラン)
レボブノロール(商:ミロル)
ベタキソロール(商:ベトプティック)
ニプラジロール(商:ハイパジール、ニプラノール)

[アドレナリンのプロドラッグ]


不倫の前はアドレナリンが出る
「不倫」語尾:〜フリン
「前はアドレナリン」アドレナリンのプロドラッグ

アドレナリンのプロドラッグであるジピベフリン(商:ピバレフリン)は以下の作用で、眼房水産生抑制作用と眼房水流出促進作用があるが、主には流出促進効果によって眼圧を下げると言われている。
・α受容体刺激→眼房水産生抑制
β受容体刺激→眼房水産生促進眼房水流出促進
※β受容体刺激で、水を作ってしまうのも注意!!

2019年01月13日

[薬理ゴロ]緑内障治療薬(眼房水排出促進)

今回は緑内障治療薬の眼房水排泄促進薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。

【ゴロ】


[副交感神経興奮薬]


Mサイズの服交換は激しく毛が縮み、スリムな袖口が開いた時
「Mサイズ」M3受容体、「激しく」刺
「服交換は激しく」副交感刺激(興奮)
「毛が縮み」様体筋が収
「スリムな袖口開いたとき」シュレム管が開口し、(眼房水排泄を促進)

※副交感刺激薬(直接および間接)のまとめは、副交感神経興奮薬のページにまとめています。

ピロカルピン(商:サンピロ)
ジスチグミン(商:ウブレチド)
<補足>
なお、これらの薬は、瞳孔括約筋を収縮させることで、縮瞳薬としても用いられる
また、神経と散瞳・縮瞳は以下の通り
降参と復活 ※神経は刺激の時で、遮断はその逆
「降(こう)」交感神経刺激、 「参(さん)」(瞳孔)散大筋の収縮→散瞳
「復(ふ)」副交感刺激、 「活」(瞳孔)括約筋の収縮→縮瞳


[プロスタグランジン関連薬]


プロ、ストリートでフルーツであるブドウを出荷
「プロスト」語尾:〜プロスト
「フルーツである」PGF2α誘導体 
※ただし、ビマプロストはプロスタマイド誘導体で例外のため注意
「ブドウ」ぶどう膜強膜流出路から
「出荷」眼房水は排出

イソプロピルウノプロストン(商:レスキュラ)
ラタノプロスト(商:キサラタン)
トラボプロスト(商:トラバタンズ)
タフルプロスト(商:タプロス)
ビマトプロスト(商:ルミガン)
・プロスタグランジン関連薬は、虹彩色素沈着、睫毛伸長、上眼瞼溝深化など特異的な副作用を有するが、全身的副作用は小さい。

[α1受容体遮断薬]


α1受容体遮断薬の情報は、交感神経遮断薬 のページにまとめています。
簡単に復習すると
悪心をあたい断る
「悪心」語尾:〜oシン、「あたい断る」α1遮断
●プラプラと選択できない、ナイフ持ってタムロするAD、フナの目も解剖。
「フナ」ブナゾシン(商:デタントール)
「目も」点眼で緑内障、内服で高血圧や前立腺肥大に伴う排尿障害に用いる。
※経路としては「ぶどう膜強膜経路」になります。

[ROCK(Rhoキナーゼ)阻害薬]


スリムな労基が出てくる、立派っす
「労基」Rhoキナーゼ阻害薬
「スリム〜出てくる」シュレム管から眼房水が出る
「立派っす」リパスジル(商:グラナテック)
※他薬で効果不十分な場合の緑内障や高眼圧症

[アドレナリンのプロドラッグ]


不倫はアドレナリン出る
「不倫」〜フリン
「アドレナリン」アドレナリンとしてα受容体やβ受容体刺激

・アドレナリンのプロドラッグであるジピベフリン(商:ピバレフリン)は以下の作用で、眼房水産生抑制作用と眼房水流出促進作用があるが、主には流出促進効果によって眼圧を下げると言われている。
・α受容体刺激→眼房水産生抑制
β受容体刺激→眼房水産生促進シュレム管から眼房水流出促進
※β受容体刺激で、水を作ってしまうのも注意!!

2018年12月27日

薬を飲むときに顔は上向き、正面、下向きどれがいい?

今回は、カプセル剤が飲みにくいことに悩んでいた患者さんがいたので、錠剤とカプセル剤の飲み方について改めて調べていたら、新しい発見があったので記事にしました。

本記事は、根拠資料は特になく通説やネットで検索して出てくるブログなどをもとに書いていますのでご理解ください。

【自分の知っていた通説:カプセル剤と錠剤の飲み方の違い】


まず自分が知っていた通説として、「錠剤は上向き、カプセル剤は下向き」で服用すると飲みやすいという話です。
これは、錠剤は水に沈み、カプセル剤は水に浮くため、その向きの方が喉に近くなり飲みやすいという話です。

この内容に誤りがないか調べていたら、「薬を上向きで飲むのはNG」という情報を見つけました。

【薬を上向きで飲むのはNG】


いくつかネットでその情報を見つけましたが、代表例として「Yomi Dr.(読売新聞の医療・健康・介護サイト)」を紹介させていただきます。

薬を上向きで飲むのがダメな理由としては、顎を上に向けると気道が開くため薬や水が誤って気管に入りやすくなってしまうからだそうです。

これを見て、もし高齢者などでむせることが多いなどの相談があれば、「上向きではなく、正面もしくは下を向いて薬を飲んでください」と説明したいと思いました。
また、錠剤を飲むときは、上向きではなく正面を向く程度にしたほうがよいのかもしれません。

今回は自分が当たり前だと思っていたことが、誤嚥のリスクがあることを知り、目からウロコでした

参考:
Yomi Dr. 薬の上向きゴックンはNG
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180816-OYTET50021/

おくちでたべる.com(昭和大学歯科病院 口腔リハビリテーション科)第26回コラム
http://www.okuchidetaberu.com/colum/no26.html

2018年12月23日

標準BMIに減量するための食事制限の目安

脂質異常症などの生活習慣病に関して、肥満傾向であるなら標準体重を目指して減量する必要があると言われています。
では食事量を具体的にどの程度にするべきなのか?患者さんに提示するのはなかなか難しいと思います。
今回は、食事量をどの程度減量すべきなのか調査したのでその内容をまとめます。

【最終的な目標食事量の算出】


最終的な目標食事量を算出するのに便利な式を「日本人の食事摂取基準(2015年版策定検討会)報告書 各論 エネルギー」で見つけました。

ΔW=0.712×ΔE
ΔW:体重(kg)の変化を初期値からの変化の割合で表現したもの(%)
ΔE::エネルギー 消費量(kJ/日)の変化を初期値からの変化の割合で表現したもの(%)

この式を使って、BMIが30の人が、標準BMIである22に減量するために食事量をどの程度減らすべきなのか算出したいと思います。
BMIは体重/身長/身長であるため、ΔWをΔBMIに置き換えても上記式は成り立ちます。
(30-22)/30×100=0.712×ΔE
ΔE=8/30×100/0.712=37.45%
以上より、BMI30の人がBMI22に落とすには、理論的には食事量を約37.45%ほど減らす必要があります
(別の言い方をすると、今の食事量から62.55%にするということです。)

以下にBMI毎の目標食事制限率(今の食事量から何%減らすべきかの目安)早見表を載せておきます。
現状BMIから標準BMIに減量するための目標食事制限率 早見表.jpg

【減量しすぎも注意:1ヶ月で減量するべきペース】


減量は急激にではなく、1か月間で現在の体重の5%の減量から始めるべきであると言われています。
それでは体重5%減らすのに、必要な食事量の減少はいくつなのか?
5%=0.712×ΔE
ΔE=5%/0.712=約7.02%
この式はいつか、いつか体重が5%減量するための食事量変化量の式なので、このペースなら1カ月で5%以上の減量が起きる可能性は低い
と思います。

さらに別の考え方で、1ヶ月の食事減少量を考えたいと思います。
「日本人の食事摂取基準(2015年版策定検討会)報告書 各論 エネルギー」では、4ヶ月でおよそ最終的な減量の半分強の効果が得られると言われています。
先ほどのBMI30の人がBMI22に減量するために食事量を約37.45%ほど減らすのが目標という話をしましたが、4ヶ月ではおよそBMI26になることが予測されます。
この時に体重の減少量は4/30×100=13.3%
4ヶ月間は比例的に減量すると仮定すると(おそらくは初めの1カ月の方が減量ペースは速いと思われますが情報がないため)、1か月間の減量ペースは約3.33%となり、5%未満となるため、BMI30の人がいきなり食事量を約37.45%ほど減らしても安全に食事制限をする許容範囲と思われます。

ではBMIいくつの人が、いきなり目標食事量で食事制限を始めると許容範囲を超えてしまうのかしっておきたいと思います。
4ヶ月の減量ペースが20%となるのが境目なので、目標減量が40%となる場合。
ΔBMI=40%
(現状BMI-22)/現状BMI×100=40
(1-0.4)・現状BMI=22
現状BMI=36.66・・
つまりBMIが36.6を超える場合は、食事量を段階的に減らす必要があると思われます。
ちなみにその際の目標食事量制限率
ΔE=(現状食事量-目標食事量)/現状食事量=約56.18%
いきなり56%以上の食事制限を行うことは危険と思われます。

ただし、今回の計算では、
「4か月間で目標減量の半分強の効果が得られる→計算上では半分の効果で計算」したり「4か月間は比例的に減量すると仮定」しているので、より安全性を考慮するとBMI36以上の人でもいきなり40%を超えた食事制限はしない方がよいかもしれません

参考:
脂質異常症の食事療法((社)日本栄養士会全国病院栄養士協議会)
https://www.dietitian.or.jp/data/guide/eiyo-kanri-leaflet-H23.pdf

脂質異常症(日本臨床内科医会)
http://www.japha.jp/doc/byoki/020.pdf

厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2015年版策定検討会)報告書 各論 エネルギー
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000083871.pdf

国立循環器病研究センターHP 脂質異常症といわれたら
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/obesity/pamph85.html#s4