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2018年11月05日

スレイマンとイブラヒムは男色関係にあったのか?【オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム】


オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~ シーズン1 DVD-SET 1 [DVD]

海外ドラマ「オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム」

見ていると、登場人物が異様に悩んでいるシーンや憎み合ったりしているシーンが多く、理解できる場合もあれば理解しがたい場合もあります。理解しにくい物の一つが序盤の見どころである

・皇女ハティジェとイブラヒムによる身分違いの恋
・皇妃ヒュッレムと大宰相イブラヒムの対立
皇女ハティジェは皇帝の妹で生粋のお姫様

ドラマが始まった当初のイブラヒムの地位は「小姓頭、鷹匠頭」でしたから、皇女と奴隷の身分違いの恋が周囲に認められないというのは分かりやすかったです。しかし、ドラマが進むとイブラヒムは皇帝スレイマンにより大宰相に抜擢され、皇帝に次ぐ地位を与えられました。

しかし、大宰相になってもイブラヒムは皇女ハティジェとの結婚をすぐ、スレイマンに嘆願しようとはしませんでした。そもそもオスマントルコにおける「小姓」というのは容姿端麗で頭脳明晰な異国の男奴隷から選出されていて、彼らは結婚も禁じられている身分でした。

つまり皇女ハティジェが身分的に高嶺の花というだけでなく、そもそもイブラヒムは結婚を禁じられている奴隷という立場で、史実的には皇帝のそば近く仕えて寵愛を受けていた、いわゆるスレイマンの同性の愛人という立場だった可能性も高いと歴史家から言われています。


イブラヒムの運命

スレイマンとイブラヒムが衆道関係と考えると

イブラヒムが小姓頭から大宰相へと異例の大抜擢で出世をしたこと、そしてドラマの作中に皇帝スレイマンに皇女ハティジェとの結婚を嘆願できなかった理由が皇帝スレイマンと衆道関係にあったからと考えれば、どうしてイブラヒムが皇女ハティジェとの仲を逡巡していたのか腑に落ちます。

ちなみにオスマントルコでは大宰相になる人物は、複数いる宰相の中で最も年齢が高い者が選ばれるという年功序列が慣例になっていたそうです。ドラマの作中で後にエジプトで謀反を起こす宰相アフメトが「次の大宰相は俺だ」というセリフを言っていましたが、自意識過剰ということではなく現在の大宰相が辞めれば常識的にも年功序列的にも、自分が大宰相になるのが当然と思っていたんでしょう。

もっとも現在、イスラム教では一般的に同性愛は禁止ということになっていますからドラマ内で大っぴらに皇帝スレイマンとイブラヒムが男色関係にあったことを具体的に示す描写はなく、あくまでも友情や主従愛の範囲におさまる表現になっています。

しかしイブラヒムが皇帝スレイマンに恋愛感情も抱いていたとなると、皇妃ヒュッレムに対して異常に敵対心を燃やしたり、スレイマンの寵愛が薄れたマヒデブランの肩を持ち、第一王子ムスタファを支持し続けたり、ドラマの作中で画家レオとの不貞を疑った際に毒かけロクムを渡したのも、スレイマンに溺愛される皇妃ヒュッレムに対して嫉妬や憎悪があったからと考えれば、イブラヒムがどうしてあそこまでヒュッレムを追い詰めたのかという理由がはっきりします。

本来ならイブラヒムは皇帝の臣下に過ぎない訳で、後宮の女官や側女たちのようにマヒデブランとヒュッレムどちら派でも良いけど勝ち馬に乗りたいと考えるのが普通ですが、イブラヒムがヒュッレムと和解できなかったのがスレイマンを挟んだ三角関係によるものだと邪推すると不思議と納得できてしまいますね。


死の宣告

イスラム教だけどオスマントルコは寛容だった

ちなみにオスマントルコは多民族国家で多くの住民はイスラム教でしたが、基本的には無理やり改宗を迫ったりしなかったそうなので、そういう寛容な気質がイスラム教でありながら同性愛に対しても全面否定しなかった歴史背景もあるようです。

ドラマの作中で皇帝スレイマンが他国を侵略した時、現地キリスト教系の住民たちに対して信教の自由を認めると同時に最初は税金を免除すると発言していました。

宗教、信教まで強制はしないし、無茶な税金の徴収もしないけど将来的にはきちんと税金を納めて欲しいと公言することで現地の住民から受け入れられるようにしていたのだと思いますが、こういう容認できる部分は柔軟にしていたからこそスレイマンの時代は領土をオスマン帝国の歴史上、最大にまで広げられたんでしょうね。

とりあえず、スレイマンとイブラヒムの関係については中世のオスマントルコの文化的背景を考えると

・若い頃のスレイマンとイブラヒムは衆道関係にあってもおかしくない位、親密だった。
・少なくとも友人以上の信頼関係があった。
・年功序列の慣習を無視してイブラヒムを大宰相に抜擢した背景に、衆道関係が無かったとは言い切れない。

という感じですね。明確な証拠が残ってない以上、限りなく黒に近いグレーな疑惑という所でしょうか。

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