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2018年11月20日
LEXUS RC ”F SPORT”(MCモデル)試乗させていただきましたが。
今回は厳し目の内容を含みますので、不快に感じられる方もいらっしゃると思いますが素直な気持ちを表現したものです。
記事の感想、インプレッションは個人の主観に基づくものです。気分を害する可能性がある方はご遠慮ください。
ご了承いただける方のみ、続きをどうぞ。
なお「LEXUS MEETS…」では試乗前の誓約書に一部改正が入ってました。
事故には至らないものの、「危険運転」が見受けられたとのことです。2時間も枠があり「わ」ナンバーでもないため、自分所有のように扱うケースや違反・危険・暴走行為があったようですね。
試乗車は「ホワイトノーヴァガラスフレーク<083>」の「RC300 F SPORT」
マイナーチェンジ後のフロントフェイスはだいぶ見慣れてきましたが、前期モデルと比べるとやはり好みは分かれるでしょう。
新意匠の19インチアルミホイールとオレンジキャリパー&ブラックナットも似合っています!
ここは確実にかっこよくなった点と思います。
タイヤも専用とのことですが、(ブリヂストン POTENZA)でしたが細かい型番はチェック失念。
クリアランスランプは太くて均一に光るので、結構いい感じなんですけどね。
「RC300」(RC200t)に試乗したのは初めてですが、前期ターボモデル(IS・GS200t)にあった始動時のもっさり感もすっかり消えて、普通に乗りやすいです。アクセルを踏み込んでも欧州車のようなトルクフルな走りやサウンドがあるわけでもないですが、普通にいいです。
乗り心地も19インチタイヤの割に良好ですが、カタログのような走りの進化は一般道では味わえないですね。
なお、ボディ剛性がもともととても高いモデルなので街乗りでは全く不満なし。
可変ヘッドライトの「AHS」は非装備ですが、都市部走行であったことと、低速でのコーナリング時には、コーナリングLEDランプが作動するので視認性には問題ありませんでした。
ヘッドライト点灯状態。旧フォグランプ部分のベゼルはちょっと気になる・・・
素直に「かっこいい」とは言えないのは私だけではないはず・・・
今回はライト類をチェックするためあえて夜間試乗にしました。
一番気になるのは「アンビエントイルミネーション」の件。
今回からカタログからは消えているけど、「実はエンジン始動したら点くのでは?」と1%ほど希望を持っていたのですが、やはりアンビエントライトは「なし」・・・(設定でON/OFFがないことも確認)
ちなみに、インナードアドアベゼル上の「スリットLED」もないので本当に間接照明がないです。
もともとRCは「雰囲気」で乗るクルマですから、こういうのを省略するのはどうなんでしょうねぇ・・・
これ、知らずに契約した人はガッカリするんじゃないですかね。これを外すなんて誰一人想像しなかったと思いますが。
前期カタログにはしっかり主張していた特徴的な装備をあえて今回削除したので、カタログに外した理由でも書いといて下さい、トヨタさん。
「レクサスのおもてなしの一環として、ドライバーに配慮し、走りに集中していただくために、前期モデルにあった、LEDの間接照明で室内を照らすアンビエントイルミネーションを廃止しました。これにより消費電力が抑えられ、エコドライブにも寄与するとともに、漆黒の空間を実現し、室内のムーディな雰囲気をさらに高めました」とか。
新意匠となった、アナログ時計(LCと同じ)はイルミネーションがついていますが、LCとは違い手前にありますので、位置的にも少し照度が強い印象があります。どうせなら、これも廃止してはどうでしょうか?
また、足元照明はISベースなので、予想通り「電球」(T10型)でした。よって、走行中は消灯。
かつムーンルーフも非装着だったので、ホント走行中は「真っ暗」今時珍しいクルマです。
前期モデルと同様、コンソールボックス内にも照明がありません。
かなり不評と思われる「テールランプ」ですが、夜間の状態ではウィンカーを点灯しなければ、綺麗に均一に光るL字ランプはなかなかいい感じです。
ただ、BMWなどでもよく見るようなデザインですし、個性がまったくなく、正直なところ、「3〜4年古い」感じです。(もともとNXはこういう感じの光り方でしたしね)
そんな中、個性を出したいがために「変な場所に」ウィンカーを設置したのでしょうか。本当に残念です。
発売当時のレクサス RCカタログの謳い文句が懐かしい・・・
RCの特徴としてカタログでも取り上げられていたような部分が次々と変更されてしまい、なんか別のクルマになったような感があります。
試乗していても何故か、ネガティブな部分ばかりが気になってしまいました。(これが昼ならまた違うのでしょうが・・・)
■2時間弱の試乗まとめ (デザイン面は好みがあるので除く)
<良いと感じたところ>
・乗り心地は良くなっていて、快適さと適度なスポーティさを両立
・ロードノイズも適切な範囲
・カーブ、段差を乗り越えたときに感じる剛性感あるボディ。
・電子式ウィンカー
<改善を求めたいところ>
・アイドリングストップからの再始動の振動がかなり大きめで不快感あり。
・ブレーキを踏むのが軽いと「強く踏んで下さい」と警告が出る。(そんな強く踏む必要があるのか?)
・今どき600万円〜700万レンジのクルマで「ブレーキホールドなし」は正直キツイ。
・イルミネーション関係が廃止されたため、従来以上に車内が真っ暗でなにかと不便。
・F SPORT専用メーターがどのモードでも代わり映えがしない
・ATの変速スピード(パドルシフト使用)が遅い
・パーキングに入れたあとの「足踏み」
・後席にドリンクホルダーや収納がない(「F」のを流用してもいいのでは)
<雑感>
・マイナーチェンジでは限られた予算の中、インパクトのある改良をする必要があるのは当然理解できるのですが、今回の改良がクーペ好きな方やレクサスRC[前期]のオーナーの望む内容になっているとは思えませんでした。
・走行性能的には十分な仕上がりと思うのですが、少し乗ってわかる「凄さ」、「変わった感」が感じられません。(一言で言うと印象が残らない)
走りを重視するなら他のブランドの方が更に洗練されているでしょうし、レクサスが得意とする快適性や機能性についてはほとんど進化がないのは不思議です。
・価格もそれなりに上昇したのですが、どこにコストを掛けたのかがわからない、なんとも不思議なマイナーチェンジ。
(謳い文句の「ガレージから路上へゆっくりと走り出すその瞬間から、RC独自の走りを実感・・・」は残念ながら感じられず。)
・企画・開発責任者の方は、自分が稼いだお金でこのクルマを購入しようと思うのでしょうか?胸を張って、自信を持ってリリースしたのでしょうか?(それならば、もっと公式サイトやカタログでもその魅力を伝えないと!「ダイレクトですっきりとしたフィーリング」と主張してもねぇ・・・前期オーナーが悔しがるような、「乗り換えたい!」と思うような内容になっているでしょうか。
・RCFのマイナーチェンジが実に不安