新型クラウン、”コネクティッド"の詳細は6月26日までお預けとのことですので、まず気になるのは内装の質感や居住性、装備類といったところ。ざっと見た中で一番わかり易いのは「cliccar」の動画。
ウナ丼氏は、モータージャーナリストでは無い方と思いますが、内装の知りたいポイントが非常に丁寧に解説されていてわかりやすく、走行性能を中心とした解説の本職モータージャーナリストと異なり、新たな視点もあり新鮮です。
▼[youtube]新型クラウン・プロト試乗】彫りの深い造形に感心/内装の作りの良さ、さすが/走り機敏になりました
一番気になった「内装の質感」に関しては、モーターショーで見たときに比べ、若干改善されたかな?という具合で思ったより質感は高くないようです。
同じFRセダンの「レクサスGS」には到底及ばず、質感が大幅に向上した「新型レクサスES(ES300h)」の公開されている画像・動画等と比べてもこれら2車よりは明らかに劣る仕上げとなっているように感じます。価格を考えるとやむを得ないところでもありますが・・・
ドアトリムのアッパー部分、合皮部分、樹脂部分などは動画でも質感が高くないことがわかります。
実車を見るまではなんとも言えませんが、マイナーチェンジした「マツダ・新型アテンザ」にも負けている印象があります。
3.5L"マルチステージハイブリッド"のみに設定されている「G・EXECUTIVE」ですと流石に豪華になりますが。
ステアリング周りはカムリと同等か?ステアリング、パドル、スイッチ類など、レクサス系に比べかなり見栄えが悪いですね。
日々目にし、触れる部分であるため、クラウンの車格ではもう少し質感を高めて欲しいところ。
ナビゲーション・オーディオ・空調などはタッチパネル式のツインモニターですが、これは賛否両論ありそうですね。
輸入車でもツインモニター採用車はありますが、なぜトヨタだと批判されるんでしょうね・・・
操作はしやすいですが、物理的なシートヒータースイッチ、シートベンチレーションスイッチがないのは歴代オーナーから不満がでるかもしれません。AUTOモードがあるので、それを使用することが推奨されるのかもしれませんが。
メーターはアナログ式ですが「浮かんで」みえるようで、実物でチェックしてみたいですが、質感は新型カムリとあまりかわらない印象。
中央の大型インフォメーションディスプレイも新型カムリと同等の表示内容ですが、意外に表示できる情報量が少ないのが私的には残念です。
ここ近年の欧州車やレクサスは凝ったメーターが多いので、シンプルに感じます。ただ、クラウンには伝統性も必要でしょうから、既存オーナーの方にも配慮するとこれがベストなのでしょうね。180km/hスケールのメーターは実用的で見やすいとは思います。
ドリンク(カップ)ホルダーが「昇降式」なのはいいですねぇ。レクサスでも新型RXに使用されています。
ただ、RS用の「カーボン調」インテリアパネルはちょっといただけない・・・動画でも明らかに「フェイク」とわかるカーボンです。
本物のカーボンパネルを体感すると、安っぽくて飽きてしまうのではと思います。
後席の膝周りも余裕がありますね。もっとも、FF仕様の新型レクサスES(ES300h)はさらに広いようですが。
後席の居住性も良好のようですが、メーカーオプションの「本革」仕様を装備しないと、質感は厳しそうです。
トランクの収納、ボード下のスペースも広く、これはレクサス車のセダンにはない実用性の高さを感じます。
アンダートレイの質感も及第点か。この広大なスペースは、ハイブリッドバッテリー搭載位置の改善によるものでしょうね。
モータージャーナリスト、石井氏の動画レポートも丁寧です。
3つのエンジンについて、端的に特徴を説明してくれており、わかりやすいです。「カローラハッチバック」でも動画があるので、比べてみるのも面白いかと。
▼[youtube]【新作】新型15代目クラウン試乗レポート
▼[youtube]【新作】カローラハッチバック(仮称)試乗詳報
動画ですと、シーケンシャルターンシグナルランプの動作もわかりますが、LED自体につぶつぶ感があり、流れ方も思ったよりシームレスではなく、2018-2019年モデルとして考えると、古臭く感じますねぇ・・・これなら無くても良いかも。
その他web上での試乗レポートをざっと見る限りでは、売れ筋は「2.5Lハイブリッド」ですが、「2.0Lターボ」の評判が(低回転域)を除けば、比較的に良いようです。また、「RS系」に備わる減衰力調整機能をもつサスペンション「AVS」については振動をうまく吸収してくれ、乗りごこちの良さに寄与しているようです。
そしてLSと同様、3.5Lの”マルチステージハイブリッド”の評判は残念ながら新型クラウンでもあまり芳しくないようで・・・
webメディア、「オートックワン」での以下のレポートが端的に示していると感じました。(モータージャーナリスト:渡辺氏)<〜斜線部分転載〜>
「エンジンノイズはレクサス LS 500hと同様意識的に響かせているが、少々わざとらしく耳障りに感じる。もう少し大人っぽい印象が好ましい。」
http://autoc-one.jp/toyota/crown_athlete/report-5002227/0002.html
”マルチステージハイブリッド”は、アクセルオンに連動した「エンジンのON-OFF切り替え」が煩雑であるのとモーターはあくまでアシストという位置づけであり、メインはエンジンで走行する性格なのは変わっていない模様。そして頻繁にエンジンからの唸り音が聞こえ、これをあえて遮音していない(もしくは遮音できない?)のが、コンフォート系セダンに搭載した際のガティブポイントと想像します。
先行発売したレクサス「LS500h」では相当不評な部分なので、ここをあえて対策していないのか、対策できなかったのか・・・
メーカー主催の試乗会のため、現時点ではオブラートに包みつつコメントされている方が多く、レクサスLS、LCの同エンジンシステムと比べると非常にコスパのよいモデルにかかわらず、3.5Lモデルを”ベストバイ”として選んでいるメディアが現時点では「皆無」なのは残念です。
本当に魅力あるパワートレーンなら絶対的な価格が高くても選ばれますからね。
クラウンでも3.5L"マルチステージハイブリッド"の評判が上がらないようだと、フォーマルな使い方をされるコンフォート系のセダンには相性が良くないと判断せざるを得ないのではないでしょうか?
次期モデルがあるならば、スポーティなイメージがある「GS」に「GS450h」、「RC」に「RC450h」として搭載してほしい!(LSとLCは3.5LNAエンジン部分をツインターボに換装し、「LC500h」、「LC500h」とするとか、、、)
Webcartopでは、モーータージャーナリストの中谷氏によるレポートが。
綺麗な写真も多く、クラウン検討者の方には静的質感を見る上での参考になると思います。
https://www.webcartop.jp/2018/06/244309
ここでのレポートでも「2.0Lターボ」の評価が高いです。諸税込みの実売価格では2.5LHVよりも2.0Lの方が若干高くなるので、価格面や維持費を考えるとどうしても2.5LHV、に人気が集中するのはやむを得ないところではありますが、新プラットフォームでのFR系「2.0Lターボ」は
なお、3.5L HVに関しては動力性能のみの評価となっており、この部分での評価が高いのは当然と言えます。