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2018年03月27日
マガジンX発売〜新型クラウンに驚きの「マルチステージハイブリッド」採用?
そのマガジンXですが、2018年5月号、表紙にレクサスの文字はありませんが、レクサスファンならば要注目の記事が!
https://mag-x.com/free_cont/index_member.html
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1つ目は「新型クラウン」に関する記事です。
当方は以前から、新型クラウンは「2L直4ターボ」と「2.5L直4のハイブリッドシステム(カムリのFR版)」を当初発売し、マジェスタは廃止、と予想していました。そしてスポーツグレードにはGS350やIS350、RC350で改良採用された「3.5L V6エンジンの2GR-FKS」を採用・・・つまり、さすがにLC・LSで搭載された「3.5L+マルチステージハイブリッド」の搭載はコストの面からも採用はないだろうと・・・
しかし、マガジンXによると、「マジェスタ」の廃止の代わりとして、レクサスLC/LSに搭載された、「3.5L+マルチステージHV」が搭載されるとの衝撃の記事が!しかも記事には社内秘である「スタッフマニュアル」からの情報と思われるボディカラーやグレード名のほか、トヨタセーフティセンスやマルチメディアシステムの詳細情報が掲載されていることから、かなり精度の高い情報と思われます。(ちなみにベ○トカー誌でも同様主旨の記事あり。もっともこちらはハズレ記事が極めて多いのですが・・・)
ここで問題なのは既存の「LS500h」/「LC500h」との関係です。
レクサスに搭載されたエンジンやハイブリッドシステムをトヨタブランドに搭載するのはごく普通の話なのでその点は問題はないのですが、マルチステージハイブリッドシステムは、LCとLSでもかなり高価な設定となっています。
具体的に・・・
・LSでは「ツインターボ」と「マルチステージハイブリッド」の価格差は「約140万円」となっています。
・LCでは「V8」と「マルチステージハイブリッド」の価格差は「約50万円」となっています。
・GSでは「V6」と「2.5L+ハイブリッド」の価格差は「約30万円」(V6の方が高い)となっています。
つまり、マルチステージハイブリッドは新開発のV6ツインターボやV8エンジンよりも高価に設定されています。
それをクラウンに搭載とは、マルチステージハイブリッドモデル採用モデルの価格はどうなってしまうのか?
現行のマジェスタは、「約643万円〜約699万」(特別仕様車除く)レンジですので、これより大幅に価格が上がることは確実(そもそもトヨタセーフティセンスの標準採用で+15万は最低でもアップする)。そのため、おそらく「800万円前後」にはなってしまうのではないかと・・・
それでも「LS500h」との価格差は最低でも300万円以上あるわけですが、果たしてそのような値付けをしてまでクラウンとして発売する必要(ニーズ)があるのでしょうか?
これにはいくつかの背景があると考えられます。
まずは、新型「LS」が後席重視のクルマではなく、「ドライバーズカー」にシフトしたこと。
これにより、従来のように市街地での乗り心地などコンフォート性を追求する方や、ショーファーカー的な使い方をする方はLSではなく、「新型クラウンをどうぞ」ということかもしれません。
次には、「レクサスGS」の後継モデルが見えてこないということ。
GSに関しては残念ながらモデル廃止が徐々に現実味を帯びてきており、マイナーチェンジの噂も聞こえてきません。よって、「GS450h」を全面改良してLSやLCの「マルチステージハイブリッド」を搭載することはないでしょう。
一方、「GS450h」オーナーの新たな移行先として駆動方式がFFベースの「ES」では物足りない。また、「LS」ではボディサイズも大きすぎる、また価格も高すぎる・・・ということで、GS450hの後継として、マルチステージハイブリッドを搭載した「新型クラウンをどうぞ」というシナリオなのかもしれません。
なお、当方も所有して感じたのはLS/LCの「3.5L+マルチステージハイブリッド」は数値的には「500」というより、限りなく「450」に近いと思います。(つまり、本来のネーミングは「LS450h」/「LC450h」の方がイメージに近く、少なくともV8エンジン搭載車の「500」シリーズと同等ではない、ということ)
よって、GS450hオーナーや現行マジェスタオーナー、そして新型LS500hの方向性に違和感を持つオーナー層を「新型クラウンで取り込む」・・・と考えれば新型クラウンに3.5L+マルチステージハイブリッドシステムの採用は頷けます。
しかし、それにしてもLSやLCとの価格差は相当あるため、レクサスオーナーに配慮するのであれば、エンジンやモーター出力を多少デチューンし、「燃費寄りに振って(数値的な)性能差」を出す、という可能性は考えられます。
具体的例としては、最高エンジン回転数を6600回転から6000回転程度に落とし、燃費はリッター18キロ台を目指す、というもの。
しかし、特に同じセダン型の「LS500h」のオーナーさんにとってはまさに衝撃、ではないでしょうか?
内装の仕上げや快適装備はLSとクラウンで相当差があると考えられますが、「1120万円〜1640万円」もするLSと新型クラウンが「同じエンジン+HVシステムを搭載」、という衝撃はかなりのものと感じます。
また、いわゆるメディアでの比較の際にも、クラウンとLSでの価格差が問題となるのは想像に難くありません。
今やダウンサイジングの時代とはいえ、「LS」と「クラウン」に同じエンジン+HVシステムが搭載されるのは初ですし、しかもクラウンは小型、軽量。新型クラウンの方がコンフォートかつ乗り心地が良い可能性も高いです。
日本において強力なライバルであるクラウンのフルモデルチェンジに伴う「マルチステージハイブリッドシステム」の採用と、アルファード/ヴェルファイアの高性能・高級化に伴い、日本における典型的なセダン型の「LS」の存在意義が問われることになりそうな予感がします。新型クラウンの正式発表にはドキドキしちゃいますね。
(ちなみに、もう2つ目の注目点は「ザ・総括」にLS500が登場! 採点は如何に?)