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2017年09月02日
LEXUS GSの年次改良は今までにないほど地味!
GSシリーズには一部グレードに「トルセンLSD」のMOP化、GSFのLexus Safety System+機能の強化、内装色の追加等で、今までの年次改良でももっとも地味な改良といっても過言ではありません。
ディーラーオプションにも追加の装備はないようです。
ターボエンジンモデル搭載モデルは名称変更で「GS300」となりましたが、こちらも表立った改良は行われませんでした。確かにレクサスGSは2015年のマイナーチェンジで大幅な改良が施され、非常に充実した装備をもつパーソナルなセダンとしてのフラッグシップ的な地位を確立してはいますが、まだまだ改良すべきところはあるはず・・・
先日、トヨタはクラウンアスリートに、特別仕様車“J-FRONTIER Limited”を設定し、アクセルペダル踏み間違い時の衝突被害を軽減する安全機能(インテリジェントクリアランスソナー)を装備しました。
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/18281893/
GSに関してはもともと非常に高額車両ということで比較的年齢層が高いオーナーの方が多いようです。
また、トヨタは先日のニュースリリースで2018年末迄に9割以上の車種で、インテリジェントクリアランスソナー(ICS)を備えた装備を設定することをアナウンスしました。
驚くべきは、インテリジェントクリアランスソナー装着車の効果の高さ。
なんと、単なるトヨタセーフティセンス(Lexus Safety System+)装着車よりも更に大幅に追突事故発生率が減少しています。これは、街なかでの被害だけでなく、駐車時や発進時のちょっとした接触事故(自爆含む)がいかに多いかがわかりますね。
2018年末までに・・・ということは、GSへのインテリジェントクリアランスソナーの採用は来年の改良まで待たねばなりません。
新型のインテリジェントクリアランスソナーはコスト削減も進んでいるようですから、採用に関し、部品単体でのコスト面は問題なく、ハードウェアの入れ換えやソフトウェアの変更に伴うコストでしょうか?今回GSへの採用が見送られたのは残念です。
何と言っても8月28日のトヨタのニュースリリースのあとに今回の年次改良が発表されたのが残念ですね。
その他多くのオーナーからの要望があると言われている、前後ドアへの「イージークローザー」の追加、「流れるウィンカー」の追加などは今回も見送りとなりました。
さて、一方GSFに関しては、Lexus Safety System+の強化があげられていますが、これはようやく2年前のスタートラインにたっただけであり、改良と宣伝するほどのものでもありません。
あまり知られていないようですが、GSFは「Fモデル」のV8エンジン搭載ということもあり、レーンキーピングアシスト(LKA)と全車速追従型レーダークルーズコントロール、そして渋滞時等のブレーキ保持をサポートする「ブレーキホールド」に間しては「非対応」でした。(RCFが「非対応」だったから、それをGSFで転用する際に、追加での開発時間・コストがなかったのと推測されます)
今回、デビューから2年経過しようやく対応されることとなり、他のGSシリーズと同等の安全性能・先進装備を備えることとなりました。
実はニュースリリースには出ていませんが、Fモデルで初めて、「ブレーキホールド」に対応しましたが、地味ながら非常に有用な装備であり、これは非常に嬉しい。(なんで公開しないのか不思議)
しかし、ボタンの意匠はそっけない簡素なもので、このあたりは基本設計の古さを感じてしまいますね。
内装については、人気の「アクセントシリーズ」が拡張され、「アクセントレッド」が追加。
F SPORTシリーズにフレアレッドが採用されるようになったので「GSFの内装はどう差別化するか?」は密かに注目していましたが、なかなかいいアイディアですね。
これはかなり人気を集める内装カラーになるのではないでしょうか?
今回の改良については、(当然)価格は据え置きですが、GSFはなんと「1万円」アップしています。
今までは「1,111万円」だったのが「1,112万円」に。
「LKA」や「全車速ACC対応」、「ブレーキホールド対応」で1万円のアップということだと思いますので価格的にはむしろ割安と思いますが、このクルマの車格を考えると、本来は2年前の登場時に備わっているべきものであり、それで価格に転嫁するのはどうかと思います。
GSFは発売当時から12万円の値上げとなりましたが、さすがにちょっと高価過ぎる印象がありますね。
来年、2018年はGSFのマイナーチェンジから3年が経過。そして新型クラウンの発売後ということもありGSシリーズはまさに「正念場」を迎えます。
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