なお、「ワンダー速報」さんでもレポートされています!
http://drumsyos.blog.fc2.com/blog-entry-1087.html
さて、当方が前回フォーラムで見たのは 素のモデルだったので内装が大変簡素で私的にはテンションガタ落ちでしたが、「Sline」パッケージ仕様はかなり違いました!
(ドア開放時の警告音も違う・・・)
フロント外観も当然違いが。グリルにメッキのバーが入っています。

非S-lineでは、グリルがオール樹脂。
オプションのマトリクスLEDライトでない場合は、フロントウインカーも、「流れません」(リヤは流れる)

ディーラー内には、値段が高くなったのを説得するために専用の立て看板までありました(笑)
うーん、そりゃこのクラスではセーフティ機能は「標準化」が当たり前といえ、前モデルのオプション価格をそのまま転嫁するのはどうかと思います。
あのトヨタ(レクサス)ですら、新セーフティパッケージは、旧システムから大幅値引きで設定(上位システムで実質約8万円+tax)しているのに。
アウディコネクトも「LTE」対応とはいえ、かなり割高な印象。

さて、Slineパッケージ仕様はステアリングのグレードがグンとあがっています。
クリアブラックのパネルが組み込まれていますし、エアバックの形状も旧アウディタイプの丸型。
パンチングレザーの質感もとても良いです。
足元のステンレスペダルセットも質感がとても高いです。(レクサスより断然良いです)
反面、中心価格帯が600万レンジのクルマなのにテレスコが手動調整というのは・・・。萎えます。

シートもファブリックとレザーの組み合わせ。
センターアームレストやドアトリムもレザー張りになり一気に質感がアップ(というか、ようやく及第点?)
アルミニウムのデコラティブパネルは標準仕様よりは質感がアップしますが、アウディA6やA7のSlineで使用されているアルミニウムとは質感がずいぶん異なります。
やはりこのクラスでは、メルセデス・ベンツCのクラスがダントツの質感と思います。

CarPlayは正直なところ、まだまだ実用性は高くないという印象です。
アウディ車にはもともとMMIシステムが構築されてますので、機能が重複しているものが多いです。(ナビ、オーディオ再生等)
その他、天気予報やニュース、駐車場情報、フライト情報、ガソリン価格情報などお馴染みのネットサービスが付加されていますが、シングルドライブならば価値もあるかもしれませんが、家族でドライブされる方は、車内の同乗者のスマホ検索で十分だし、スマホの普及率がこれだけ高くなると、スマホのほうができることが多いので、なかなか活用されないような気もします。
とはいえ、これらはうまく使いこなせば便利な機能もあるのでオーナーさんにはぜひ活用してもらいたいですね。(音声でSMSなどのメッセージが発信できるのは誤変換さえなければ便利かと)
siriのデモンストレーションも行ってもらいましたが、言語認識はまだまだかなぁ。
でもトヨタ/レクサスの「エージェント」よりはずっとイイですが。
なお、エアコンの表示や操作感覚がかなりいいです。未来感あってこれはいいです!

リヤエアコンも独立温度調整ができるのは凄いですね。Dセグメントクラスでは珍しいと思います。
レクサスだとGSクラスにならないとリヤの温度調整がありません。

サイドビューですが、ホイールも少しスポーティに。
SPORT仕様なのでサスペンションもローダウン化されていてカッコいいです。
しかし、S-lineパッケージがSPORTグレードにしか装着できないのが残念。

さて、短時間の試乗ではありましたが試乗しての感想を。
試乗車はA4(quattro)SLine仕様で一番魅力的なモデル。
かつ「バーチャルコクピット&マトリクスヘッドライト」という売れ筋と思われる内容でしたが、とてもとても良かったです。
とにかくアクセルレスポンスが抜群で、加速が凄い!
ボディが大幅に軽量化されているのもありますが、トヨタ/レクサスのNAモデルエンジンや2Lターボモデルでは得られない感覚です。
また、久しぶりのDCT(Sトロニック)ですが、気温が低い冷感時にもかかわらず変速ショックも少なく、低速度のギクシャク感も感じられず、ノーマルモードでは、トルコンATと変わらないスムーズさですが、DCTが得意とする、変速のスピード感、ダイレクト感は素直に「イイなぁ〜!」と思いました。
欧州車オーナーの方がRCFやGSFに乗られて「変速が遅い」、「シフトダウンを受け付けない領域が多すぎる」とおっしゃる方が多いのがDCT車に乗ると、あらためてよくわかります。
レクサスの「8-speed SPDS」については、「Mモード」やドライブセレクトを「SPORT」以上と組み合わせるとかなりダイレクト感のある運転が味わえますが、通常のATモードの場合は、DCT装着車に比べると圧倒的にルーズな変速、おとなしすぎる乗り味ですから・・・
また、「quattro」ならではの接地感、安定感、坂道での加速感などはFR車とはまた違い新鮮です。
このクルマに乗ったあと レクサスIS、RC,NXの2Lターボモデルに乗るとあまりの違いに驚いてしまいます。
ブランドやメーカーとしての方向性の違いはありますので、好みもあると思いますが、一般的なクルマ好きな方からすると、スピード感、リニア感、ダイレクト感、エンジンサウンド、ステアリングフィールなど運転する楽しみはすべて新型アウディA4(quattro)が優っていると思いました。
ほんの2週、30分程度の試乗ではありましたが「こりゃいいわ!」と唸ってしまいました。
またアイドリングストップの制御が変更されており、アイドリングストップ中に、ブレーキペダルから足を離してもエンジンは再始動しません。(VWゴルフやメルセデス・ベンツ車と同じ)自動的にブレーキホールドが作動しますのでとても快適です。
また、エンジン再始動時のショックも少なく、アイドリングストップの違和感が大幅に低減されています。
なお、クセのあるシフトレバーはそのうちなれるでしょう。(左手でのMMIタッチパッドも慣れば全然イケます!)
足回りはちょっと固めで特にリヤ席はある程度の突き上げ感が感じられましたが、スポーティモデルの範囲と思われ、むしろ好みと思う方も多いのではないでしょうか。(ということであまり気になりません。)
試乗する前とは全然印象が変わりとても好印象なモデルでしたが、冷静にカタログでの装備や価格を見比べてみると、quattroモデルに「Slineパッケージ」や「バーチャルコクピット&マトリクスヘッドライト」などを装着すると700万円を超えてしまう価格にはやっぱり躊躇してしまいます。
アウディは「数字」が車名に入りますので、「A4」に700万と考えると、、、
このあと発売される予定のA5クーペやA5sportbackや如何に??
さて、今年は新型レクサスIS(特にIS300h)の車検を迎える方も多いでしょうから、A4に興味がある方も多いと思います。しかし、新型A4はかなり価格が上昇しましたので、乗り換えるためのハードルはなかなか高いのではないでしょうか。(少なくとも下取り価格+300万は最低でも必要かと思います)
新型A4はショールームではわからなかった「試乗」して良さがわかる魅力ある1台でした。しかし、内装や装備に関しては、アウディクオリティを期待していた(私的には)期待には及びませんでした。
まだまだA4の値引きも渋いようですし、よほどの事情がなければ今年発売とされる、マイナーチェンジのISの内容が明らかになってからの精査やディーラーサービスを比較してからでも遅くないのではないでしょうか?
(年末には決算期ということもあり、A4の値引きもある程度拡大していると思いますし)