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おすすめのミステリー★2011年度ミステリーベスト10(週間文春)●第8位「メルカトルかく語りき」麻耶 雄嵩 (著)

悪徳探偵メルカトル鮎と五つの難事件!! 

ある高校の密室状態の理科室で、物理教師が惨殺された。

容疑者とされた生徒は20人。

銘探偵メルカトルが導き出した真相とは--

「答えのない絵本」他五編収録。



ある高校で殺人事件が発生。

被害者は物理教師、硬質ガラスで頭部を5度強打され、死因は脳挫傷だった。

現場は鍵がかかったままの密室状態の理科室で、容疑者とされた生徒はなんと20人!

銘探偵メルカトルが導き出した意外すぎる犯人とは―「答えのない絵本」他、全5編収録。

麻耶ワールド全開の問題作。



相変わらずのメルカトル、美袋の掛け合いが面白い。

普通に読んでいて面白いというのも、存外大事なことだと私は思う。


内容だが、この五作はすべて同様の趣向が凝らされている。

この趣向については前例はあるかもしれないが、ここまで徹底して様々な手法と実験精神で取り組んだのは麻耶が初めてだろう。

この作家、とにかく独自の問題意識を持ち、非常に高度な論理構築の業を以てそれを支える。

その問題意識を共有でき、論理の美しさを正当に評価できる読者、所謂マニアこそがどっぷりとはまってしまう所以だ。



「死人を起こす」で若干不満に思ったものの、全体の趣向から見れば妥当なラストか。

何より面白かったのが「収束」。

事件自体は単純なものなのに対し、途中まで著者の意図がまったくわからない。

Who done itだのWhat done itだのそういう括りですら、もはやない。

やはり問題意識を持たなければ真の創造はできないのだと身につまされる思いだった。

そして単純にラストのどんでん返しの鋭さも一番だった。

残りの三作も非常に個性的で粒ぞろい、独創的で意外なラストととても面白いのだが、欲を言えば若干問題意識が先行しすぎ、自縄自縛となった感もあり、評価が別れるところだろう。

著者の作品の中でも実験要素が強い短編集となっている。



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