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2018年09月07日

シマトネリコは庭木として適切な樹種だろうか?

シマトネリコの開花.JPG
    <開花中のシマトネリコ>

1.はじめに
 小さな葉がそよそよと揺らいで,いかにも涼しげで,公園などでもよく見かけるシマトネリコの木,これって最近庭木として植えてる人が多いみたいだが,この木はホントに庭木に適した樹種なのだろうか,今後植えようと思ってる人は,流行に惑わされることなく,よ〜く考えた方がいい


2.シマトネリコは庭木として人気があるが・・・
 シマトネリコは常緑樹で成長も早く,管理も楽な上に苗木の価格も手ごろな人気の樹種だという,そのようなお勧めの記事などを多数目にするのだが,ここでは,あえてシマトネリコのマイナス面を紹介して,本当にこの木「シマトネリコ」が庭木として適しているのかを考えてみたい


3.シマトネリコを庭に植えた私の例
 シマトネリコが人気が出始めた頃,小さな苗木を購入して庭に植えていたことがある,高さが60cmくらいの小さな苗木だったが,園芸店で捨て値で売られていたものを2本購入した,堆肥入れたり肥料入れたりして,ちゃんと土作りをして植えたのだが,ほんとに成長が早くどんどん大きくなる

 3年くらい経ったら2mを優に超える高さになった,日陰ができてガーデニング作業なんかやるときには都合がいいや,と喜んでいたのだが,その後,5年くらいになったら4mを超えるような高さになってきた,これ以上になると剪定とか手に負えなくなると思い,頂部をカットして芯止めした


4.シマトネリコは素人の手には負えなくなる
 芯止めした後は横枝がどんどん成長する,適宜枝をカットしたり剪定するんだが,剪定クズの処理だけでゴミ袋が5袋も6袋も必要になってきた,とにかく枝や葉が繁茂しすぎるのである,そんな話を同僚にしたら,彼の家もシマトネリコを植えていたが,業者に頼んで撤去したとのこと

 庭も広いし少々大きくなっても大丈夫だろうと植えたらしいが,2階建ての家の屋根を越すような高さまで大きくなりすぎて,手に負えなくなったといういうことだった,また落ち葉や開花後の花クズが隣家や道路に散ったりして周囲に迷惑をかけるようになったというのも撤去理由とのことだった


5.シマトネリコの伐採を決心する
 その彼からシマトネリコは生育旺盛だから後々大変なことになるよ,今のうちに処分した方がいいんじゃないの,今なら自分で処理できるでしょ,と言われてしまった,その段階で,株元の直径が15cmくらいに育っていたが,内心,毎度毎度の剪定作業なんかも大変だし,この際切り倒そうと決心した

 まず,剪定ノコで横に広がった枝を落としてから,株元を借りてきた電動チェンソーで切り倒した,ちょっとかわいそうな気もしたが,シマトネリコはある程度の大きさになると,枝の剪定などの管理作業が追いつかなくなる,毎回毎回その剪定くずなどを処理するのも大変な作業になる

 前述したように常緑樹だが,通常でもソコソコ落葉するし,台風などで潮風が当たると葉が茶色になってドカドカ落葉する,落ちた葉は小さいため,風でアチコチ飛んでいって近隣に迷惑をかける,また開花後の花ガラは相当な量が落ちてくる,都会の住宅密集地ではトラブルになること必至である 


6.シマトネリコを生け垣に使った例
 数年前だが近所の新興住宅地のとある家が,生け垣にシマトネリコを使っていた,親指の太さくらいの一本立ちの株を,約30cmの間隔で植えてあった,高さ2m位でトップを飛ばしてあったから,ツゲとかボックスウッドみたいに小さな葉が密集した生け垣を目標に管理してるようだった

 今後の管理が大変だろうなと,いつもその家の前を通るとき思ってたのだが,その後,幹の太さが大人の腕くらいになったときに,さすがにこれはまずいと気づいたんだろう,1つおきに切り倒されて撤去されてた,最近見たら幹が直径10cmくらいになってたけど,今後どうなることやら

 また,その隣に最近建った家は,南側の駐車スペースと建物との境界に2mくらいのゴールドクレストを10本くらい植えてあったが,こちらは,今年の夏の暑さですべて枯死してた,シマトネリコに限らずこういう樹種選定に関して,庭作りを請け負う造園業の人とか,マイナス面を教えないのだろうか


7.シマトネリコの木を植えるのは慎重に
 価格的にも手頃で,成長が早いためすぐに緑陰を提供してくれるし,難しい管理も必要なく,むちゃくちゃな剪定とかしても,簡単に回復してくれる,というような便利で扱いやすい庭木と思って購入すると痛い目に遭うのがシマトネリコである,十分検討してから導入した方がいい

 株元から枝が何本も出ているような,ブッシュタイプのシマトネリコなら一本立ちに比べて多少はましかもしれないが,基本的な性質は同じなので将来を考えて植える場所等は慎重に選んだほうがいい,またあまり大きくならないように,早め早めに芯摘みや剪定を心がけて管理をしたほうがいい


8.シマトネリコの管理は実際大変である
 株元の直径が20cmくらいになると,素人が管理するのは至難の業である,枝打ちや剪定などは業者に頼めば楽だが,実家の庭がシマトネリコの他にイヌマキやカイコウズなどの立木20本ほど,生け垣30mくらいの管理で1回6万円くらいかかってる,高所作業車等も使ってるけど結構なお値段である

 また,地上部と同様に根の生育も旺盛で,駐車場のコンクリート床や軒下の犬走り等にヒビを入れるくらいは朝飯前である,種の生命力も強く,ちょっとしたコンクリートの割れ目に溜まったわずかな用土でも発芽して成長することができる,お隣の庭で勝手に芽吹いてトラブルになる場合もある


9.シマトネリコは生産上の有利性から伸びた
 シマトネリコがなんでこんなに広まったかと言えば,優しい雰囲気をかもしだす小さな葉や生育が早く手間がかからない点が消費者に好まれたからだが,別な観点から見れば苗木を生産する農家にとっても,生育が早いという性質などは,経営的に非常に有利な樹種なのである

 たとえば,苗木生産に1年かかる樹種と2年かかる樹種があったとしよう,極論すれば1年かかる樹種と2年かかる樹種では,生産性(利益)が2倍違う,実際はそんな単純な話ではないのだが,同じ畑で1,000万円稼ぐ樹種と2,000万稼げる樹種なら,ダレだって経営的に有利な樹種を選択するだろう


10.おわりに
 敷地が広く管理経費も潤沢に準備できる人なら,なにも問題は無いが,面積はそこそこで,お隣が近接してるような住宅の場合は,シマトネリコを庭木として選ぶのは避けた方がいいと思う,まともな造園業者ならこういう点は必ずアドバイスするはずだから,よく聞いてから樹種選定したほうがいい



 

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