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2016年03月12日

ガンダムUC証言集

ガンダムUC証言集

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★★★★★
本の要約

ガンダムUCを切り口に、宇宙世紀のガンダムを主軸に論じられており、ひいては宇宙世紀以外のガンダムや現実のメディア展開にまで考察は及んでいる。
作家、美術批評家、研究者などの複数の著者が、それぞれの観点からガンダムを紐解いている。
ガンダムUCの作者である福井晴敏自身も参加し、ニュータイプについて考察している。
その他、UC関係者へのインタビューや、UCのメディア展開の履歴などが掲載されている。
感想など

まず、この本のタイトルがカッコいい。証言集って・・・。しかも表紙がUCのキーアイテムの一つである「私のたったひとつの望み」のタペストリーなので、マジでなんかの歴史研究書みたいな雰囲気が良い本

私はガンダム好きで、特に宇宙世紀が大好きで、その中でもユニコーンは大の大好きなのである。小説とアニメどっちも。どちらかというと、小説の方がさらに好き。

といいつつ、この本にはあえてすぐに飛びつかず、発売から少し、というかかなり間を置いてしまったが、、、経ってから読んだ。
なんか自分への何かのご褒美というか、誕生日まで待たないともらえない誕生日プレゼントのような存在にしたくて、何か一段落してから読もうと決めていたのだった。にしては間が開きすぎてしまったが・・・。
とにかく、それほどまでに何か知的好奇心を満たしてくれることがたくさん書かれているんだろうと踏んでいた。

で、実際に読んでみた。まず、書いている方々、、、リスペクトします。
こんなにも深く鋭くガンダムが研究されているなんて・・・。それだけでもかなり嬉しい。

この本にも書かれているように、富野監督の意図で、ガンダムというのは観る者が想像力を駆り立てられるように、想像の余地がかなり残されている作りになっているとのこと。
私がガンダムに惹かれて色々と思いを馳せてきたのも、そんな仕掛けがあったからなんだろうな。
この著書の方々も同じように、ガンダムによって想像力や好奇心を掻き立てられきたのでしょう。

そんなわけで、私もユニコーンやガンダムに対して、ときたま勝手に想像/分析してきたくちである。しかしこの本を読んで、そんな私の分析など全然たいしたことなかったということを思い知らされた。この本には、思いもよらぬ鋭い考え方があったり、はたまた初めて耳にする事実があったりで、その度に驚いたり喜んだりして、けっこう楽しめた。
でも中には私が思っていたのと同じようなことや、私の考えを拡張してくれることも書かれていたりもして、共感的な意味でも楽しむことができた。

特に印象深かったのは、「私のたったひとつの望み」タペストリーへの考察だペン
ユニコーンの物語の中でもひときわ難解な存在だと思われ、それが故に魅力的なアイテム。これについての考察も面白かった。

ちなみに私が思っていたこのタペストリーへの解釈はこれ:
ユニコーンこと一角獣の方は、理想の方向に突き進む暴走気味で不安定な幻獣。一方、バンシーこと獅子の方は、暴走気味な一角獣を地に足がついた力強さでときに抑えこむことができる現実の獣。この二体がタッグを組むことで、「望み」=より良い未来への可能性 が開ける・・・ぴかぴか(新しい) みたいな・・・。

ユニコーンの小説の最後の場面を読んでそう思った。バナージがユニコーンとともに可能性の地平にたどり着きそうになったとき、リディのバンシーが「まだこの世界でやることがいっぱいあるんだ」と言ってバナージを引き止めるべく追いかけていった場面が。

この本での解釈とは重ならないかもしんないけど、自分なりにはいいセンいってると勝手に思ってる・・・w

福井晴敏氏のニュータイプ試論もかなり面白かった。特に『逆襲のシャア』への試論は、同作品に対する私の長年の?をけっこう取り除いてくれた気がする。

そういえば、以前『永遠のガンダム語録』という本を読んだ時に、期待したほど考察がなされてなくて、がっかりしたことがあった。
でもこの『〜証言集』には、そのときに期待していた以上のことが書かれていた。やっと読めて嬉しいわーい(嬉しい顔)


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