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2023年03月13日

いちばんわかりやすい確定申告の書き方 令和5年3月15日締切分

いちばんわかりやすい確定申告の書き方 令和5年3月15日締切分 [ 土屋裕昭 ]



★★★
本の概要

2022年度分の確定申告を2023年の3/15までに行うためのガイドブック。
検索チャートなどの図表、カラー、イラストなどが多く使われている。だいたいA4サイズの大きさ。
感想など

今年の確定申告もガイドブックに頼ろうと思い、購入してみた。
まず初頭に掲載されている「ここだけ読めばOK! 該当ページ検索チャート」のおかげで、自分にとって必要そうなページを簡単に見つけることができた。このチャートがこの本の最大の魅力かもしれない。
それぞれの項目の内容も分かりやすかった。

ただしこの本でも、インターネット上で確定申告するために使う、 e-tax や「マイナポータル」、「確定申告等作成コーナー」にはほとんど対応していない。あくまで紙の書類の書き方に準拠している。故に、紙だけで確定申告を完結させたい人にとってはとてもわかり易いのだろう。
しかし私は中度以上の紙の申請書類アレルギーなので、紙は極力使いたくないタイプ; このため、確定申告でもできる限りインターネット上の上記サービス群を使いたい。しかしそれらを使うは使うで、今度はそれら独自の操作感覚や書き方などに慣れなくてはならない。そもそも紙の申告書とはレイアウトが違うのだ。
ウェブの「確定申告等作成コーナー」では、入力していった結果が最終的には紙の申告書と同等のレイアウトにてPDFで表示されるのだが、そうなるまでの入力画面のフォーマットやレイアウトはあくまでウェブ独自だ。分からなくなったとき、対応するヘルプページやFAQページを見ても正直よくわからないし・・・。
このため、こちらの書籍で分かったことをそれらインターネット上のツール郡に落とし込む作業のために、別途頭を使わざるをえなかった・・。

私にとってこの書籍がなくては今年の確定申告も乗り越えられなかったのは確かだ。しかし願わくば、今後は e-tax や「マイナポータル」、「確定申告等作成コーナー」に完全対応した内容になってほしい。それらツール群はまだ発展途上であるが故に、確定申告の数ヶ月前には出さなくてはならないこのような書籍に盛り込むことは難しいのだろうが・・。それらツール郡があと数年して安定してきた後ならば、このような書籍でも完全対応してくれるようになるのかな。

しかし去年私が頼った他社の本、『自分でパパッと書ける確定申告 令和4年3月15日締切分』よりは、少なくとも初頭の早見チャートは分かりやすかったと思う。
タグ:確定申告

2023年01月01日

マンガ 財政破綻論の大嘘

マンガ 財政破綻論の大嘘 単行本(ソフトカバー)
★★★★★
本の概要

マスメディアなどにより長年言われ続けてきた財政破綻論。それが嘘だということを事実と客観的なデータを使って暴いていく様を描く。テレビ局のADが主人公のストーリー仕立てな漫画となっている。主人公や彼女を取り巻く人々のほとんどは架空の人物だと思われるが、彼らの話の対象となる人々については本名で語られる。
感想など

三橋貴明氏監修ということで読んでみた。氏の過去の著書の内容を漫画化したものだろうか。マンガというのもあるせいか、読みやすかった。

私は経済の専門家でも経済学士でも経済マニアでもフリークでもないので、世の中で経済に関して言われていることについて一体何が本当なのか、確信を持つことは難しい。しかし40年ほど生きてきて、自分や周囲を見渡したとき、やはり経済的に違和感を覚えざるを得ないことは多かった。
例えば、若い頃にテレビの週刊こどもニュースを見ていて、「国の借金」という言葉を何度も聞かされたように思う。他のテレビ番組などでも何度も言われてきた単語。そして、それは国民一人一人が背負うみたいな印象を植え付けられてきた。

それから実際にも様々に、あまりよろしいとは言えない経済的な体験をしてきたり見聞きしたりしてきた。就職氷河期から始まり、薄給、ブラックやそれに準ずる労働環境、増える非正規雇用、ICTの遅れ、設備やインフラの老朽化や抑制、そして老後資金問題や年金問題、非婚化や少子化、その他様々な日本劣化の一端だと思われるニュースや情報、などなど。
そういうことを通して、政治や経済の様々な専門家がいるはずなのになぜこのような状況が続くのか、という疑問をうっすらとだが常に持たざるを得なかった。

そして結局、あの頃から連呼されている「国の借金」とやらが本当は一体何なのかがよく分からず過ごしてきて、でもなぜかまだ日本は滅びてはおらず、しかし少しずつ貧しい方向に向かっている。そんな謎に薄暗い世相を直に感じ続ければ、そろそろいい加減、その原因と対策をはっきりさせたいという気持ちにもなってくる。そんな気持ちから、この本を手に取ってみた。

内容は期待通り面白かった。マンガではあるが、グラフやデータもしっかりと出てくる。この手の話によく登場する、元凶の一人たるお馴染みの人物もまた出てくる。

しかし説明系の漫画とはいえ、若いADの主人公が専門的なことをめちゃくちゃ饒舌に論じ続けたり、大物解説者を楽々と論破したりする様にはけっこうウケた(;^ω^) しかしその内容は本当に興味深く、とても説得力がある。本当の意味で日本の経世済民が成される方向に向かってほしいと、改めて思った。
タグ:財政破綻論

2022年12月29日

バケーション投資戦略ー年20分の一手間で経済的自由になる

バケーション投資戦略ー年20分の一手間で経済的自由になる
★★★★★
本の概要

メインは、投資のプロとして長い経験を持つ著者が考案したポートフォリオの提案であるが、それだけではなく、それを正しく最大限に活用するための様々な知識や理解も授けてくれる。
オリジナルのポートフォリオには日本では買えないものが含まれているため、代わりに同等な日本型のポートフォリオもちゃんと提案・掲載されている。
感想など

具体的なポートフォリオの話は後半だが、まずそれに至るまでの前半の話が非常に面白かった。単に投資の話だけではなく、社会・メディア・投資業界、そして時間や人生的なことなどについて、投資を軸としながらも非常に多角的な事実・経験・考察にあふれており、非常にためになった。現代の経済社会を生きる上での一つの大きな糧になると思う。

投資初心者にも良いと思うし、初心者ではないけどこの本に書かれているような感じの投資的な哲学にあまり触れてこなかった場合に読むのも良いと思う。

私は実際にこの本にて提案されているポートフォリオの通りに、少額ながらそれらETFを購入してみた。それから1年が経ち、同じく提案されているリバランス作業もやってみた。
たしかに、こちらは難しいことを考えずにその通りに売り買いするだけなので楽。それでいて、安定的な一つや二つのインデックス投信にだけ投資をするよりも高い効果が見込めるようなので、バケーションという名はやや大げさに聞こえるかもしれないが笑、悪くはないのではないかと思う。
ここ1年くらいのこのような市場動向では、素人の私にも分かるような具体的な効果はまだ見えないが、長期的には効果が見えてくることを信じて見守っていきたい。
タグ:投資戦略

2022年09月25日

ニッポン没落のカラクリ

本の概要

この本のサブタイトルや帯書きにある通り、日本のこの失われた30年が「改革」という名の売国政策によるものであるということと、その経緯・変遷や解説などが述べられている。
この著者自身が令和3年に行った講演に基づいた内容であるとのこと。
★★★★
感想など

とても分かりやすく簡潔に書かれている印象を受けた。元凶となったという過去の日本のリーダーらの名前もきちんと書かれている。改革は諸刃の剣であるということもよく理解できた。

私はアラフォーだが、そのうちの4分の3である30年が「失われた」と言われているし、その間確かに違和感もあったし、今や確かにそうだおかしいと実感できるのだから、そろそろその元凶を特定して本気で解決・修復してほしい・したい、という気持ちも当然さらに高まってくる。そんなとき、この本を手に取ってみた。
これまでも、同様なことを同様の立ち位置から取り扱った本やメディアは見聞きしてきたが、これほどまでにこの問題について全体的に分かりやすく納得しやすいものはあまりなかったと思う。
ただしその分、個々の事柄の細部やさらなる深部を知るには、他の情報源にも多数あたる必要はあるだろう。

なお、この本のタイトルをワールドワイドウェブで検索してみたところ、全然別だけど似たタイトル名の書籍『ニッポンのカラクリ! 』という本がひっかかってきたのには偶然にしてもウケた。なぜならそちらの著者は、この本『ニッポン没落のカラクリ』においてもろに名指しで指摘されている人物であるから。

人は過ちを犯すものだが、それを正すことができるのも人間だ。30年という期間はそれにしても長いと感じるが、そろそろ本気で修復・改善し、悪しきものから良いものを防衛していかなければならないのではないか。それには、できるだけ多くの日本人がこの本に書かれているようなことへの気づきを持ち、修復・改善・防衛していく気概が必要なのだろう。
タグ:没落

2022年06月03日

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [ ビル・パーキンス ]



★★★★★
本の概要

時間とお金をうまく使うことで一度きりの自分の人生の満足度をできるだけ高めていこう、という本。
多くの人は死ぬときに資産を余らせ過ぎたり人生で大切な経験を積むタイミングを逸している、という事実を前提としている。
お金についてはタイトル通り、ちょうど死ぬときに資産がゼロになることを目指すという究極に合理的なお金ライフを計画・実行するための指南がなされている。
これらを実現するための複数のワークの実践方法も紹介されている。
大切っぽい箇所は初めから太字になっているタイプの本。
感想など

全体的にとても良かった。出だしのつかみも良かった。アリとキリギリスの話を含む色々な例え話や様々な事例が、読む者を本の中にぐいぐいと引き込んでいく。
読んだことで、自分の考え方ややり方を見直す良い機会になった。日々をより大切に過ごそうとも思えた。

載っている複数のワークも実際にやってみた。そうすることで、この本の内容を自分の中にある程度落とし込むことができる。というか、やらないともったいない。

私がこの本を手に取った理由は、自分はあまりにもケチ人間なのではないか?と思い始めていたからだ。
人間、困窮した期間が長いほど節約指向になる。それはそれで悪いことではないのかもしれないが、行き過ぎると今度は貴重な機会を逃してしまう。それはこの本の主旨でもある。
そんな自分を見直すために、この本はとても役立っていくと思う。
20代の人や小さい子供がいる人ほど、この本は効果があると思う。というか、自分が20代の頃にこの本に出会っておきたかった!

ちなみに私は学生時代に海外などの様々な経験のために、けっこう多くの金を借りて使った。返済が終わったのは30代になってからだ。
でもこの本を読によれば、そのような行動も実は理に適っていたのだ。若かったからこそ、大きめのリスクを取れた。だから、今となっては、やはり借りてでもやっておいて良かったと思える。

もっとも、返済しきった今だからこそ思えるのかもしれないが・・。また、20代でもっと給料を上げるための努力を怠らなければもっと楽に返済できていたはず、という反省はある。その間、薄給にもかかわらずの毎月の返済がけっこうしんどく、借金をやや後悔したこともあった・・・。
この本は、年齢や経験とともに給料が上がっていくことが前提に書かれているので、私のように借金はしたがそれを楽に返すのに十分な給料がなかなか得られない期間が長く続くというのは、やや想定外のことであろう。そこは気を付けたほうがよいと思う。

また、典型的な日本企業であれば年功序列で徐々に給料が上がるだろうが、この本は米国の人が書いた本なので、スキルアップや経験の活用やチャレンジなどの努力によって給料が上がることが想定されているのだろう。そのような実態の違いはこの本に書かれているわけではないので、留意しておいた方がよさそう。日本といえど、年功序列の昇給はどんどんなくなっていきそうなので。

ところでこの本によれば、アメリカ人でも貯蓄好きな人は意外と多いようだ。大恐慌だとかの経験も関係しているとか。
ただし、投資をしていることが当然のごとく前提として書かれている部分があり、やはりそこは日本とは大きな違いだと思った。

それにしてもよく思うのだが、米国の自己啓発本は、読者を引き込むのがうまいなぁと思う。事例や喩が絶妙だったり、大事なことは何度も言ってくれたりする。合わせて翻訳もうまいのだろうが。

私がやってみたワーク

この本に書かれている各種ワークは、紙とペンさえあればできるはず。でも私は紙とペンよりもデジタルツールが好きなので、 Excel でやってみた。
経験ポイント

経験ポイントは、表に経験とポイントを書き出したあと、ピボットグラフで「集合縦棒」にしてみた。
タイトルなし2.png

タイムバケット

タイムバケットは、MS Office の SmartArt の「横方向箇条書きリスト」を使ってみた。私の場合は、仕事とプライベートに分けて作ってみた。SmartArt なので、PowerPoint 上とかでもOK。 ※下図は内容は空っぽ
タイトルなし.png

老後に必要な金を計算する「魔法の計算式」

まあこれも Excel に打ち込んで四則演算などすると楽。
タグ:使い切り方

2022年03月20日

大人の語彙力ノート

大人の語彙力ノート 誰からも「できる!」と思われる [ 齋藤 孝 ]



★★★
本の概要

日本語の上級な語彙が掲載されている。一般によく言われている言い方を、上級な言葉で言い換えるなら・・・というスタイル。一度につき、似たニュアンスの上級語句・上級表現が複数集められている。それぞれに解説も付記されている。最近の難しめなカタカナ語についても掲載されている。
感想など

自分の日本語の語彙力が十分ではないのは以前から薄っすらと感じていたが、さほど気にせずにこれまで過ごしてきた。難しい表現は使えなくても、使える語彙でだけでも言いまわしやいわゆる文章力や展開方法にある程度気を付けていれば、ほとんど問題なかったからだ。

しかし昨今のウェブサイトのちゃんとした記事を読んだり、仕事で翻訳をするにあたって、国語辞典のお世話になることが意外と多いことに気が付いた。
なんとなくだけど、世の中の物書きな人々の語彙力って、以前よりも上がっていないか? インターネットや辞書ツールの向上のせいなのだろうか。(日本語能力の良し悪しは二極化していると思う。凄い層はより凄くなっているけど、逆の層ではさらに低下している。)
また、日本語に翻訳するとき、なんとなく聞いたことあるちょっと難しいあの意味のあの語句を使いたいのに、自力では思い出せない・・! という状況に見舞われたことが何度かあった。
そんな状況の中、たまたまこの本が目についたので読んでみた。

正直、紹介されている表現のうち、自分が全く知らないものがけっこうあった。また、知っているけど実際の場面では自力では出てこないだろうな、というものもけっこうあった。なので、自分としてはこの本はとても読みごたえがあった。また、普段自分がどれだけ簡単な表現しか使っていないかということも、改めて分かった。
紹介されている表現の成り立ちなどについてもわりと書かれているため、納得しながら頭に入れることができた。

この本を読んだからと言ってすぐに上級の表現ができるわけではないだろう。でも、この本を辞書代わりに、まずは書き言葉から、少しずつでも上級な語句や表現を使いこなせるようになりたい。
タグ:語彙力

2022年02月27日

自分でパパッと書ける確定申告 令和4年3月15日締切分

自分でパパッと書ける確定申告 令和4年3月15日締切分 [ 平井 義一 ]



★★★
本の概要

確定申告の申請書を自分で書いて提出できるようになるためのガイド本。
デザイン、文面ともに、分かりやすさが重視されている模様。
序盤と終盤では、概要や全体的なこと、補足的な役立ち情報や特集が書かれており、中盤ではケースごとの解説や申請書への具体的な書き方が記されている。個々の書き方の案内図については、紙の申請書に直接書く場合の書き方となっている。
巻末には、特別付録として「申請書 試し書きシート」がついている。
感想など

確定申告ほとんど初心者、兼、お役所に向けて出す書類への恐怖症というか嫌々症というか書き方ムズすぎと常々感じてしまう私にとっては、そのようなことをしなくてはならなくなった場合、何かめちゃくちゃ分かりやすいガイドブックなどの助けが必要となる。確定申告に際しては、この本を購入してみた。

一通り目を通したところ、レイアウト、図表、色、装飾・強調の書式、イラストなど、あらゆるものを駆使して解りやすくしようという気概が窺えた。
おかげで、私は確定申告書を作成・提出することができた。最終的には、確定申告全体の流れもつかむこともできた。確定申告や税に関するいくつかの素朴な疑問も解けた。

ただし、難点だと感じた点もいくつかあった。それは以下の通り。

・序盤にマスターフローチャート的なものや早見表的なものがいくつか出てくる。個々はありがたい存在。しかし複数あり、かつどれも本当のマスター的なものではないため、分からなくなったときや一つの作業が終わって基点の道しるべに戻りたい時、本当に戻るべき先のマスターなものがない、もしくはどれがそれに近いものなのかが分からなくなり、ちょいちょい迷子になった。

・e-tax の「確定申告書作成コーナー」については部分的に触れられているのみ。
 私は紙ではなく「確定申告書作成コーナー」で確定申告したかったので、紙の各申告書と「確定申告書作成コーナー」の各申告書との関係や、後者での具体的な入力方法がこの本では分からなかった。このため、「確定申告書作成コーナー」にあるヘルプ類を改めて丁寧に読む必要があった。

・株式オプションがどのケースに当てはまるのかが、読むだけではかなり分かりにくかった。「FX」という言葉はわりと頻繁に書かれているのに、それ以外のデリバティブ取引の単語がほぼ出てこない。

「ケース別 早わかりガイド」という章は分かりやすかった。ただ欲を言えば、その中に申告要不要の一歩踏み込んだ条件まで書かれているともっと分かりやすいと思った。なぜなら、私の場合、それを見て自分に当てはまる項目があるとはじめは思っていたのに、後から個別の詳細の章を見たら、細かな条件のために自分は実は当てはまっていなかった、というケースがけっこうあったので。文字が多少細かくなったり表がもっと大きくなってもよいから、細かな条件まで一発で分かる完全早わかりガイドみたいなのがあったら嬉しい。

とはいえ、この本がなければ確定申告書の作成など私にとっては夢のまた夢という感じだったので、感謝。
しかし来年度以降に同様の本を買うなら、e-tax に完全対応したものを買いたい。
タグ:確定申告

2022年01月08日

モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て

モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て [ モンテッソーリ教師 あきえ ]



★★★★★
本の概要

モンテッソーリ教育を使った子育て方法について書かれている。主に0歳から6歳の子供への教育に焦点が当てられている。著者は、元・保育教諭のモンテッソーリ教師。
文中イラストあり。重要なポイントなどにじめから強調修飾がなされているところあり。本の中に記載されているURLから、特典音声データをダウンロードできる。これは著者ご本人による追加メッセージとなっている。
感想など

モンテッソーリ教育というものに初めて触れてみた。GAFAMの創設者なども受けてきたと言われるモンテッソーリ教育には、以前から興味はあった。でもその呼び名以外、私はよく分かっていなかった。
でもこの本を読んだら、その全貌は掴むことができたと思う。

モンテッソーリ教育とはもしかしたら、教育という名の下で苦い扱いを受けたことのある多くの人が一度は思い描くような理想形の教育方法を言語化したものなのかもしれない。私の場合、学生時代あたりに「親や先生やコーチが自分のことをこういうふうに教育してくれたら良かったのに」「自分だったら子供や人をこう育てたい」というような想いだけはいっちょ前にあったけど、まさにそういう内容に近いものがモンテッソーリ教育なのかもと感じた。
とはいえ、思うは易し行うは難し、ということで、それを我流で洗練し、言語化、体系化して常に心に留めておくことは普通できないし、実行となったらなおさら無理に近い。できたとしても、結局独りよがりになりがちなのではないか。
そんなとき、このモンテッソーリ教育の知識・実践の体系がとても役に立つのではないだろうか。

基本的には0歳から6歳までを対象とした書き方がされている。なんだうちはもう遅いか、、と思ったが、6歳になってしまっても「「もう遅い」なんてことはありません。」と書かれているので、一応大丈夫な模様。それでもやはり、6歳までにやるのがベストなんだろうな。もっと早くこの手の本を読んでおけばよかった。

内容は実践的であり、読みやすく、好感が持てる感じだった。

2021年12月12日

達人に学ぶDB設計 徹底指南書 初級者で終わりたくないあなたへ

達人に学ぶDB設計徹底指南書 初級者で終わりたくないあなたへ [ ミック ]



★★★★★
本の概要

リレーショナルデータベースの設計について、網羅的に解説されている。図が適宜用いられている。章ごとに演習問題もある。
物理設計のところから書かれているので、データのバックアップやRAID などの、DB以外でも使われる一般的な分野も少し含まれている。
ただし SQL については、説明のための事例としては登場するが、文法や単語の意味などが詳しく解説されているわけではない。
感想など

リレーショナルデータベース(以下、RDB)の作りこみに関して、これまでふと思ったことのある数々の疑問に対するほとんどの答えが網羅されていたように思う。

しかも、物理設計の冗長化の部分としてバックアップやRAIDについても解説されている。その辺りからちゃんと書いてくれているなんて、初心者にもとても親切丁寧だと感じた。
また、RDBのバッドノウハウなども書かれている。こういうことは普通の教本には書いてなさそうだし、本来なら経験を積んだ者だけが知りうることなのではないか。それも含め、全体的にとても価値ある本だと感じた。

やはり深めに知りたい領域があったら、それに関する良書は1冊は読んでおいた方がよいなと、今回改めて実感できた。

と色々と評したが、私はシステム開発畑の人間ではない。
私のRDB作りの経験といえば、MS Access での簡単なツール作成や、MS Excel をそれっぽく使ってみたり、あと最近流行り?のノンプログラミングWebデータベースでシステムもどきを作成する程度のものだった。SQL のコーディングについては、研修レベルで軽くやったのみ。
そんな非開発系かつ SQL 使いではない私でも、GUI上でRDBのことを考えれば考えるほど、RDBに関する疑問や仮説は次々と湧いてきたものだった。

でも、この本はそういう人にもぴったりなのかも。というのも、この本には SQL に関することはあまり書かれていない。説明されたことをSQLで表現するにはどうすればよいかのサンプルコードがあるくらい。なので、非 SQL 使いこそ、この本を使うことでRDBの考え方を一から効率的かつ網羅的に学べるかもしれない。
さらには、Excel でシンプルな表をよく作るだけという人も、「第3章 論理設計と正規化」あたりを読むとよいのかも。人間が認識するためだけの、紙にペンで書く場合と同じような単なる表ではなく、データとして効率的に扱えるテーブルとは何かということが、そのあたりを読むと分かると思う。そうすれば、入力したデータをより良く生かすことにつながるのではないか。

著者の語り口にも親しみが持てる。
読んでいて色々なことが納得できたため、より良いRDBを設計したいという意欲が湧いてきた。
タグ:RDB

2021年08月16日

Excel VBAスタンダード VBAエキスパート公式テキスト

Excel VBAスタンダード VBAエキスパート公式テキスト [ 田中亨 ]



★★★★
本の概要

一連の資格試験「VBAエキスパート」の中の 1 つの試験科目である「Excel VBA スタンダード」の合格を目指すための公式テキスト。
前段階となる「ベーシック」用のテキストと同じ著者によるもので、本の構成もそれと同様の感じになっている。
学習用データのダウンロードとウェブ模擬試験は、今回も提供されている。これらを利用するには、この本に掲載されているパスワードなどが必要となる。
感想など

以前、 VBAエキスパートの Excel VBA ベーシック 試験に合格したので、次はスタンダードに合格したいと思い、この本で学習してみた。
ちなみに前回のベーシック試験でも、同シリーズのベーシック版テキストを用いて学習した。
今回も説明などがとても分かりやすかった。ただ覚えてください、という感じではなく、理由や補足説明、技術的経緯みたいなことも書かれていたりするので、頭にすんなり入ってきやすかった。

今回も前回同様、テキストを読みつつ、掲載されているコードを自分でも VBE に打って実行してみる、という練習を一通りやってみた。
やってみると、試験に合格するためだけではなく、実践のための知識が着々とついていることを実感できた。例えば、勉強しながらも新しく学んだ方法を早速実践で使いたくなったり、以前に業務用に作成したマクロを改修したくなったり、新しいマクロのアイデアが思いつたりした。

こうして一通り学習し終わった後、提供されているウェブ模擬試験を受けてみたらいい感じの結果だったので、近々実際に受験してみることとする。

ちなみに私はこの類の教本で勉強する際、ブックスタンドを用いて教本を立てかけて読むことにしている。その方が、教本に書かかれているコードを実際に PC に打って練習するのに便利だからだ。もしブックスタンドが無かったら、私の狭い机では相当やりにくかっただろう。

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