2011年09月11日
邦楽 Noneworks〜Workers line
初めて触れたこの人の音楽は、童謡のカバーでした。
アコースティックギターと透明感あるボーカルはもちろんですが、
恐竜のおもちゃを歩かせるなど、
細部まで童心を思わせる工夫がされていると感じたものでした。
Stingの名曲も、エレクトロニカ的なアレンジを加えてカバーしています。
これはもともとオシャレな雰囲気を醸し出す曲なんですが、
それを維持しつつも、どこかミステリアスな雰囲気も加えています。
そして、Radioheadの難しそうな曲のカバーにもチャレンジ。
(さすがに、これには本家にない荒さも感じられますけどね)
色々なアーティストがカバーアルバムを出していますが、
個人的には、無名のこのアーティストのほうが、
原曲の良さを保ちつつも、新たな要素を加えているという意味で上だと思います。
で、この人は何者? と思って調べてみたら、
インディーズレーベルにも所属せずに、
自主制作アルバムを発表しているだけのアーティストでした。
そんな彼オリジナルの曲のひとつがこちら↓
YouTube - Workers line
この曲はちょっと違いますが、音楽の方向性としては、
Radioheadに影響を受けていそうなエレクトロニカが中心ですね。
世界の末期を思わせる、ちょっと暗め、でもほんのりときれいな音。
CDなどの音源はないんですが、個人的にはこの曲が好きです。
ただ、エレクトロニカというとポストロックですが、
この手の音楽には常備されていると言っても過言ではない、
抽象的、変則的な音はないです。
結構メロディラインははっきりしてますね。
とはいっても、万人受けしそうなメロディかといえば、そうでもない。
要するに中途半端なのかも。
童謡のカバーを見つけたときにはあったはずのホームページは、姿を消しています。
リニューアルしたという雰囲気でもなさそう。
今は音楽活動をしてないのかな……。
だとしたら、もったいないですね。
デビューすることもなく、完全に埋もれたアーティストということになってしまいます。
個人的にはこういうタイプのアーティストに、何とかがんばってほしいんですが……。
人目にはつかない場所でもいいので、
どこかで彼の音を模索してくれていたら嬉しいです。
コメントありがとうございます。
そうみたいですね。
音楽性もすっかり変えたようで、少し驚いたものでした。
個人的な好みを言えば、このままの路線のほうが好きだったんですが、
試行錯誤しながら活動を続けてくださっているのは、嬉しいです。
今はあじさいタウン名義で活動しているようです。